JPS5937144Y2 - 加熱調理器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、底部にヒーターが設けられた調理盤上で、
焼肉等の調理を行う加熱調理器、殊に調理盤両側に取手
を設けると共に、調理盤のヒータ一端子を受は入れて電
源に接続しかつ調理盤の感熱孔に感熱棒を挿入して感温
し設定温度を保つべくヒーターへの通電を制御する感温
制御器を備える加熱調理器に関する。

この調理器は構造が簡単であるものの、感熱制御器の着
脱に、感熱棒および感熱孔間、ヒータ一端子およびその
受入部間の各接続嵌合、抜去が伴い、作業しすらい。

従来これを最も簡単に解消するものとして、調理盤に設
けられる取手に設けた孔により、感熱制御器の着脱を案
内するようにしたものが、■実公昭５４−３９１００号
公報や、■実公昭５４−３９１０２号公報で知られてい
る。

しかし、感熱棒および感熱孔間、ヒータ一端子およびそ
の受入部間の各接続嵌合が確実であるよう、前記取手の
孔と感温制御器との嵌合精度を上げれば、前記接続嵌合
が給電およびその感熱制御のために最も嵌合制度を要し
、双方の嵌合部位置関係精度が部材製作や組立上満足さ
れ得ないことから、両液合部のこじれや損傷の原因とな
る。

また、感熱制御器の取手孔への嵌入自体容易でなく、総
体的に着脱し難い。

感熱制御器と取手孔との嵌合を大きく緩めれば、その嵌
合と前記接続嵌合との二段階共嵌合作業に意を配らなけ
ればならないし、感熱制御器が取手孔に近接して嵌入し
かけた時点以後、前記接続嵌合部が外部から隠れ、盲状
態で接続嵌合作業を行うことになるので、装着し難い。

この考案は、そのような欠点を解決するために底部にヒ
ーターが設けられている調理盤と、該調理盤の両側に取
付けられた取手と、調理盤のヒータ一端子を受は入れて
電源に接続すると共に、調理盤の感熱孔に感熱棒を挿入
して感温し設定温度を保つべくヒーターへの通電を制御
する感温制御器とを備えた加熱調理器において、前記取
手の一方に、調理盤の取手取付側に向は設けられている
ヒータ一端子および感熱孔が臨む感温制御器接続部へ感
温制御器を案内する感温制御器案内部が、少なくとも感
温制御器受入側で上向きに開放する凹溝として形成され
る。

第１図から第４図に示される実施例について説明すれば
、１は調理盤であって、アルミニウムやその合金等の熱
伝導性のよい金属材料からなり、底部壁１ａの裏面側へ
突出した部分にシーズヒーター２が埋設されている。

３は取手であって、調理盤１に対し、その裏面へ突設し
た取付部４ヘステンレススチ一ル製コ字状断熱部５を介
し当てがい、ビス６により取付けられている。

取手３は、調理盤１側へ張り出している取付は片３ａ部
が調理盤１への取付は部とされ、反対の側に手掛かり片
３ｂが張り出している。

オた、両側下面には、脚部３ｃが形成され、脚部３ｃ下
端には座体７が装着されている。

取手３，３０両端間に、調理盤１の外側に位置する保護
杆８が架設され、調理盤１へ手が触れるのを防止し、ま
た取手３両端間を連結することにより取手３のぐらつき
を防止して補強すべくしている。

調理盤１のヒーター２が設けられている範囲の裏面を、
遮熱板９で覆い、加熱調理器が載置されるチーフル面等
にヒーター２の熱が影響し、焼は焦げさせるようなこと
がないようにしている。

遮熱板９ば、調理盤底部壁１ａ裏面両側に突設された位
置決め突起１０に対し小孔１１を嵌め合わせることによ
り位置決めおよび回り止めされ、中央一箇所をビス１２
により調理盤底部壁１ａ裏面中央の取付突起１３へ止め
られている。

底部壁１ａ裏面には、遮熱板９周縁と底部壁１ａ裏面と
の間に、放熱用の通気隙間１４を形成させるスペーサー
としての遮熱板受部１５が複数突設されている。

１６は感温制御器であって、ヒーター２０両端に直結し
て調理盤１に直接突設されているヒータ一端子１７を受
は入れ、電源に接続させるヒータ一端子接続孔１８と、
調理盤１のヒータ一端子１７が突設している部分間で裏
面へ突出袋れた感熱部１９に開設の感熱孔２０へ挿入し
て減温するための感熱棒２１とを有し、感熱棒２１は接
続孔１８．１８間で突出している。

感温制御器１６には、ヒーター２をオン、オフさせ調理
温度を設定する操作ダイヤル２２が設けられ、感熱棒２
１による感温をもとに設定温度を保つべくヒーター２０
通電を制御する制御回路が内蔵されている。

２３は感温制御器１６の電源コードである。

取手３は、手掛かり片３ｂの調理盤１側で上方へ延びる
突壁３ｄを有し、該突壁３ｄには、調理盤１のヒータ一
端子１７が突出しその間の位置で感熱孔２０が開口して
いる感温制御器接続部２４を露出させると共に、感温制
御器１６が充分な遊びＳを持って進入し得る、同制御器
１６に対する逃げ孔２５が開設され、取手３の手掛かり
片３ｂの上面には、逃げ孔２５と連続しかつ制御器１６
に対し同じく充分な遊びＳを持つ感温制御器案内凹溝２
６が刻設されている。

上記のような構成上、従来のような感温制御器がきっち
りと嵌るような感温制御器接続口は設けられていないが
、感温制御器１６は、その感熱棒２１を調理盤１の感熱
孔２０へ嵌挿し、接続孔１８にヒータ一端子１７を受は
入れることによって、回り止め状態に充分保持され、姿
勢が安定する。

そして、感熱棒２１の感熱孔２０への嵌挿と、接続孔１
８へのヒータ一端子１７の受は入れとは、感温制御器１
６が取手３の凹溝２６による案内を受け、その案内がラ
フであっても姿勢や接続方向がほぼ定４ることによって
、容易に行える。

むしろ、従来の接続口に対するようなきっちりした嵌り
合いかないことによって、接続作業をスムーズになし得
る。

第５図は、凹溝２６を取手３０手掛かり片３ｂ上面へ一
体成形された二本の突条２７により形成した場合を示し
ている。

第６図、第７図は、一端は調理盤１裏面へビス止め２８
した金属製補強板２９他端のガイド筒部２９ａを、取手
３の逃げ孔２５へ嵌入して、感温制御器１６を案内する
ようにしたものであって、取手３による案内を避け、取
手３を補強する。

な釦感温制御器案内部は、制御器の姿勢および接続方向
をラフに定め得れば、その形状や案内範囲は種々に設計
できる。

この考案によれば、感熱制御器に対する取手の案内部が
、少なくとも感温制御器受入側で上向きに開放する凹溝
として形成され、感温制御器との下半部周りの嵌り合い
たけて軸線方向、つオり感熱棒および感熱孔間、ヒータ
一端子およびその受入部間の各接続嵌合方向への感温制
御器に対する案内機能を充分発揮するから、感温制御器
を前記取手の凹溝案内部に対して斜め上方からラフに嵌
め合せなから凹溝前方へ押し入れて行くことにより、自
然前記接続嵌合が連取され、しかも接続嵌合はその少な
くとも初期には凹溝案内部を通じて外部から確認しなが
ら行える。

また感熱制御器と案内部との嵌合が前記接続嵌合に制限
を与えるような拘束性もない。

よって、感熱制御器の抜去は勿論装着も、各嵌合部にと
じれや損傷を起すようなことなく、容易かつ確実に行え
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は一実施例の縦断面図、第２図は半部の底面図、
第３図は要部の平面図、第４図は要部の感温制御器を外
した状態の斜面図、第５図は変形例の一部斜面図、第６
図は他の実施例の要部断面図、第７図は一部の分解斜面
図である。 １・・・調理盤、１ａ・・・底部壁、２・・・ヒーター
、３・・・取手、３ｂ・・・手掛かり片、３ｃ・・・脚
部、３ｄ・・・突壁、１６・・・感温制御器、１γ・・
・ヒータ一端子、１８・・・接続孔、１９・・・感温部
、２０・・・感熱孔、２１・・・感熱棒、２２・・・操
作ダイヤル、２３・・・電源コード、２４・・・感温制
御器接続部、２５・・・逃げ孔、２６・・・感温制御器
案内凹溝、２９・・・補強板、２９ａ・・・ガイド筒部
。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）底部にヒーターが設けられている調理盤と、該調
   理盤の両側に取付けられた取手と、調理盤のヒータ一端
   子を受は入れて電源に接続すると共に、調理盤の感熱孔
   に感熱棒を挿入して感温し設定温度を保つべくヒーター
   への通電を制御する感温制御器とを備えた加熱調理器に
   督いて、前記取手の一方に、調理盤の取手取付側に向は
   設けられているヒータ一端子および感熱孔が臨む感温制
   御器接続部へ感温制御器を案内する感温制御器案内部が
   、少なくとも感温制御器受入側で上向きに開放する凹溝
   として形成されている ことを特徴とする加熱調理器。
2. （２）凹溝は、取手の側方へ延びる手掛かり片の上面に
   形成されている実用新案登録請求の範囲第１項記載の加
   熱調理器。
3. （３）凹溝は、取手の手掛かり片内端上方へ延びる突壁
   に、感温制御器接続部を凹溝へ臨１せるべく開設された
   感温制御器に対する逃げ孔に連続して形成されている実
   用新案登録請求の範囲第２項記載の加熱調理器。
4. （４）取手は、脚部が設けられている実用新案登録請求
   の範囲第１項から第３項１での何れかに記載の加熱調理
   器。