JPH0344108Y2

JPH0344108Y2 -

Info

Publication number: JPH0344108Y2
Application number: JP1982172474U
Authority: JP
Priority date: 1982-11-15
Filing date: 1982-11-15
Publication date: 1991-09-17
Also published as: JPS5975208U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、電気加熱手段により、鍋を加熱して
調理を行なう、電気調理器に関するものである。

従来、電気釜、電気鍋、あるいは、電気フライ
ヤーなど調理器においては、各部分の組立に時間
を要し、組立てが複雑となるもので多くの部品を
必要とした。たとえば、第１図は、電気鍋の展開
斜視図を示す従来例であるが、電気鍋において
は、外装体１内に、内カバー体２を設け、この内
カバー体２の底面上に、ヒータ１８を備えた熱板
４を設け、この熱板４上に、調理物を納めて、加
熱調理を行なう、鍋５を載置して用いるものであ
り、前述の電気鍋において、外装体１は、有底筒
状となつており、有底面の下面には、脚１０をビ
ス１３によつて取付け、外装体１の側壁下部に
は、前記熱板４から突出したヒータ１８の端部お
よびプラグイン式サーモスタツトの感熱棒挿入筒
１９を納める、プラグカバー体１１が設けられ
る。このプラグカバー体１１は、外装体１の底面
にビス１２によつて取付けられ、さらに外装体１
の側壁面には、一対の取手６が、取手６のビス穴
７と外装体１のビス穴９で、ビス８により固定さ
れる。そして、外装体１の内部には、内カバー体
２が備えられて、この内カバー体２の底面上に、
熱板４が固定されるが、熱板４と内カバー体２間
は、遮熱がなされるため、熱板４下面から突出し
た、ボス１７と相対して、遮熱板３が設けられ、
この遮熱板３のボス穴１５にボス１７を通し、内
カバー体２の外底面から、ビス１６により熱板４
のボス１７に設けた、ビス穴をネジ締めして、熱
板４、遮熱板３および内カバー体２を固定してい
る。さらに内カバー体２は、前記外装体１に固定
される。

上述の如く、電気鍋では、組立てがきわめて複
雑であり、ビスの数を多く要するものであつた。

本考案は、上記の電気調理器における組立てを
容易にし、熱膨張吸収を円滑に行なうとともに、
ビスの数を少なくすることを目的とするもので、
以下本考案の実施例を示す、図面から説明をする
と、第２図は、熱板２１、内カバー体２９およ
び、底板３４を示す断面展開図であり、第３図
は、第２図熱板２１と内カバー体２９の取付を示
す平面裏面図。第４図は、電気調理器の側断面図
である。本考案の電気調理器は、有底筒状でなる
外装体３９の有底面４２中央に開口部５４を有
し、この開口部５４を、閉塞する底板３４を設け
てある。この底板３４は、弾性を有する底板３４
であり、中央にビス穴３３を設けてある。そして
有底の内カバー体２９は、前記外装体３９内に位
置され、外装板３９の上端部に、内カバー体２９
の上端部が支持されて固定され、この内カバー体
２９の底面３１の中央には、後述する熱板２１の
中央ボス２５が貫通する、ボス貫通穴３２が設け
られる。さらに、内カバー体２９の内底面３１上
には、熱板２１が設けられ、熱板２１は、上面に
鍋４４が載置されて、この鍋４４の上部に、蓋４
５が設けられる。熱板２１は、たとえばアルミニ
ウム材でなり、ヒータ２２が、装着もしくは、鋳
込みにより取付けられ、ヒータ２２の端部は、熱
板２１から突出されて、プラグピン２３が設けら
れており、実施例では、プラグイン式サーモスタ
ツト４０の感熱棒４１の挿入筒４３が、プラグピ
ン２３の間に、形成されている。そして、熱板２
１の下面中央からは、この下面から突出した、中
央ボス２５が形成されており、この中央ボス２５
には、ネジ穴２６が設けられている。さらに、熱
板２１の下面から下方向に、複数のボス２７，２
８が設けられ、このボス２７，２８が、前記内カ
バー体２９の内底面３１に支持されると同時に、
内カバー体２９のボス穴３２を、中央ボス２５が
貫通し、プラグピン２３および、感熱棒４１の挿
入筒４３部分が、内カバー体２９の切欠け部３０
から、内カバー体２９外部へ導出され、外装体３
９から、挿入されるプラグイン式サーモスタツト
４０の感熱棒４１を、挿入筒４３の先端２４から
挿入する。また、熱板２１の中央ボス２５先端面
は、前記外装板３９の有底面４２中央を閉塞し
た、底板３４と相対向し、底板３４のビス穴３３
にビス３６を挿通し、中央ボス２５のネジ穴２６
で、熱板２１を、固定してなる電気調理器であ
り、底板３４は、弾性を有するように、形成され
ているもので、底板３４を、断面略へ字形状に形
成し、底板３４面に凹溝３５もしくは、凸溝を形
成して、弾性の補強を行なつている。さらに外装
板３９は、脚４７および、取手４６を一体に形成
することが可能で、外装板３９を樹脂材により成
形してもよい。次に熱板２１下面から、延在する
複数のボス２７，２８について述べると、実施例
では、複数のボス２７，２８は、三つのボス２
７，２８でなり、一つのボス２７は、内カバー体
２９の底面３１に設けた位置３７に、相対して設
けられ、他の二つのボス２８は、同じく内カバー
体２９の底面３１に設けた、位置３８に相対して
設けられる。

上記熱板２１のボス２７，２８と、内カバー体
２９の底面３１に設けた、位置３７，３８の構成
について詳細に示すと、第５図側断面。第６図側
断面斜視図。第７図、側断面は、ボス２７の位置
関係を示すもので、第８図、第９図、第１０図側
断面図は、ボス２８の位置関係を示すものであ
り、第５図では、底板３１に凹部４８を設け、ボ
ス２７を位置し、第６図では、二つの凸部４９間
にボス２７を位置し、さらに、第７図では、底面
３１に長穴５０を穿設して、ボス２７先端面から
凸部５１を形成して嵌遊させている。また、ボス
２８は、底面３１に載置するもので、第９図で
は、ボス２８を底面３１の凹部５２に位置し、第
１０図では、ボス２８を、二つの凸部５３間に位
置している。ボス２７，２８は、いづれかの組合
せにより行なうもので、目的とするところは、熱
板２１の熱膨張吸収することにあり、ボス２７，
２８の若干のスライドを可能としていることと、
熱板２１の位置決めを目的としている。

上記本考案による電気調理器では、外装板３９
の有底面４２中央に開口部５４を設けて、弾性を
有する底板３４で、前記開口部５４を閉塞し、内
カバー体２９を外装体３９内に設け、内カバー体
２９の内底面３１に、熱板２１を位置して、熱板
２１の中央ボス２５のネジ穴２６と、底板３４を
ビス３６で固定するものである。したがつて、本
考案の電気調理器は、弾性を有する底板３４によ
り、熱板２１は、熱膨張を吸収でき、組立てに
は、ビス３６のみを用いて組立てることが可能で
あることから、ビスの数を、従来より減少するこ
とができ、組立時間を要せず、簡単な組立てがで
きるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来例を示す、電気鍋展開斜視図。１……外装体、２……内カバー体、３……遮熱
板、４……熱板、５……鍋。第２図〜第１０図は、本考案の電気調理器実施
例を示すもので、第２図は、熱板、内カバー体お
よび底板の断面展開図。第３図は、第２図熱板
と、内カバー体取付け平面裏面図。第４図は、電
気調理器側断面図。第５図は、熱板ボスと、内カ
バー体底面位置関係を示す側断面図。第６図は、
第５図他の実施例を示す、斜視断面図。第７図
は、第５図他の実施例を示す、側断面図。第８図
は、熱板のボスと、内カバー体底面の位置関係を
示す、断面図。第９図は、第８図他の実施例を示
す、側断面図。第１０図は、第８図他の実施例を
示す、側断面図。２１……熱板、２５……中央ボス、２９……内
カバー体、３５……底板、３６……ビス、４４…
…鍋。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

有底筒状でなる外装体３９と、この外装体３９
内に設けられる内カバー体２９と、この内カバー
体２９の内底面３１に設けられる熱板２１と、こ
の熱板２１上に載置される鍋４４からなる電気調
理器において、外装体３９の有底面４２中央に開
口部５４を設け、この開口部５４を閉塞し、かつ
弾性を有する底板３４と、前記熱板２１から下方
に延在した中央ボス２５を、内カバー体２９の底
面３１を貫通して、底板３４面と相対向してビス
３６により固定し、底板３４と熱板２１を、弾性
を保ち支持したことを特徴とする電気調理器。