JPS6028078Y2 - 調理器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は器具本体の温度制御用ヒートマスターを改良し
た調理器に関する。

一般に、たとえばホットプレートのような調理器にあっ
ては器具本体と一体に設けられた発熱体に通電し、かつ
器具本体の温度制御を行なうマグネットプラグ式のヒー
トマスターが発熱体の端子部と着脱自在に設けられてい
る。

従来、上記ヒートマスターはたとえば特公昭５１−３５
９１０号公報の第４図に開示されているように基体の端
面から突出して器具本体側の受は部に挿嵌する感熱棒を
有し、その両側端面には発熱体の端子部と接続する受容
部を備えている。

したがってヒートマスターは突出した感熱棒のため接続
時の操作性に劣り、かつ衝撃を受けて折損する危険性を
も有している。

また、不使用時における収納に困難性を有し、かつ梱包
形態が大形となるなどの不都合を有している。

本考案は上記事情にもとづきなされたもので、突出状の
感熱部を排除腰この感熱部をヒートマスターの端面から
没入して形成するようにして衝撃を受けることなく嵌合
が容易に行なわれ、しかも収納、格納にも便利となるヒ
ートマスターを備えた調理器を提供することを目的とす
る。

以下、本考案の詳細を第１の実施例として第１図ないし
第３図を参照して説明する。

１５はヒートマスターで、第２図に示すように基体の一
端面から内方へ没入した状態で感熱部１６が設けられて
おり、その両側には磁性板１７．１７が突設されている
。

１８は基体内に配設された温度制御用サーモスタットで
ある。

１９は調理器の器具本体で、調理面および発熱体を有し
端部には一端を開口してヒートマスター１５を受入れる
受容部２０が設けられ、この受容部２０の内部にはヒー
トマスター１５の磁性板１７．１７と対応する磁性受け
２１．２１および発熱部１６に当接する伝導体２２が設
けられている。

したがって、ヒートマスター１５を受容部２０に挿入す
る際、ヒートマスター１５には突出状の感熱部がないた
め挿入操作が容易となり、衝撃を受けたり折損の危険性
がなくなり、しかも磁性板１７と磁性受け２１との吸引
力を介して感熱部１６と伝熱体２２とが当接するのでそ
の接触は確実に行なわれて所望の温度制御を可能とする
ものである。

上述した第１の実施例では器具本体１９側の伝熱体２２
を受容部２０の内壁に基部を取着させたが、器具本体１
９の中央部の温度を感知できるよに中央部裏面に一端を
固着し他端を器具本体１９の端部側へ導出させたヒート
パイプからなる伝熱体１０であってもよい。

すなわち第２実施例として第４図を参照して説明する。

１は調理器、たとえばホットプレートの器具本体で、上
部を調理面２とし、底部にはシーズ線のような発熱体３
を収納した一体成形の突条部４が設けられている。

５はマグネットプラグ式のヒートマスターで、上記器具
本体１に着脱自在に取着されて器具本体１の調理面２温
度を制御するものである。

そして、このヒートマスター５には器具本体１から熱を
後述する伝熱体１０を介して感知する感熱部６が設けら
れている。

すなわち、この感熱部６はヒートマスター５の端面より
内側の感無量は部７内に没入した状態で形成され、さら
に感熱部６の背面には発熱体３への電路を開閉して器具
本体１の調理面温度を制御するサーモスタット８を接続
している。

９は操作つまみである。伝熱体１０はたとえば銅管から
なるパイプ状に形成され、その内部に作動流体として水
を収容するとともに一端を器具本体１の中央部下面凹部
内の熱供給板１１に接続し、他端はヒートマスター５内
に嵌挿されて感熱部６に接続し器具本体１中央部の熱を
ヒートマスター５へ迅速に移動させるものである。

次に作用について述べる。

伝熱体１０はその一端が器具本体１の中央部背面に当接
しているので中央部の熱エネルギーはその当接側から流
入し他端側から放熱される。

そして、この他端側には上記放熱エネルギーを感知する
感熱部６があるのでこの感熱部６に連続するサーモスタ
ット８は迅速に作動して所望の温度制御を適確に行なう
ことができる。

また、伝熱体１０とヒートマスター５との組合わせに際
し、伝熱体１０の他端に接続する感熱部６がヒートマス
ター５の端面より没入して設けられているので、伝熱体
１０の位置決めならびに嵌合が容易になされるとともに
ヒートマスター５の端面から感熱部６が突出していない
ため折損のおそれがなく、不使用時における収納性が良
好となる利点を有する。

さらに、伝熱体１０の材質および作動流体を適宜選択す
ることにより高温域から低温域までの確実な熱移動を可
能とするので調理面２の中央部温度はヒートマスター５
によって迅速、確実に検知することができる。

なお、ヒートパイプの材質は銅に限らず、たとエバニッ
ケル、ステンレス、あるいはアルミニウムのようなもの
であってもよく、また作動流体も水に限らずメタノール
、アンモニアのようなものであってもよい。

本考案は以上詳述したように調理面及び発熱体を有する
器具本体と、この器具本体に着脱自在に取着され器具本
体の温度を制御するヒートマスターと、このヒートマス
ターに設けられ器具本体からの熱を伝熱体を介して感知
する感熱部とを備えるものにおいて、感熱部はヒートマ
スターの端面より没入して形成するようにした調理面で
あるから、器具本体とヒートマスターとの組合わせに際
し、伝熱体端部と感熱部との嵌合が容易に行なわれると
ともに折損のおそれもなく、また、不使用時の収納性を
良好とするすぐれた利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１の実施例を示すヒートマスター受
容部を示す器具本体の要部斜視図、第２図は同じくヒー
トマスターの斜視図、第３図は同じく結合状態を示す一
部切欠断面図、第４図は第２の実施例を示す要部断面図
である。 １．１９・・・・・・器具本体、３・・・・・・発熱体
、５，１５・・・・・・ヒートマスター、６，１６・・
・・・・感熱部、１０．２２・・・・・・伝熱体、２・
・・・・・調理面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 調理面及び発熱体を有する器具本体と、この器具本体に
   着脱自在に取着され器具本体の温度を制御するヒートマ
   スターと、このヒートマスターに設けられ器具本体から
   の熱を伝熱体を介して感知する感熱部とを備えるものに
   おいて、上記感熱部はヒートマスターの端面より没入し
   て形成したことを特徴とする調理器。