JPS5932272Y2 - 集魚装置等の碇結装置

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【考案の詳細な説明】本考案は、集魚装置等の碇結装置に関するものである。

従来、集魚装置、生簀等を海上に停留させるためには、
ロープを介して碇、重錘等を連結することにより行われ
ている。

しかし、波動、風、汐流によって集魚装置、生簀等が流
されると、ロープには集魚装置等の重量とロープにかか
る汐流との複合力による引張力が働き、これが限度を超
えるとロープが切断してしまうという問題があった。

本考案は、従来の問題を解決するためのもので、集魚装
置等を海上に浮く複数のフロートを介して碇結用重錘と
垂下重錘に連結するように構成することにより、波動、
風、汐流によりワイヤー等にかかる引張力を緩和するよ
うにした集魚装置等の碇結装置を提供することを目的と
するものである。

以下、本考案の実施例を図面をもって説明する。

１は、パヤオと云われる集魚装置であって、この装置は
正方形に組んだ軽金属の枠２の上に標識３を取付け、枠
２には浮子４，４・・・を取付け、更に枠２の下側には
ポリプロプレン等の合成樹脂フィルム５，５・・・およ
びロープ６．６・・・を垂下してなるものである。

ロープ６．６・・・の下端にはチェンク等の重錘が取付
けられ、ロープ６自体にはポリプロピレン等の合成樹脂
フィルム８，８・・・が取付けられている。

この集魚装置１は、海上に浮いている浮子１０にシャッ
クル１１を介してワイヤー、ロープ等の可撓性紐状部材
１２で着脱自在に連結される。

浮子１０には、小型の浮子１３．１３・・・がワイヤー
。

ロープ等の可撓性紐状部材１４で連結されている。

ワイヤー等１４の下端には、シープル１５を介して重錘
１６がワイヤー等１４で取付けられる。

この重錘１６は海中に位置するように調整される。

この重錘１６の下方には、碇結用重錘１７がシープル１
５を介してワイヤー等１４で連結される。

重錘１γは海底にとどくように調整される。

本考案の碇結装置は、以上のような構成からなるもので
あるから、波動、風、汐流によって水面上の集魚装置等
が流されると、まず、浮子１０゜１３と集魚装置等１の
間で引張りあいが生じ、定限度板上の引張りを生ずると
、重錘１６を引張って集魚装置等１と浮子１０．１３の
全体が移動することになる。

更に、その引張りが碇結用重錘１７におよぶとき、引張
り度合いによって海上にある浮子１０または１３が頻繁
な浮沈をつづけて、碇結用重錘１７と浮子１０，１３間
のワイヤー等１４の間隔を調節し、ワイヤー等１４にか
かる緊張を緩和し、ワイヤー等１４の切断を防止する。

本考案は、集魚装置、゛生簀等の海上に停留させる必要
のある各種装置の碇結装置として利用できるものである
。

【図面の簡単な説明】

図面は、ワイヤー等の一部を省略して示した本考案の側
面図である。１・・・・・・集魚装置、１０，１３・・・・・−浮子
、１２゜１４°°°°゛°ワイヤー・ロープ等の可撓性
紐状部材、１６．１７・・・・・・重錘。

【実用新案登録請求の範囲】