JPS592729Y2 - 電気調理器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はヒータを具備したグリドルや鍋等の電気調理
器に関する。

この種、従来における電気調理器は、底面にシーズヒー
タが鋳込まれ、あるいは溶接された焼板や鍋を耐熱プラ
スチック等により形成された枠体や胴体に固定し一体化
したものであるが、調理後の焼板や鍋の洗浄に際し、枠
体や胴体が邪魔となったり、内部に水が溜ったりして絶
縁性の点で問題が生じ、通常は水洗を禁止している。

そこで最近になって焼板や鍋の水洗を容易にするために
、焼板や鍋を枠体や胴体に対し着脱自在に形成したもの
が開発されている。

しかしこの調理器にあって、焼板や鍋を枠体や胴体から
外した状態で通電する、すなわち焼板や鍋を直接テーブ
ル等に置いた状態で通電すると、焼板や鍋が加熱されて
テーブルを焦がしたり、火災の原因となる等の欠点が存
した。

この考案は成上の点に鑑みて威されたもので、その目的
とするところは、枠体、胴体等の外装体に装着されてい
ない状態の調理器本体に温度コントローラ等の電気接続
具を装着してもヒータ端子と電気接続具の端子との接触
が外れ、ヒータへの通電が行われない電気調理器を提供
するにある。

次にこの考案の一実施例を図面と共に説明する。

１は焼板、鍋等の調理器本体（図は焼板を示す）にして
、裏面にシーズヒータ１１が溶接等の手段によって固定
されている。

そしてこのヒータ１１の先端は図示しない基板に嵌合固
定されると共に端部はパツキンによりシールドされ、か
つ後述するターミナルカバー１３に形成された端子１３
Ｃと電気的に接続されている。

またヒータ端部間には感熱パイプ１２が固定されると共
にその先端がターミナルカバー１３の凹部１３Ｈに臨ん
で゛いる。

さらに調理器本体１のヒータ１１．感熱パイプ１２が導
出される部分、図にあっては角部にはフェノール樹脂等
の耐熱性樹脂によるターミナルカバー１３がシリコンゴ
ム等の熱絶縁物１４を介して調理器本体１に固定されて
いる。

そしてこのターミナルカバー１３には凹部１３ａが形成
されると共にここには上記感熱パイプ１２が臨む窓１３
ｂが形成されている。

また窓１３ｂの下部には上記ヒータ１１と電気的に接続
された端子１３ Ｃが突設され、かつ下部中央には後述
する外装体２の隆起部２３が嵌入される切欠部１３ｄが
形成されている。

なお端子１３ Ｃは全体が短かく形成されると共に一方
がより短かく形成され、段違いとなっている。

２は上記調理器本体１が載置固定される枠体、胴体等の
外装体（図は枠体を示す）にして、調理器本体１を容易
に取付け、取外しできるものである。

そしてこの外装体２には上記ターミナルカバー１３が嵌
合される凹部２１が形成されると共に前方に舌片２２が
延長され、該舌片２２の中央に上記切欠部１３ｄに嵌入
される隆起部２３が形威されている。

またこの隆起部２３の前面には磁性材による吸着板２４
が固定されている。

３は電源コード３１が接続された温度コントローラにし
て、上記ターミナルカバー１３の凹部１３ａ内に挿入さ
れる先端に上記感熱パイプ１２内に挿入される感熱棒３
２が形威されると共に上記端子１３Ｃが挿入される端子
孔３３が形成されている。

この端子孔３３内にはバネ３４によって前方向には勢さ
れた端子管３５が収納されている。

そしてこの端子管３５の一方はサーモスタット（図示せ
ず）を介して電源コード３１に、また他方は直接電源コ
ード３１に接続されている。

さらに端子孔３３間にはマグネットキャッチ３６（１個
の磁石を２枚のヨークでサンドイッチ構造としたもの）
が取付けられている。

なお３７は感熱棒３２によって検出した温度によってサ
ーモスタットのオン・オフする点を可変するための調節
摘みである。

次に上記した構造に基いて使用状態を説明するに、今調
理器本体１を外装体２内に収納すると、ターミナルカバ
ー１３が凹部２１内に嵌合される。

この時舌片２２の隆起部２３がターミナルカバー１３の
切欠部１３ｄ内に嵌合される。

この状態で温度コントローラ３をプラグカバー１３内に
挿入すると、感熱棒３２が感熱パイプ１２内に嵌合され
、また端子１３Ｃが端子孔３３内に挿入されると共に端
子管３５と接触する。

さらにマグネットキャッチ３６が吸着板２４と吸着され
るので、上記端子管３５のバネ３４によるばね力よりも
マグネットキャッチ３６の吸着力を大としておけば、マ
グネットキャッチ３６と吸着板２４による吸着力によっ
て、温度コントローラ３を調理器本体１に取付けた状態
に保持できるものである。

従って端子１３Ｃの端子管３５をバネ３４のばね力に抗
して押圧することにより、端子１３Ｃと端子管３５とは
接触状態を保持し、ヒータ１１に通電される。

そして調節摘み３７を操作して調理器本体１の温度を調
整する。

次に調理器本体１を外装体２より外した状態で、該調理
器本体１に温度コントローラ３を挿入した場合、感熱棒
３２が感熱パイプ１２内に嵌合され、かつ端子１３ Ｃ
が端子管３５と接触するが、端子管３５のバネ３４によ
るばね力が感熱棒３２と感熱パイプ１２との嵌合力より
大としておけば、温度コントローラ３より手を離すこと
によって、バネ３４のばね力によって、温度コントロー
ラ３は後退するので、短い方の端子１３Ｃと端子管３５
との接触が離れ、例え長い方の端子１３Ｃと端子管３５
とが接触状態にあっても、ヒータ１１への通電されず、
従って加熱による事故の発生はないものである。

なお上記実施例にあっては、温度コントローラ３によっ
て調理器本体１の温度制御を行っているが、調理器本体
１や外装体２側にサーモスタットやインフイニートスイ
ッチ等の温度調節器を取付ければ、温度コントローラ３
を単なるソケットとすることも可能である。

また端子１３ Ｃはその長さが相違しなくとも、端子管
３５のバネ３４のばね力で温度コントローラ３が後退す
ることによって、端子１３ Ｃと端子管３５の接触は離
れ、外装体２に嵌合されない調理器本体１に温度コント
ローラ３を挿入しても通電は行われない。

また端子１３Ｃの長さを同じにし、端子管３５の位置を
ずらしても同様の効果が得られる。

さらに実施例では、温度コントローラ３側にマグネット
キャッチ３６を、外装体２側に吸着板２４を取付けたも
のを示したが、これは逆の取付けであっても良いことは
勿論のことである。

この考案は上記したように、調理器本体のヒータ端子を
通常のものより短かく形威し、該調理器本体を収納する
外装体に吸着板を取付け、また調理器本体に挿入する温
度コントローラ等のプラグにマグネットキャッチを設け
ると共に上記ヒータ端子と接続される端子管をばね付勢
し、吸着板とマグネットキャッチが吸着された時のみ、
端子と端子管とが接続されるようにしたので、調理器本
体のみにプラグを差し込んでもばね力によって端子と端
子管との接触が確実に行えず、従って誤った使用による
火災発生等の事故を未然に防止することができる等の効
果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案に係る電気調理器の一実施例を示し、第１
図は平面図、第２図は要部の分解斜視図、第３図は温度
コントローラを調理器本体に挿入する途中を示す一部切
欠側面図、第４図Ａ、Ｂ、Ｃは端子と端子受との状態を
示す一部断面平面図である。 １・・・・・・調理器本体、１１・・・・・・ヒータ、
１３Ｃ・・・・・・端子、２・・・・・・外装体、２４
・・・・・・吸着板、３・・・・・・温度コントローラ
、３４・・・・・・バネ、３５・・・・・・端子受、３
６・・・・・・マグネットキャッチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下面にヒータが取付けられると共にその先端に比較的長
   さの短い端子が設けられた調理器本体と、該調理器本体
   が収納されると共に上記端子が位置する部分にマグネッ
   ト吸着具の一方が取付けられた外装体と、上記端子が挿
   入されると接触するばね付勢された端子受を有すると共
   に上記マグネット吸着具の他方が取付けられた温度コン
   トローラ等のプラグとから構威し、上記マグネット吸着
   具が吸着されていないときは、端子と端子受とがばね力
   により反発されて不接触状態となることを特徴とする電
   気調理器。