JPS5935169Y2 - エア−ポツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はポット上部の蓋体内に収納されたエアーポンプ
からの加圧空気によって中瓶内の液体を一連の液体通路
を通して外部へ押し出すようにしたいわゆるエアーポッ
トに関するものである。

従来の一般的なエアーポットでは蓋体と下口部材との間
に隙間があるために、ポット転倒時に瓶口から中栓が外
れると中瓶内の液体が外部へ漏出するというおそれがあ
った。

又、従来のエアーポットでは、′蓋体内に取付けられた
エアーポンプは底板によってその底部が閉鎖的に囲われ
ているために、該エアーポンプ内が瓶内よりの蒸気或い
は空気中の塵埃等によって汚れてもエアーポンプ内を洗
浄することが困難であった。

本考案は従来のエアーポットにおける上記の如き問題点
に鑑みてなされたもので、ポット転倒時における蓋体と
下口部材の間からの液体漏出をなくシ、すらに必要に応
じてエアーポンプ内を手軽に洗浄することができるよう
にしたエアーポットを提供することを目的とするもので
ある。

以下、図示の実施例に基づいて本考案のエアーポットを
説明すると、第１図及び第２図に示す実施例のエアーポ
ットは、外ケース４の内部に中瓶５を収容し、ざらに該
外ケース４の上部に皿状の下口部材６を載置固定して々
るポット本体１と、内部にベローズ式エアーポンプ８を
収容してなる蓋体２と、中瓶５の瓶口１５を閉塞するた
めの栓体７とによって構成されている。

蓋体２はポット本体１の下口部材６上端部にネジ２０ａ
、２０ｂによって着脱自在且つ気密に螺着されるように
されており、又栓体７は下口部材６に形成された瓶口連
通穴１６にネジ１９ａｙ１９ｂによって着脱自在且つ気
密に螺着されるようにされている。

中瓶５は真空二重瓶によって形成されている。

下口部材６のほぼ中央部には中瓶５の瓶口１５と連通す
る瓶口連通穴１６が形成されている。

この瓶口連通穴１６は上下方向に適宜長さをもつ筒状穴
となっており、又該瓶口連通穴１６め下端部には内向き
の段部１６ａが形成されている。

下口部材６にはその瓶口連通穴１６の内壁面に開口１２
ａをもつ瓶外管１２が横前方に向けて一体的に取付けら
れている。

この瓶外管１２は中瓶５内液体Ｗの注出管となるもので
その先端には注口管２５が接続されている。

なお瓶外管１２は下口部材６に対してネジ結合によって
着脱自在に取付けられており、必要に応じて取外して洗
浄することができるようになっている。

なおこの瓶外管１２はカバ一部材２６によってカバーさ
れている。

下口部材６の瓶口連通穴１６の内面には栓体Ｔを螺着す
るための雌ネジ１９ａが刻設されている。

又、下口部材６の上部開口部１７内面には蓋体２を螺着
するための雌ネジ２０ａが刻設されている。

栓体７には、該栓体７の胴部外側面７ａに開口１３ａを
もつ通水路１３と該栓体７を縦方向に貫通する通気路１
４がそれぞれ形成されている。

栓体７の下方には栓内通水路１３と連通する瓶内管１１
が取付けられている。

この瓶内管１１は中瓶内液体Ｗの汲土管となるものでそ
の下端は中瓶５の底部付近に開口している。

栓内通水路１３の途中にはポット転・調時に中瓶内液体
Ｗが瓶内管１１を通って外部へ流出するのを防止するた
めの逆流防止弁３３が配設されており、又栓内通気路１
４内にも中瓶内液体Ｗの流出防止用の逆流防止弁３４が
配設されている。

栓体Ｔの胴部外周面には通水路１３の開口１３ａよりや
や上部に前記瓶口連通穴１６の内側面に形成した雌ネジ
１９ａと螺合する雄ネジ１９ｂが刻設されている。

又、栓体７の外周部７ａには上、下２つの環状パツキン
３１，３２がそれぞれ取付けられている。

上側環状パツキン３１は前記瓶口連通穴１６の上端開口
部１６ｂ上縁を密閉するためのもので、又下側環状パツ
キン３２は瓶口連通穴１６の段部１６ａ上面を密閉する
ためのものである。

なお上側環状パツキン３１は栓体外周部７ａの上端付近
に、又下側環状パツキン３２は栓内通水路１３の開口１
３ａより下部にそれぞれ取付けられている。

栓体７の上端外周部には該栓体７のツマミ部となる膨出
部３０が形成されている。

この栓体７を瓶口連通穴１６に完全にネジ込んだときに
は、上、下環状パツキン３１，３２がそれぞれ瓶口連通
穴１６の上端開口部１６ｂ上縁及び段部１６ａ上面に気
密的に接触するとともに、通水路１３の開口１３ａが前
記瓶外管１２の開口１２ａに連通するようになっている
。

なおそのときには瓶内管１１、栓内通水路１３及び瓶外
管１２によって中瓶５内外を連通させる一連の液体通路
１０を構成する。

蓋体２の下端外周部には前記下口部材６の上端開口部１
７内面に形成した雌ネジ２０ａと螺合する雄ネジ２０ｂ
が刻設されている。

蓋体２の外周部にはその雄ネジ２０ｂ形成部分の上部に
環状パツキン４０が取付けられている。

この環状パツキン４０は蓋体２の螺着時に下口部材６の
上端部に気密的に接触する。

蓋体２の中央部にはエアーポンプ８の天板２１を上下方
向に案内するための筒状穴４１が形成されている。

又、蓋体２の下端部には内向きのフランジ４２が形成さ
れている。

蓋体２内に収容されたエアーポンプ８はそのポンプ底板
２２の外周部を蓋体２の下端部フランジ４２の下面にビ
ス止めして固定されている。

このエアーポンプ８の底板２２には該エアーポンプ８の
環状ベローズ筒２４とほぼ同径の大開口部２３が形成さ
れている。

なおこの大開口部２３はエアーポンプ８の吐出口となる
。

又、エアーポンプ８の天板２１にはそのほぼ中央部に空
気吸入用の小穴２５が形成されている。

なおエアーポンプ８を駆動させるときには該ポンプ天板
２１の小穴２５を指で閉塞して押圧する。

蓋体２を下口部材６の上端開口部１７に螺着した際には
、下口部材６の上面とエアーポンプ８の下面との間に気
密空所１８が形成されるようになっており、該空所１Ｂ
を介してエアーポンプ８の吐出口２３（大開口部）と栓
内通気路１４とを連通させている。

このエアーポットは、エアーポンプ８を押圧すると該エ
アーポンプ８からの加圧空気が空所１８及び栓内通気路
１４を通って中瓶５内に吹き込まれ、その加圧空気によ
って中瓶５内液体Ｗを瓶内管１１、栓内通水路１３及び
瓶外管１２を通して注口管２６から外部へ注出すること
ができるようになっている。

なお栓内通水路１３の一端開口１３ａと瓶外管１２の一
端開口１２ａとは栓体７の外周部に取付けられた上側環
状パツキン３１と下側環状パツキン３２との間において
相互に連通させ℃いるので該両環状パツキン３１．３２
によって加圧空気が瓶外管１２を通って外部に漏れたり
又は注出される液体Ｗが瓶口連通穴１６と栓体７の隙間
から外部へ漏れたりすることはない。

又、このエアーポットでは、誤ってポットを転倒したと
きでも栓体７がネジ１９ａ ｐ １９ｂによって螺着さ
れているので外れることはない。

又、栓体７がネジ式のものでなくても、蓋体２が下口部
材６に気密に装着されているので、ポット転倒時に蓋体
２と下口部材６０間から急激に瓶内液体が漏出するのを
防止することができる。

なお液体通路１０は、この実施例に限定されず、例えば
栓体７とは別に中瓶５の瓶口部１５を閉塞する該瓶口部
１５の上蓋を別個に設けて該上蓋に瓶内管１１を設ける
構成としてもよく、また下口部材６に直接瓶内管１１を
設けても、中瓶５底部或いは側部に瓶内管１１を設ける
構成としてもよい。

続いて本考案の効果を説明すると、本考案のエアーポッ
トには次のような効果がある。

（１） 蓋体２を下口部材６に気密に装着し得るよ５
にしているため、ポット転倒時にも蓋体２と下口部材６
０間から瓶内液体が流出するのを防止することができる
。

（２）蓋体２内に収容されたエアーポンプ８のベローズ
筒２４の底を開放し、しかも蓋体２をポット本体１に対
して着脱自在に取付けているので、蓋体２を取外せば該
蓋体２及びエアーポンプ８内を容易に洗浄することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例にかかるエアーポットの上部縦
断面図、第２図は第１図のエアーポットの分離状態にお
ける縦半断面図である。 １・・・・・・ポット本体、２・・・・・・蓋体、４・
・・・・・外ケース、５・・・・・・中瓶、６・・・・
・・下口部材、７・・・・・・栓体、８・・・・・・エ
アーポンプ、１０・・・・・・液体通路、１１・・・・
・・瓶内管、１２・・・・・・瓶外管、１３・・・・・
愼水路、１４・・・・・−通気路、１５・・・・・・瓶
口部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外ケース４内に中瓶５を収容してなるポット本体１の上
   面を形成する下口部材６に、ベローズ筒２４の底を大き
   く開放したエアーポンプ８を内蔵してなる蓋体２を着脱
   自在に且つ該下口部材６との間で気密を保持し得るよう
   にして装着し、さらに前記中瓶５の瓶口部１５に内部に
   通気路１４を有する栓体７を前記下口部材６の瓶口連通
   穴１６に気密に嵌着し、前記エアーポンプ８から圧送さ
   れる加圧空気を栓体内通気路１４を通して前記中瓶５内
   に吹き込み、中瓶５内の液体Ｗを液体通路１０を通して
   外部に注出し得るようにしたことを特徴とするエアーポ
   ット。