JPH0436762Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は例えばお好み焼並びに焼そば等の料理
に使用するガスコンロに関する。

「従来の技術」 従来、ガスバーナ上方に焼き板を横架させ、そ
の焼き板上面で野菜及び肉などを焼くガスコンロ
があつた。

「考案が解決しようとする問題点」 前記従来技術は、テーブルの略中央に焼き板を
装着し、テーブルの周囲に座つて調理すると共
に、その場所で食事をすることにより、前記バー
ナからの燃焼空気が焼き板の全周から排出され、
お好み焼を焼くときに手が熱くなる不具合がある
一方、木製のテーブルではその加熱によつて炭化
する等の防火上の問題があつた。

「問題点を解決するための手段」 然るに、本考案は、テーブルの略中央に装着す
る調理用焼き板を備え、その焼き板下方に棒状ガ
スバーナを配設したガスコンロにおいて、前記バ
ーナの長手方向両外側でこれに略平行に垂設する
燃焼空気案内用外側及び内側ガイド板を前記焼き
板下面に一体形成すると共に、前記バーナ長手方
向の両外側に立設させる熱気遮閉板をコンロケー
スに内設させ、前記各ガイド板の間でこれらに略
平行に前記遮閉板を支持し、またその遮閉板上端
を前記焼き板下面に接触しない程度に可及的に近
接させたものである。

「作用」 従つて、前記各ガイド板の燃焼空気案内作用に
より、焼き板を加熱したバーナの排気を焼き板周
囲の特定部分だけを介して行い得、前記バーナ長
手方向に対向する焼き板周縁からの排気を防いで
安全に調理及び食事を行えると共に、前記焼き板
周囲からの排気制御によりこれによつて加熱され
る木製テーブルの炭化防止も容易に図り得、従来
よりも長期間安全に使用し得るものである。

「実施例」 本考案の一実施例を図面に基づいて詳述する。
第１図は断面側面図、第２図は外観斜視図、第３
図は分解斜視図、第４図は断面平面図、第５図は
前図のＡ−Ａ視断面図であり、木製テーブル１の
略中央にコンロケース２を嵌着させ、前記テーブ
ル１上面と略同一高さに四角形焼き板３をコンロ
ケース２上面に載置すると共に、前記焼き板３に
隣接させてガスコツク４及び調整用蓋５を取付け
る。

前記コンロケース２は四角箱で上面を開口して
なり、側板６，７に側板フレーム８，９，１０を
連設し、仕切兼用底板フレーム１１，１２，１３
を前記側板６，７に平行に取付け、それらを固定
してコンロケース２を形成するもので、前記側板
６，７及びフレーム８，８上端側に上縁枠フレー
ム１４を固定し、そのフレーム１４をテーブル１
上面に上方から当接させ、テーブル１の開口１５
にコンロケース２を着脱自在に吊下げ支持すると
共に、前記側板フレーム８，９，１０を同一のプ
レス金型で、また底板フレーム１１，１２，１３
を同一のプレス金型で形成し、側板６，７を加工
するプレス金型と合せて三種類の金型によりコン
ロケース２各部を折曲げ加工するように構成して
いる。

さらに前記底板フレーム１１，１２間に飛散油
受皿１６を、また前記側板７とフレーム１３間に
屑受皿１７を抜出し自在に支持すると共に、熱線
を乱反射させるガリバリユウム加工板製の熱気遮
閉板１８を備え、その遮閉板１８を逆門形に折曲
げて一端側を底板フレーム１２に固定し、その遮
閉板１８端部上面にバーナ受台１９を固定する。

そして火口２０を上向きに形成した２本の棒状
バーナ２１，２２の一端を前記受台１９に固定
し、そのバーナ２１，２２他端を底板フレーム１
１に貫挿支持すると共に、点火ノズル２３を取付
ける点火台２４を介して前記遮閉板１８他端側を
バーナ２１，２２に連結支持させる。また前記バ
ーナ２１，２２に混合管２５を介して開閉弁２６
を接続配設させ、コツク４操作によりバーナ２
１，２２の点火及び消火を行う一方、混合管２５
上側を前記蓋５によつて閉じると共に、前記バー
ナ２１，２２茎部上面を覆う油受板２７一側を底
板フレーム１１上端に係止させ、その油受板２７
他側をバーナ２１，２２上面に弾圧させて該板２
７をコンロケース２内方に下降傾斜させている。

さらにコンロケース２内側の受台２８…に焼き
板３角隅部を上方から係止し、バーナ２１，２２
長手方向と焼き板３長手方向を一致させてこれら
を上下に配設すると共に、前記バーナ２１，２２
の長手方向両外側でこれに略平行に垂設する燃焼
空気案内用外側及び内側ガイド板２９，３０を前
記焼き板３下面に一体形成し、バーナ２１，２２
を挟んで各ガイド板２９，３０を対称に夫々設け
ると共に、前記バーナ２１，２２長手方向の両外
側に前記遮閉板１８両端部を立設させ、前記各ガ
イド板２９，３０の間でこれらに略平行に遮閉板
１８両端部を支持し、その遮閉板１８両端部の上
縁を前記焼き板３下面に接触しない程度に可及的
に近接させるもので、バーナ２１，２２基部側の
焼き板３短尺側縁に排気用切欠３１を、またその
反対側の焼き板３短尺側縁に排気及び屑放出用切
欠３２を夫々形成する一方、その屑放出用切欠３
２を除く焼き板３上面全周縁に油落下防止縁３３
を突出形成している。

本考案は上記の如く構成しており、ガスコツク
４操作によりバーナ２１，２２に点火し、例えば
お好み焼などを焼く場合、バーナ２１，２２の燃
焼空気は遮閉板１８及び各ガイド板２９，３０に
より案内されて焼き板３下面に沿つてこの短尺側
の切欠３１，３３から上方に排出されると共に、
バーナ２１，２２からの放射熱線は遮閉板１８に
当つて乱反射し焼き板３を加熱する副射熱となる
もので、バーナ２１，２２両側の内側ガイド板３
０，３０間の焼き板３中央部が高温加熱され、内
外側ガイド板２８，３０間の焼き板３両側部が低
温加熱されることにより、焼き板３中央部でお好
み焼を焼くと共に、焼き板３両側部にお好み焼を
載せて食べるものである。

また前記焼き板３の高温加熱によつて発生する
上昇気流により、側板フレーム８，９，１０間の
隙間から焼き板３のガイド板２９とフレーム８間
を通つて上方に外部冷気を吸引移動させるもの
で、その外部冷気の吸込み作用によりコンロケー
ス２の温度上昇を防止し、例えばコンロケース２
並びにこの上端に設ける上縁枠フレーム１４を室
温と略同温に保ち、そのフレーム１４に手が触れ
ても火傷をするのを防ぐと共に、前記コンロケー
ス２及びフレーム１４の熱伝導により木製テーブ
ル１が炭化するのを防いでいる。

なお、お好み焼などを食べ終つたとき、焼き板
３上面の食べ残し屑を切欠３２から下方の受皿１
７に落し、焼き板３上面のコゲ付屑などを取除く
ものである。

「考案の効果」 以上実施例から明らかなように本考案は、テー
ブル１の略中央に装着する調理用焼き板３を備
え、その焼き板３下方に棒状ガスバーナ２１，２
２を配設したガスコンロにおいて、前記バーナ２
１，２２の長手方向両外側でこれに略平行に垂設
する燃焼空気案内用外側及び内側ガイド板２９，
３０を前記焼き板３下面に一体形成すると共に、
前記バーナ２１，２２長手方向の両外側に立設さ
せる熱気遮閉板１８をコンロケース２に内設さ
せ、前記各ガイド板２９，３０の間でこれらに略
平行に前記遮閉板１８を支持し、またその遮閉板
１８上端を前記焼き板３下面に接触しない程度に
可及的に近接させたもので、前記各ガイド板２
９，３０の燃焼空気案内作用により、焼き板３を
加熱したバーナ２１，２２の排気を焼き板３周囲
の特定部分だけを介して行うことができ、前記バ
ーナ２１，２２長手方向に対向する焼き板３周縁
からの排気を防いで安全に調理及び食事を行うこ
とができると共に、前記焼き板３周囲からの排気
制御によりこれによつて加熱される木製テーブル
１の炭化防止も容易に図ることができ、従来より
も長期間安全に使用できる等の実用的な効果を奏
するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す断面側面図、
第２図は外観斜視図、第３図は分解斜視図、第４
図は断面平面図、第５図は前図のＡ−Ａ視断面図
である。 １……テーブル、２……コンロケース、３……
焼き板、１８……熱気遮閉板、２１，２２……ガ
スバーナ、２９……外側ガイド板、３０……内側
ガイド板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テーブルの略中央に装着する調理用焼き板を備
   え、その焼き板下方に棒状ガスバーナを配設した
   ガスコンロにおいて、前記バーナの長手方向両外
   側でこれに略平行に垂設する燃焼空気案内用外側
   及び内側ガイド板を前記焼き板下面に一体形成す
   ると共に、前記バーナ長手方向の両外側に立設さ
   せる熱気遮閉板をコンロケースに内設させ、前記
   各ガイド板の間でこれらに略平行に前記遮閉板を
   支持し、またその遮閉板上端を前記焼き板下面に
   接触しない程度に可及的に近接させたことを特徴
   とするガスコンロ。