JPS5932715B2 - 耐火ライニングからなる２本の管部分間の補償連結部と高温空気羽口部材 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は各管部分の内側ライニングがそれぞれ膨張継目
部を介して隣接している高温流体排出用耐火内側ライニ
ングを設けた２本の管部分の間の補償連結部に関する。

この種の補償連結部は、例えば高温の空気温度が１４０
０℃までも上昇する溶鉱炉内でのような高温空気を排出
させる管で使用される。

当業者には公知のように、高炉特に溶鉱炉内にこの炉の
まわりに高温空気用の環状導管（環状配管）を取りつけ
従って、この炉の周辺に設けられた多数の羽口部材を介
して炉中へこの高温空気を排出させる。

従来の羽口部材は、概して耐火ライニングを設けかつ高
温空気用の環状配管の連結金具へフランジによって連結
させる多数の管部分からなる。

この装置の公差、組立中および操業中発生する不正確さ
を吸収または補償するように、配管例えば羽口部材の総
てまたは若干部分のみを膨張ベロー、球面旋回枢着部、
カルダン補償装置等によって相互連結させる。

これら連結部は、中央管部分または複数管部をして、こ
れら管部分を介して導通させる高温空気を漏洩させずに
外部管部分の間でできる限り回転させるようにせねばな
らない。

日本国特許第７２８０８５号明細書（特公昭４８−３４
０８１号公報）から、内部耐火ライニングを備える管部
分の間の可動連結部が公知であり、この連結部を万能接
手またはカルダン補償装置によって形成する。

この連結部は、高温空気の高温のためによる個々の管部
分の示差変形を波付けしたかまたはベロー補償装置によ
って補償させ、これら補償装置は、限定された数の波付
は部を備えるのみでまた球形自在接手に頼らない。

上記特許第７２８０８５号明細書によると、羽口部材の
送風ノズルを、在来のように締付は装置を用いてこの送
風羽口に対して固定するよう押圧させ、ノズルと羽口と
の間を連結する接触部は、球面状密封面の形状にされて
おり、上記二つの部分の間の任意の相対的変位を補償さ
せるようなものとする。

概してこの種の羽口部材が環状導管とベント（エルボ）
との間の２個の万能連結補償装置ならびにノズルと送風
羽口との間または、上記ノズルと一方では送風羽目およ
び他方では溶鉱炉の壁部との間のいずれかの万能接手を
有するために、一般にこれら羽口部材は、３個所蝶着羽
口部材として特徴がある。

日本国特許第１１０８４４５号（特公昭５６−５４３６
１号公報）において、羽口部材を説明し、この部材では
、羽口部材のノズルは、噴射ノズルと羽口との間の耐火
性内側ライニングを連続させるように送風羽目と固定連
結させる。

更に特許第１１０８４４５号明細書は、案内と押圧手段
を開示し、このためユニットを形成するベントまたはエ
ルボ、ノズルおよび羽口を、溶鉱炉の壁部に対して常に
予め選択した位置に維持させる。

枢着せる連結部と任意の横方向移動をさせないノズルの
強制案内装置または支持体がないために、羽目部材の個
々の管部分の間に複数の連結部を設けねばならず、更に
個々の管部分は、角度偏向に対して可能な相対的縦方向
摺動変位を補償できる。

この結果は、万能接手連結部の蝶着アーム上に細長いス
ロットを設けるので、両方向の相対的縦方向移動を同時
に限定することによって得られ、それは、羽口部材を構
成前または構成中この部材部品を処理する間特に重要で
ある。

上記特許第１１０８４４５号明細書による羽目部材が概
して２個所枢着連結部だけおよび環状導管（バラスル管
）とベントまたはエルボとの間との上記の如きものから
なり、この型式の羽目部材を２個所蝶着羽口部材として
特徴づけられる。

現状技術水準による諸装置の場合、２本の管部分の間の
連結部における耐火性内部ライニングの間の膨張継目部
がある。

この膨張継目部のまわりに配設されまた周囲の大気から
この膨張継目部を密封する目的をもちかつ特に溶鉱炉の
羽口部材のガスまたは高温空気に対してこれ等管の変形
を補償する波付けまたはベロー補償装置を、この高温空
気の温度の影響から完全に遮へいせねばならない。

これら補償装置の熟達へいを行なうため、現状水準によ
る膨張継目部を例えばカスケードにしまた耐火性および
圧縮性特殊鉱物綿で充填しまたは球面状にするしまた環
状接手を設ける。

この膨張継目部の幅に関する限り、二つの要求からもた
らされる妥協を選ばねばならない即ち、上記要件とは、
高温空気の直接熱側対作用をそれラヘローに蒙らせない
ようにまた一方ではこの補償装置の波付は部の間で高温
空気の渦の発生を回避させるように上記幅を可及的に狭
く維持せねばならぬことと、耐火ライニングの間の接触
によってこの補償装置の運動を阻害することを防止する
ようにこの幅を十分に維持する必要性の二つであり、こ
の接触は上記ライニングの損傷を惹き起すものである。

上記装置がこの妥協の満足な解決法を提供するけれども
、個々の管部分がなお一層運動できるようにするかおよ
び／または更にこの補償装置の波付は部を十分遮へいす
ることを保証するのが好ましい。

従って本発明の目的は、一方では上記ベローの良好な断
熱作用を働かせながら同時に相当な軸芯方向膨張を可能
にし、他方では２個所蝶着ならびに３個所蝶着羽口部材
にも同様適しておりまた任意の方向に発生する変位を収
容しかつ可及的に限定する高温流体用の補償連結部を提
供するにある。

本発明によると、各管部分の内部ライニングがそれぞれ
膨張継目部を介して隣接している高温流体排出用耐火性
内側ライニングを設けた２本の管部分の間に補償連結部
を設け、この連結部が上記耐火性内側ライニングと上記
膨張継目部をカバーする補償ベローとの間に間挿せる軸
芯方向に移動自在の遮へい管を、上記遮へい管と隣接せ
る管部分の内側ライニングとの間の室内に設けた耐火性
保護層とからなる。

弾性耐火材料からつくることが好ましい遮へい管の内壁
に設けられた耐火性保護層は、この補償装置のベローを
、該膨張継目部から遮へいし従って高温空気から保護す
る。

最良の遮へい作用は、特に若干圧縮せる弾性層の耐火材
料を挿入することによって得られる密封作用によって達
成させる。

特に好ましい実施例によると、この耐火性内側ライニン
グを鋼製支持ブッシングによって維持させ、しかしなが
らこの場合上記支持ブッシングが該遮へい管の内壁に設
けた耐火材料の弾性層に対して当接する。

この弾性層を、少なくとも該支持ブッシングの軸方向長
さの部分に設けねばならない。

本発明の好ましい実施例によると、高温空気羽口部材に
は細長い管部分によって相互連結させる本発明による少
なくとも２個の補償連結部を設ける。

本発明による補償連結部の別の好ましい実施例の場合、
隣接する管部分の軸方向相対移動を牽引方向では当接ス
タットによりまた圧縮方向には遮へい管によって限定さ
せる。

牽引変位を限定させるこの当接スタットを、該遮へい管
上かまたはベローの連結金具上かのいずれかに設けても
よくあるいは隣接する管部分を連結する万能接手から構
成してもよい。

該膨張継目の最小軸方向長さは剛性遮へい管の長さによ
って限定させる。

上記ベローの波付は部を圧縮すると、上記剛性遮へい管
が上記管部分の剛性フランジを押圧するし、従って該耐
火ライニングを膨張継目部の帯域で相互に接触させない
ようにする。

必要に応じて選択できる各種実施例は、圧縮ならびに牽
引いずれの場合にも個々の管部分が所定の限度内で変位
するように保証し、それが２個所蝶着羽口部材でも３個
所蝶着羽口部材の如くいずれの場合であっても同様であ
る。

この補償装置と各管部分とで適宜フランジ連結部を選択
することによって、更に本発明の補償連結部は、弾性耐
火層を迅速に交換させる。

組合せた剛性遮へい管の回転を防止するため、錠止機素
例えば一種のナツト−バネ連結部を、該遮へい管と上部
連結金具との間で軸方向に設けることが好ましい。

本発明の別の特徴と長所は、添付図面を参照した以下の
好ましい実施例の説明から明瞭になる。

第１図の補償連結部は、ベロー１、連結金具２ａとフラ
ンジ２とからなり、これらフランジには耐火ライニング
５用の半径方向に延長する複数円板３を設ける。

耐火ライニング５を、２個の支持ブッシング４によって
所定の個所に保持し、上記ブッシングを保持円板３に溶
接し、それら支持ブッシング４は、連結金具２ａに対し
て同心状に延長させる。

耐火ライニング５は補償連結部の中心部に、比較的広い
熱膨張継目部即ちギャップがあり、このギャップが周辺
に向ってラビリンス接手を設けず延長する。

これら支持ブッシング４は、膨張継目部８の部分に末端
があり、ここでは、縦方向軸芯に向って前方端部４ａで
傾斜させる。

更に上記支持ブッシングは、これに直交して溶接させま
た、ライニング５の中へ半径方向に侵入せる維持円板４
ｂから構成してもよい。

ベロー１または連結金具２ａと支持ブッシング４とによ
って形成せる環状室内に、鋼製遮へい管６があり、この
管を補償装置の内径りからａだけ半径方向に離して配設
する。

この内径りは、この場合連結金具２ａまたはベロー１の
内径である。

上記遮へい管の中に、好ましくは２重層にした耐火フェ
ルトの挿入物を接着剤によって接着させ、また遮へい管
６と支持ブッシング４との間で若干圧縮させ、このため
高温ガスから上記ベローを遮へいする。

この遮へい管６は、それが２個の保持円板３の間の間隔
よりも短かいという事実のために一定の距離にわたって
軸芯方向に自由に移動できる。

補償連結部の膨張、膨張継目部８の幅および遮へい管６
の軸芯方向自由移動性は、相互に調節させる。

第２図は、座屈応力を受けて補償連結部が行なう移動を
示す。

第２図に示す上方補償部の膨張のために、弾性層７を、
支持ブッシング４ａの端部の帯域で締め付け、一方金具
２ａが遮へい管６の端部の方向に移動する。

しかしながら遮へい管６は、それが座屈状態でないとき
ベロー１の金物２ａから十分な半径方向距離ａにあるか
ら、剛性遮へい管６には座屈応力がおよぼされない。

ベロー（図面の下部）の向かい合った部分が反対方向の
移動している間、支持ブッシングの端部４ａが弾性層Ｔ
から離れるように移動し、一方これら支持ブッシングの
両端部の帯域で上記弾性層を締め付ける。

このようにして補償連結部のこの側でも、高温ガスから
ベローを遮へいする。

更に半径方向距離ａは、ベローの中央波付は部を遮へい
管６に対して押圧しない。

注意を惹くことは次の事実である。

即ち支持ブッシング４の自由端部４ａの部分は、遮へい
管６の移動によって層７を損傷しないように工夫される
。

従ってこの支持ブッシング４を、膨張継目部８の方向の
内側に向って若干楔形状にし更に支持ブッシングの端部
４ａを内側に傾斜させるので、弾性層は、膨張継目部の
部分でのみ締め付けさせるのが好ましい。

この設計にすると寿命が長くなりまた組立も容易となる
。

本発明の補償連結部の特殊な長所を、幅広い膨張継目に
とってすら行なわれるベローの有効な遮へいであること
が判る。

別の長所としてはこの発明による補償連結部が高温空気
ダクトとして座屈応力を受けてもよいことにある。

そのときこの連結部を、リンの装置付補償装置として使
用でき高温空気中で劣化しない。

遮へい管６ならびに弾性層７も臨界ベローへの高温空気
からの直接熱側対を防止させる。

この圧縮性で弾性的層７は、高湛空気渦の発生ならびに
この補償装置の波付は部の間での高温空気の循環を防止
させる。

該材料の性質とこの弾性層の厚さは、いずれもこの補償
連結部の意図せる用途に従って選択させてもよいので、
本連結部は高温ガスからそのベローを完全に密封する。

遮へい管６の軸方向移動性は、一般にはこの補償連結部
の両端における耐火ライニングの横方向取付は支持体３
によって限定させる。

この補償連結部１へ補間的に、上記軸方向移動性は１０
ｍｍ以上にする。

従ってベロー１が４０朋膨張するのに対して、５０ｍｍ
（４０＋ １０ｍｍ）の値が得られる。

最大値としてこれまでの如＜、３０ｍｍの自由移動が推
せんされている。

いずれにせよ、この遮へい管の軸方向移動性は、この補
償連結部の膨張よりも若干大きくとらねばならない。

好ましい実施例の場合、弾性層７は圧縮した状態で３０
關から５０ｍｍの厚さを備える。

この弾性層１は耐火内側ライニング５即ち支持ブッシン
グ４と遮へい管６との間で１５％まで圧縮してもよい。

この膨張継目部８の両側での弾性層７の適当な長さとし
て、このため良好な密封をもたらす。

この遮へい管を特別に厳しい温度条件を受けさせる場合
、上記遮へい管を耐火性または耐熱鋼製にするのが有利
である。

遮へい管としては、内側耐火ライニングを設け、この遮
へい管は、弾性層に対する支持体として実質的に働き、
一方この弾性層自体高温ガスに対する密封作用と遮へい
機能を果たす。

この遮へい管は、ベローの連結金具から間隔ａにあり、
この間隔を、座屈移動を行なわせるようにこの補償連結
部の組立長さｉおよび内径りに従って選定する。

本発明による設計によってベローへの好ましく働きをさ
せずに可能である半径方向距離ａと広い膨張継目部の組
合せは、高温空気ダクトを意図せる補償連結部にとって
これまで不可能だとされていた座屈移動を可能にする。

この半径方向距離ａを最大値の計算によって決定できる
。

ｂ＝５７２ｍｍの遮へい管とα−±２゜の最大座屈応力
に対して、即ち α＝ｔｇα／２ ・ｂ／２＝０．０１７５ ・２８６＝
５ｍｍ従って、上記座屈応力に対する最大距離は５ｍｍ
である。

遮へい管６の連結金具２ａへの接触を若干回避させるた
め、実際上、計算した最小値の２から２．５倍の値が好
ましい（従って上述の例において１０から１２．５ｍｍ
）。

第３図において、羽口部材１００の縦方向断面を示し、
上記羽口部材は、溶鉱炉の中へ高温空気を噴出させるた
めに高温空気用円形ダクト１０２べ連結させる。

羽口部材１００は、実質的に耐火ライニングを設けた３
本の円筒管部分１０４，１０６，１０８から構成せる直
線部分からなり、それら管を、ノズルヘット１１６およ
び羽口１１８を有するベンドまたはエルボ１１４の補償
装置によって相互連結させる。

ベンド１１４は、直線部分の底部管部分とフランジ連結
部１２０によって連結させ、このフランジ連結部１２０
が該ベンド取外しを容易にさせるようにほぼ水平方向に
されている。

ベンド１１４には、点検孔１２２を設け、この孔を介し
て炉の吹き入れ工程を観察できる。

送風ノズルと共に羽口部材ならびにベンドの管部分は総
て溶接鋼板からつくり耐火ライニング１２４で裏張りす
る。

鋼製の羽口１１８は、フランジとこの羽口を有するボル
ト連結部によって連結させる。

上記固定連結部を日本国特許第１１０８４４５号明細書
に開示する。

ノズル１１６と羽口１１８を予め選択せる好ましくは水
平方向位置に維持させるために２本の案内ポル）１２８
，１２８’を設け、これらボルトをノズルの下のフレー
ムに取りつける。

このノズルには、その底部側に摺動面１３０゜１３０′
を設け、これら面を鋼板でつくりかつノズルの縦方向軸
芯上で平行に延長させる。

上記ノズルを炉の壁部に対して締付は装置１３２によっ
て押圧させる。

この締付は装置には、セットネジ１３３を設け、所定の
限界内で偏向押圧力を調整させる。

この案内と抑圧手段は、ユニットを形成する送風ノズル
１１６と羽口１１６が溶鉱炉に関して同一位置を保持す
る効果があり、この位置は、可及的に水平方向に近くさ
せる。

従って送風ノズルと羽口とがその求心位置から外れて傾
斜できない。

既に説明したように、この種の羽口部材は、一般には３
ヒンジ付羽口部材との対照で２個の枢着連結部１１０と
１１２のために２ヒンジ付羽口部材として説明され、上
記３ヒンジ羽口部材は、案内と押圧手段の代わりに溶鉱
炉の壁部に別の枢着連結部を備える。

第４図は、第３図に示す羽口部材の補償連結部の第１実
施例を拡大尺度にして示す。

図示せるこの補償連結部１１２は、第１図と第２図と同
様にベロー２、連結金具２３およびフランジ２４からな
り、第４図はこの補償連結部１１２の右手に設けたフラ
ンジ２４のみを示す。

左手に設けた連結金具２３上に、軸芯方向に延長する細
長い連結金具２３ａを、半径方向に延長させる横方向保
持円板２６に溶接させる。

この保持円板２６の内側端部とフランジ２４の内側端部
に、耐火ライニング２７用の支持ブッシング２５をそれ
ぞれ設ける。

この支持ブッシング２５は、連結金具２３に対して同心
状に延長させる。

ベロー２２または金具２３および支持金具２５との間に
このようにして形成せる環状室内に、遮へい管３０を連
結金具２３またはベロー２２に対して半径方向距離ａに
して設ける。

耐火ライニング２７には、好ましくは補償連結部１１２
の中央部分に比較的広い膨張継目部を設け、この継目部
が即ち、ラビリンズ設計をしないで外部に向って傾斜し
た方向に延長する。

この支持ブッシング２５は、膨張継目部２８の部分で末
端を有しかつ補償装置の内部に向って前方部分２５ａで
傾斜させる。

遮へい管３０は膨張継目部２８即ち補償装置の機能を損
うことなく高温ガスから臨界ベローを保護する。

この働きを満足に行なわせるために、遮へい管３０を、
連結金具２３またはベロー２２の内径りに対して半径方
向距離ａのところに設ける。

遮へい管３０の内壁に、内側耐火層２９を、好ましくは
接着剤によって固定させる。

この内側保護層２９は、好ましくは２重層の弾性耐火材
料によって構成させる。

支持ブッシング２５の直径は、この弾性耐火内側層２９
が支持ブッシング２５によって若干圧縮され、このため
高温ガスがベロー室を保護するように設計する。

遮へい管３０は、それがフランジ２４と半径方向保持円
板２６との間の距離よりも短いので、所定の限界内の軸
方向に自由に移動できる。

補償連結部１１２の膨張、膨張継目部の横幅および遮へ
い管３０の軸方向自由移動性を互いに調整させる。

遮へい管の軸方向自由移動性は好ましくはベロー２２の
膨張を超過して１０ｍｍにするのが好ましい。

第４図に関して説明した補償連結部１１２は、特に第３
図におけるが如き２個所蝶着羽口部材用を目的としたも
ので、この連結部が、案内と押圧手段からなり、このた
め傾斜位置に配設せるベローを、その自重と管部分の重
量によって不当に過負荷させない。

第５図は、２個所蝶着ならびに３個所蝶着羽口部材に使
用することを目的とした第２実施例の連結部を示し、し
かしながら、例として管部分１０４と１０６との間の可
動補償連結部１１０を拡尺度にした縦方向部分断面図で
ある。

この可動連結部１１０は、ベロー１３６、上部連結金具
１３８および下部金具１４０から構成せる補償装置であ
る。

上部連結金具は、管部分１０６の外被部１４２の鋼板に
とり付けた環状円板１４４に固着させる。

上記固着は、例えば溶接作業によって行なう。

上部連結金具１３８は、フランジ１４６、管部分１０４
の中間フランジ１４８および上記環状導管１０２に対し
てそのニップル１０３または金具のフランジ１５０によ
って連結させる。

管部分１０４と１０６との双方の向かい合った端部には
、その補償連結部１１０において金属支持ブッシング１
５２，１５４とを設ける。

ベロー１３６と支持ブッシング１５２，１５４との間に
形成せる環状室内に２個の遮へいケーシング即ち、弾性
耐火材料の保護層１５６，１５８および好ましくは可及
的に耐熱鋼製の金属管である剛性遮へい管１６０を収容
する。

外部遮へいケーシング１５８は、内部遮へいケーシング
１５６よりも若干長くし、内部ケーシングが支持ブッシ
ング１５２．１５４を取り巻き、このためベロー１３６
を、高温空気の直接温度開封作用を蒙らせず従ってベロ
ー１３６と遮へい管１６０との間での高温空気の循環を
防止・させる。

両管部分１０４と１０６の耐火ライニング１２４は、補
償連結部１１０の帯域で補間的に形成させ、このため耐
火性弾性鉱物綿を充填できるラビリンズ形状の膨張口部
１６２をつくるものとす。

膨張継目部１６２のラビリンズ形状は、補助手段であっ
て、このため周辺に向っての膨張継目部を介する高温空
気の開封を防止させる。

しかしながら高温空気の旋回を循環からベロー１３６を
十分遮へいすることは、弾性内部遮へいケーシング１５
６によって行なわれるので、補償連結部１１２の第３図
と第４図に示す実施例による膨張継目部は、半径方向押
当て延長部を備える。

剛性遮へい管１６０の周辺の上部と下部端には、・保持
リング１６４および保持リングのセグメント１６６と１
６６′をそれぞれ設け（第５ａ図と第５ｂ図参照）、一
方保持リングのセグメント１６８．１６８’および１７
０，１７０’とをそれぞれ下部連結金具１４０と上部連
結金具１３８との内部壁に設ける。

第５ａ図と第５ｂ図とから判るように、支持リングのこ
れらセグメント１６８．１６８’および１７０，１７０
’ならびに保持リングのセグメント１６６．１６６’は
、金具１３８，１４０および遮へい管１６０の全円周に
わたって延長させずに、むしろ最大９０度の角度を挟む
セグメントにし、この補償装置の内部側の各端部にそれ
ぞれ２個のセグメントを設ける。

上記セグメントは、例えば溶接によって取り付ける。

第５ａ図と第５ｂ図に示すように、支持と保持リングと
を相互に部分的にオーバーラツプさせることを留意すべ
きである。

保持リング１６４のみは、ノツチ１７２（第５ａ図）を
除いて遮へい管１６０のほぼ全円周にわたって延長させ
、上記ノツチは、この中へ侵入しかつ半径方向に延長す
る錠止機素１７４と共働し、従って遮へい管１６０が回
転移動することを防止させるものとす。

別の実施例（添図面に示さず）によると保持リング１６
４は、ノツチ１１２に似ておりまたこれに直径方向に向
かい合っている第２ノツチから構成してもよい。

第２錠止機素と共働させて、横方向に働く力によって惹
き起こされる張力を防止させる。

補償連結部１１０の設計は、個々の管部分の相対的移動
を可能ならしめる。

これら管部分１０４と１０６とは例えば縦方向に移動で
き、従って膨張継目部１６２をして広くもまたは狭くに
もさせる。

更に管部分１０４と１０６とは、第７図を参照して以下
に説明するように座屈変位を受ける。

この管部分の相対的変位は、支持ブッシング１５２．１
５４、遮へいケーシング１５６゜１５８ならびに遮へい
管１６０が往復動して摺動自在でありまた遮へいケーシ
ング１５６，１５Ｂが、第１図と第４図の対応する耐火
層７と２９と丁度同じように弾性的でまた圧縮自在であ
るという二つの事実によって可能となる。

第５図の実施例の重要な点は、保持リング１６４とセグ
メント１６６．１６６’ならびに対応するセグメント１
６８，１７０がベロー１３４の最大軸方向膨張部即′ち
膨張継目部１６２の最大軸方向幅または管部分１０４と
１０６との間の距離を構成するとさである。

管部分１０４と１０６との縦方向移動性の牽引方向のこ
の制限は、保持リング１６４即ち保持リングのセグメン
トと支持リングの対応するセグメント１６８，１７０と
の相対的位置によって決定させる。

ベロー１３４の最大膨張量は、セグメン）１６８，１６
８’および１７０，１７０’とが保持リング１６４また
はセグメント１６６．１６６’と当接する位置に等しい
。

従って保持リングと支持リングとは最大軸方向膨張に対
して停止と当接部材の機能を備え、発生した力を剛性遮
へい管に伝達させる。

２本の管部分の圧縮の際の軸方向移動性は、剛性遮へい
管の長さによって制限させ、上記遮へい管は、中間フラ
ンジ１４８と環状円板１４４に対して当接する。

完全圧縮の状態においてすら、膨張継目部１６２の区域
には隣接するライニングに接触が起らないので、機械的
応力によって上記ライニングを損傷しない。

遮へい管１６０の長さは、所定の条件に釣り合わせねば
ならず即ち、この補償連結部は、操業中発生する恐れあ
る可能な変位を総て許容しなければならない。

羽目部材の取り付けにとっては、最初に管部分１０６の
支持ブッシング１５２上へ遮へいケーシング１５６，１
５８を導入させる。

しかる後に遮へい管１６０は、セグメント１６６．１６
６’が上部セグメント１６８ 、１６８’および下部セ
グメント１７０，１７０’との間に侵入するように外部
ケーシング−５８にわたって滑り込ませてもよい。

次いで遮へい管１６０を１回転させるので、セグメント
１６６．１６６’およびセグメント１７０゜１７０′と
は第５ｂ図に示すように互いに正確にカバーし合う。

その際遮へい管が第５図に示す位置に達し、終りにはノ
ツチ１７２を介して連結金具１３８と保持リング１６４
との間に錠止機素を導入するまでこの遮へい管を摺動さ
せ続け、上記ノツチは、この遮へい管１６０が更に回転
しないようにする。

従ってバヨネットユニオンのように遮へい管１６０の取
り付けを実行させる。

保持リングと支持リングとが互いにカバーし合うから、
遮へい管１６０の取り付けは、下部保持リングと両支持
リングがセグメントとしてつくられる代わりに全円周即
ち３６０°をカバーしているとすれば移動するのが難し
い。

これらセグメントの補助的形状が支持リングのセグメン
ト１６６を通過させる。

これら保持と支持リングには当然２個以上のセグメント
を設けることができ、重要な点は、支持リングの個々の
セグメントの間の距離が、保持リングのそれらセグメン
トの長さよりも大きいことである。

上部保持リング１６４を上部支持リングの後ろにシフト
させる必要がないから、保持リングをセグメント付にし
なくてもよい。

遮へい管１６０をしかるべき個所に設ける場合、内側遮
へいケーシング−５６の中に管部分１０４を導入でき、
従って上部フランジ連結部１４６゜１４８．１５０を締
めつける。

中間フランジ１４８の特別の長所は、遮へい管１６０と
遮へいケーシング１５６，１５８とを容易に挿入できま
た必要に応じて迅速に取り替えられる点にある。

添付図面に示さない別の実施例によると、第５図と第５
ｃ図に示すフランジ連結部１４６，１４８゜１５０また
は１４６，１５０と同様なフランジ連結部によって保持
円板１４４を構成させてもよい。

第５ｃ図は、上部フランジ連結部の異なった実施例を示
す。

この実施例によると、この補償装置のフランジ１４６は
、中間フランジを用いずフランジ１５０に直接ボルトを
締めさせる。

この場合、この連結部にわたって遮へいケーシング１５
６゜１５８および遮へい管１６０をシフトさせた後にこ
の補償装置の支持ブッシング１５４とフランジとの間に
環状保持円板１７６を溶接させる。

第６図は、本発明による補償連結部の第３実施例を示す
。

第５図の部品に似た第６図の部品に同一参照数字をつけ
る。

第６図の設計の場合遮へい管１６０の挿入を容易にする
保持と支持リングを設けない。

第５図の保持と支持リングの機能即ち管部分１０４と１
０６との間の牽引または圧縮応力に基づくベローの軸方
向膨張の限定作用を、万能接手またはカルダン連結部に
よって第６図の実施例では実施させる。

この補償装置のフランジ１４６に２個の向かい合った蝶
着アーム１８０，１８０’（１８０のみを示す）を設け
、これらアームを、下部管部分１０６に固着させた２個
の蝶着アーム１８４゜１８４’（１８４のみを示す）ヘ
カルタンリング１３２によって連結させる。

９０°だけ偏向させる４個の蝶着アーム１８０；１８０
’、１８４ 。

１８４′は、それぞれ細長いスロット１８６゜１８６′
および１８８，１８８’からなり、スロット１８６と１
８８のみが第６図に見えている。

各スロット１８６，１８６’、１８８，１８８’の中に
受は入れた旋回ボルト１９０，１９０’。

１９２．１９２’（１９０と１９２のみを示す）がカル
ダンリング１８２と連結し、このためこのカルダンリン
グに対して蝶着せるアーム１８０゜１８０’、１８４，
１８４’の移動を限定させる。

従って羽口部材、環状導管の熱膨張によるかまたは炉の
壁の熱膨張のいずれかによって発生させる個々の管部分
の間の相対的変位の部分は、カルダンリングに関しては
上記万能接手のアームからこのようにして可能ならしめ
た相対変位によって補償させると同時に、相対運動と座
屈運動残余のものは、以後第７図に関連して更に説明す
るように、弾性遮へいケーシングによって補償させる。

軸芯方向の牽引力と圧縮力による移動性の限定作用は、
対応せる細長いスロット１８６ 、１８６’。

１８８．１８８’の両端部でカルダンボルト１９０．１
９０’、１９２，１９２’を当接停止させて行なわせる
。

当然第３図に示す上記２個所蝶着羽口部材には、説明の
ために第４図または第５図と第６図による２個の異なっ
た補償連結部１１２と１１０とを設けるのみである。

異なった解決法も考えられるけれども、一般にこれら２
個の補償連結部は、同一でありまた三つの代表実施例の
一つに従って設計させる。

第７図において、座屈変位中の２個の管部分１０４と１
０６との間に可動補償連結部１１０を示す。

しかしながら第４図または第６図の実施例に関して同一
変位を説明できる。

第７図に示すように座屈変位は、弾性遮へいケーシング
１５６゜１５８の圧縮によって発生する。

膨張継目部の幅を減少させた側では、それら遮へいケー
シングを、それらの厚さの両端部で圧縮させ、細長い外
部遮へいケーシング１５８は、中間フランジ１４８およ
び環状円板１４４による縦方向圧縮作用を追加して蒙る
。

上記の反対側では、これら遮へいケーシングを、支持ブ
ッシング１５２，１５４によってそれらの中心部分で圧
縮する。

座屈変位中、支持ブッシング１５２，１５４によって内
部弾性遮へいケーシング１５６に対して何等かの損傷を
させないために、支持ブッシング１５４と１５４′との
端部を内側に向って傾斜させる。

この遮へい管１６０の直径は、この補償連結部の座屈し
ない位置の外部遮へいケーシング１５８に対して密着す
るように選定される。

しかしながら遮へい管１６０の直径は、取り付は申渡へ
いケーシングにわたって上記管を摺動させるのに十分で
あるようにしなければならない。

説明した可動式補償連結部は、ベローの最高保護作用と
組み合わせた個々の管部分の最大移動性を保証すると同
時に好ましくない変位の限定を保証する。

この補証連結部の各種の実施例が総て個個の管部分の縦
方向変位を許容するために、この羽目部材は、噴射ノズ
ルと固定連結させてもよくまた、羽口の求心位置から外
れないように上記噴射ノズルを防止させる取付は部を設
けることができる。

この補償連結部の各種実施例が管部分の牽引される場合
の縦方向変位を限定するために、これら実施例を現存の
３個所蝶着羽口部材即ち、ノズルの案内と抑圧手段を設
けないで、噴射ノズルと羽目との間または羽口と炉壁と
の間に球面状密封面等を通常のように設ける３個所羽口
部材を使用することもできる。

従って本発明による羽口部材用の補償連結部は、これを
２個所蝶着羽口部材に関して説明したけれども３個所蝶
着羽口部材に対しても使用できる。

縦方向変位の牽引力の制限装置は、これら羽口部材の輸
送および組立中に上記ベローを不当に応力をかけないと
いう別の長所がある。

本発明を説明のために高温用の羽口部材に関して重点を
置いて説明したけれども、本発明は、耐火ライニングの
膨張継手を使用する２本の管部分を互いに連結させる如
何なる場合にも使用できることは自明である。

【図面の簡単な説明】

第１図は補償連結部の半分部の縦断面図；第２図は、座
屈応力を蒙る補償連結部の縦断面図；第３図は、本発明
の補償連結部を備える２個所蝶着羽口部材の縦断面図；
第４図は、特に２個所蝶着羽口部材の補償連結部の拡大
部分図；第５図は、２個所または３個所蝶着羽口部材用
第２実施例の拡大部分図；第５ａ図は、第５図のＶａ−
Ｖａ線に沿った横断面図：第５ｂ図は、第５図のｖｂ−
ｖｂ線に沿った横断面図；第５ｃ図は、第５図のＶｃ−
Ｖｃ線に沿った部分横断面図；第６図は、２個所または
３力所蝶着羽ロ部材用の補償連結部の第３実施例の部分
断面図；第７図は、座屈変位中の羽口部材の縦断面図を
示す。 １・・・・・・ベロー、５・・・・・・耐火性内側ライ
ニング、６・・・・・・遮へい管、８・・・・・・膨張
継目部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 各管部分の内側ライニングがそれぞれ膨張継目部を
   介して隣接している高温流体排出用耐火性内側ライニン
   グを設けた２本の管部分間の補償連結部において、上記
   耐火性内側ライニングと上記膨張継目部をカバーする補
   償ベローとの間に間挿せる軸芯方向に移動自在の遮へい
   管および上記遮へい管と隣接せる管部分の内側ライニン
   グとの間の室内に設けた耐火性保護層を備えたことを特
   徴とする補償連結部。 ２ 各管部分の内側ライニングがそれぞれ膨張継目部を
   介して隣接している高温流体排出用耐火性内側ライニン
   グを設けた２本の管部分間の補償連結部において、上記
   耐火性内側ライニングと上記膨張継目部をカバーする補
   償ベローとの間に間挿せる軸芯方向に移動自在の遮へい
   管および上記遮へい管と隣接せる管部分の内側ライニン
   グとの間の室内に設けた耐火性保護層を備え、上記隣接
   する管部分を万能接手によって相互連結させまた上記万
   能接手の蝶着せるアームで細長い複数スロットを構成し
   、スロットの長さが該膨張継目部の軸芯方向幅を限定す
   るようにしたことを特徴とする補償連結部。