JPS5939791Y2 - ベ−トダンパ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は送電線の振動を抑制するベートダンパーの改良
に関する。

従来、この種ベートダンパーは、添線を送電線の支持点
付近に、クランプを介して添設し、該添線を送電線の振
動に共振させ、これによって添線内での弾性ヒステリシ
ス損、素線間の摩擦損などにより、送電線の振動エネル
ギーを消費し、もって送電線の振動を抑制するものであ
る。

そして、一般に前記添線ば、中心線の外周に、２層の撚
線層を密着して撚合せて、素線間の摩擦損を大きくした
多層撚線構造になっている。

しかしながら、との添線ばその撚線層の撚方向が互に逆
方向、即ちＳ方向と２方向に撚合せ形成している。

そのため、撚線層間の接触は、点接触となり、いきおい
素線間の摩擦損が少くなり、従って防振特性が悪くなる
欠点がある。

また、この従来の添線ば、上述したように撚線層相互の
撚方向が逆方向となっているから、撚線としての剛性が
大きく、１次共振周波数が高くなる。

そのため共振周波数を下げるために、添線の長さを長く
する必要がある。

従ってベートダンパートシて大型のものとなってしまい
、その取扱いが面倒となる欠点があった。

本考案は、このような欠点を改良したものである。

これを第１図及び第２図に示した一実癩例に基づき説明
する。

図に＆いて１は送電線、２は該送電線１の支持点、３は
該支持点２付近にクランプ４を介して添設した添線を示
し、クランプ４及びクランプ４と送電線１、添線３との
取付構造は公知のものと同様である。

本考案は前記添線３の構造に特徴を有する。

即ち、第２図に示す如く、添線３ば、中心線５の外周に
複数の撚線層、例えば２層の撚線層６，７を密着して撚
合せてなると共に、その撚方向が同方向になるように、
実施例においては共に矢印２方向に撚合せてなる。

尚、との添線３の構造は、複数の撚線層を密着して撚合
せると共に、これら撚線層の少くとも相互に密着した２
層を同方向に撚合せてなる多層撚線であればよく、実施
例のものに限られるものではない。

しかして、本考案ベートダンパーによれば、添線として
、少くとも密着する２層が同方向に撚合された多層撚線
で構成したから、次のような効果を奏する。

即ち、添線ば、少くとも密着する２層が同方向に撚合わ
されているから、これら撚線層間の接触は線接触となり
、従来の点接触のものより素線間の摩擦損方法きくなり
、従って防振効果が向上する。

また、との添線ば、密着する２層が同方向に撚合されて
いるから、従来のものより可撓比が増し、低い周波数の
振動まで応答できる。

従って添線の長さを従来品より短かくでき、それだけベ
ートダンパーとしての大きさを小型化でき、取扱いが容
易となる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案ベートダンパーの一実施例を示す正面図
、第２図は第１図に示したベートダンパーに使用する添
線を説明する説明図である。 １・・・・・・送電線、２・・・・・・支持点、３・・
・・・・添線、４・・・・・・クランプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 添線を、送電線の支持点付近に、クランプを介して添設
   してなるベートダンパーにおいて、前記添線は複数の撚
   線層を密着して撚合せると共に、これら撚線層の少くと
   も相互に密着した２層を同方向に撚合せてなる多層撚線
   で構成したことを特徴とするベートダンパー。