JPS5929667Y2 - 二槽式洗濯機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は注水構造を改良した二槽式洗濯機に関する。

従来、二槽式洗濯機において蓋を閉じたままでも洗濯槽
に給水し得ろようにするために、給水ホースを連結する
給水管を操作箱の操作パネルに設け、該給水管に連通し
て洗濯槽に注水する注水ケースを洗濯槽の上方に位置し
た操作箱の下部前縁付近に設ける構成としたものがある
。

しかしながら斯ような構成によると注水ケースが操作箱
の下面から大きく突出するので、洗濯物の出し入れに際
して注水ケースに洗濯物が引掛って布を損傷したり、手
が当って怪我をしたり、或いは洗濯生空気を包んで膨れ
あがっている洗濯物が注水ケースに引掛ってしまう等の
欠点があった。

また、給水管から注水ケースに乱流状態で供給された水
がその乱流のまま洗濯槽に供給されて水はね現象を生じ
てしまうことを防止するために、注水ケースに水勢弱化
部材を設けたりする等余分な部材を要していた。

本考案は上記の欠点を除去すべくなされたものであり、
その目的は注水ケースを脱水槽内の上部空間に設けろ構
成とすることにより、本来無駄になっている空間の有効
利用を図れると共に、注水ケースが洗濯槽側には存在し
なくなって洗濯物や手の引掛りがなくなり布損傷や怪我
を防止する点で極めて有利になる他、乱流を整流化させ
る構成も簡単になる二槽式洗濯機を提供するにある。

以下、本考案の各実施例について図面を参照して説明す
る。

まず、第一実施例を示す第１図乃至第４図において、１
は上部後方に操作箱２を設けた外箱で、これには補体３
を内設し、この補体３を隔壁部４を介して仕切られた洗
濯槽５及び脱水槽６を有するように合成樹脂にて一体威
形している。

γは脱水槽６に内設された脱水かごである。さて、８は
一端に立上り状の遮水壁部９を有する水平方向に長い樋
状をなした注水ケースで、これには主仕切壁１０により
左右に区分された主注水路１１と補助注水路１２とを一
体に形成しており、その補助注水路１２の水出口部１２
ａは主注水路１１の中間付近から分枝変向され、また主
注水路１１の先端である水出口部１１ａは前記水出口部
１２ａとは反対方向に変向されて（・ろ。

１３は前記主仕切壁１０の略中間から延長するようにし
て主注水路１１内にこれの延長方向に沿って設けた補助
仕切壁で、この補助仕切壁１３によって主注水路１１内
に幅狭な検知用水路１４を形成している。

１５は前記主注水路１１と検知用水路１４とを区分した
補助仕切壁１３にこれの上端よりも低く形威した第一の
溢流撮部、１６は前記補助注水路１２と検知用水路１４
とを区分した主仕切壁１０に前記第一の溢流撮部１５と
同様に形威した第二の溢流撮部である。

１１は補助注水路１２の外側壁中後方寄り部分に外方へ
突出するように一体に形成した保持突起、１８は検知用
水路１４の外側壁中前方寄り部分に外方へ突出するよう
に一体に形威した他の保持突起である。

一方、前記補体３の上端フランジ部のうち特に前記脱水
槽６側に位置するフランジ部１９中前記操作箱２と対向
する部位に前記注水ケース８の後方領域部分を嵌合させ
る第一の凹陥部２０と前記一方の保持突起１γを挿入す
る保持凹所２１とを形成し、また、前記７ランノ部１９
中の前方部位置には注水ケース８の特に主注水路１１の
前方部分を嵌合させろ保持凹所２１と前記他方の保持突
起１８を挿入する保持凹所２３とを形成して（・ろ。

特にこの場合において、前記第一の凹陥部２０及び第二
の凹陥部２２は洗濯槽５と脱水槽６とを区分している隔
壁部４に脱水槽６側から隣接するように形成させ、且つ
第二の凹陥部２２の＝部を隔壁部４の上部に凹欠状に形
成した開放部２４を介して洗濯槽５内に連通させている
。

そして注水ケース８を取着すべく、この注水ケース８を
前記第一の凹陥部２０と第二の凹陥部２２とに第４図に
示す如く嵌合せしめ、このとき、保持突起１７及び１８
を夫々前記保持凹所２１及び２３に夫々挿入保持させる
と共に主注水路１１の水出口部１１ａ部分を前記隔壁部
４に形成した開放部２４に合致させる。

この結果、注水ケース８は脱水槽６０前後部間即ち第一
の凹陥部２０と第二の凹陥部２２との間で橋架状になり
且つ隔壁部４に密接して沿った状態に支持され、こうし
て主注水路１１の水出口部１１ａは隔壁部４にて洗濯槽
５内を臨む構造になる。

２５は第２図にも示す如く前記脱水槽６の上端開口に前
記注水ケース８を含んで被冠された板状の保護カバーで
、前記脱水かと１の上端開口と対向する部分に洗濯物出
入口２６を有し、この洗濯物出入口２６の環状の垂下壁
２γには前記注水ケース８におけろ補助注水路１２の水
出口部１２ａを嵌合せしめろ凹欠部２７ａを形成してい
ると共に、前記主注水路１１の途中部分と対向する位置
には開閉蓋２８を有する洗剤投入口２９を形威し、更に
、主注水路１１ど補助注水路１２との後方部分と対向す
る部分に水通過を許容する凹欠状の開放部３０を形成し
ている。

３１は操作箱２におけろ操作パネル３２中、注水ケース
８の後方部と前記開放部３０を介して対向する部位に設
けられた給水部である。

この給水部３１は給水管３３を設けた本体ケース３４を
有し、この本体ケース３４内には給水管３３に連通され
た状態で切換手段例えば摘み３５により回動されろ吐出
口体３６を有し、そしてこの吐出口体３６にはその回動
中心から偏心した位置に吐出口部３１を設けて（・る。

次に上記構成による注水作用について説明する。

前記給水管３３に水道蛇口から導ひかれた図示しない給
水ホースを連結し、且つ給水部３１の摘み３５を時計方
向に回動操作して吐出口体３６の吐出口部３ｒをこれが
注水ケース８におげろ主注水路１１と対向した第一〇回
動位置に設定する。

この状態で水道の蛇口を開放すると、水は吐出口体３６
の吐出口部３γから保護カバー２５の開放部３０を介し
て注水ケース８におけろ主注水路１１内の後方部分に供
給され、その後、主注水路１１内を流れてその水出口部
１１ａから洗濯槽５内に供給される。

これに苅して、脱水かごｒにより洗剤液を遠心脱出せし
めた後の脱水かごγ内の洗濯物に注水して再度脱水する
所謂脱水すすぎを行なう場合は、給水部３１の摘み３５
を反時計方向に回動操作してその吐出口体３６の吐出口
部３γを注水ケース８における補助注水路１２の後方部
に対向させろと、吐出口部３１からの水は補助注水路１
２に供給され、この補助注水路１２内を流れて水出口部
１２ａから脱水かと１内に供給されろものである。

以上のような注水作用において、主注水路１１内を通る
流量が予め定められた所定値を超えた場合は、その水の
二部分が第一の溢流板部１５を介して検知用水路１４内
に溢流し、この検知用水路１４の先端から先濯槽５内に
放出される。

このような検知用水路１４からの水の放出によって流量
が多過ぎていることを知り得ろ。

そして前記補助注水路１２を介して脱水かとγに注水し
ている場合も、上記同様に、補助注水路１２を通る余分
な水は第二の溢流板部１６を介して検知用水路１４内に
溢流され洗濯槽５に放出されるので、これにより脱水か
と１に対する注水流量が多過ぎることをも知り得ろ。

また、洗いに先立って、洗剤投入口２９からその下方に
対向して位置して（・ろ主注水路１１内に洗剤を落下投
入しておけば、これを主注水路１１を介する注水と同時
に洗濯槽５内に自然投入できろ。

上述したこの二槽式洗濯機によれば、注水ケース８を洗
濯槽５側ではなく脱水槽６側に設けているので、洗濯槽
５に対する洗濯物の出入れに際して洗濯物や手が注水ケ
ースに引掛り布損傷や怪我の発生と云った従来の如き欠
点を解消できろ。

また、注水ケース８は水平方向に長い形状となって（・
ろので、水が主注水路１１または補助注水路１２の比較
的長い径路を通る間に整流され洗濯槽５または脱水かご
γに放出された際の水はね現象を抑制でき、従って従来
のようなスポンジ等の水勢弱化部材にマ不要であり、仮
台必要とした場合でも、主注水路１１．補助注水路１２
内に突起群を設けろ等極く簡単な構成のものでよい。

更に、注水ケースは脱水かとγが脱水中に異常振動の逃
げ空間として作用する部分よりも上方の無１駄空間、即
ち脱水槽６内の脱水かと７よりも上方の空間でしかも隔
壁部４に沿い配設して（・るので長（・形状でありなが
らも空間の利用率が高い。

そして上記実施例の具体的構造によれば、注水ケース８
を洗濯槽５と脱水槽６とを仕切って（・ろ隔壁部４に沿
って脱水槽６内の前後部間にわたり橋架状となるように
配置しているので、構造上比較的弱い隔壁部４が注水ケ
ース８により補強され、且つ補体３全体としても前後方
向に対して補強される。

次に本考案の第二実施例について第３図と同一部分同一
符号を付して主要部のみを図示した第５図により説明す
る。

即ち、３８は主注水路１１のみを形成した注水ケースで
、これは前記同様に脱水槽６側のフランジ部１９に形成
した凹陥部３９及び４０に嵌合せしめろことにより洗濯
槽５と脱水槽６とを仕切っている隔壁部４に沿う如くな
して脱水槽６０前後部間に橋架せしめている。

４１は一端に吐出口部４１ａを形成した細長い箱形の吐
出口体で、その他端には連結管４２を設けており、この
連結管４２は給水部３１の給水管３３に摘み３５による
操作によって回動し得ろように連通させている。

従って摘み３５０回動操作により吐出口体４１を実線で
示す第一〇回動位置に設定すると、図示しない給水ホー
スから給水管３３を介して供給された水は吐出口体４１
の吐出口部４１ａから注水ケース３８に吐出され、この
注水ケース３８を介して洗濯槽５に供給されろ。

これに対して摘み３５によろ回動操作により吐出口体４
１を注水ケース３８から側方に離間した二点鎖線で示す
第二の回動位置に設定すると、水は吐出口体４１の吐出
口部４１ａから脱水かとγ内に供給されろ。

本考案は以上述べたように注水ケースを脱水槽内の脱水
かとより上方の空間に設けろ構成とすることにより、本
来無駄になっている空間の有効利用を図れると共に、注
水ケースが洗濯槽側には存在しなくなって洗濯物や手の
引掛りがなくなり布損傷や怪我を防止する点で極めて有
利になる他、乱流を整流化させろ構成も簡単になる二槽
式洗濯機を提供できろ。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本考案の第一実施例に関するもので
、第１図は部分的縦断正面図、第２図は要部の斜視図、
第３図は要部の分解斜視図、第４図は保護カバーを除去
して示す要部の斜視図、第５図は第二実施例として保護
カバーを除去して示す要部の斜視図である。 図中、１は外箱、２は操作箱、３は袖体、４は隔壁部、
５は洗濯槽、６は脱水槽、１は脱水かと、８は注水ケー
ス、１１は主注水路、１１ａは水出口部、１２は補助注
水路、１４は検知用水路、１５及び１６は第−及び第二
の溢流提部、２０及び２２は第−及び第二の凹陥部、２
５は保護カバー ２９は洗剤投入口、３１は給水部、３
５は摘み（切換手段）、３６は吐出口体、３８は注水ケ
ース、３９，４０は凹陥部、４１（對出口体である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 外箱と、この外箱の上端後方に設けられ給水部を有
   する操作箱と、前記外箱に内設され隔壁部により仕切ら
   れた洗濯槽及び脱水槽を有する補体と、前記脱水槽に内
   設された脱水かとと、前記脱水槽内の前記脱水かとより
   上方の空間に前記給水部から水を受けるように配設され
   且つ水出口部が前記隔壁部を介して前記洗濯槽に連通さ
   れた水平方向に長い形状の注水ケースとを具備して成る
   二槽式洗濯機。 ２ 注水ケースは脱水槽内で隔壁部に沿い該脱水槽の前
   後部間に橋架して支持されてし・ることを特徴とする実
   用新案登録請求の範囲第１項に記載の二槽式洗濯機。 ３ 給水部は回動操作される吐出口体を有し、この吐出
   口体は第一の回動位置で注水ケースに給水し第二〇回動
   位置で脱水かとに給水するようになっていることを特徴
   とする実用新案登録請求の範囲第１項に記載の二槽式洗
   濯機。