JPS5932504B2 - 一次保護被膜の形成方法 - Google Patents

一次保護被膜の形成方法

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JPS5932504B2
JPS5932504B2 JP50126206A JP12620675A JPS5932504B2 JP S5932504 B2 JPS5932504 B2 JP S5932504B2 JP 50126206 A JP50126206 A JP 50126206A JP 12620675 A JP12620675 A JP 12620675A JP S5932504 B2 JPS5932504 B2 JP S5932504B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は鋼材などの金属製品、ガラス、陶器などの物品
に対し一次保護被膜を形成せしめる方法に関する。
従来、鋼材などの金属製品は二次加工を行なうまでの間
の輸送或いは保存中に発錆したり、傷がついたりするた
めその一次防錆方法として鉱物性基油に防錆材を添加し
た防錆油を塗布する方法、ワセリンなどの高粘性油を塗
布する方法、有機アミン系水溶性化合物を防錆材として
塗布する方法などが採用されているが、これらの一次防
錆方法のうち防錆油あるいは高粘性油を用いる方法は鋼
材に塗布後、油切りなどの作業を必要とし、またこれら
の一次防錆処理を施された鋼材は貯蔵中あるいは運搬な
どの際に一次保護材がたれたりするため地域的環境汚染
を起すこと、及びその取扱い時にべとつくなどの現象が
見受けられ、このような不都合のない一次防錆方法の開
発が要望されている。
一方ガラス製品などの一次保護法としては水性被覆材を
塗布し乾燥する方法が知られているが、塗膜の乾燥時間
が長くかかり、また水性被覆材の取扱いが難しいなどの
問題点があるとされている。そこで本発明者等は上記し
た不都合がなく、かつ鋼材などの金属製品の一次保護被
膜として用いた場合においても一次防錆性に優れており
製品を使用する際には不要となる一次保護膜の脱膜が容
易である一次防錆塗膜の形成方法について検討したとこ
ろ、オリゴマ−酸を特定量含む無溶剤型アクリル樹脂塗
料を用い、活性エネルギー線の照射により硬化塗膜を形
成せしめる方法により、一次防錆塗膜に要求される性能
のバランスがとれた一次防錆硬化塗膜の形成方法を見出
し本発明を完成した。
本発明の要旨とするところは分子量200〜2000で
あり、かつ一分子中にアクリロイル基又はメタクリロイ
ル基を1個以上有し、酸価が10〜200KOHr!1
9/Iなる不飽和化合物凶2〜60重量%と他の架橋重
合性不飽和化合物(B)98〜40重量弊とよりなる被
覆材組成物を基材上に塗布した後活性エネルギー線を照
射せしめ、pH8以上のアルカリ性溶液にて客員に脱膜
しうる乾燥した被膜を形成することを特徴とする一次保
護被膜の形成方法にある第1の発明と第1の発明を実施
するに際して用いる被覆材組成物中に含まれる不飽和化
合物(4)に対し30%以上なる割合で中和しうる量の
中和剤を加えてなる被覆材組成物を用いることを特徴と
する第2の発明とよりなる。
本発明を実施するに際して用いる不飽和化合物(4)と
は分子量が200〜2000なる範囲にあることが必要
である。分子量が200よりも小さい不飽和化合物を用
いて形成された一次保護被膜は耐水性、耐薬品性が不足
し、一次保護被膜を形成した物品の一次保護特性が著し
く低下する。とくに一次保護する物品が鋼材などの金属
製品である場合には、その貯蔵中に一次保護被膜がある
にもかかわらず、発錆する現象がみられるので好ましく
ない。一方分子量が2000よりも大きい不飽和化合物
を用いて作られた一次保護被膜は耐水性、耐薬品性、耐
蝕性は良好であるが、この保護被膜をアルカリ性溶液で
処理することによつて脱膜する際の脱膜性が著しく低下
するので好ましくない。また不飽和化合物(4)の酸価
は10〜200K0H即数/9であることが必要であり
、酸価が10よりも小さな不飽和化合物を用いた被覆材
からは脱膜性良好な一次保護被膜を形成することが難し
く、一方酸価が200よりも大きな化合物を含む被覆材
組成物より形成した一次保護被膜はその耐水性、耐薬品
性、耐候性が劣り、とくに一次保護基材として金属製品
を用いた場合には、その保存中に発錆現象が認められる
ので好ましくない。本発明で用いる不飽和化合物囚中に
は(メタ)アクリロイル基を1個以上なる割合で含むこ
とが必要であり、このような化合物でないと本発明の方
法によつて乾燥した一次保護被膜を形成することはでき
ない。本発明を実施するに際して用いる不飽和化合物囚
としては一般式(式中R1はH又はCH3、R2はC1
〜ClOのアルキレン基又は繰返し単位10個以下のポ
リエチレングリコール残基又はポリプロピレングリコー
ル残基、R3は−CH2CH2−,−CH=CH一より
選ばれた基を示す。
)で表わされる化合物類、例えば2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ
)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリ
レート等で代表されるヒドロキシアルキル(メタ)アク
リレートとコハク酸、フマル酸、イタコン酸、マレイン
酸、フタル酸、テトラヒドロフタル酸、トリメリツト酸
又はこれら酸の無水物とを反応せしめることによつて得
られた物、或いはビスフエノールAとエピクロルヒドリ
ンとの縮合物であるエポキシ化合物とアクリル酸又はメ
タクリル酸とを付加反応せしめて得たエポキシポリ(メ
タ)アクリレート中に含まれる水酸基1モルに対し(R
3は前記に同じ) で表わされる酸無水物を1モルなる割合で付加反応せし
めることによつて作られる化合物類、或いは、ジ若しく
はトリカルボン酸又は末端カルボキシル基含有ポリエス
テルとグリシジル(メタ)アクリレートとを付加反応せ
しめて得たポリエステル(メタ)アクリレート中に含ま
れる水酸基1モ/ \ルに対し R3Oなる酸無水物を
付加反 \ / f] 応せしめることによつて得られる化合物類である。
これらの不飽和化合物囚はそのままの型で用いてもよい
が、とくに本発明で用いる被覆材より形成した一次保護
被膜のアルカリ性溶液による脱膜性を良好とする際には
不飽和化合物(4)を中和しうる中和剤、例えばアンモ
ニア、モノメチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルア
ミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、トリエタ
ノールアミン、β−ジメチルアミノエタノール、ジメチ
ルアミノエチルアクリレート又はメタリレート、ジエチ
ルアミノエチルアクリレート又はメタクリレートなどを
加えておくことが好ましい。中和剤の添加の方法として
は予め化合物(4)を中和剤で中和する方法、或いは被
覆材組成物に後から所定量中和剤を加える方法などが挙
げられる。中和剤の添加量は被覆材組成物中に含まれる
不飽和化合物(4)を30?以上中和しうる量であるこ
とが必要である。この量が30%以下である場合には本
発明の方法によつて形成される一次保護被膜のアルカリ
性溶液処理による脱膜性をより向上せしめることができ
ない。又、該中和剤の添加量は不飽和化合物囚を100
%中和する量を越える割合で用いることもでき、本発明
の一次保護被膜の形成を金属素材に適用する際には、そ
の保存中での発錆現象を著しく防止しうるので好ましく
、とくに好ましくはこの中和剤の添加量は50〜150
%範囲である。また、不飽和化合物(4)の製造に際し
、得られる化合物中に低分子量の酸性物質が含まれてい
ることが好ましからざる場合には製造した不飽和化合物
(4)又はその中和物を透析することによつて或いはイ
オン交換性物質、例えばイオン交換樹脂、イオン交換繊
維などと混合し、前記低分子量酸性物質をイオン交換性
物質に吸着せしめることによつて除去する方法を用いる
のがよい。本発明を実施する際に不飽和化合物囚と共に
用いる架橋重合性不飽和化合物(B)とは活性エネルギ
ー線の照射により架橋硬化した乾燥被膜を形成しうる化
合物類であり、とくに分子中に少なくとも1個のアクリ
ロイル基又はメタクリロイル基を有する化合物類であり
、次の如きものである。
(1)ポリエボキシ化合物の(メタ)アクリル酸付加反
応物であるエポキシポリ(メタ)アクリレート類例えば
、ビスフエノールAタイプエボキシ樹脂であるエピコー
ト≠828(シエル化学製)のジ(メタ)アクリレート
、エチレングリコールジグリシジルエーテルのジ(メタ
)アクリレート、プロピレングリコールジグリシジルエ
ーテルのジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジ
オールジグリシジルエーテルのジ(メタ)アタリレート
等が挙げられる。
()多官能ポリエステル(メタ)アクリレート類例えば
、ネオペンチルグリコールとアジピン酸からなるポリエ
ステルにアクリル酸を反応せしめたポリエステルアクリ
レート、ネオペンチルグリコールとフタル酸からなるポ
リエステルにメタクリル酸を反応せしめたポリエステル
アクリレート等が挙げられる。
(自)一分子中に(メタ)アクリロイル基を少なくとも
2個有する多官能モノマー類及びモノ(メタ)アクリレ
ート類の混合物例えば、多官能モノマー類としてはポリ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロ
ピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブ
タンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサ
ンジオールジ(メタ)アクリレート等が挙げられ、又モ
ノ(メタ)アクリレートとしてはメチル(メタ)アクリ
レート、ブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート等が挙げられる。
なお、モノ(メタ)アクリレートは、これを基点として
は架橋反応は起らないが、反応系中に存在すると多官能
性のモノマーと共に架橋反応に関与する。本発明を実施
するに際して用いる被覆材は前述した如く特定の性質を
有する不飽和化合物囚を含むものであるか、更に特定量
の中和剤を含む無溶剤型アクリル系被覆材であるため、
このような被覆材を塗布し活性エネルギー線を照射する
ことによつて形成された乾燥被膜はとくにその脱膜性と
耐水性、耐薬品性が優れており、被覆基材として金属素
材、とくに鋼材の一次保護被膜として利用した場合にそ
の特性も最もよく発揮する。
本発明の方法によつて乾燥した一次保護被膜の形成に際
し活性エネルギー線として電子線照射を用いる場合には
、前記被覆材を基材上に塗装した後加速電圧0.1〜2
0MeVの電子線加速器から、線量率0.1〜60Mr
ad/秒なる電子線をとり出し、吸収線量0.1〜10
Mradとなるように電子線を照射せしめればよく、ま
た紫外線を用いる場合には前記被覆材中に光重合開始剤
、例えばベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベン
ゾインエチルエーテル、ベンゾフエノン、ミヒラーズケ
トン、ジエトキシアセトフエノン、フエナシルプロミド
等1〜10重量?の範囲で添加したものを基材上に塗布
し、続いて波長200〜800nm、好ましくは250
〜450nmの近紫外線を照射せしめればよい。
本発明の方法により形成された一次保護塗膜はアルカリ
性溶液、とくにPH8.O〜11.0のアルカリ性溶液
によつて容易に脱膜できるものであることが必要である
アルカリ性溶液とは例えばアルカリ性物質としてNaO
H,KOH、アンモニア、第1級、第2級および第3級
アミン類を水又は水溶性有機溶媒或いは水とアルコール
との混合液に溶解したものである。本発明で使用する被
覆材組成物は無溶剤型であることからして、その保混被
膜形成過程において大気汚染の懸念がなく、また塗膜の
乾燥硬化法が活性エネルギー線照射法であるので熱容量
の極めて大である鋼材を被覆素材として用いた場合にお
いても素材を加熱する必要もなく一次保護被膜を室温に
て形成することができ、かつ得られた保護被膜は優れた
防錆性を発揮し、同時にまた脱膜する必要が生じた場合
アルカリ溶液により容易に脱膜できるという特徴があり
、その工業的価値は極めて大である。
以下本発明を実施例を用いてさらに詳しく説明する。
実施例中部とあるのは重量部の意である。
実施例 1 アクリル酸2−ヒドロキシエチルの無水フタル酸付加物
(分子量264、酸価198)をジメチルアミノエチル
メタクリレートで中和度1.0に中和した化合物10部
、ポリエチレングリコールΦ400ジグリシジルエーテ
ルのアクリル酸付加反応物50部、アクリル酸2−ヒド
ロキシプロピル40部からなるアクリル樹脂塗料をダル
鋼板上厚さ5μとなるように塗装し、加速電圧300K
V.電流強度60mAなる条件で2Mradとなるよう
に電子線を照射したところ塗膜は完全に乾燥硬化した。
上記方法により作成した一次保護被膜を有する鋼材は3
ケ月問屋外に放置しても錆の発生は全く認められなかつ
た。
この鋼材を60℃に加温されたPH9.2の苛性ソーダ
水溶液中に30秒間浸漬しその後水洗したところ一次保
護被膜は完全に除去されていることが観察された。
実施例 2 メタクリル酸2−ヒドロキシプロピルの無水コハク酸付
加物(分子量244、酸価200)をアンモニアで中和
度0.8に中和した化合物8部、トリエチレングリコー
ル、無水フタル酸およびアクリル酸から誘導された分子
量約500のポリエステルジアクリレート50部、アク
リル酸ブチル42部およびベンゾインエチルエーテル5
部からなる組成物をダル鋼板上厚さ4μとなるように塗
装し、次いで80W/C−!ILの高圧水銀ランプを用
い、10cmの距離から紫外線を5秒間照射したところ
塗膜は完全に乾燥硬化した。
得られた一次保護被膜を有する鋼材は4ケ月屋外放置し
ても錆発生は全く認められず、また60℃に加温された
PHlO.2のアルカリ水溶液の吹きつけにより容易に
脱膜されることができた。
比較例 1実施例1で用いたアクリル酸2−ヒドロキシ
エチルの無水フタル酸付加反応物を用いる代りにアクリ
ル酸を用いる他は全く実施例1と同じ手法でアクリル樹
脂塗料を製造し、該塗料の塗装ならびに乾燥も実施例1
と同じ手法で行ない塗装鋼材を得た。
該手法により得られた塗装鋼材のP}]10.2のアル
カリ水溶液による脱膜性は良好であつたが1ケ月屋外放
置で全面に錆が発生していることが認められ、一次保護
被膜を有する鋼材として用いることはできなかつた。実
施例 3 ビスフエノールAタイプエポキシ樹脂であるエピコート
+828(シエル化学製)にアクリル酸を付加反応して
得られる不飽和化合物600部にドデセニル無水コハク
酸260部を付加反応して得られる酸価69の化合物分
子量約870(1分子中にアクリロイル基を2個含有)
をジメチルアミノエタノールで中和(中和度1.0)し
た。
次いで該化合物30部、テトラエチレングリコールジア
クリレート40部、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル
30部、ベンゾインメチルエーテル3部を混合溶解して
樹脂組成物を得、この組成物をダル鋼材上に3μとなる
ように塗装した後、80W/CTILの高圧水銀ランプ
を用い100mの距離から紫外線を3秒照射することに
よつて一次保護被膜を有する鋼材を作成した。得られた
一次保護被膜を有する鋼材は4ケ月問屋外放置しても発
錆は全く認められなかつた。
また、塗装鋼材を60℃に加温されたPH9.5のアル
カリ液中に30秒間浸漬しその後水洗したところ塗膜が
完全に除去されていることが観察された。実施例 4ア
クリル酸2−ヒドロキシエチルの無水マレイン酸付加物
(分子量214、酸価186)をジエチルアミノエチル
メタクリレートで中和度1.0に中和した化合物10部
、ポリエチレングリコール≠400ジグリシジルエーテ
ルのアクリル酸付加反応物50部、アクリル酸2−ヒド
ロキシプロピル40部からなるアクリル樹脂塗料に、ベ
ンゾインエチルエーテル5部を加え、ダル鋼板上厚さ4
μとなるように塗装し、次いで80W/0fTLの高圧
水銀ランプを用い、10?の距離から紫外線を5秒間照
射したところ塗膜は完全に乾燥硬化した。
得られた一次保護被膜を有する鋼材は、3ケハ問屋外に
放置しても錆の発生は全く認められなかつた。また60
℃に加温されたPHlO62のアルカリ水溶液の吹きつ
けにより容易に脱膜させることができた。実施例 5 メタクリル酸2−ヒドロキシエチルの無水トリメリツト
酸付加物(分子量322、酸価174)を、ジメチルア
ミノエチルメタクリレートで中和度0.8に中和した化
合物10部、ポリエチレングリコール≠400ジグリシ
ジルエーテルのアクリル酸付加反応物50部、アクリル
酸2−ヒドロキシプロピル40部からなるアクリル樹脂
塗料をダル鋼板上厚さ5μとなるように塗装し、加速電
圧300KV、電流強度60mAなる条件で2Mrad
となるように電子線を照射したところ塗膜は完全に硬化
した。
上記方法で作成した一次保護被膜を有する鋼材は3ケ月
屋外に放置しても錆の発生は全く認められなかつた。
この鋼材を60℃に加温されたPlI9.2の苛性ソー
ダ水溶液中に30秒間浸漬し、その後水洗したところ一
次保護被膜は完全に除去されていることが観察された。
実施例 6 実施例5のメクリリル酸2−ヒドロキシエチルの無水ト
リメリツト酸付加物の代りに、アクリル酸2−ヒドロキ
シエチルの無水イタコン酸付加物(分子量228、酸価
198)を用いて同様にアクリル樹脂塗料を得た。
これをダル鋼板上に厚さ5μとなるよう塗装後、加速電
圧300K、電流強度60mAの条件で2Mradとな
るように電子線を照射したところ塗膜は完全に硬化した
。この鋼材を3ケ月問屋外に放置したが錆の発生は認め
られず、60℃に加温されたPH9.2の苛性ソーダ水
溶液中に30秒間浸漬し水洗したところ塗膜は完全に除
去されていた。実施例 7 アクリル酸2−ヒドロキシエチルの無水フタル酸付加物
(分子量264、酸価198)を10部、ポリエチレン
グリコール≠400ジグリシジルエーテルのアクリル酸
付加反応物50部、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル
40部からなるアクリル樹脂塗料をダル鋼板上厚さ5μ
となるように塗装し、加速電圧300KV、電流強度6
0mAなる条件で2Mradとなるように電子線を照射
したところ塗膜は完全に乾燥硬化した。
上記方法により作成した一次保護被膜を有する鋼材は3
ケ月問屋外に放置しても錆の発生は全く認められなかつ
た。
この鋼材を60℃に加温されたPH9.2の苛性ソーダ
水溶液中に30秒間浸漬しその後水洗したところ一次保
護被膜は完全に除去されていることが観察された。
実施例 8 トリメチロールプロパン1モル、1,2−プロピレング
リコール2モルおよび無水コハク酸3モルを縮合反応し
て得られる分子量約800、酸価90のポリエステル樹
脂100部にグリシジルメタクリレート12部反応せし
めることによつて酸価40、分子量約1000のアクリ
ル変性ポリエステルを得た。
次いで該アクリル変性ポリエステル樹脂50部を1,4
−ブタンジオールジアクリレート20部、アクリル酸2
−ヒドロキシプロピル30部に混合溶解せしめ、該樹脂
組成物をブライト鋼材上厚さ2μとなるように塗装した
。該塗装板を実施例1と同じ条件で電子線照射を行なつ
たところ塗膜は完全に硬化した。該手法により得られた
塗装板はPIl9.8の界面活性剤を主体とするアルカ
リ水溶液に浸漬することにより容易に除膜される性質を
有していることが認められた。また3ケ月問屋内放置し
ても発錆は全く認められなかつた。実施例 9 アクリル酸2−ヒドロキシエチルの無水フタル酸付加物
(分子量264、酸価198)50部と、エポキシ樹脂
エピコートΦ828(シエル化学初にアクリル酸を付加
反応して得られる不飽和化合物50部からなるアクリル
樹脂塗料をダル鋼板上厚さ5μとなるように塗装し、加
速電圧300KV、電流強度60mAなる条件で2Mr
adとなるように電子線を照射したところ塗膜は完全に
乾燥硬化した。
上記方法により作成した一次保護被膜を有する鋼材は、
3ケ月問屋外に放置しても錆の発生は全く認められなか
つた。
この鋼材を60℃に加温されたPH9.2の苛性ソーダ
水溶液中に30秒間浸漬しその後水洗したところ一次保
護被膜は完全に除去されていることが観察された。
実施例 10 アクリル酸2−ヒドロキシエチルの無水フタル酸付加物
(分子量264、酸価198)50部と、アジピン酸1
モル、ネオペンチルグリコール2モルにアクリル酸2モ
ルを付加した。
ポリエステルアクリレート50部からなるアクリル樹脂
塗料をダル鋼板上厚さ5μとなるように塗装し、加速電
圧300KV、電流強度60mAなる条件で2Mrad
6なるように電子線を照射したところ塗膜は完全に乾燥
硬化した。
上記方法により作製した一次保護被膜を有する鋼材は3
ケ月問屋外に放置しても錆の発生は全く認められなかつ
た。
この鋼材を60℃に加温されたPH9.2の苛性ソーダ
水溶液中に30秒間浸漬しその後水洗したところ一次保
護被膜は完全に除去されていることが観察された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 分子量が200〜2000で、一分子中にアクリロ
    イル基又はメタクリロイル基を少なくとも1個有し、か
    つ酸価が10〜200KOHmg/gなる不飽和化合物
    (A)2〜60重量%と、一分子中にアクリロイル基又
    はメタクリロイル基を少なくとも1個有する架橋重合性
    不飽和化合物(B)98〜40重量%とよりなる被覆材
    組成物を被覆基材上に塗布し、続いて活性エネルギー線
    を照射することによつて、pH8以上のアルカリ性溶液
    で容易に脱膜しうる乾燥した被膜を形成せしめることを
    特徴とする一次保護被膜の形成方法。 2 前記1記載の方法において被覆材組成物中に含まれ
    る化合物(A)を30%以上なる割合で中和しうる量の
    中和剤を加えた被覆材組成物を用いることを特徴とする
    一次保護被膜の形成方法。
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