JPH0216557Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は水あるいは油などを加熱するヒータを
容器内に直接投入して用いるようにした電気加熱
器に関するものである。

この種の電気加熱器は水を湯となす電気湯沸し
器あるいは、油加熱を行う電気フライヤなどとし
て用いられるもので、以下従来例を第１図側断面
図で示す。

第１図電気加熱器は、容器１内に水あるいは油
などの液体を収納する内容器２が設けられてお
り、この内容器２の外底面には、シーズヒータの
如くヒータ３およびサーモスタツト４などの電気
部品が固定される。

さらに内容器２の外底面からは、ボス５が突出
して設けられ、このボス５に容器１底面から、ビ
ス６が螺合され、容器１と内容器２が固定され
る。また、容器１の側面にはプラグ受ケース７が
設けられ、このプラグ受ケース７内のプラグピン
８に、プラグ９が着脱自在となり通電がなされ
る。

上記電気調理器の最大の欠点は、容器１に汚れ
を生じた場合に水洗ができないことである。

すなわち、ヒータ３あるいはサーモスタツト４
などの電気部品に水がかかると、漏電や感電の危
険がある。また、ヒータ３が断線した場合には内
容器２とヒータ３が一体固定となつているため、
内容器２も交換しなければならない。

さらに、プラグ受ケース７を容器１に設けたり
ヒータ３と、プラグピン８の接続やサーモスタツ
ト４あるいは、他の電気部品の接続を容器１内で
行わなければならず作業は非常に固難なものであ
る。

そこで本考案の電気加熱器は、上述の欠点を解
消するために考案されたもので、第２図〜第８図
は本考案の実施例を示すものである。

以下本考案の電気加熱器を図面に基づき説明を
すると、第２図は側断面図、第３図はマグネツト
プラグ１０の斜視図、第４図は係止板１１とプラ
グ受ケース１２の展開斜視図、第５図は、係止板
１１にプラグ受ケース１２を着装した側断面図で
ある。

上記電気加熱器は、底面に孔１７を設け容器１
５内の上部が開口された内容器１３内に投入され
るシーズヒータの如くヒータ１６上端部をプラグ
受ケース１２と接続固定してなり、このプラグ受
ケース１２を係止する係止板１１を容器１５の外
周面に設け、係止板１１にプラグ受ケース１２が
係止されると同時に容器１５内のヒータ１６が位
置決めされてなるものである。

前記係止板１１は上面２１から垂直方向に起立
した突片２０を有している。この突片２０は、プ
ラグ受ケース１２の一対のコネクタ２３間に着脱
自在に位置されるものである。

そして、プラグ受ケース１２の一対のコネクタ
２３は、ヒータ１６と接続されている管体１４内
のリード線２４と接続されている。たとえば、第
３図に示すマグネツトプラグ１０をプラグ受ケー
ス１２に着脱自在となる場合は、マグネツトプラ
グ１０の一対の孔１９内に位置するコネクタに接
続されると同時にマグネツトプラグ１０の磁性体
１８が、係止板１１の磁性体である突片２０に吸
引されてなるものである。

また、従来例で示したプラグ受ケース７と、プ
ラグ９を用いる場合は、プラグ９内の受刃にプラ
グピン８が差込みとなるものである。

なお実施例では、ヒータ１６とプラグ受ケース
１２間の管体１４内にヒータ１６と接続するリー
ド線２４を設けるが、プラグ受ケース１２から直
接シーズヒータの如くヒータ１６を延在させて内
容器１３内に設けてもよい。

さらに、プラグ受ケース１２は樹脂モールドさ
れることが望ましく、マグネツトプラグ１０を用
いる場合には、係止板１１は、磁性体でなり係止
板１１を容器１５にリベツト止めしたり、溶接固
定がなされる。

また、ヒータ１６は、シーズヒータの他に、マ
イカー面に発熱線を捲着した面状発熱体を絶縁被
覆したヒータ１６を用いることも可能である。

第６図および第７図は他の実施例を示す係止板
２５，２７の斜視図で第６図では係止板２５の上
端からＬ字形の突片２６を形成して、プラグ受ケ
ース１２を係止する。ただし、突片２６はＬ字形
に限定されるものではない。

第７図では係止板２７の上面板３０から垂直方
向に、起立した突片２９を有し、上面板３０側辺
を上方に折曲した一対のガイド片２８を備へ、プ
ラグ受ケース１２のガイド保護としている。

プラグ受ケース１２は、下面から孔２２もしく
は溝を設けて係止板１１の上面２１から垂直方向
に起立した、突片２０が挿入されて係止されるも
のである。プラグ受ケース１２に着脱自在となす
マグネツトプラグ１０は、電源コードを接続して
なるもので、プラグ受ケース１２にマグネツトプ
ラグ１０が着装されると、ヒータ１６に通電がな
される。マグネツトプラグ１０を用いず一般のプ
ラグを用いる場合は、プラグ受ケース１２のコネ
クタ２３間に係止板１１の突片２０を位置する必
要はなくプラグ受ケース１２の下面から、設ける
孔２２もしくは、溝をコネクタ２１間に設ける必
要もなくなる。すなわち係止板１１の突片２０に
プラグ受ケース１２が係止されればよいものであ
る。

次に実施例を基にして、プラグ受ケース１２の
着装を示すと、まず、ヒータ１６を内容器１３内
に挿入し、プラグ受ケース１２を係止板１１位置
上に置きプラグ受ケース１２の下面の孔２２と係
止板１１の突片２０を合わせ、プラグ受ケース１
２を下方向に移動すると、プラグ受ケース１２
は、突片２０に係止される。そしてヒータ１６は
内容器１３の底面に置かれることから、ヒータ１
６は位置決めがなされる。

第２図実施例ではヒータ１６を内容器１３の底
面に設置するようにしたが、内容器１３にヒータ
１６係合部を設けて、載置することも可能であ
る。ヒータ１６が所定の位置となつた時に、プラ
グ受ケース１２は、係止板１１に係止されている
ためマグネツトプラグ１０が着装される。

なお、電気ケトルとして用いる場合には第８図
実施例側断面図で示すケトル本体３１外面に、係
止板３４を設けヒータ３２をケトル本体３１内に
投込み、蓋３６をして、プラグ受ケース３３は係
止板３４に係止し、プラグ３５を着脱自在とな
す。

なお、第２図に示すヒータ１６および第８図に
示すヒータ３２は、金属ケース内にシーズヒータ
と、サーモスタツトおよび温度ヒユーズを設け金
属ケースを封口したヒータ１６および３２であ
る。

以上本考案の電気調理器は、ヒータ１６とプラ
グ受ケース１２が別体であるため容器１５が、汚
れた場合、水洗が可能であるとともに、ヒータ１
６が万一断線しても、ヒータ１６とプラグ受ケー
ス１２のみを交換するのみでよい。さらに内容器
１３のみを取りはずし、水洗することもできる。

また、マグネツトプラグ１０を用いる場合、係
止板１１にプラグ受ケース１２を係止しなけれ
ば、マグネツトプラグ１０の磁性体２０は、吸引
されなく、安全なものとなる。

さらに、容器１５に電気部品が全くないため組
立て作業が容易となり、係止板１１は一枚の板を
加工するのみで容易にできる。また、ヒータ１６
が内容器１３内に設置されると同時に、プラグ受
ケース１２が係止板１１に係止されるので、ヒー
タ１６は移動することなく、損傷を防げるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電気加熱器側断面図、第２図〜
第７図は本考案の実施例を示す電気加熱器を示し
第２図は、側断面図、第３図は、マグネツトプラ
グ斜視図、第４図は、プラグ受ケースと係止板の
展開斜視図、第５図はプラグ受ケースを係止板に
係止した側断面図、第６図および第７図は、係止
板の他の実施例を示す斜視図、第８図は、電気ケ
トルに用いた実施例を示す側断面図である。 １１……係止板、１２……プラグ受ケース、１
６……ヒータ、１８……突片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上部が開口されている容器と、この容器内に投
   入されるヒータとを含む電気加熱器において、上
   記ヒータは上端部にプラグ受けケースを有し、上
   記容器はこの容器の外周面の上部に設けた係止板
   を有し、この係止板に形成した上面から起立した
   突片に上記プラグ受ケースを係止すると同時に上
   記容器内の上記ヒータが上記容器内で位置決めさ
   れてなることを特徴とする電気加熱器。