JPS5920823Y2 - 電気調理器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はヒータを具備したグリドルや鍋等の電気調理
器に関するものである。

従来、この種の電気調理器は、底面にシーズヒータが鋳
込まれ、或いは溶接された焼板や鍋を耐熱プラスチック
等により形成された枠体や胴体に固定し一体化したもの
であるが、調理後の洗浄に際し、枠体や胴体が邪魔にな
ったり、内部に水が溜ったりして絶縁性の点で問題が生
し、通常は水洗を禁止している。

そこで最近になって焼板や鍋の水洗を容易にするために
、焼板や鍋を枠体や胴体に対し着脱自在に形成したもの
が開発されている。

しかし、この調理器にあって、焼板や鍋を枠体や胴体が
ら外した状態で、例えば、焼板や鍋を直接テーブル等に
置いた状態で通電すると、焼板や鍋が加熱されてテーブ
ルを焦したり、火災の原因となる等の欠点があった。

本考案は、このような従来技術の問題点に鑑みてこれを
解決するためになされたもので、その目的とするところ
は、外装体に調理器本体をセットしないで電気接続子を
該調理器本体に接続しても、これへの通電が行なわれな
い電気調理器を提供することにある。

以下、本考案を図示する実施例に従って説明すると下記
の通りである。

Ａは電気調理器であって、調理器本体１、外装体２、電
気接続子３で構成される。

調理器本体１は下面にヒータ４が取付けられると共にそ
の先端に一対のターミナルピン５，５が外向きに設けら
れ、さらに、それらターミナルピン５．５の中央に感熱
バイブロがそれらに平行して設けられている。

なお、上記一対のターミナルピン５，５の間隔は後述す
る電気接続子３の端子孔の間隔より大きく設定されてい
る。

外装体２は、該調理器本体１がセットされると共に該タ
ーミナルピン５，５が位置する部分にターミナルピン受
け７，７が設けられ、かつ、該受け７，７に電導体８，
８で接続される雄端子９，９が一対の夕−ミナルピン５
，５の内方に位置して設けられている。

ターミナルピン受け７，７は、ターミナルピン５゜５を
挾持して面接触するタイプのもの（第２，３図）と、タ
ーミナルピン５，５に押圧されて点接触するタイプのも
の（第４．５．６図）とがある。

前者、即ち、面接触タイプの受け７，７は、夫々のター
ミナルピン５，５を上方から案内降下させてその両側を
押圧挾持する一対の弾性片７ａから成り、丸棒状のター
ミナルピン５，５又はナイフ状（薄板状）のターミナル
ピン５，５のいずれをも押圧挾持するようになっている
。

そして、ターミナルピン５．５の設定位置は上記雄端子
９，９の各軸心より外側にある。

後者、即ち、点接触タイプの受け７，７は、夫々のター
ミナルピン５，５が降下した位置に跳ね上る弾性体上に
付設される半球面体７ｂから成り、主に丸棒状のターミ
ナルピン５，５と点接触するようになっている。

そして、ターミナルピン５，５の設定位置は雄端子９，
９の各軸心より外側にある。

該雄端子９，９は外装体２に沿って立設されるターミナ
ル器具１０に外側に突出するよう取付けられ、かつ、電
導体８，８を介してターミナルピン受け７．７に連結さ
れている。

該ターミナル器具１０の上記感熱バイブロと対応する部
位、即ち、両雄端子９．９が取付けられている中間部に
は後述する感熱棒１１の貫通する透孔１２が開設されて
いる。

電気接続子３は、その端面３ａに上記雄端子９゜９が嵌
合する端子孔１３．１３があけられると共にそれらの中
央に上記感熱棒１１が突出している。

そして、その上面３ｂにサーモスタットのオン・オフす
る点を可変するための調整摘み１４が設けられている。

次に、上述のように構成される電気調理器Ａの主な作用
を調整器本体１の外装体２に対するセット時と非セツト
時に分けて説明する。

■ セット時 調理器本体１を外装体２の所定位置に載置する。

このとき、該本体１のターミナルピン５，５が該外装体
２のピン受け７，７と夫々接触し、電導体８゜８を介し
て雄端子９，９とヒータ４とが連繋されセット状態が提
供される。

而して、電気接続子３を外装体２のターミナル器具１０
に所定の方法で嵌挿すると、感熱棒１１が透孔１２を貫
通して感熱バイブロ内に嵌合されると共に、雄端子９，
９が夫々端子孔１３．１３に嵌合され、通電状態となる
。

■ 非セツト時 上述のセラＩ・状態にあるターミナル器具１０がら電気
接続子３を引き抜いた後、外装体２から調理器本体１を
取り脱し非セットの状態にする。

この非セツト状態となった調理器本体１単体に電気接続
子３を嵌合しようとしても、その端子孔１３．１３の間
隔とターミナルピン５，５の間隔は同一でないから（タ
ーミナルピン５，５の間隔が端子孔１３．１３の間隔よ
り大きい）、その嵌合は行なわれない。

以上述べたように、本考案においては、下面にヒータが
取付けられると共にヒータの各先端に電気接続子の端子
孔の間隔より大きな間隔に設定されるターミナルピンが
設けられた調理器本体と、該調節器本体がセットされる
と共に上記一対のターミナルピンが位置する部分にそれ
ぞれターミナルピン受けが設けられ、かつ、該各ターミ
ナルピン受けに電導体で接続される一対の雄端子が上記
一対のターミナルピンの内方に位置して設けられる外装
体と、該各車端子が嵌合される端子孔を有する電気接続
子とで電気調理器を構成したので、調理器本体単体に電
気接続子は接続し得す、該調理器本体に通電されること
がなく、従って、誤った使用による火災の発生等の事故
を未然に防止することができる等の効果を有するもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例である電気調理器の要部の分
解斜視図、第２図は同上電気調理器の調理器本体を外装
体にセツトシた状態の縦断面図、第３図は同上セット状
態の一部破断せる平面図、第４図は本考案の他の実施例
である電気調理器の調理器本体を外装体にセットした状
態の縦断面図、第５図は第４図におけるセット状態の一
部破断せる平面図、第６図は第４図におけるセット状態
の正面図である。 Ａ・・・・・・電気調理器、１・・・・・・調理器本体
、２・・・・・・外装体、３・・・・・・電気接続子、
５・・・・・・ターミナルピン、７・・・・・・ピン受
け、８・・・・・・電導体、９・・・・・・端子、１３
・・・・・・端子孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下面にヒータが取付けられると共にヒータの各先端に電
   気接続子の端子孔の間隔より大きな間隔に設定されるタ
   ーミナルピンが設けられた調理器本体と、該調理器本体
   がセットされると共に上記一対のターミナルピンが位置
   する部分にそれぞれターミナルピン受けか設けられ、か
   つ、該各ターミナルピン受けに電導体で接続される一対
   の雄端子が上記一対のターミナルピンの内方に位置して
   設けられる外装体と、該各雄端子が嵌合される端子孔を
   有する電気接続子とで構成されることを特徴とする電気
   調理器。