JPH0613569Y2 - 架空電線用防振装置 - Google Patents

架空電線用防振装置

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JPH0613569Y2
JPH0613569Y2 JP1984107587U JP10758784U JPH0613569Y2 JP H0613569 Y2 JPH0613569 Y2 JP H0613569Y2 JP 1984107587 U JP1984107587 U JP 1984107587U JP 10758784 U JP10758784 U JP 10758784U JP H0613569 Y2 JPH0613569 Y2 JP H0613569Y2
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overhead wire
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JP1984107587U
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Inventor
典明 神田
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旭電機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、架空電線用防振装置、特に、より線よりな
る複数の添線を、鉛直方向に角度をもって架空電線に取
り付けることによって架空電線の振動を防止する架空電
線用防振装置に関するものである。
従来の技術 従来、架空電線の振動、特に、振動周波数の異なる振動
に対応してその振動を防止するために、第3図に示され
るように、固定部3から径間側に行くにしたがって添線
2の長さが短くなるように、取付用クランプ間の間隔L
,L,L,Lを段々狭くしたもの、および、第
4図に示されるように、複数の添線2a′,2b′,2
c′のそれぞれの長さl,l,lを変えて(振動
モードを変えて)固定部に取り付けたものが知られてい
る(実行昭56−31145号公報)が、いずれも大き
く異なる周波数の振動に対する対応能力が小さく、実用
的でなかった。
そこで、広い周波数帯域の異なる振動に対応できるよう
に、第5図に示されるように、各クランプ間における添
線2、2′、2″の単位長さ当たりの重量と剛性とを固
定部から径間側に向けて順次小さくしたものが提案され
ている(実公昭59−1384号公報)が、単位長さ当
たりの重量と剛性とを小さくするための手段が、第6図
に示されるように、多層より線を用いて最外層、次層、
内層と順次除去して添線2′、2″・・とするか、また
は異なる直径のより線を順次接続して行くというもの
で、より線を構成する素線の数が変化し、減少するため
に、素線同士の接触面積が変化、減少し、素線間の摩擦
により消費されるエネルギーが少なくなり、したがっ
て、振動エネルギーの吸収効率が悪く、また、その製造
に困難な作業を必要とし、かつユニットとして分割した
扱いができないので、その重量、長さや剛性のため、高
所作業での取り扱いを特に難しくするという問題点があ
った。
また、第7図および第8図に示されるように、添線2を
複数の素線がより合わされたより線をさらに複数本複合
してつくり、固定部3から径間側に向かって順次より線
2a″,2b″,2c″の数を減ずるものも提案されて
いる(特開昭57−126221号公報)が、いずれも
第5図および第6図に示されるものと同様に、添線を構
成する素線の数を減少するために振動エネルギーの吸収
効率が悪くなるものであり、その製造に高いコストを要
し、かつユニットとして分割した扱いができないので、
その重量、長さや剛性のために高所での取付作業を極め
て困難にしているという問題点があった。
一方、異なる周波数に対応することを特に考慮したもの
ではないが、第9図に示されるように、より線である架
空電線1により線からなる複数の添線2a,2bをクラ
ンプ4,5,6,7で鉛直方向に角度をもって取り付
け、両者の捩れ運動によって架空電線1の振動エネルギ
ーを吸収し、架空電線1に与える疲労を少なくして振動
を効率的に防止しようとするものも既に知られている
(実公昭56−15884号公報)。
考案が解決しようとする課題 この考案は、従来の広い周波数帯域における異なる振動
に対応するための防振装置の有していた問題点、特に添
線を構成するより線の減少およびそのより線を構成する
素線数の減少に基づく振動吸収効率の低下を解消するた
めになされたもので、特に、架空電線により線よりなる
複数の添線を鉛直方向に角度をもって取り付け、両者の
捩れ運動によって架空電線の振動を効率的に防止する防
振装置において、広い周波数帯域における異なる振動へ
の対応を可能とした架空電線用防振装置を提供すること
を目的としている。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、この考案は、両端にクラン
プを有する、より線よりなる複数の添線を、それらのク
ランプによって、鉛直方向に角度をもって架空電線に取
り付けることにより架空電線の振動を防止する架空電線
用防振装置において、各添線を同一線種、同一構成のよ
り線によって構成するとともに、固定部から径間側に行
くにしたがって小径の添線を取り付けたものである。
作用 各添線が固定部から径間側に行くにしたがって小径とな
っているので、広い周波数帯域の異なる振動に対応でき
るとともに、各添線が同一線種、同一構成のより線によ
って構成されているので、より線を構成する素線の数が
変わらず、したがって、捩れの際に素線間の摩擦により
消費されるエネルギーが少なくならないので、振動吸収
特性も変わることがない。そして、添線の直径の大小と
いう要因のみに比例して振動吸収特性を変えることがで
きるので、それぞれの架空電線に対する防振装置の設計
が極めて容易である。すなわち、直径を異にすることに
より振動吸収特性の異なる、所定長の線種および構成の
同じ添線を用意しておけば、架空電線の状況に応じて必
要な直径の添線を取り付けることができる。したがっ
て、広い周波数帯域の異なる振動に容易に対応できると
同時に、添線を構成の簡単な複数の単位添線(ユニッ
ト)として構成できるので、その取付作業も極めて容易
である。また、直径の異なる同一線種、同一構成のより
線を所定長に切断するだけなので、その製造も極めて容
易である。
実施例 以下、この考案の実施例を図に示された架空電線用防振
装置について説明する。
第1図において、符号1は架空電線、2は添線である。
この添線2は、例えば塔体である固定部3側に取り付け
られる第1添線2a、以下順次径間側に向かって取り付
けられる第2添線2b、第3添線2cからなっている。
各添線2a,2b,2cのそれぞれの両端には、クラン
プ4,5または6,7が設けられている。第1添線2a
の固定部3側は、クランプ4によって架空電線1に取り
付けられているが、固定部3に直接取り付けることもで
きる。この第1添線2aの径間側端部はクランプ5によ
って架空電線1に取り付けられており、この第1添線2
aに、第2添線2bの固定部側端部がクランプ6によっ
て取り付けられている。第2添線2bの径間側端部はク
ランプ7によって架空電線1に取り付けられ、この第2
添線2bには、クランプ4によって第3添線が取り付け
られている。第3添線2cの径間側端部はクランプ5に
よって架空電線1に取り付けられている。各クランプ
4,5,6,7は架空電線1の鉛直面に対してほぼ直
角、すなわち、水平面に取り付けられ、架空電線1の振
動の際に、各添線2a,2b,2cが架空電線1を捩
り、かつそれら自身が捩られる作用をなす際の摩擦で振
動エネルギーを消費し、架空電線1の振動を防止するも
のである。なお、クランプ4,4及び5,5は同じ側に
向けて取り付けられたものであり、クランプ6および7
はクランプ4,5と反対側に向けて取り付けられたもの
である。
各添線2a,2b,2cは、同一線種、同一構成のより
線、すなわち同一素線数のより線で構成されている。各
添線2a、2b、2cを構成するより線は、第2図
(A)、(B)、(C)に示されるように、同一構成材
料、すなわち、中心部のより鋼線Stと外周部のよりア
ルミ線Alからなり、それぞれ同一本数、同一層数に構
成されている。ただし、各より線を構成する素線、すな
わち1本の鋼線Stや1本のアルミ線Alの太さは各よ
り線毎に相違し、その結果、各添線2a、2b、2cの
それぞれの直径Da、Db、Dcが異なっている。この
考案においては、固定部3から径間側に行くにしたがっ
て直径の小さいより線からなる添線を使用するものであ
る。すなわち、添線2aは添線2bより大径であり,添
線2cは添線2bより小径である。
したがって、各添線2a,2b,2cは、単位長さ当た
りの重量や曲げ剛性が径間側に行くにつれて小さくな
り、広い周波数帯域の異なる振動に対処できるととも
に、各添線2a,2b,2cを構成する素線数が変わら
ないので、素線間の摩擦により消費されるエネルギーが
変わらず、振動エネルギーの吸収効率を低下させること
がないものである。
さらに、各添線2a,2b,2cは、所定長さのより線
にクランプを取り付けた単位体(ユニット)として構成
できるので、その製造が容易で安価であるばかりでな
く、その取付作業も、数種類の単位体を用意し、クラン
プによって取り付けるだけなので、極めて容易に行うこ
とができる。
なお、架空電線の鉛直面に対する各添線の取付角度は、
直角に限られることなく、各添線が架空電線に捩り力を
与える角度であればよい。
また、この考案は、固定部から径間側に行くにしたがっ
て添線の長さを短くするものに適用すれば、さらに広い
振動周波数の異なる振動に対応することができ、固定部
から複数の長さを変えて取り付けるもの(長いもの程小
径)においても、同様に対応することができる。
考案の効果 この考案によれば、各添線が同一線種、同一構成のより
線によって構成されているので、より線を構成する素線
間の摩擦により消費されるエネルギーは変わらず、すな
わち、吸収特性は変わらない。そして、固定部から径間
側に行くにしたがって小径となっているので、広い周波
数帯域の異なる振動に容易に対応することができる。
なお、この考案の添線は直径の大小という要因のみに比
例して振動吸収特性を変えることができるので、それぞ
れの架空電線に対して最も適した防振装置を構成するこ
とができる。すなわち、直径を異にすることにより、振
動吸収特性の異なる、所定長の線種および構成の同じ添
線を用意しておけば、架空電線の状況に応じて最も適切
な添線を取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す架空電線用防振装置の
拡大斜視図、第2図(A)、(B)、(C)は各添線を
構成する素線の拡大断面図、第3、4及び5図はそれぞ
れ従来の架空電線用防振装置の概略正面図、第6図は第
5図の添線の一部拡大正面図、第7及び8図はそれぞれ
従来の架空電線用防振装置の概略正面図、第9図は従来
の架空電線用防振装置の拡大斜視図である。 1……架空電線、2、2a、2b、2c……添線、3…
…固定部、4,5,6,7……クランプ、Da、Db、
Dc……直径

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端にクランプを有する、より線よりなる
    複数の添線を、それらのクランプによって、鉛直方向に
    角度をもって架空電線に取り付けることにより架空電線
    の振動を防止する防振装置において、各添線を同一線
    種、同一構成のより線によって構成するとともに、固定
    部から径間側に行くにしたがって小径の添線を取り付け
    たことを特徴とする架空電線用防振装置。
  2. 【請求項2】前記各添線をその両端のクランプによっ
    て、架空電線の固定部に最も近い添線は、その一端を固
    定部または架空電線のいずれかに取り付け、その他端を
    架空電線に取り付け、その他の添線は、固定部側の一端
    を隣接する添線に取り付け、径間側の他端を架空電線に
    取り付けたことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
    1項記載の架空電線用防振装置。
JP1984107587U 1984-07-18 1984-07-18 架空電線用防振装置 Expired - Lifetime JPH0613569Y2 (ja)

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JPS6125029U JPS6125029U (ja) 1986-02-14
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JPS5615884U (ja) * 1979-07-16 1981-02-10
JPS591384U (ja) * 1982-06-23 1984-01-06 シャープ株式会社 全自動洗濯機

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