JPS6124229Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は外槽内に脱水槽を設けた脱水機の排水
装置に関する。

従来、洗濯の終了した衣類を、すすぐ前に脱水
槽で脱水を行なつて、衣類に含まれていた洗剤を
予じめ除去してすすぎ効果を上げようとする場
合、脱水時に外槽へ放出される洗濯液は多量の洗
剤を含み、この洗濯液が脱水槽の回転により撹拌
されて外槽と脱水槽間に多大の泡を発生し、この
泡が抵抗となつてモーターに過大の負荷を与え、
脱水槽が所定の回転数に達しなかつたりモーター
が焼損したりすることがあつた。

本考案はこのようなことのないように、外槽へ
放出された洗濯液や泡をす早く機外へ排出できる
ようにしたもので、以下図面に基き説明する。

１は洗濯槽を兼ねる脱水槽で、その周壁には多
数の脱水用小孔２が設けられ、又底部には回転翼
３が設けられている。４はかかる脱水槽１を内装
した外槽で、図示しない機枠の上部より吊下され
ている。５は軸受ケースである。

而して外槽４の側壁下部には、下端６が開口し
た排水室７が外方へ膨出形成されており、外槽４
の底部には、前記下端開口６と連続し、この開口
６とで円形の排水口８を構成する開口９が設けら
れている。そして排水口８より円筒状のパイプ１
０が垂設され、このパイプ１０に接続管１１を介
して排水ホース１２が接続され、この排水ホース
１２は排水弁（図示せず）を介して機外へ連通せ
しめられている。前記排水室７の下部を除いた部
分は、外槽側壁より一体に設けられた仕切壁１３
により外槽４内と仕切られているが、仕切壁１３
は、脱水槽１の回転方向（第３図矢印Ａ方向）の
上手側に、スリツト状の導入口１４が設けられて
いる。又前記排水口８の口縁には、脱水槽１の回
転方向の下手側に外槽底部より案内壁１５が突設
され、かかる案内壁１５は側へゆくほど高くな
り、前記仕切壁１３の下端より上方で外槽側壁と
連続している。

かかる構成のものにおいて、脱水槽１で洗濯を
終了して排水を行なつた後、脱水槽１を回転させ
て脱水を行なうと、脱水槽より放出された洗濯液
や泡は、脱水槽の回転に伴つて脱水槽と同方向へ
外槽４の側壁や底部に沿つて回動する。外槽の側
壁に沿つて移動する液や泡は、前記導入口１４よ
り図矢印の如く排水室７へ導入されて排水口８へ
と導かれ、排水ホース１２より排水される。この
際排水室７の上面７′は第２図の如く曲面状にな
つていて、排水室７へ導入された液を円滑に排水
口８へ導くようにしている。又案内壁１５の一端
が外槽側壁と仕切壁１３の下端より上方において
連続しているので、排水室７へ入つた液や泡が仕
切壁１３の下端より仮に外槽４内へ出ても、案内
壁１５を乗り越えて再び外槽内を回動するような
ことはなく、排水口８へと導かれる。

一方外槽４の底部に沿つて移動する液や泡は、
前記案内壁１５に衝突して変向され、図矢印の如
く排水口８へと導かれる。この際排水室７の下部
は外槽４と連通されているので、仕切壁１３があ
つても排水口８の排水能力は小さくならず、案内
壁１５に当つてこの部分に多量に液や泡が存在し
ても、排水口８よりす早く排出することができ
る。

このように本考案によれば、外槽に放出された
洗濯液や泡を円滑にす早く排水口より排出せしめ
ることができ、洗濯後脱水して衣類に含まれた洗
剤を予じめ放出しすすぎ効果を向上させることが
可能になるものである。

尚、以上の実施例では、脱水槽として洗濯槽を
兼ねるものとしたが、単なる脱水槽の場合でも勿
論かまわない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の脱水機を示し、第１図は要部縦
断面図、第２図は第１図−線に基く断面図、
第３図は第１図−線に基く断面図、第４図は
外槽の要部斜視図を示す。 １……（洗濯兼）脱水槽、４……外槽、７……
排水室、８……排水口、１３……仕切壁、１４…
…導入口、１５……案内壁。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 脱水槽を内装した外槽の側壁下部に、排水室
   を外方へ膨出形成し、この排水室の下端から前
   記外槽の底部にかけて排水口を形成すると共
   に、前記外槽側壁より一体に前記排水室の下部
   を除いた部分と前記外槽内とを仕切る仕切壁を
   形成し、該仕切壁には前記脱水槽の回転方向の
   上手側に前記排水室へ排液を導く導入口を設
   け、前記排水口の口縁には前記回転方向の下手
   側に、外槽側壁と一端が連続した案内壁を突設
   してなる脱水機の排水装置。 前記案内壁を、前記仕切壁の下端より上方で
   前記外槽側壁に連続するようにした実用新案登
   録請求の範囲第１項記載の脱水機の排水装置。