JPS5936832Y2 - ブレ−ドタイプヒュ−ズ用端子金具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ブレードタイプヒユーズを使用したヒユーズ
ボックスにおいて、複数のブレードタイプヒユーズへの
分岐接続を簡単に行ない得るようにしたブレードタイプ
ヒユーズ用端子金具に関する。

自動車に装備される電装品は、その安全対策や車内の居
住性向上のため、年々増加する傾向にある。

これらを限られたスペースで効率よく配線するため、最
近多数のヒユーズを集約して収納できるヒユーズボック
スが提案され、このヒユーズには従来の円筒形ヒユーズ
に代え、可溶体で結合した一対の平板状の端子部を合成
樹脂で被覆したいわゆるブレードタイプヒユーズが使用
されている。

本考案は、このようなブレードタイプヒユーズの複数個
への分岐接続を一括してなし得るようにした構造堅固に
して製造容易なブレードタイプヒユーズ用端子金具を提
供することを目的としている。

本考案のブレードタイプヒユーズ用端子金具は、分岐機
能を有するツイヤ−ハーネス本体に接続されるものであ
多、雌型の中間端子を介してブレードタイプヒユーズと
接続される。

以下この考案を図面と共に説明する。

１は合成樹脂製のヒユーズボックス、２ばその本体、３
は蓋、４はロックピンを示し、このロックピン４を蓋３
のロックビン挿通口５及び本体２の上面に突設した円筒
形の嵌合突起６に嵌挿してロックする構成となっている
。

この本体２の上面２ａに、上下開口した断面長方形のヒ
ユーズホルダ７、空室８及びスペアヒユーズホルダ１′
を設ける。

ヒユーズホルダ７は、後述するブレードタイプヒユーズ
用端子金具９を収容すると共にブレード。

タイプヒユーズ１１を挿着するもので、この実施例の場
合、二つの空室８を介して連設され、この連設された三
つのヒユーズホルダ７Ａ、７Ｂ及びＩＣが一単位を構成
している。

各ヒユーズホルダ７Ａ〜７Ｃは、上部開口端の隅部にヒ
ユーズガイド７ａを立設すると共に、長手方向の側壁中
間に隔壁７ｂを設けて前後に二つの分室７ｃ 、７ｃ’
を区画してなり、各分室７ｃ。

７ｃ’の内壁上方に後述する中継端子１０のストッパ７
ｄを突設する。

一方、空室８の内部に前記隔壁７ｂと同様に隔壁８ａを
設け、この隔壁８ａ及び隔壁８ａと対向する前後両側壁
８ｂの下端に係止腕８ｃ及び８ｃ’を下向きに突設する
。

係止腕８ｃ及び８ｃ’の基部にはスリン）８ｄを開設し
て十分な可撓性を付与し、下端には各々対向する鉤部８
ｅを設けると共に、鉤部８ｅの基部側に凹溝８ｆを凹設
する。

以上の如く、本体２は嵌合突起６、ヒユーズホルタ７、
空室８、スペアヒユーズホルダ７′、ヒユーズガイド？
ａｓ係止腕８ｃ 、８ｃ’ よりなる。

９はブレードタイプヒユーズ用端子金具、１１は一端が
雌型の中継端子１０を介してブレードタイプヒユーズ用
端子金具９に接続されたブレードタイプヒユーズ、１２
は該ヒユーズ１１の他端に接続された雌型の端子を示す
。

中継端子１０は、第５図に示される如く、基板部１０ａ
の両側を内側に折返して該基板部１０ａに対向する弾性
接続板１０ｂ・を設げた構成の雌型電気接触部１０′を
軸方向の両側において有する雌型の端子である。

このブレードタイプヒユーズ用端子金具９は、基端部９
ａの前面に電気接触部９Ａ、後面に電線接続部９Ｂを設
けて成り、電線接続部９Ｂには電線の導体挟持部９ｂ及
び絶縁被覆挾持部９Ｃが設げである。

電気接触部９Ａは、細巾帯状の基板部９ａの両端に、端
子部としての雄端子９ｄを立設すると共に、基板部９ａ
の中間に連結小片９ｅを介して折返し重合して形成した
折返し重合板９ｆの一側に前記雄端子９ｄと平行な雄端
子９ｄ’を立設して成り、折返し重合板９ｆの端部は連
結小片９ｅと反対側に設けた押片９ｇによって固定して
いる。

この雄端子９ａ、９ａ’の基部両側にはストッパ９ｈを
突設する。

曾た、基板部９ａの長手方向の両側縁は、一部切欠を残
して雄端子９ｄと反対側に折曲して係止枠片９ｉ、９ｉ
’を形成し、前記連結小片９ｅと反対側の係止枠片９１
の中間部に延長して、前記電線接続部９Ｂを連成する。

次にブレードタイプヒユーズ用端子金具９の使用法につ
いて説明する。

あらかじめブレードタイプヒユーズ用端子金具９の雄端
子９ａ、９ｄ’に中継端子１０をその一方の雌型電気接
触部１０′によりその端部がブレードタイプヒユーズ用
端子金具９のストツバ９ｈに当接する普で嵌合し、次に
中継端子１０の他方ノ雌型電気接触部１０′ よりヒユ
ーズホルダ７Ａ〜７Ｃの下方から一方の分室ＩＣに挿入
する。

この際、ブレードタイプヒユーズ用端子金具９の係止枠
片９ｉ及び９１′は各々鉤部８ｅのテーパー面に当接す
るが、係止腕８ｃ 、８ｃ’は可撓性を有して外側に撓
み、ブレードタイプヒユーズ用端子金具９はスムーズに
挿入することができる。

そして、雄端子９ｄ 、９ｄ’に嵌合された中継端子１
０の上端は分室７ｃ上部のストッパ７ｄに衝合し、同時
にブレードタイプヒユーズ用端子金具９の係止枠片９ｉ
、９ｉ’は各々鉤部８ｅの凹溝８ｆに嵌入するので、ブ
レードタイプヒユーズ用端子金具９は各分室７ｃにおい
て上下抜出不能に着実に係止される。

一方、ヒユーズホルダ７Ａ〜ＩＣの他方の分室７ｃ′に
は、ブレードタイプヒユーズ用端子金具９の挿着の前後
に、雌型の端子１２を挿着する。

次いで、ブレードタイプヒユーズ１１をヒユーズホルダ
Ｔに向けて挿入し、その雄端子１１ａ。

１１ａ′をそれぞれ中継端子１０の他端側及び雌型の端
子１２に嵌合すれば、ブレードタイプヒユーズ１１の挿
着ハ完了する。

この際、ヒユーズホルダ７の上部開口端にはヒユーズガ
イド７ａが立設されているため、挿着後ガタッキを防止
できる。

このようにして、−個のブレードタイプヒユーズ用端子
金具９を入力端として、三個の出力端を取出すことがで
き、筐た挿着するブレードタイプヒユーズ１１の容量を
変えることにより、所望の負荷に接続することが可能と
なる。

以上はブレードタイプヒユーズ用端子金具９に端子部と
して三つの雄端子９ａ、９ｄ’及び９ｄを設けた三極端
子について説明したが、その電線接続部９Ｂと、折返し
重合板９ｆを介して形成される雄端子９ｄ’ とを、各
々基板９ａの反対側から形成するようにすれば、二極以
上任意の多極端子を形成することができる。

筐た、雄端子９ｄ及び９ｄ’の上部両側を互に内側に向
けて逆Ｕ字状に折曲することにより、前記中継端子１０
と同様の雌端子とすることができる。

この考案は以上説明したように、細巾帯状の基板部の中
間に連結片を介して折返し重合板を形成し、その−側に
基板部の端部に立設した端子部と平行な他の端子部を立
設するように構成したので、二極以上任意の多極端子を
形成することができる。

そして、基板部の長手方向の両側縁は端子部と反対側に
折曲して係止砕片を形成したので構造が堅固であり、更
に前記連結片と反対側の係止砕片に電線接続部を連成す
るように構成したので、一枚の金属板からプレス、打抜
、折曲加工等により容易に一体成形することができ、ま
た一体成形であることから各端子部と電気接触部との連
結に鳩目打ち等の加工を要しないため両者間の電気的接
続は完全である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の説明に供するヒユーズボックスの縦
断面図、第２図はその■−■線に沿う断面図、第３図は
この考案のフレードタイプヒユーズ用端子金具の一実施
例を示す斜視図、第４図はブレードタイプヒユーズ用端
子金具の使用状態を示す一部断面図、第５図は中継端子
の斜視図である。 ９・・・・・・ブレードタイプヒユーズ用端子金具、９
Ａ・・・・・・電気接触部、９Ｂ・・・・・・電線接続
部、９ａ・・・・・・基板部、９ｄ、９ｄ’・・・・・
・雄端子、９ｅ・・・・・・連結片、９ｉ 、９ｉ’・
・・・・・係止枠片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電線接続部と、端子部を有する電気接触部とより成り、
   電気接触部は細巾帯状の基板部の端部に前記端子部を立
   設すると共に、基板部の中間に連結片を介して形成した
   折返し重合板の一側に前記端子部と平行に他の端子部を
   立設し、更に基板部の長手方向の両側縁は前記端子部と
   反対側に折曲して係止砕片を形成して成つ、前記電線接
   続部は前記連結片と反対側の係止砕片を連成してなるこ
   とを特徴とするブレードタイプヒユーズ用端子金具。