JPS636990Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は圧力調理器等の電気調理器に関し、本
体内の電気部品に接続されたリード線を損傷する
ことなく導出することを目的とするものである。

従来の電気調理器は筒状の本体の底面開口を遮
熱板で塞ぎこの遮熱板の下方に制御回路基板が設
けられていたが、本体に収納された鍋から煮汁等
がこぼれると、遮熱板に形成された穴を通して制
御回路基板に接続したリード線を伝つて制御回路
基板に煮汁が付着し、絶縁劣化が生じたり、発火
する危険があつたりした。

本考案は上記従来の電気調理器の欠点を解消す
るもので、以下に本考案の実施例について、添付
図面を参照して説明する。

図において、１は筒状の本体、２は本体１の内
面に固着した支持板、３は支持板２に載置固定し
た熱板、４は熱板３に着脱自在に載置された圧力
鍋、５は蓋である。６は圧力鍋４の温度を検出す
る温度検出装置、７は温度検出装置６の出力によ
り接点が開閉または切換えられるスイツチであ
る。本体１の下端には内方へ突出したフランジ８
が形成されているとともに、このフランジ８に切
欠部９が形成されている。１０はフランジ８の切
欠部９に装着されたブツシユであり、内側にスリ
ツト１１が形成されている。１２は本体１の底面
開口を塞ぐ逆皿状の遮熱板であり、ブツシユ１０
のスリツト１１を塞ぐ突部１２′が形成されてい
る。１３は制御回路基板であり、遮熱板１２の下
方に配設され、ブツシユ１０の下端より高く位置
している。１４は制御回路基板１３の下面を覆う
裏板、１５は遮熱板１２の上面を覆う断熱板、１
６は本体１に固定された表示板であり、下部には
ブツシユ１０を下方から覆う屈曲部１７が一体に
形成されている。１８はリード線であり、制御回
路基板１３と本体１内の熱板３およびスイツチ７
を接続しており、ブツシユ１０に挿通されてい
る。

上記構成において、圧力鍋４から煮汁が吹きこ
ぼれると、煮汁はリード線１８を伝つて下降し、
リード線１８の下端から滴下するので、制御回路
基板１３には達しない。従つて、制御回路基板１
３は絶縁劣化したり、発火したりしない。また、
リード線１８はブツシユ１０に挿通されているの
で本体１の端縁で損傷されない。

以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば制御回路基板が絶縁劣化したり、発火したりす
ることがなく、また、リード線がブツシユに挿通
されているので安全であるなど、その実用的価値
は大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す電気圧力調理
器の断面図、第２図は同要部の分解斜視図、第３
図は同要部の裏面斜視図である。 １……本体、３……熱板、７……スイツチ、８
……フランジ、９……切欠部、１０……ブツシ
ユ、１１……スリツト、１２……遮熱板、１２′
……突部、１３……制御回路基板、１８……リー
ド線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筒状の本体の下端に内方へ突出したフランジを
   形成し、このフランジに切欠部を形成し、スリツ
   トが形成されたブツシユを、前記スリツトを内方
   に向けて前記切欠部に装着し、前記本体の底面開
   口を遮熱板で塞ぎ、この遮熱板に前記スリツトを
   塞ぐ突部を形成し、前記遮熱板の下方に制御回路
   基板を配設し、前記本体内の電気部品と前記制御
   回路基板を接続するリード線を前記ブツシユに挿
   通した電気調理器。