JPS5936725A - 炭素繊維製造用ピツチ組成物 - Google Patents

炭素繊維製造用ピツチ組成物

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JPS5936725A
JPS5936725A JP14703782A JP14703782A JPS5936725A JP S5936725 A JPS5936725 A JP S5936725A JP 14703782 A JP14703782 A JP 14703782A JP 14703782 A JP14703782 A JP 14703782A JP S5936725 A JPS5936725 A JP S5936725A
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quinoline
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泰弘 山田
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健 今村
Hidemasa Honda
本田 英昌
Toru Sawaki
透 佐脇
Hideharu Sasaki
佐々木 英晴
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、炭素繊維の紡糸用原液として有用なピッチ組
成物に関する。更に詳しくは、溶融紡糸−不融化処理−
炭化処理という一連の工程を経ることによって従来のピ
ンチ系炭素1!維では到達し得なかった高強度と高モジ
ュラスとを具備した炭素繊維を形成し得るところの、新
規なピンチ+f、l成物に関する。
現在、炭素繊維としては、主として、ポリアクリロニト
リル(PAtJ) 繊維を原料とするFA/N系炭素繊
維と石炭系又は石油系のピンチを原料とするピッチ系炭
素繊維が生産されている。しかし、主として複合材料に
おいて樹脂の補強材として使用される高強度高モジュラ
スの高性能炭素繊維はPAN系が主流であり、ピンチ系
は強度zooxf/−以下の比較的低強度のものしか製
造されていない。
かかるピッチ系炭素繊維において、より高性能の繊維を
製造し工つとする試みがなされており、これ迄にも、炭
素繊維製造用ピンチの製造に関し、次のような提案がな
されている。
(a)  特定の縮合多環芳香族化合物を水素処理又は
熱処理して炭素繊維用ピンチとする方法(特公昭45−
28013号、特公昭49−8634号)っ (b)  石油系のタールやピンチをルイス酸系触媒の
存在下で第1の熱処理を施した後、該触媒を除去して@
2の熱処f1金hmしてメソフェースピッチとする方法
(特公昭Fl 3−7533号)。
(c)  ピンチを不活性ガスの流通下又は減圧下に加
熱して所定のメソフェース含量をもつメンフェースピッ
チとする方法(特開昭53−86717号、特開昭53
−86718号)。
(d)  光学的等方性ピッチを溶媒(ベンゼン、トル
エン、ペプタン等)で処理し、不溶部を加熱してネオメ
ソフェースを形成させる方法(特開昭54−16042
7号、@開開55−58287号、特開昭55−130
809号)。
しかしながら、これらの方法によつCも、PAN系炭素
炭素繊維敵する高度な性能をもつ炭素繊維を得ることが
できない為、現在に至るまで、ピンチ系炭素繊維は、例
えばアスベスト代替品のよう外強度が低ぐてもすむよう
な分野で用いられているのが実情である。また、前記の
各方法のうち、メンフェースのピンチを使用する方法は
、紡糸原液となるピイチの粘性が非常に大きいため、紡
糸性が悲く経済的な紡糸速バ〔での溶融紡糸が田作であ
るという製造上の問題も有する。
本発明者らは、ピッチ系炭素繊維の製造における上述の
如き現状に鑑み、ピッチ類を原料としてすぐれた品質を
もつ炭素繊維を製造する方法を開発すぺ〈研究を重ね、
さきに、紡糸後の不融化・炭化処理段階で光学的に異方
性のメソフェースに転換する特異なプリメツフェース−
ピッチを経由する新規な炭素繊維を製造する方法を提案
しく特願昭56−117470号)、更に、かかるブリ
メソフェースピッチを1県的に製造するに適した方法を
提案【7た(特願昭57−80670号)。
本発明者らは、さらに、高性能のピッチ系炭素繊維を形
成し得る紡糸用ピンチ組成物について検討を重ねた結果
、該ピッチ組成物の性質及びその中のキノリン可溶性成
分の性質及び化学イ1¥造、就中、ピンチの芳香化度や
比重及びキノリン可溶性成分の数平均分子苅が高性能の
炭素繊維を得るだめにM要であり、これらが特定の範囲
内にあるピッチ組成物は溶融紡糸性が良好で、且つ紡糸
後に不融化処理及び炭化処理を行うことによって、PA
N系炭素炭素繊維らないすぐれた性能をもつ炭素繊維を
形成し得る事実を見い出し、不発明忙到達したものであ
る。
すなわち、本発明は、炭素繊維製造のだめの新規外ピッ
チ組成物であって、キノリン可溶性成分を30’fi1
th%以上、好ましくは50〜70重間%含有し、20
℃における比重が1.29〜1.40 、好ましくは1
.30〜1.35、芳香化度が0.45〜0.9.好オ
しくは0.5〜0.8であり、且つ前記キノリン可溶性
成分の敬平均分子量が700〜1700 、好ましくは
800〜1500の範囲内にあるピッチ組成物である。
一般に、高性能の炭素繊維を製造しようとする場合、紡
糸用ピンチは、紡糸段階で配向化し得る程度の分子配向
性とフィラメント化し得る曳糸性及び流動性を兼ね備え
る必要がある。従来のメソフェースピッチは分子配向性
という見地から熱処理等により高分子化したものである
が、これはすでに述べたように紡糸時の流動性。
曳糸性に問題があり、注意深く紡糸しても紡糸速匹は約
4aom1分が限度である。また、かかるメソフェース
ピッチを溶融紡糸すると、その高度な配向性の故に、炭
素繊維前駆体ピッチ繊維中に巨大な葉状ドメインを準備
しがちであり、炭化処理後の最終繊維構造のラジアル化
、ひいては繊維の縦割れ等による性行61氏下を招き易
い。
本発明者らは、この問題について研究の結果、最終炭素
繊維の内部構造及び(生nヒは、糸カ糸にイ↓(するピ
ンチの化学梼造及び性質によって大へく左右されること
、そして、従来のメソフェースピッチよりも分子配向性
をある程度イ氏下させることが有効であることを知見し
た1、シカ・し、この場合、ピッチの分子配向性は、紡
糸段階である程度回復可能であり、且つ紡糸段1@では
弓1続く炭化処理で高度に配向した構造を出現させイ!
)るようカ潜在的配向能を形成させるようなものでなけ
ればならない。
本発明のピンチ組成物は、このような要求ヲ、・満たす
もので、溶融紡糸時の166糸性(流動1生。
曳糸性)が良好で1100o/分以上の高速でも円滑な
紡糸が可能であり、且つ#b先糸後炭(IZ拠理段階に
於いて、上述のような理想0勺な4’S l遊を発現し
得るものである。
本発明のピンチ組成物は、キノIJン=T溶1生成分を
30重−喰係以−l二、好ましくは50〜70重lit
%含有する、キノリン可溶性成分力(30重量多未満で
は、軟化点が高く紡糸4生力く悪く、また生成する炭素
峨Atfの構造がラジアル状を呈し易いO 更に、本発明のピンチ組成物は、次の0)〜(今の性)
八を有する。即ち0)該ピッチ組成物【pのキノリン可
溶性成分の敬平均分子1%ニア5E700〜t700+
好ましく 1:l: 800〜1500で、(ロ)該ピ
ンチの比+1L (20℃における)Atx、29〜1
.4o、好咬しくは1.30〜1.35であI)、(→
芳香化11.〔が0.45〜0.9の範囲内にあること
力監必四であろう 従来のメソフェースピッチは、キノリンネ溶性成分とキ
ノリンネ溶性成分との混合物であり、このため両者が相
分離を生じ易く良好な紡糸性を維持L gKい。これに
対し、上記の条件を満たすものは組成物中に含むことの
あるキノもノン不溶性成分とキノリン可溶性成分との相
溶性≠玉良好で、相当艮のキノリンネ溶性成分を含む組
成物でも良好な紡糸性を維持する。しかも、本a明のピ
ンチ組成物は、多環縮合化合物が高い芳香性を保ちつつ
核が部分水添された構造を有するため、該化合物の平面
性が適度に歪められておシ、巨大な葉状ドメインの生成
を防止すると共に、少くとも紡糸後のピッチ繊維中に潜
在的配向性を付与し、引続く炭化処理に於て脱水素によ
る平面性の回復とともにすぐれた配向性。
結晶性を発現し得る。また、前述した平面性の歪が分子
のモビリティ増加につながり、紡糸においてすぐれた流
動性を与える。
しかるに1キノリン可溶性成分の数平均分子量が700
未満では、キノリンネ溶性成分との相分離を生じ易くな
り、また、紡糸したピッチ繊維の不融化処理に於て繊維
が溶断し易くなったり、また炭化処理において低分子量
物の脱落によシ欠陥を生じ易い等の問題がある。一方、
数平均分子量が1700を超えるとピッチ組成物全体の
軟化点が高くなり過ぎ円滑な紡糸が困難となる。また、
ピンチ組成物の比重及び芳香化度の何れかでも上記範囲
を外れると、炭素繊維において巨大な葉状ドメインを発
生しがちで高性能の炭素繊維とすることは出来ず、また
、紡糸時の流動性にも間ト月が生じる。
本発明者らのhI)究Cてよれば、」二連の各条件を満
足するピッチ組成物のうちでも、さらに次のに)〜(へ
)の条件を満たすものが好適である。
に) キノリン可溶性成分は、’H−Nλ4Hに於て、
溶媒を除く全検出水素に対するテトラメチルシラン(T
MS)基準のケミカルシフト5〜7 ppmの水9 H
A、 3〜4 ppmの水素HB  の割合が、それぞ
れHA −= 4.5〜10%、 HB = 2.5〜
7.5%にあることっこのHA及びuBが前記の範囲内
にあるということ7は多項縮合化合物中の芳香核が部分
水添されており、化合物の平面性が歪んでいることを意
味する。
(1ウ  ピンチ組成物のH/C(水素/炭素比)が0
.5〜0.65の範囲内にあること。これは、前述の水
添構造を示すと共に、高い芳香族性を1呆っていること
を示す。
即ち、これらの条件を満たすものは、縮合現数4〜6の
構造単位が2〜10個程度側鎖でつながっており、各構
造単位の芳香核は、部分水添され、分子の平面構造は歪
んだものとなっている。
次に、本発明でいう数平均分子量、芳香化1K。
’H−NMR、u/a等の測定法について説明する。
ピリジンを溶媒としてV、POを使用して測定。
vPOは、蒸気圧オスモメーターとしてKnauner
 Dampfaruck Oetometor  を用
い、溶媒としてピリジン、標準物質としてベンジルを使
用。
(2)  芳香化度 KBr錠剤法で測定したIRより、下記式により算出す
る。
なお、工R測定装置は、島津製作所製IR−27G型を
使用。
測定装置とじでL1本1■、子製ps−too型スペク
トロメーターを用い、ケミカルシフトはThl5を内標
準としてδ値で表わす。
NMRスペクトルは溶媒として重ピリジンを用いて演l
定。
(、s)  Hlo JI8M−8813に従って測定した元素分析より次式
に1道って算出する。
xi/+; = (H分析値7目/(a分析値/12)
次に、上述の如き本発明のピッチ組成物の製造法につい
で説明する。
原料ヒラ9’ トL、てけ、コールタール、コールター
ルピッチ、石炭液化物などの石炭系重質油。
石油の常圧残留油、減圧蒸留残油及びこれらの残油の熱
処理によって副生ずるタールやピッチ。
オイルザンド、ピチューメンなどの石油系M質量を用い
ることができるが、コールタ−ルビフグ−が本発明のピ
ッチ組成物を製造し易いので好−ましい。
本発明のピンチ組成物は、前記市販原料ピンチを精製後
、特定の水素化溶媒下で加熱する第1段処理と、前記溶
媒を除去したのち、あるいは除去しつつ高温に加熱する
第2段処理とをhlliすことによって製造される。
第1段処理で使用する水素化溶媒としては、テトラヒド
ロキノリン(以下THQ、と略称する)が最適であるが
、キノリンとTHQ、との混合物を使用してもよく、ま
た、触媒(コバルト−モリブデン系、酸化鉄系)の存在
下で水素とともにキノリンを使用することもでき、ナフ
タレlン油。
アントラセン油、−エ」二Afム看二1呼油、↓n≠油
などを水素ガスと共に使用することも可能;である。水
素化溶媒としてTHQを用いる場合は、原料ピッチ10
0重量部当りTI(Q、 30〜l 00 INN郡部
加え300〜500℃、好ましくは340〜450℃で
10〜60分間加熱する。このように処理した生成物は
、次の第2段処理に付される、 #I¥2段処理では、 THQ、処理ピンチは減圧下、
例えば圧力50□11g以下で、450℃以上、好すし
くは450〜550℃で5〜60分間保持する。この場
合、このような減圧処理の代りにTHQを除去[7たの
ち常圧下で450〜550℃にて5〜60分間保持して
もよく、マた。 1JfQ。
を除去したのち常圧下で−たん出℃よと・高い温度まで
昇温後400〜430℃まで低ゴド・させ、この温度に
15〜180分間保持してもよい0 このような2段処理に於て、原料ピンチの組成や性質に
応じて処理条件を上記範囲内で適宜選定することによっ
て、本発明のピッチ組成物とすることができる。
なお、本発明者らの研究によれば、本発明の良好な紡糸
用ピンチ組成物を製造するには、前記熱処理(第2段処
理)前のピンチとして、実質的に100チキノリン可溶
性であって、その20℃における比重が、1.25〜1
.31であり、質量スペクトル分析(MS)で測定17
た惜造単位体平均分子債が200〜400である締金環
数2〜6の多項芳香族縮合体から成るものを用いるのが
好適である。このピンチは第1段処理(水素化溶媒処理
)によって芳香核が部分水添され分子の平面性が歪んだ
構造を形成しているが、この基本構造は第2段処理(熱
処理)でも失われることがなく、第2段処理による側鎖
の結合によって上述した種々の*g、と利点を有する本
発明のピッチ組成物となる。
以上述べたような本発明のピッチ組成物は、紡糸温度に
おいて適度な粘弾的特性を有し、溶融紡糸性がきわめて
良好である。
溶融紡糸は、それ自体公知の方法で行うことができる。
例えば本発明のピッチ組成物を孔径0.1〜0.88の
紡糸孔をもつ口金から軟化点より50〜100℃高い温
度で押出し、紡糸口金から吐出したフィラメントを紡糸
(巻取)速度300〜1500 m 7分で巻取ること
Kより容易に繊維化することができる。得られたピッチ
繊維は、次いで酸素の存在下に0.5〜3′C/分の昇
温速度で250〜35mCまで加熱し、5〜30分間維
持することKよって不融化処理し、これを更に、不活性
ガス中で2〜b 温速度で1(100〜150mCまで加熱し、この温度
に10〜30分間維持することによって炭化処理を行う
本発明のピッチ組成物は、この炭化処理の過程において
完全なメソフェースとなり、充分釦配向し且つ巨大なド
メインを含まない緻密な惜敗の炭、(ソ繊11Tを形成
する。。
得られる炭素tR維はzooKf、/π4以上の高張1
〕℃とlo ton / m4以上のモジュラスを有し
、きわめて1生能のすぐれたものとなる。
次に、実施例及び比較例により本発明を更に詳細に説明
する。
なお、各実施例中の炭素繊維の繊維径(糸径)。
引張強度、伸び率、モジュラスはJ工8 R7601F
炭素R維試験方法」K従って測定した。
ナオ、繊維径はヘリウム−ネオy v ++ サ、、、
、 ヲ使用して測定した。
実施例−1゜ 市販コールタール中ピンチ134vとテトラハイドロキ
ノリン(THQ、と称す。)402fを電磁銹導回転攪
拌装置を備えた5tTS316製1 tオー) クレー
プに仕込み、窒素で充分It 4!後、内圧をOKt 
/ di Gとし、密閉後、攪拌しながら430℃まで
昇温し、43G’Cに達した後、さらに15分子#11
維持した。しかる後、室温まで冷却し、攪拌を止め、内
容物を取シ出した。該混合物を水流アスピレータ−減用
下A4定性ν紙、次いでG−4グラスフイルターで吸引
濾過するこ、!:により、不溶物を除去した。かくして
得られた母液を、2911 ℃、 10 yHTOrr
で減圧蒸留し、未反応THQ及び反応して生じたキノリ
ンよυ主として成る溶媒を留去し、THQ、処理ピッチ
をイ0た。しかる後、酸ピンチを300 ml耐熱ガラ
ス製三日ア2スコに仕込み、N!気流中10 TOrr
 K保持し、465℃に加熱した。低沸点物の留出を伴
いなから内温はすみやかに上昇した。内温が一定となっ
た後、15分回加熱を続は冷却した。
、得られた紡糸用ピッチを分析するとともに、定速降下
プランジャーを有するシリンダーに入れ370℃で10
0・o m 7分の速度で紡糸巻取υを行ないピッチ繊
維と【7た。該ピッチ繊維を空気気流中で200℃から
aoocO間を2℃/分の昇温速度で熱処理後、さらに
aoo℃で15分1)fJ熱処理することによシネ融化
繊維とし、引続きN!気流中で1500’C,15分間
炭化(焼成)処理して炭素繊維とした後、常法により機
椋物性を測定した。
紡糸用ピッチのJ工5K−2425に依るキノリン可溶
性成分の含有率は58.0重量%であシ、ピリジンを溶
媒としてvpoを使用して測定した該キノリン可溶性成
分の数平均分子量は960であった。又、該ピッチのz
ocK於ける比重は、1.322であり、KBr錠剤法
で測定した工Rより下記式、 芳香イ11(= 305(1cm−’強度/[(”o5
0”−’強IF−)+(292scm  ’強度)]で
求めた芳香化度は0.60であった。又、キノリン可溶
性成分について重ピリジンを溶媒として測定した’H−
NMRより求めたHA、HB  は各h6.2%、5゜
8%であった。又、513M−8813に従って測定し
た元素分析より次式、 Hlo−(H分析1直/1)/(0分析値/12)に従
って求めたH//Cは、0.54であった、これらのデ
ータは、該ピンチは高度に発達した多が縮を骨格と、芳
香性を有しつつ、なお、効果的に水素が導入され、分子
平面性が適度に歪んでいる事を示している。このため該
ピッチは優れた流動特性を持ち、且つ、紡糸過程で少く
とも配向の下11kを形成し、且つ焼成時に縦割れにつ
ながる巨大な葉状ドメインの形成を防止するものと思わ
れる。又、該ピッチの分子平面性の歪は、炭化(焼成)
過程で脱水素が生じることにより容易に修復される。
洩だ、得られた炭素繊維は糸径10μで、強i1:tl
−245Kg/Id 、モジュラス17 TOI’l 
/−を示した。
比較例−1゜ 実施例−1で使用したと同じ市販コールタール中ピッチ
1002を41.拌機付きガラス三日ロフラスゴに仕込
み、望素気□流中、常圧、400℃、24時間攪拌下熱
処理後取り出し、該熱処理ピッチ1重工^部に対し65
m1の脱水エチレンジアミン中で、該ピッチと等重量部
の金属リチウムにより80〜90℃で環元後、常法によ
り中和し水洗F 、If4 f: R%返し水添コール
タールビツヂを得た。、該水添ピッチをN!気流中、常
圧、400℃で1時間攪拌下貼処理し紡糸用ピッtを調
製した。該紡糸用ピンチを実施例−1に準じ分析すると
ともに炭素繊維とし、機械物性を測定した。
その′結果、該紡糸ピッチは99饅のキノリン可溶性成
分を含有して幹り、ピリジンを溶媒としてvpoで測定
した該キノリン1工溶性成分の数平均分子量は1300
であった。又、該ピッチの比重は1.280であり、芳
香化度は0.43であった。又、キノリン可溶性成分に
ついて重ピリジンを溶媒として測定した’H−NMRよ
り求めたHA 、 HBは各々3.7チ、ii。2チで
ありβ及びr水素も18.3 %及び10.5チとか外
り多量圧存在した。又、a/aは0.75であった。。
これらのデータは、該ピンチは高度に発達した芳香族多
猿縮合体よシ成るが、側鎖もかなり含有している事を示
す。(又、分子平面性は良好なものと考えられる。)か
かるピンチは焼成時に側鎖の切断、離脱が生じやすいと
考えられ炭素繊維の欠陥が増大するljLれが高い。
得られた炭素繊維は糸径9.5μで強度148にり/ 
ruA 、モジュラスt o Ton /−てあった。
比較例−2゜ FCCデカントオイルより得られる石油系ピンチ400
fを攪拌機付きガラス三日ロフラスコ忙仕込み、窒素気
流中、常圧、400℃、1時間攪拌下で熱処理後取り出
し、粉砕後、該熱処理ヒツチと等重量のテトラヒドロフ
ラン(THF)中に入れ、室温で*素気流中で1時間攪
拌した。
しかる後、該溶液をA4定性p紙と金中を用いN、加圧
p過機で濾過し、不溶物を除去した。かくして得られた
P液にTHFに対し4倍遍のトルエンを窒素気流中、4
1拌下添加し、さらにその状態で1時間4it拌を続け
たう生成した沈澱をG−4グラスフイルターで漣過する
ことによシ収隼し、しかる後常法により乾燥した。該溶
剤分別ピンチを三ロフラスコに仕込み、窒素気流中、常
圧、440℃、15分間攪拌下熱処理し紡糸ピッチを調
製した。該紡糸用ピンチを実施例−1に準じ分析すると
ともに炭素繊維とし、機械物性を測定した、 その結果、該紡糸ピンチは、50%のキノリン可溶性成
分を含有l、ており、ピリジンを溶媒としてvpoで測
定した該キノリン8J溶性成分の数平均分子量は650
であった。該ピッチの比重は1,309であシ、芳香化
度は0.51であった。又、キノリン可溶性成分につい
て重ピリジンを溶媒として測定した’H−NMRより求
めたHA、、HBは各h4.1%、7.6慢であり、H
loは0.61であった。
これらのデータは、該ピッチは高度に発達した芳香族多
環縮合体より成り、分子平面性が優れていることを示す
、 かかるピンチは高度に発達したメソフェースの為如炭素
繊維中に巨大な葉状ドメインを準備しやすくなり、糸に
縦割を生じゃす〈外ると考えられる。
得られた炭素繊維は糸径9゜8μで強1現150〜1 
o o Kp/mJ rモジュラス8〜l 5Ton 
/ m4の範囲にバラライでおシ、縦割れを生じた糸も
認められた。
比較例−3゜ 比較例−2で使用したと同じ石油系ピンチ200fを攪
拌機付きガラス三日ロフラスコに仕込み、窒素をバブル
しつつ、常圧、400℃。
24時間攪拌下で熱処理し、紡糸用ピンチを詞製した。
該紡糸用ピンチを実施例−IK準じ分析するとともに炭
素繊維とし、機械物性を測定しようと試みた。
その結果、該紡糸ピッチは38チのキノリン可溶性成分
を含有しており、ピリジンを溶媒としてvpoで測定し
た、該キノリン可溶性成分の数平均分子量は600であ
った。該ピッチの匹重は1,345であり、芳香化度は
0.65であった。又、キノリン可溶性成分について重
ピリジンを溶媒として測定したlH−NMRよシ求めた
HA 、 HBは各k 1.8 % 、 3.4%であ
り、Iloは0.51であった。
これらのデータは、該ピッチは高度に発達した芳香族多
環縮合体よシ成り、分子平面性が優れていることを示す
かかるピンチは、高度に発達し7たメソフェースの為に
炭素繊維中に巨大な葉状ドメインを準(illl Lや
すくなり、糸に縦割れを生じやすくなると考えられる。
実施例−1に準じた紡糸を実施したところ、該ピッチの
可動性は悪く、600 m 7分での巻取シは不可能で
あった。巻取速度をa o o WL15+に低下させ
ることにより、巻jsy、りが辛うじて実施可能である
ことが解った。この為、繊維径を維持する様、プランジ
ャーの降下速度を潤整し後は実施例−IK準じ炭素繊維
を作成した。
得られた炭素繊維は糸径1o、3μで強度8゜・〜、t
 4 s Ky/mA 、モジュラスは7〜14Tor
V/−の範囲にバラライておシ、縦割れを生じた糸が認
められた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、 キノリン可溶性成分を30ff1%以上含むピン
    チであって、20℃における比重が1.29〜1.40
    であり且つ芳香化度が0.45〜0.9であり、前記キ
    ノリン可溶性成分の4(平均分子量が700〜1700
    であることを特徴とする炭素繊維製造用ピンチ組成物。 2、 キノリン可溶性成分は、ぞの’H−NMRにおい
    て、溶媒を除く全検出水素に対するテトラメチルシラン
    (TMS)基準のケミカルシフト5〜7ppmの水素H
    A  及び3〜4ppmの水素H13の割合が、それぞ
    れ、HA=4.5〜10 %、H’B=2.5〜7.5
    俤である特許請求の範囲第1項記載のピッチ組成物。 3、全組成物のaloの値が0.5〜0.65である特
    許請求の範囲第1項又は第2項記載のピッチ組成物。 4、 キノリンj+(溶性成分を50〜70重tA係含
    むl特許請求の範囲m1項、第2項又祉第3項記載のピ
    ンチ組成物。 5゜ コールタールビツヂを特徴とする特許請求の範囲
    第4項記載のピッチ組成物。
JP14703782A 1982-08-24 1982-08-24 炭素繊維製造用ピツチ組成物 Granted JPS5936725A (ja)

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US06/525,702 US4590055A (en) 1982-08-24 1983-08-23 Pitch-based carbon fibers and pitch compositions and precursor fibers therefor
FR8313618A FR2532322B1 (fr) 1982-08-24 1983-08-23 Compositions de brai, procedes de preparation desdites compositions, filament de brai, procede de preparation dudit filament, fibre de carbone a base de brai et procede de preparation de ladite fibre de carbone
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