JPS5847024Y2 - コイル状物の梱包ケ−ス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、アルミニウム箔、その他の金属箔、或は合成
樹脂フィルム等のコイル状物を梱包するために使用する
ケースに関するものである。

従来、この種コイル状物を梱包する場合には、第１図に
示すように、コイル状物Ａのコアに芯枠１を挿入し、こ
の芯枠の両端をケースの壁に接する受板２，２′で支持
する方法が採られている。

ところが、第２図に示すように保護フィルムでシュリン
ク包装されたコイル状物Ａをこの方法によって梱包する
と、芯枠１をコアに挿入する際に、収縮したフィルムＢ
の一端３が芯枠の先端に引っ掛りこれに押出されて破れ
る欠点があった。

また、従来の梱包ケースは、持ち運び用の手穴をケース
の側壁に設けであるため、ここから異物が進入する欠点
があり、清潔さを要求される物を梱包するには好ましく
なかった。

さらに、進入した異物によって製品を傷付ける恐れもあ
った。

加えて、これらのケースは内容物をケースの外から確認
することができなかった。

本考案の目的は、シュリンク包装された製品の包装フィ
ルムを傷付けることなく梱包でき、運搬が容易で内容物
も外から確認できるケースを提供することにある。

以下、考案の実施例を添付図面に基いて説明する。

第３図及び第４図に示すように、本考案に係るコイル状
物の梱包ケース１０は、少なくとも上部に開閉可能な開
口を有する筒状のケース本体１１と、コイル状物のコア
に挿入する芯枠２０と、この芯枠２０の両端を支持する
受板３０ 、３０と、前記ケース本体１１の側壁に設け
られた開口に嵌め合わされたキャップ４０ 、４０から
戊る。

前記芯枠２０は、コイル状物の巾よりわずかに長くした
ものを２つに分割してあり、それぞれコイル状物の両側
からコアに挿入される。

また、前記受板３０．３０は、同一形状のものであって
、ケース本体１１の開口に適合する大きさを有している
。

この受板３０には、芯枠２０と同径の穴３１が設けてあ
り、これにコイル状物から突出した前記芯枠２０の両端
を挿入しコイル状物を支持する。

なお、支持穴３１の個数や配列は任意に選択することが
できる。

前記ケース本体１１の対向する側壁には、運搬時の把持
用手穴となり、かつ覗き窓となる開口１２゜１２が設け
られている。

この間口１２には、これに適合する合成樹脂等から成る
透明なキャップ４０が嵌め合わされており、これによっ
て開口１２を密封し異物の侵入を防ぐようになっている
。

このキャップ４０は、手指を挿入できるようにカップ状
に形成されたものであり、その開口端にはストッパとな
るフランジ４１を有している。

なお、第５図に示すように、このキャップ４０の外周に
適宜数の逆止用突起４２を設けておき、キャップの脱落
を防止するようにしておいてもよい。

第６図及び第７図は、本考案の他の実施例を示す。

この様に、２分割された芯枠２０′のそれぞれにフラン
ジ２１を設け、これを受板の支持穴３１に図のように挿
入すると、前記フランジによって芯枠２０′が個々に受
板３０に固定されるので芯枠の長さを短かくすることが
できる。

なお、コイル状物と受は板との間に保護シート１３や発
泡スチロール等より成るクッション材１４を介在させて
おいてもよい。

上記ケース本体１１．芯枠２０又は２０′、受板３０の
素材は紙、合成樹脂、木等を用いるが、これらのものを
組合わせたものでもよい。

以上述べた本考案のケースを用いてコイル状物を梱包す
る場合、第８図及び第９図のように、まず、片方の芯枠
２０をケース本体１１内に入れた一方・の受板３０の支
持穴にセットしておき、この上からコイル状物Ａを入れ
る。

次いで残りの芯枠２０をコイル状物のコアに挿入し、こ
の上から他方の受板３０を被せる。

その後、ケースの蓋をし接着テープ等によってこれを封
緘し、最後にキャップ４０を開口１２に取付けると梱包
が完了する。

なお、フランジ付の芯枠を用いる場合も上記と同様に梱
包されるが、この場合には予め芯枠を２板の受板にセッ
トしておく。

以上の様に本考案によれば、芯枠を２分割しこれをコア
の両側から挿入するようにした為、梱包時に保護フィル
ムを破ることがない。

また、ケース本体に設けた開口にキャップを取付けるこ
とによって密封性が向上し、さらに、このキャップは透
明な材料から成るので、ケースの外から収納物を確認す
ることができる。

そのほか、コイル状物を個々に保持することによって耐
衝撃性が向上し、製品が確実に保護される等の優れた効
果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の梱包ケースを示す断面図、第２図は同
上の説明用線図、第３図は、本考案の梱包ケースを示す
分解斜視図、第４図は同上の断面図、第５図はキャップ
を示す断面図、第６図は芯枠の他の実施例を示す斜視図
、第７図は同上の使用状態を示す断面図、第８図及び第
９図は梱包手順を示す線図である。 １０・・・・・・梱包ケース、１１・・・・・・ケース
本体、２０゜２０′・・・・・・芯枠、３０・・・・・
・受板、４０・・・・・・キャップ、Ａ・・・・・・コ
イル状物。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）上部に開閉可能な開口を有する筒状ケースと、コ
   イル状物のコアに挿入する２分割された芯枠と、前記ケ
   ース本体の開口に適合し、これに設けた支持穴によって
   各芯枠の外端を受ける２板の受板と、開口縁部にフラン
   ジを設けた透明でカップ状の合成樹脂キャップとから成
   り、前記芯枠をコイル状物の両側からコアに挿入し、か
   つ、これを前記受板によって支持し、さらに、キャップ
   は２個を１組として各キャップをケースの対向側壁に明
   けた穴に開口部が外向きとなるように取付けたコイル状
   物の梱包ケース。
2. （２）前記芯枠は、その両端にフランジを有しているこ
   とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第■項に記載の
   コイル状物の梱包ケース。