JPH0141061Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、空気調和機の壁掛形室内機における
ドレンホースの固定装置に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来、ヒートポンプ式空気調和機の壁掛形室内
機は、第１図に示すように壁掛形室内機１が前面
パネル２と背面パネル３とよりなり、この背面パ
ネル３の背面４の下方の一側方より、熱交換器
（図示せず）より導出した補助配管５とドレンホ
ース６とを導出しており、さらに背面パネル３の
下部に前記、補助配管５とドレンホース６とを収
納、あるいは据付時の配設用として凹状の収納部
７を設けている。そして、ドレンホース６をこの
収納部７に点線位置に収めるとき、トラツプ（曲
がり）ができないようにするために適数のホース
固定具８を収納部７に接着剤で固定し、ドレンホ
ース６をホース固定具８の開口部９より押込ん
で、ドレンホース６を固定していた。しかし、こ
うした手段は、ホース固定具８を収納部７に接着
する作業が困難で時間がかかり、またホース固定
具８を別部品として製作しなければならず、作業
工数が多くなり、コスト高となる欠点を有してい
た。

考案の目的 本考案は上記従来の欠点を解消するもので、簡
易にドレンホースを固定することができるととも
に低廉に製造できるようにすることを目的とす
る。

考案の構成 前記目的を達成するため、本考案は、壁掛形室
内機の本体の背面の下方に凹状の収納部を形成
し、この収納部に２つのＵ字形のホース固定部を
互いに隣り合せるとともに背面パネルと一体に設
け、前記２つのホース固定部の各開口を水平方向
と上方向に向かせた構成としたものである。

実施例の説明 以下に本考案の一実施例を第２図および第３図
にもとづいて説明する。図において１１は分離形
空気調和機の壁掛形室内機で、外装パネルとなる
前面パネル１２と背面パネル１３より構成され
る。前記背面パネル１３の背面１４の下方には、
この背面１４より内側に凹形状で、かつ水平方向
に延びた収納部１５を形成している。前記壁掛形
室内機１１の下部からは内部の熱交換器（図示せ
ず）に接続した補助配管１６と、ドレンパン（図
示せず）に接続した可撓性のドレンホース１７を
導出している。なお補助配管１６は冷媒配管に接
続されるものであり、ドレンホース１７はドレン
配管に接続されるものである。前記収納部１５に
は２つのＵ字形のホース固定部１８，１９を隣接
させて設けている。前記１つのホース固定部１９
はほぼ上方に向いた開口部を持ち、他方の固定部
１８は水平方向に向いた開口を有している。そし
て背面パネル１３とホース固定部１８，１９は一
体に樹脂成形されている。これらホース固定部１
８，１９は２つを組として、収納部１５内の長手
方向の適数個所に設けている。

上記構成において、ドレンホース１７を収納部
１５内に納めてドレン配管と接続するとき、ドレ
ンホース１７をホース固定部１８と１９に挿入す
る。すなわち、ホース固定部１８はドレンホース
１７の上方の押えとなり、ホース固定部１９は前
方からの押えとなる。

考案の効果 前記実施例の説明より明らかなように、本考案
は壁掛形室内機の背面パネルの背面下方の凹状の
収納部に、上方と横方向に開口した一対のホース
固定部を互いに隣接させて設けるとともにこれら
固定部を、背面パネルと一体成形したものである
から、従来のようにドレンホースを固定するため
の固定具を別部品として製作する必要はなく、接
着剤で接着する困難性も伴うことなく、工数減、
コストの低廉化ができる。しかもドレンホースは
安定に固定されるという効果を発揮するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のドレンホース固定装置を示す斜
視図、第２図は本考案の一実施例のドレンホース
固定装置の斜視図、第３図は第２図に示すホース
固定具の拡大斜視図である。 １３……背面パネル、１４……背面、１５……
収納部、１８，１９……ホース固定部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 壁掛形室内機の本体の背面の下方に凹状の収納
   部を形成し、この収納部に２つのＵ字形のホース
   固定部を互いに隣り合せるとともに背面パネルと
   一体に成形し、前記２つのホース固定部の各開口
   を水平方向と上方向に向かわせてなる壁掛形室内
   機のドレンホース固定装置。