JPS593285Y2 - 空気調和機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、室内ユニットの毛細管の収納手段を改良し
た空気調和機に関するものである。

近年、家庭用の分離形空気調和機は、使用者などからの
要望、並びに居住空間の有効な活用、騒音の静粛化など
を考慮して、室内ユニットを壁掛は形にするなど、その
薄形化指向が進み、室内ユニットの奥行寸法をさらに小
さくする傾向にある。

このため、室内ユニットに収納すべき部品の設置スペー
スが小さくなりつつある。

さらに、空気調和機の運転制御にマイクロコンピュータ
を導入するなどにより、室内ユニットの部品収納スペー
スはますます狭くなってきた。

この考案は、前述した事情に鑑みてなされたもので、従
来、室内ユニットの内部スペースに収納されていた冷媒
回路の毛細管の一部を、室内、室外接続配管の断熱材内
に折り返し部を設けて設置することにより、室内ユニッ
ト内の他部品を収納できるスペースを大きくして他部品
の収納を容易にし、かつ騒音を低減させると共に、毛細
管の折り返し部を折れ防止片で支持して保護することに
より、折り返し部の変形および損傷を防止することを目
的とするもので゛ある。

以下、この考案の一実施例を図に基いて説明する。

第１図において、１は分離形空気調和機の室内ユニット
で、この室内ユニット１の本体１２には前面に吸込口グ
リル２および吹出口３を備えた前面パネル４が取付けら
れている。

５は熱交換器で、この熱交換器５は、前記本体１２と前
面パネル４で囲まれた内部に設置され、室内、室外接続
配管６，７が接続され、これらの接継配管６，７は室内
ユニット１外に延び、図示しない室外ユニットの所定部
品に接続されている。

８は室内、室外接続配管６，７の周囲を覆う断熱材で、
この断熱材８も室内ユニット１外に延び、室外ユニット
に達している。

９は冷媒回路の毛細管で、この毛細管９の一部は、室内
ユニット１外に延び折り返し部１０でＵターンされて前
記断熱材８内に設置されている。

はぼＵ字形に成形された前記折り返し部１０は、第２図
、第３図に示すように、折れ防止片１１の外囲に設けた
折り返し部１０の外形に沿う形状の嵌合溝１１ ａに嵌
合され、折れ防止片１１によって内側から支持されてい
る。

なお、折れ防止片１１に前記折り返し部１０は接着また
はバンドなどで検定されている。

そして、冷媒回路において、熱交換器５を出た冷媒は、
毛細管９の冷媒人口９ａに流れ込み、折り返し部１０で
折り返されて冷媒出口９ａから出て行く。

以上説明したように、この考案は、従来、全体が室内ユ
ニット１に収納されていた毛細管９の一部を室内ユニッ
ト１外に延ばし、室内、室外接続配管６．７の断熱材８
内に設置したので、室内ユニット１内の他部品を収納す
るためのスペースを大きくすることができ、また、室内
ユニット１の本体１２などに毛細管９の一部が当ってび
びり音の発生を防止し、さらに室内騒音の原因の１つに
なる毛細管９の、大部分を室内ユニット１外に位置させ
得るので、一層の低騒音化が可能となる。

そして、この考案では、毛細管９の折り返し部１０を折
れ防止片１１で支持して保護したので、折れ防止片が設
けてない第４図に示すものでは折り返し部１０が折れ曲
る恐れがあるのと異り、空気調和機の組立時、据付器の
室内、室外配管６，７の成形作業などに際して、折り返
し部１０に折れ曲がりや捩れが生ずるのを防止でき、従
って、毛細管の折損による冷媒漏れや運転中の冷媒音の
増大を防止できると共に、折れ防止片１１が折り返し部
１０をＵターン成形する時の加工治具として使用できる
という効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す要部の側断面図、第
２図は毛細管の折り返し部および折れ防止片の側面図、
第３図は同正面図、第４図は比較例を示す側断面図であ
る。 １・・・・・・室内ユニツ）、６．７・・・・・・室内
、室外接続配管、８・・・・・・断熱材、９・・・・・
・毛細管、１０・・・・・・折り返し部、１１・・・・
・・折れ防止片。 なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 冷媒回路の一部を構成する毛細管９が内蔵された室内ユ
   ニット１を有する空気調和機において、前記毛細管９の
   一部を、室内ユニット１外に延ばし、折り返し部１０を
   設けて室内、室外接続配管６゜７の断熱材８内に設置す
   ると共に、前記折り返し部１０を折れ防止片１１で支持
   したことを特徴とする空気調和機。