JPS585542Y2 - こんろのグリル構造

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【考案の詳細な説明】本考案は、こんろのグリル、特に、上方にグリルを設置
した据置型こんろに適用して好適なグリルの構造に関す
るものである。

最近、煮炊きを行なうためのガスバーナの上部に魚焼き
用のグリルを設置した据置型こんろが考えられている。

このようなグリルに用いられるトレイは保持が容易であ
るとともに、洗浄が容易であることが要求される。

また、トレイをスライドさせるための把手は、熱伝導を
防いで、規格内の温度範囲に入るようにしなければなら
ない。

本考案の目的は、トレイの保持および洗浄が容易で、把
手の熱遮蔽効果が大きいグリル構造を提供することにあ
る。

このような目的を達成するために、本考案では、枠体上
にトレイを嵌合させ、がっその枠体で、把手、置き台の
役目を兼用されるようにしたことに特徴がある。

第１図は本考案によるグリル構造を含む据置型こんろの
全体構造の一例を示すものである。

図において、こんろ筐体１の下部には、ガスバーナ２お
よび器県栓のつまみ３が設けられ、その部分で煮炊きが
行なわれる。

また、こんろ筐体１の上部には本考案に係る魚焼き用グ
リル４が設けられている。

そして、このグリル４部分は魚焼き用の網を載置するト
レイ５と、このトレイ５を保持するための枠体６と、筐
体１内に組込まれた発熱体７と、調整用つまみ８とから
なり、トレイ５内にある網の魚等を置き、このトレイ５
を枠体６で保持し、発燃体７からの放熱により、網上の
魚等を焼くようになっている。

第２図は本考案によるグリル構造の分解斜視図を示すも
ので、図の下方に示す枠体６は、トレイ５の保持部９と
、トレイ５を引き出すためのスライド部１０と、トレイ
５の置き台としての役目をする連結部１１と、把手部１
２とからなり、それが一体構造となっている。

また、図の一方のトレイ５の上には網が載置できるよう
に凹部１３が形成され、その両端面部には枠体６の連結
部１１が入り、トレイ５を固定するための固定孔１４が
設けられている。

第３図は第１図のグリル４の一部を拡大して示したもの
で、発熱体７の側面には、発熱体７の熱遮蔽とトレイ５
の保持の役目をする板状部材１５が取り付けられ、その
内側に溝１６が設けられ、その溝１６にトレイ５を載せ
た枠体６のスライド部１゜が摺動可能な状態で嵌合され
ている。

さらに、枠体６の連結部１１は部材１５を避けた状態で
伸び、把手部１２を部材１５の外側に突出させている。

また、保持部９の高さは、トレイ５の高さとほぼ一致す
るようになっており、トレイ５を静置するのに都合がよ
い。

上述した実施例のように、トレイを保持する枠体を設け
、それに把手、置き台等を兼用するように一体構造とす
ることにより、構造が簡単となる。

また、トレイは保持部から簡単に取外しできるので、洗
浄等が簡単に行なえる。

さらに、把手部１１２には、長いヒンジを介して熱が伝
導され、また、部材１５で熱がさえぎられるので、把手
部１２の温度上昇を防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る据置型こんろの一例の斜視図、第
２図は本考案によるグリルの主要部の一実施例の分解斜
視図、第３図は第１図のグリル構造の拡大斜視図を示す
。４はグリル、５はトレイ、６は枠体、１２は把手部を示
す。

【実用新案登録請求の範囲】