JPS5929569B2 - 2−置換プロピオン酸の製法 - Google Patents

2−置換プロピオン酸の製法

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JPS5929569B2
JPS5929569B2 JP2002676A JP2002676A JPS5929569B2 JP S5929569 B2 JPS5929569 B2 JP S5929569B2 JP 2002676 A JP2002676 A JP 2002676A JP 2002676 A JP2002676 A JP 2002676A JP S5929569 B2 JPS5929569 B2 JP S5929569B2
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JP
Japan
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ether
reaction
propionic acid
ethyl ester
formula
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JP2002676A
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JPS52105144A (en
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吉雄 黒柳
卓治 山口
正敏 伴
健司 鈴木
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Sanwa Kagaku Kenkyusho Co Ltd
Original Assignee
Sanwa Kagaku Kenkyusho Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、式 R−CH−COOH (式中Rは基 CH3>CH−CH2豊 又は を意味する)にて示される2一置換プロピオン酸の製法
に係る。
2一置換プロピオン酸、殊に2一芳香族置換プロピオン
酸が抗炎症性、鎮痛性、解熱性等の薬理作用を有してお
り医薬として有用であることは、特公昭40−7491
号、同43−22297号、同47−18105号公報
等に開示されているように既に周知である。
然るに、医薬として有用な斯かる2一置換プロピオン酸
類は、従来一般には5乃至7工程を経て製造されており
、然かも反応試薬としてシアン化水素酸、アルカリ金属
シアン化物を用いる方法が一般的であり、従つて工程数
が多い故に精製操作が煩雑なものとなり且つ毒性の高い
反応試薬を用いるが故に斯かる有害物が残存しないよう
に留意せねばならず且つ作業環境上の問題を生ずる等工
業的に不利であつた。
斯くて本発明の主たる目的は、工程数を著るしく減じる
と共に、反応試薬としてのシアン化物の使用を廃し、斯
くて工業的に有利な2一置換プロピオン酸の製法を提供
することである。
本発明の他の目的は、廉価に入手し得る物質から容易に
且つ高収率にて得られる中間体を出発物質とし、これか
ら単一工程で得られる2−置換プロピオン酸の製法を提
供することである。
本発明によれば、上述の目的並び本発明を理解すること
により自から判明する他の諸目的は、式(式中Rは前記
の意味を有する)にて示される化合物を、赤リンと沃化
水素酸の存在において、80乃至100℃の温度で且つ
10乃至20時間反応せしめて加水分解と還元とを同時
に行なつて、式1にて示される2一置換プロピオン酸と
なすことにより達成される。
出発物質であり式にて示される2一置換乳酸エチルエス
テルは、塩化アルミニウムの存在下に、式RH () (式中Rは前記の意味を有する)にて示される化合物を
エチルオキザリルクロリドと反応せしめ(フリーデル・
クラフツ反応)、次いで得られる式R−COCOOC2
H5() (式中Rは前記の意味を有する)にて示されるグリオキ
シル酸エチルエステル誘導体をグリニヤール試薬と反応
せしめる(グリニヤール反応)ことにより得ることがで
きる。
フリーデル・クラフツ反応に際し、塩化アルミニウムと
しては無水の且つ高純度のものであることが望ましく、
又溶媒としてはニトロベンゼン、二硫化炭素又はジクロ
ルメタンを使用することができる。式の化合物1モル当
り塩化アルミニウム及びエチルオキザリルクロリドをそ
れぞれ1.1乃至1.3モル用い、0乃至5℃に於て反
応を行い、次いで室温に於て反応を継続せしめるのが有
利である。室温での反応時間は2乃至48時間である。
グリニヤール反応は式にて示される化合物にグリニヤー
ル試薬を滴下することにより行われる。グリニヤール試
薬滴下中は反応温度を−5乃至+5℃に維持し、滴下完
了後20乃至25℃に於て攪拌しつつ反応せしめれば5
乃至24時間で反応は完了する。この場合式の化合物1
モルに対し、グリニヤール試薬1.2乃至1.3モルが
使用される。式にて示される2一置換乳酸エチルエステ
ルは、式の化合物から公知の方法(ジヤーナル・オブ・
アメリカン・ケミカル・ソサイエテイ第76巻第110
6頁、1954年参照)にて誘導される式R−Br(V
) (式中Rは前記の意味を有する)にて示される化合物を
、グリニヤール試薬の存在に於て、ピルビン酸エチルエ
ステルと反応せしめることにより製造することもできる
このグリニヤール反応は、グリニヤール試薬の調製に際
してヨードの小片を加えておくと、更に容易に行われる
。この場合には、ピルビン酸エチルエステル1モルに対
しグリニヤール試薬1,2乃至1.3モルがO乃至10
℃の温度に於て滴下される。グリニヤール試薬の滴下完
了後20乃至25℃に於て3乃至5時間攪拌すれば反応
は完了する。次に、参考例及び実施例に関連して本発明
を説明する。
参考例 1 (6−メトキシ−2−ナフチル)グリオキシル酸エチル
エステルの製造β−メトキシナフタリン3.16yにニ
トロベンゼン20m1及び無水塩化アルミニウム3.3
47を添加して得たる混合物を氷冷攪拌しつつ、これに
エチルオキザリルクロリド3.47をO乃至5℃に保ち
ながら滴下する。
エチルオキザリルクロリドの滴下後反応混合物を室温に
て48時間攪拌し、然る後氷水100m1中に注入する
。有機層を分取し、更にクロロホルムにて抽出し、有機
層及びクロロホルム層を合併し、水洗し、乾燥し、溶媒
を留去し、残留油状物を蒸溜すれば(6−メトキシ2−
ナフチル)グリオキシル酸エチルエステル3.77(収
率71.7%)が得られる。参考例 2 2−(6−メトキシ−2−ナフチル)乳酸エチルエステ
ルの製造マグネシウム290ηに無水エーテル10m1
を加え、これに沃化メチル1.77のエーテル溶液を滴
下してグリニヤール試薬を調製する。
参考例1にて得られた(6−メトキシ−2−ナフチノ(
ハ)グリオキシル酸エチルエステル2.587のエーテ
ル溶液に、5℃以下に保ちつつ上記グリニヤール試薬を
滴下する。グリニヤール試薬の滴下完了後、反応混合物
を室温に於て24時間攪拌し、水及び塩化アンモニウム
水溶液にて分解し、エーテル層を分取し、水層をエーテ
ル抽出し、エーテル層及びエーテル抽出物を合併して硫
酸ナトリウムにて乾燥し、エーテルを留去し、残留半油
状物をηヘキサンに溶解放置すれば2−(6−メトキシ
2−ナフチル)乳酸エチルエステル1.97(収率69
.3%)が得られる。参考例 3 4−イソブチルアトロラクチン酸エチルエステルの製造
マグネシウム580ηに無水エーテル10m1を添加し
、これに沃化メチル3.47のエーテル溶液を滴下して
グリニヤール試薬を調製する。
4−イソブチルフエニルグリオキシル酸エチルエステル
(これはイソブチルフエニルから出発して参考例1記載
の方法に依り製造されることができる)4,687のエ
ーテル溶液に、5℃以下に保ちつつ上記グリニヤール試
薬を滴下する。
グリニヤール試薬の滴下完了後、反応混合物を室温に於
て5時間攪拌した後一夜放置し、水及び塩化アンモニウ
ム水溶液にて分解し、エーテル層を分取し、水層をエー
テル抽出し、エーテル層及びエーテル抽出物を合併して
硫酸ナトリウムにて乾燥し、エーテルを留去し、残留油
状物を蒸溜すれば、沸点128−132℃(0.i1H
g)の4−イソブチルアトロラクチン酸エチルエステル
4.57(収率90.0%)が得られる。元素分析 C
l5H22O3 計算値 C7l.97H8.86 実測値 C7l.98H8.82I Rスペクトル(ν?−1 ):1730(C−0)畠ス
ペクトル(CDCl3中)Ppm:7.27(2H.d
.J−9cps芳香族)7,67(2H.d.J−9c
ps芳香族)参考例 44−イソブチルアトロラクチン
酸エチルエステルの製造4径コルベンにマグネシウム6
30▼とヨードの小片とを投入し、これに無水エーテル
20m1を添加する。
得たる混合物に4−イソブチルブロムベンゼンのエーテ
ル溶液を少量加えて放置し、反応が開始したならば更に
滴下する。4−イソブチルブロムベンゼンのエーテル溶
液の滴下完了後、混合物を室温に於て3時間攪拌する。
得たる混合物を、O−10℃に冷却され撹拌されつつあ
るピルビン酸エチル2.327のエーテル溶液中に滴下
する。滴下完了後、得たる混合物を室温に於て3時間攪
拌して反応せしめ、然る後水及び塩化アンモニウム水溶
液にて分解し、エーテル層を分取し、水層をエーテルに
て抽出し、エーテル層及びエーテル抽出物を合併して乾
燥し、エーテルを留去し、残留油状物を蒸溜すれば、沸
点128−13FC(0.i糞Hg)の4−イソブチル
アトロラクチン酸エチルエステル1.757(収率35
%)が得られる。実施例 1 2−(4′−イソブチルフエニル)プロピオン酸の製造
参考例3又は4に記載の方法に依り製造された4−イソ
ブチルアトロラクチン酸エチルエステル4.2Vに、赤
リン4,0Vと57%沃化水素酸40m1とを添加し、
85−90゜Cにて20時間攪拌処理する。
然る後放冷し、冷却後に氷水100m1及びエーテル5
0WLIを添加して瀘過し、濾液のエーテル層を分取し
、水層をエーテルにて抽出し、エーテル層及びエーテル
抽出物を合併し、50%水酸化ナトリウム水溶液3.0
Tneと共に振盪し、水層を分取し、35%塩酸にて酸
性となし、析出する油状物をエーテル抽出し、エーテル
抽出物を水洗し、乾燥し、エーテルを留去する。残留す
る油状物は放置すれば固化し、これをn−ヘキサンより
再結晶せしめれば、融点75−JモV℃の2−(4′イソ
ブチルフエニル)プロピオン酸2.807(収率80.
9%)が得られる。元素分析 Cl3Hl8O2 計算値 C75.69H8.8O 実測値 C75.45H8.88I Rスペクトル(νCTn−1 ):1728(C=0)
畠恨スペクトル(CDCl3中)Ppm:▲ ▲・ ↓
● \ ▲見? 1ηP^CVU− 11ノ\ノ実施
例 22−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオン
酸の製造参考例2記載の方法に依り製造された2−(6
メトキシ−2−ナフチル)乳酸エチルエステル2,74
yに、赤リン37と57%沃化水素酸30m2とを添加
し、10時間に亘り80−90℃に於て加熱処理した後
放冷し、冷却後、実施例1に於けると同様に処理すれば
、融点154−156℃の2−(6−メトキシ−2−ナ
フチル)プロピオン酸1.537(収率66.5%)が
得られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 ▲数式、化学式、表等があります▼(II)(式中Rは基 ▲数式、化学式、表等があります▼ 又は ▲数式、化学式、表等があります▼ を意味する)にて示される化合物を、赤リンと沃化水素
    酸の存在において、80乃至100℃の温度で且つ10
    乃至20時間反応せしめて加水分解と還元とを同時に行
    なうことを特徴とする、式▲数式、化学式、表等があり
    ます▼( I )(式中Rは前記の意味を有する)にて示
    される2−置換プロピオン酸の製法。
JP2002676A 1976-02-27 1976-02-27 2−置換プロピオン酸の製法 Expired JPS5929569B2 (ja)

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