JPS5848007B2 - 羽口送り管 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、炉に対する予熱空気を噴射させ、特に溶鉱炉
の羽口送り管へ利用できる装置に関する。

炉、特に溶鉱炉の場合この炉の周辺部に設けられまた多
数の羽目送り管として公知の給送管によって共通供給管
へ連結せる複数個の噴射ノズルを経てこの炉のまわりの
一定距離に設けたおおむね円形断面の共通供給管から上
記炉の中へ予熱空気を噴射させることが公知である。

製造および組立公差と不正確さとを補償させるためであ
るが、しかも、とりわけ、炉の操業中に発生する熱膨張
を完全に平衝させるため複数旋回接手によるか、複数ベ
ローズ型膨張補償装置によるかまたは複数カルダン接手
または同様な多数補償装置のいずれかによってこれら羽
目送り管のすべてまたは若干のいずれかを連結する。

日本特許出願特願昭４５−３３７４０号（特公昭４８−
３４０８１号）は、羽口部材の個々の管状機素の間の多
数接手が多数カルダン型補償装置から構成される羽目送
り管を開示する。

この別口部材は、この部材の各種管状機素の間の差動変
形と製造誤差を、旋回接手を使用せずにはなはだ少数の
波形部のみを有する複数ベローズ型補償装置と組合わせ
た複数カルダン接手を用いて補償させることができる長
所を提供する。

本発明の目的は、上記ベローズ部分の波形部をして加熱
空気の高温から一層有効に遮へいさせるかおよび／また
は上記ベローズ部分の波形部をして高温に対する特別な
性質を備える必要のない標準材料から作ることができる
ように、上述の特許明細書によって包含せる噴射装置の
多数管状機素の間のカルダン機素を改良するにある。

本発明によると、堅炉の中へ予熱空気を噴射し耐火材料
でライニングせる多数管状機素と多数べ口−ズ型式の補
償装置によって他の管状機素へ連結せる少なくとも１個
の管状から構成せる羽目送り管であって、上記ベルロー
ズ型式補償装置の近傍の耐火ライニングのまわりに同心
に設けた環状冷却室からなるものを設ける。

本発明は、両図面の同一機素に同一参照数字を付した添
付図面を参照すると当業者には一層明瞭に理解されまた
その多数の目的と特長が明瞭に判る。

第１図を参照すると、総体的に１で示したカルダン型補
償接手が判る。

この補償接手１は、相互連結し従って予熱空気を堅炉の
内部へ供給する羽目送り管のそれぞれ２と３で示す上部
管状セグメントと下部管状セグメントとの間で流体を連
通させる。

これら羽目送り管の管状セグメントは、当業者の従来の
慣習と第１図のセグメント２の場合に示すように鋼製外
側シェルまたは鈑４からなり、このシェルではその内側
に耐火ライニングを施す。

この補償接手は、上部カラー１２を含み、このカラーに
よって上部管状セグメント３へこの補償接手を取りつけ
、この種組立ては、セグメント３と一体にしたカラー８
を貫通させる複数本のボルトを使って行なう。

更にこの接手は、カラー１２に連結させまたこのカラー
から下方に延長する波形ベローズ型式補償機素１４を含
む。

補償機素１４の下部即ち下流部を下部即ち下流カラー６
へ固定する。

羽目送り管の相互連結部を気密にさせるため、下部カラ
ー６は、羽目送り管の下流管状セグメント２と一体にし
たカラー７へボルト締めさせる。

この羽口送り管の複数セグメントへこの補償接手を機械
的に支持連結させることは、多数対の関接腕１ ５ ，
１ ５’および１６，１６’を使用して行なわせる。

これら関接腕の取付けと作動方法は、参照特許出願特願
昭４５−３３７４０号の第１図と第２図の接手を見れば
判る。

この補償接手組立体の支持法は要約すれば、この補償装
置の中央軸芯に対して相互に直径方向に対向して設けた
これら関接腕１５と１５′を、上部カラー１２に対して
この腕の第１端部で永久的に固定し、同様に互いに向か
い合った直径方向へ配向させた関接アーム１６と１６′
とは、羽目送り管の下流管状セグメント２へ永久的に固
着させる。

上記関接腕１５と１５′とは、関接腕１６と１６′に対
して９００だけ角度偏向させる。

腕１５と１５′および１６と１６′との第２端部は、引
例特許明細書に説明せるようにそれぞれボルト１７と１
７′および１９と１９′（ボルト１９′を添付図面に示
さない）によってカルダン・リング１８へ連結させる。

第１図の実施例の場合、この補償接手１の耐火ライニン
グには、下部または下流凸面端部を設け、この端部が管
状部材セグメント２の耐火ライニングの凹面部と共働し
てほぼ球面枢着面２０を特徴とする接手を構戒する。

この枢着面２０または更に正確には部材セグメント２の
上方端部のライニング５には、圧縮自在の耐火材料から
構成せる上部端末部分２２を設ける。

上述のように、近代溶鉱炉の中へ噴射させる予熱ガスの
著しい高温に曝される結果として最も破損し易いカルダ
ン型式補償接手構成分子は、密封作用を行なう波形ベロ
ーズ型補償装置１４である。

長時間の熱露出と上記高温予熱ガスとの直接接触の累積
作用は、この補償装置１４を老化させ終局的にはこの補
償接手の外部へ高温ガスを漏洩させる。

予熱ガスがこのように漏洩するために、羽目送り管の近
傍で働く作業員に関しては人身事故につながる結果とな
る。

このベローズ型補償装置１４の温度を限定させ従ってこ
の装置を高温に曝す結果発生する老化作用を実質的に解
消させるために、本発明の補償接手は、補償装置１４と
接手の耐火張りとの間で同心的に設けた冷却室を含む。

このベローズ型補償装置１４の少なくとも全長にわたっ
て延長させるこの冷却室２４は、連結部入口２６へ供給
する冷媒を収容する。

冷却室２４は、冷媒出口２８へも連結させる。

この冷媒は、連結部２６を経て３ｋｇ／一以下の圧力に
して冷却室内へ噴射させる。

通常この冷媒は、空気の如きガスから構成するが、しか
し水のような液体冷媒も使用できる。

この冷媒は、室２４のまわりを完全に循環させてから連
結放出部２８を経て排出させる。

第２図を参照して見るとカルダン型補償接手は、第１図
に関して上述したものとはなはだ類似しており、主たる
差異としては、枢着面２０によって構成せる近似的球面
接手を第２図の実施例の場合にはカスケード型接手３０
によって替えている。

このカスケード接手３０の内部は、高度の耐火性と圧縮
性繊維３２で充満させる。

この繊維３２は、羽目送り管の内部からこの接手へ高温
ガスの侵入と、この接手内での高温ガスの循環を減殺さ
せるのに使用する。

自明のように、このカスケード接手の必要な断熱特性の
維持は、この繊維３２を受け入れる室の寸法が一定の最
大値を超過しないことを必要とする。

これに反して、この距離は、温度で誘発せる膨張に従っ
て接手の必要な角度運動を妨げないことを確実にさせる
よう十分大きくせねばならない。

第２図の実施例は、冷却室３４を備え、この室は、第１
図の実施例の室が波型ベローズ型補償装置１４に対して
有するのと同一相対位置を有する。

第２図の冷却室３４は、第１図に示すようなテーパ断而
を備えるよりもむしろ矩形状である。

この冷却室の形状と接手の形状を例外にして、第２図の
補償接手の構成分子は、すべて第１図のそれらと同一で
あり、両図面には同一参照数字を使用する。

本発明を要約するに、引例特許出願特願昭４５３３７４
０号に図示しかつ説明せる型式のカルダン型補償接手に
は、環状冷却室を設ける。

通常の例のように羽目送り管が一対の補償接手を用いる
場合には、冷却源に対してこれら２個の冷却室を直列に
か並列にかのいずれかに連結させる。

本発明に従ったカルダン型補償接手の冷却作用は、たと
えあったとしてもこの羽口送り管を通過する予熱空気の
温度にほとんど影響しない。

しかしながら、この冷却室は、ベローズ型補償装置がこ
うむる応力を減少させるよう実質的に貢献する。

従って本発明はこの補償接手の操業寿命を延ばしまたそ
のような操業の場合羽口送り管のこの種補償接手を使用
する炉の安全性を著しく増進する。

同様に、カルダン型補償接手の冷却作用は、このベロー
ズ型補償装置のコストを下げ、というのは特殊耐熱鋼と
異なった標準鋼からこれら機素を作ることができるから
である。

好ましい実施例を図示して説明する一方、本発明の要旨
を逸脱することなく本発明に対する各種変形と代替品を
作ることができ、従って本発明を例を挙げて説明し限定
せるものではないことは自明である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の第１実施例を介する部分断面にした
縦断面図；第２図は、本発明の第２実施例を介する縦方
向部分断面図を示す。 ２，３：管状機素、５：耐火ライニング、１４：ベロー
ズ型補償装置、２４，３４：環状冷却室。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 耐火材料でライニングせる多数の管状機素と、ベロ
   ーズ型補償装置によって他の複数個の機素へ連結した少
   なくとも一つの管状機素とから構成した堅炉内へ予熱空
   気を噴射させる羽目送り管において、上記ベローズ型補
   償装置の近傍において耐火ライニングのまわりに同心的
   に設けた環状冷却室を有することを特徴とする羽目送り
   管。