JPS5922702Y2 - 電気配線用ジヨイントボツクス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はケースとベースとからなるボックスに端子接
続部を千鳥状に配置し、ボックス内部に設けた平板棒状
接続線を可能な限り直線状にして上記端子接続部とコネ
クタ、リレー、ヒユーズ等のソケット受けとを接続して
なる電気配線用ジヨイントボックスに関するものである
。

ヒユーズやリレーなどを取付ける電気配線用ジヨイント
ボックスは例えば自動車の回路中に設けられ、発電機に
よりバッテリーに充電したり又はバッテリーに充電して
いる電流をランプ、プラグなどの電気器具に流している
。

従来のこの種のジヨイントボックスは金属板をプレス加
工して配線部分を構威し、端子接続部を並列状に形成し
ている。

したがって回路構成が複雑になるばかりでなく金属板の
プレス加工が面倒となる。

本案は上記に鑑み考案されたもので、ボックスに設ける
端子接続部を千鳥状に配置することによりほとんどの配
線部分を直線状にすることができ、平板棒状接続線を利
用して簡単に構成することができる。

以下に本考案を図示の実施例について説明すると、本案
の電気配線用ジヨイントボックス１は合成樹脂で成形し
た下面開放のケース２と、ケース２の開放面に被着する
板状ベース３と、ケース２内に収納されているホルダ４
とからなる。

ケース２には表面に段状の第１表面部５、第２表面部６
を有し、第１表面部５には複数のソケット接続部７・・
・を形成する。

各ソケット接続部７は各々周壁部８で囲まれ、ケース２
の表面を貫通する複数のソケット差込孔９・・・からな
る。

第２表面部６には複数のヒユーズホルダ１０・・・を設
け、各ヒユーズホルダ１０は第２表面部６に直立させた
左右一対のホルダ枠１１．１１により構成し、各ホルダ
枠１１の基端に第２表面部６を貫通する通孔１２を形成
する。

上記したケース２の側面部１３にはベース３を被着した
とき係り止める係止孔１４を形成する。

ケース２の開放面に被着するベース３は板材１５の周囲
に低く立ち上る壁部１６を形成するとともに前記係止孔
１４と一致する位置に爪片１７を隆設してなり、板材１
５には多数の横長な端子孔１８・・・を開設し、複数の
端子孔１８を一部とした端子接続部１９・・・を形成す
る。

図面の実施例によれば端子孔１８は孔自身の長さ方向に
沿い複数が並んだ鋤状となって配置され、この列を複数
形威しである。

そして端子接続部１９は上記端子孔１８の列を２列ごと
に仕切壁２０で囲んで構成する。

各端子孔列の端子孔１８は、隣り合う端子孔列の端子孔
間に位置し、全体として千鳥状に配列されている。

したがって隣り合う端子孔列の端子孔が互いに横に並ぶ
ことがない。

上記したベース３は端子接続部１９が外側となるように
ケース２の開放面に被着し、爪片１７をケース２の係止
孔１４に掛は止めて保持するのであるが、ケース２の中
空内部には合成樹脂などからなる絶縁性ホルダ４を収納
する。

このホルダ４の一方の第１面２１には直線状で適宜位置
において直角に曲る第１溝部２２・・・を適宜に形威し
、各第１溝部２２には幅の短かい第１差込溝２３・・・
と、ホルダ４を貫通する第１連結溝２４・・・とを交叉
させる。

そしてホルダ４の他方の第２面２５には上記第１溝部２
２に連通しない直線状の第２溝部２６・・・を並列状に
形成し、一部の第１連結溝２４を上記第２溝部２６のい
ずれかに交叉させて残りの第１連結溝２４′を第２面２
５に開口させるとともに、幅の短かい第２差込溝２７・
・・を交叉させ、また第２溝部２６に交叉する第２連結
溝２８を第１面２１に開放する。

このホルダ４は第１面２１がケース２の表面内側に、第
２面２５がベース３の板材内側に各々臨むようにケース
２内部に収納するのであって、第１溝部２２には平板棒
状の第１接続線２９を、第２溝部２６には上記と同様の
平板棒状第２接続線３０を各々装着する。

そして第１連結溝２４には第１接続線２９と第２接続線
３０とを接続する連結片（図示せず）を挿通し、各第１
差込溝２３、第１連結溝２４′、第２差込溝２７、第２
連結溝２８に第１接続線２９又は第２接続線３０に接続
する端子片（図示せず）を装着する。

上記した第１差込溝２３に装着する端子片はケース２の
ソケット差込孔９に臨み、第２連結溝２８に装着する端
子片は第１面２１においてケース２の通孔１２に臨む。

そして第１連結溝２４′及び第２差込溝２７に装着する
端子片は第２面２５においてベース３の端子孔１８に臨
ませるので、第１連結溝２４′及び第２差込溝２７は複
数の列状をなし、向い合う溝が横に並ばない千鳥状に配
置されている。

したがってソケット接続部７にソケット （図示せず）
を差し込むとともに端子接続部１９に接続端子（図示せ
ず）を差し込むと、ソケットからの電流は第１接続線２
９、第１連結溝２４の連結片、ヒユーズホルダ１０に装
着するヒユーズ、第２接続線３０などを介して接続端子
に流れることになり、多数のソケットや接続端子が有っ
ても整然とすることができる。

なお図面の実施例ではケースにソケット接続部とヒユー
ズホルダを設け、ベースに端子接続部を設けた場合を示
したが、ケース、ベースの適宜位置にソケット接続部、
ヒユーズホルダ、端子接続部を設ければよい。

このように本考案によればケースとベースとからなるボ
ックスの表面に千鳥状に配置した端子孔からなる端子接
続部を設けることにより回路が極めて簡単となり、また
ホルダの第１溝部、第２溝部に接続線を装着するととも
に幅の短かい各溝に端子片を装着すればよいので組立て
が極めて簡単となり、かつ電気的導通が確実である。

また各端子が直線状の接続線で連結されるので整然とな
り、回路構成を誤ることがないし、多数の端子が有って
も小型化することができ、実用的価値の高いものとなる
。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の実施例を示すもので第１図はケース、ベー
ス、ホルダを分解した概略斜視図、第２図はケースの平
面図、第３図はケースの側面図、第４図はベースの平面
図、第５図はホルダを第１面から見た平面図、第６図は
ホルダを第２面がら見た平面図、第７図はケース、ベー
ス、ホルダを組合せた状態の一部欠截側面図である。 １・・・・・・ボックス、２・・・・・・ケース、３・
・・・・・ベース、７・・・・・・ソケット接続部、１
０・・・・・・ヒユーズホルダ、１８・・・・・・端子
孔、１９・・・・・・端子接続部、２９．３０・・・・
・・接続線。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 複数のソケット接続部を設けた第１表面部と複数のヒユ
   ーズホルダを設けた第２表面部とを有するケースと、 複数の端子孔を長さ方向に並及た端子孔列を複数形威し
   、隣り合う端子孔列の端子孔の位置が異なって千鳥状に
   した端子接続部を有して上記したケースの開放面に被着
   するベースと、 上記したケースの中空内部に収納する絶縁性ホルダとか
   らなり、 ホルダの第１面には第１溝部を形成するとともに、幅の
   短かい第１差込溝とホルダを貫通する第１連結溝とを第
   １溝部に交叉させ、ホルダの第２面には上記第１溝部に
   連通しない第２溝部を形成し、前記した第１連結溝の一
   部を第２溝部に交叉させて残りの第１連結溝を第２面に
   開口させ、第２溝部に幅の短かい第２差込溝を交叉させ
   るとともに、第２溝部に交叉する第２連結溝を第１面に
   開放し、第１溝部及び第２溝部に第１接続線及び第２接
   続線を装着して第１連結溝に挿通した連結片で第１接続
   線と第２接続線とを接続し、第１差込溝、残りの第１連
   結溝、第２差込溝及び第２連結溝には第１接続線又は第
   ２接続線に接続する端子片を端蓋して第１差込溝の端子
   片をケースのソケット接続部に臨ませ、第２連結溝の端
   子片をケースのヒユーズホルダに臨ませるとともに残り
   の第１連結溝及び第２差込溝の端子片をベースの端子孔
   に臨ませてなる電気配線用ジヨイントボックス。