JPH0341435Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （考案の利用分野） 本考案は、シヨート端子の嵌合を確保せしめる
ことができるようにしたジヨイントコネクタに関
するものである。

（考案の背景） 従来のジヨイントコネクタとしては、第２図及
び第３図に示す如き構成のものがある。このコネ
クタハウジング１０は、仕切壁１により、上下２
段にして複数の端子収容室２を有すると共に、そ
の上下２段の端子収容室２の開口部を区分壁３に
より上下２段に区分せしめて、例えば第４図ハに
示されるような偏平形状の２枚のシヨート端子４
嵌合部４ａを前記端子収容室の上段及び下段の
夫々に挿入して使用するときは、上下２枚のシヨ
ート端子４相互が、コネクタハウジング１０の内
部で端絡されることがないように、その区分壁３
で仕切られているものである（第３図参照）。ま
た上記コネクタハウジング１０の各端子収容室２
内に、第４図イ及びロに示す如く側面略コ字状に
形成されたシヨート端子５，６を使用して回路の
接続を行なう場合には、そのシヨート端子５又は
６の各接触舌片５ａ，５ｂ又は６ａ，６ｂを上段
及び下段の端子収容室２内に挿入、即ちそれらの
シヨート端子５又は６が、区分壁３を跨つて挿入
し、しかる後、抑え蓋板７を被着せしめることに
より、この抑え蓋板７により端子収容室２内へ一
旦挿入されたシヨート端子５又は６の脱落が阻止
される構造となつている（第３図参照）。なお８
は蓋板７の側面に形成されている係止爪９を係止
する係止孔、１１は各端子収容室２内に嵌着され
ているジヨイント端子を示す。

このような従来のジヨイントコネクタ構造にあ
つては、そのコネクタハウジング１０の端子収容
室２の開口部に、上下段に設けらている各端子収
容室２の夫々に挿入する２枚のシヨート端子４，
４の端絡を防止するための区分壁３を設けている
ために、例えば、このコネクタハウジング１０内
に第４図イ，ロに示す如き側面略コ字状のシヨー
ト端子５又は６を使用するときは、その区分壁３
を跨つて上下段の端子収容室２内に挿入されるに
必要な長さの接触舌片５ａ，５ｂ，６ａ，６ｂに
形成しなければならないことから、そのシヨート
端子５，６の各嵌合部が長くなつてシヨート端子
５，６が大型化されてしまう不具がある。

（考案の目的） 本考案はかかる従来の不具合に着目してなされ
たもので、コネクタハウジングの抑え蓋板の内側
面に、上記区分壁３に対応する突条を設けて、従
来例において設けられていたコネクタハウジング
の区分壁３を削除することにより、上記シヨート
端子５又は６の小型化が可能となるジヨイントコ
ネクタを提供することにある。

（考案の実施例） 以下に本考案を第１図に示す実施例に基いて説
明するが、本実施例の構造と、従来例で説明した
構造との同一部分は、従来例で使用した符号を付
して、その同一構造部分の説明は省略する。

即ち本実施例におけるジヨイントコネクタにあ
つては、コネクタハウジング１０の開口部を閉塞
する抑え蓋板７の裏側に、コネクタハウジング１
０に設けられている各端子収容室２を上下に区分
する位置に対応する突条１２を形成するものであ
り、そして従来例で述べたコネクタハウジング側
に設けていた区分壁３を削除するものである。

このように、従来例における区分壁３を削除す
ることにより、シヨート端子５又は６を、コネク
タハウジング１０の端子収容室２の奥部へ挿入す
ることができるので、そのシヨート端子５又は６
の各接触舌片５ａ，５ｂ，６ａ，６ｂの長さを短
くしても確実なる接続を行なうことができ、従つ
て、各シヨート端子を小型化することができる効
果がある。また抑え蓋板７の裏側に設けた突条１
２は、コネクタハウジング１０内へ挿入したシヨ
ート端子５又は６の背部を抑えて該シヨート端子
５又は６の揺動を阻止することができるので、シ
ヨート端子５，６による接続が確保できる。また
この突条１２は、偏平状シヨート端子４を上下に
２枚挿入して使用するときは、その２枚のシヨー
ト端子４セパレータとしての作用を有して、それ
らのシヨート端子４，４相互の端絡を有効に防止
することができる効果もある。

（考案の概要） 以上のように本考案は、仕切板１によつて仕切
られた複数個の端子収容室２を有し、かつこれら
の端子収容室２内にはジヨイント端子１１が収容
されたハウジング１０に、複数の接触舌片４ａ又
は５ａ，５ａ又は６ａ，６ｂを有する複数のシヨ
ート端子４又は５又は６を上下２段に嵌着して前
記ジヨイント端子１１相互を接続し、これらのシ
ヨート端子４又は５又は６の背後に前記ハウジン
グ１０に装着する抑え蓋板７を当接するようにし
てなるジヨイントコネクタにおいて、前記抑え蓋
板７に上記２段の端子収容室２を仕切る突条１２
を設けたことを特徴とするジヨイントコネクタで
ある。

（考案の効果） 従つてこのジヨイントコネクタによれば、従来
例における区分壁３のの削除により、シヨート端
子５又は６を、コネクタハウジング１０の端子収
容室２の奥部へ挿入することができるので、その
シヨート端子５又は６の各接触舌片５ａ，５ｂ，
６ａ，６ｂの長さを短くしても確実なる接続行な
うことができ、従つて、各シヨート端子を小型化
することができる効果がある。また抑え蓋板７の
裏側に設けた突条１２は、コネクタハウジング１
０内へ挿入したシヨート端子５又は６の背部を抑
えて該シヨート端子５又は６の揺動を阻止するこ
とができるので、シヨート端子５，６による接続
が確保できる。またこの突条１２は、偏平状シヨ
ート端子４を上下に２枚挿入して使用するとき
は、その２枚のシヨート端子４のセパレータとし
ての作用を有して、それらシヨート端子４，４相
互の端絡を有効に防止することができる効果もあ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案よりなるジヨイントコネクタの
実施例を示した説明図、第２図は従来例の斜視
図、第３図はその説明図、第４図イ，ロ，ハは各
シヨート端子の形状例を示した斜視図である。 ７……抑え蓋板、１０……コネクタハウジン
グ、１２……突条。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 仕切板１によつて仕切られた複数個の端子収容
   室２を有し、かつこれらの端子収容室２内にはジ
   ヨイント端子１１が収容されたハウジング１０
   に、複数の接触舌片（４ａ又は５ａ，５ｂ又は６
   ａ，６ｂ）を有する複数のシヨート端子（４又は
   ５又は６）を上下２段に嵌着して前記ジヨイント
   端子１１相互を接続し、これらのシヨート端子
   （４又は５又は６）の背後に前記ハウジング１０
   に装着する抑え蓋板７を当接するようにしてなる
   ジヨイントコネクタにおいて、前記抑え蓋板７に
   上記２段の端子収容室２を仕切る突条１２を設け
   たことを特徴とするジヨイントコネクタ。