JPH0240911Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、プラグインサーモスタツトを電気調
理器に着脱自在にして、温度制御を行なう電気調
理器に関するものである。

電気調理器に用いられるプラグインサーモスタ
ツトは、電気鍋、ホツトプレートなどの電気ヒー
タを備えた機器として用いられ、電気調理器のプ
ラグピンに、プラグインサーモスタツトが着脱自
在となり、着装時には、電気調理器への電気供給
と、電流の断続制御を行なうものとして、すでに
周知である。第１図、第２図、第３図および第４
図は、従来例を示すもので、第１図は、プラグイ
ンサーモスタツト斜視図、第２図は、電気調理器
５のプラグピン７，７′部分を示す斜視一部断面
図、第３図は、電気調理器５にプラグインサーモ
スタツトを差込んだ一部側断面図、第４図は、プ
ラグインサーモスタツトの下ケース１ａを取はず
した状態を示す平面図である。上記各図から、プ
ラグインサーモスタツトは、樹脂材からなるケー
ス本体１でなり、二枚貝式に下ケース１ａと上ケ
ース１ｂを合わせてケース本体１が形成されてい
る。ケース本体１には、ケース本体１内から突出
した感熱棒３と、この感熱棒３が突出したケース
本体１の側面に、一対の孔４，４′が設けられ、
この孔４，４′には、電気調理器５のプラグピン
７，７′が差込まれ、同時に感熱棒３が電気調理
器５の温度検出部８に差込まれる。またケース本
体１の上面には、温度設定用のツマミ２と、ケー
ス本体１内のパイロツトランプ１４の通電表示部
９が設けられており、ケース本体１内には、電源
コード１０が引込まれる。さらに電源コード１０
は、ケース本体１内において、感熱棒３と接続し
た温度制御部１３に、一方の電源コード１０ａが
接触子１１と接続され、他方の電源コード１０ｂ
は接触子１１′に接続される。もう一方の接触子
１１は、リード線１２を介して温度制御部１３に
接続される。そして、前記接触子１１，１１′は、
ケース本体１の孔４，４′と相対してケース本体
１内に設けられるものである。したがつて、プラ
グインサーモスタツトは、ケース本体１の感熱棒
３を電気調理器５の温度検出部８に差込んで、電
気調理器５の温度検出をするとともに、この検出
温度によつて、ケース本体１内の温度制御部１３
を動作させ、電流を断続するものである。上述の
プラグインサーモスタツトは、電気調理器５のプ
ラグピンケース６をガイドとして、感熱棒３が電
気調理器５の温度検出部８に差込まれ、同時に電
気調理器５のプラグピン７，７′が、ケース本体
１の孔４，４′をガイドとして、ケース本体１内
に位置する接触子１１，１１′に差込まれる。し
かしながら、ケース本体１内の接触子１１，１
１′と電気調理器５のプラグピン７，７′が、わず
かに接触した状態においても、ケース本体１の通
電表示部９に設けたパイロツトランプ１４は点燈
し、電気調理器５には、電気供給がなされる。そ
して上述の場合、ケース本体１から突出してなる
感熱棒３の前方部分が、電気調理器５の温度検出
部８に位置した状態となり、プラグピンケース６
にケース本体１が、わずかに係合していること
か、電気調理器５を用いて調理できることにな
る。したがつて、感熱棒３が所定長さ、電気調理
器５の温度検出部８に差込まれていないことか
ら、電気調理器５の温度が設定温度より高くなら
なければ、ケース本体１内の温度制御部１３は、
動作しなく、正確な温度制御ができなくなり、調
理に支障となる。また、プラグピン７，７′と接
触子１１，１１′がわずかに接触した状態で電気
供給がなされるために、接触不良により接触抵抗
が大きくなり、接触子１１，１１′が変色し、つ
いには高温のため溶融状態となり、使用不可能と
なる。

本考案の電気調理器は、上記の欠点を解消する
ために考案されたもので、安全かつ、電気調理器
５のプラグピン７，７′に、プラグインサーモス
タツトを正確に差込むことができるように構成さ
される。

以下図面に基づき本考案の実施例を説明する。

第５図は、下ケース１ａを取外したプラグイン
サーモスタツトを、電気調理器５の温度検出部８
に差込んだ状態を示す平面図であり、第１図〜第
４図と同要素の部材は、同符号を用い、併用して
実施例を説明する。

本考案の電気調理器５は、下ケース１ａと上ケ
ース１ｂを二枚貝式に合わせたケース本体１に、
感熱棒３を設け、電気調理器５の温度検出部８に
差込んで、この電気調理器５の調理温度を検出す
るとともに、この検出温度によつて、前記ケース
本体１内に設けた一対の接触子１１，１１′から、
電気調理器５の電気ヒータ１５に供給される電流
を断続するプラグインサーモスタツトを用いた、
電気調理器５において、ケース本体１の一対の孔
４，４′に相対してケース本体１内に配置される
接触子１１，１１′と、この接触子１１，１１′と
接続される電気調理器５の一対のプラグピン７，
７′先端が位置を異なるように、電気調理器５に
配置してなるものである。即ち、感熱棒３はケー
ス本体１の一面側から突出して設けられている。
さらに、接触子１１，１１′は、公知のソケツト
コンタクトのように導電性のばね板によつて作ら
れ、ケース本体１の一面側に形成した一対の孔
４，４′に相対してケース本体１内に配置されて
いる。電気調理器５は、接触子１１，１１′と一
軸方向で接離されるように一対のプラグピン７，
７′を有している。プラグピン７，７′は一軸方向
の先端が、互いに位置を異にして配置されてい
る。第５図では、上ケース１ｂのみを示したが、
下ケース１ａを合わせてケース本体１を構成する
ことは、従来例の通りである。また、電気ヒータ
１５とプラグピン７，７′は一体でもよく、プラ
グピン７，７′が第２図で示した、プラグピンケ
ース６に固定され、電気ヒータ１５とリード線で
接続されてもよい。プラグインサーモスタツトの
構成については、従来例と同様でケース本体１内
に引込まれる電源コード１０の一方の電源コード
１０ｂは、接触子１１′と接続され、他方の電源
コード１０ａは、ケース本体１内の温度制御部１
３に接続される。またもう一方の接触子１１は、
リード線１２を介し温度制御部１３に接続され
る。

次に、プラグインサーモスタツトを電気調理器
５に差込む作業を示すと、ケース本体１の感熱棒
３を電気調理器５の温度検出部８に差込むと、次
に、接触子１１とプラグピン７が接触するが、も
う一方の接触子１１′とプラグピン７′は接触せ
ず、この段階では、ケース本体１内のパイロツト
ランプ１４は点燈せず、電気調理器５の電気ヒー
タ１５に電気供給がなされず、第二段階として、
さらに、感熱棒３を温度検出部８に差込むことに
より、接触子１１，１１′に、プラグピン７，
７′が確実に差込まれる。このように、プラグピ
ン７，７′には、接触子１１，１１′が、一つずつ
接触するため、接触初期における差込み力は、従
来のように一対のプラグピン７，７′に接触子１
１，１１′が同時に接触するのに比較して差込み
力は半分でよい。一方のプラグピン７に一方の接
触子１１が差込まれた後には、このプラグピン７
をガイドとして他方のプラグピン７′に接触子１
１′が摺動するように差込まれていくため、同時
に差込まれる場合よりも差込み力が減少した状態
で、次の差込みが行われ、差込み不足が起こる危
険性がきわめて少なくなることが理解できるであ
ろう。

すなわち、本考案の電気調理器５では、プラグ
インサーモスタツトの感熱棒３を、電気調理器５
の温度検出部８に差込む際に、プラグピン７と接
触子１１が接しているのみでは、通電がなされ
ず、完全に押し込まなければ、電気ヒータ１５へ
の通電がなされないために、プラグピン７，７′
と接触子１１，１１′間の接触不良による事故を
防ぐことができる。また、感熱棒３は、電気調理
器５の温度検出部８に、完全に差込まれるため
に、電気調理器５の温度検出が確実なものとな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は、従来例を示し、第１図は、
プラグインサーモスタツト斜視図。第２図は、電
気調理器のプラグピン部分断面図。第３図は、プ
ラグインサーモスタツトの電気調理器差込時を示
す側断面図。第４図は、プラグインサーモスタツ
トの下ケースを取りはずした平面図。第５図は、
本考案実施例を示すプラグインサーモスタツトお
よび、電気調理器のプラグピン部分差込時の下ケ
ースを取りはずした平面図。 １……ケース本体、３……感熱棒、４，４′…
…孔、７，７′……プラグピン、８……温度検出
部、１１，１１′……接触子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケース本体の一面側から突出して設けた感熱棒
   を電気調理器の温度検出部に差込んで、この電気
   調理器の調理温度を検出するとともに、この検出
   温度によつて、前記ケース本体内に設けた一対の
   接触子から前記電気調理器の電気ヒータに供給さ
   れる電流を断続するプラグインサーモスタツトを
   含む電気調理器において、前記接触子は、前記ケ
   ース本体の前記一面側に形成した一対の孔に相対
   して前記ケース本体内に配置されており、前記電
   気調理器は、前記接触子と一軸方向で接離される
   一対のプラグピンを有し、これらのプラグピンは
   前記一軸方向の先端が、互いに位置を異にして配
   置されていることを特徴とする電気調理器。