JPH0710832B2 - α−アリ−ルプロピオン酸誘導体の製造方法 - Google Patents

α−アリ−ルプロピオン酸誘導体の製造方法

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JPH0710832B2
JPH0710832B2 JP14564186A JP14564186A JPH0710832B2 JP H0710832 B2 JPH0710832 B2 JP H0710832B2 JP 14564186 A JP14564186 A JP 14564186A JP 14564186 A JP14564186 A JP 14564186A JP H0710832 B2 JPH0710832 B2 JP H0710832B2
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俊弘 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、医薬として有用な化合物を製造するための中
間体の製造法に関し、更に詳細には、次式(I) (式中、R1,R2は低級アルキル基を示す) で表わされるジカルボン酸エステルの製造方法に関す
る。
〔従来の技術〕
次式 で表わされる2−(10,11−ジヒドロ−10−オキソジベ
ンゾ[b,f]チエピン−2−イル)プロピオン酸は、優
れた抗炎症作用ならびに鎮痛作用を有し、安全性の高い
抗炎症剤として有用であることが知られている[特開昭
55−53282]。そして、上記式(I)の化合物は式(II
I)の化合物を製造するための重要な中間体である。
すなわち、式(I)の化合物を常法により加水分解し、
次式(IV) で表わされるジカルボン酸を得、さらにこれを硫酸、ポ
リリン酸等の縮合剤の存在下、閉環せしめて、式(II
I)の化合物が得られる(特開昭57−106678)。又、式
(I)の化合物を先に閉環反応に付し、次に加水分解す
ることでも、式(III)の化合物が得られる。
従来、式(IV)のジカルボン酸の製造法としては、ニト
リル体(V)を経由する方法(特開昭57−106678,特開
昭57−171991) (式中、R1は低級アルキル基を示す) あるいはヒドロキシアセタールを経由する方法(特開昭
58−113168) (式中、Xは、塩素原子又は臭素原子を、R2はC1〜C5
アルキル基又は水素原子を、R3はC1〜C5のアルキル基
を、R4はメチル基又はp−トリル基を示す)などが知ら
れている。
〔発明が解決しようとする問題〕
しかしながら、これらの方法は操作が煩雑で反応工程が
長いこと、あるいは毒性の強い試薬であるKCNを使用す
ることなどから、工業的には有利な製造法とはいえな
い。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、かかる欠点を解決しうる式(I)の化合
物の新規な製造方法について鋭意研究した結果、安全か
つ簡便な製造法を見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、 一般式 (式中、R1は低級アルキル基を示す) で表わされるプロピオフェノンに、 ハロゲン化試薬; 一般式 R2OH (IX) (式中、R2は低級アルキル基を示す) で表わされる一級アルコール; 一般式 H−C(OR2 (X) (式中、R2は前記と同じ) で表わされるオルトギ酸エステル; 及び金属亜鉛又はハロケン化亜鉛を反応させることを特
徴とする 一般式 (式中、R1,R2は前記と同じ) で表わされるジカルボン酸エステルの製造方法を提供す
るものである。
本発明方法において用いられるハロゲン化試薬として
は、塩素化試薬、臭素化試薬があり、好ましくは臭素化
試薬、特に好ましくは臭素が挙げられる。
式(I),(II)における低級アルキル基としてはメチ
ル基,エチル基が挙げられる。
本発明方法において用いられるハロゲン化亜鉛として
は、臭化亜鉛が好ましい。
本発明方法においては、ハロゲン化試薬を先ずプロピオ
フェノン(II)に反応させ、ついで得られた化合物に一
級アルコール(IX)、オルトギ酸エステル(X)及び金
属亜鉛又はハロゲン化亜鉛を同時に反応させてもよく、
或いは、ハロゲン化試薬、一級アルコール(IX)、オル
トギ酸エステル(X)及び金属亜鉛又はハロゲン化亜鉛
をプロピオフェノン(II)に同時に反応させてもよく、
又は、プロピオフェノン(II)、一級アルコール、オル
トギ酸エステル(X)にハロゲン化試薬を反応させ、次
いでこれに金属亜鉛又はハロゲン化亜鉛を添加してもよ
い。
反応温度は、80〜130℃が好ましい。
反応試薬の使用量は、プロピオフェノン(II)1モルに
対し、ハロゲン化試薬は少なくとも1モル、オルトギ酸
エステル(X)は少なくとも2モル、一級アルコール
(IX)は少なくとも1モル、金属亜鉛、ハロゲ化亜鉛は
触媒量以上が望ましい。反応溶媒は、上記の一級アルコ
ールを過剰に用いてもよく、又反応に関与しない溶媒、
たとえば、四塩化エチレン、四塩化エタン又はベンゼン
などを用いてもよい。
〔発明の効果〕
本発明方法は、前記公知製法に比べ毒性の少い物質を扱
うため設備上特別な配慮を施す必要がなく、設備費が低
減出来る。
また工程数が少ない上に、高収率であるため、工業的か
つ経済的に有利な製造法といえる。
〔実施例〕
次に実施例をあげ、本発明をさらに詳しく説明するが、
もとより本発明は、これにより何ら制限されるものでは
ない。
実施例1 メチル 5−(1−メトキシカルボニルエチル)−2−
フェニルチオフェニルアセテート: メチル 5−プロピオニル−2−フェニルチオフェニル
アセテート15.72g(50mmol)、オルトぎ酸メチル13.32g
(125.5mmol)、メタノール(20ml)およびテトラクロ
ロエチレン(20ml)の混合物を撹はんしながら、これに
臭素8.39g(52.5mmol)を30分間で滴下し、30分間室温
で撹はんした後、反応混合物を徐々に加熱して1時間で
110℃まで加熱し、この間低沸点物を留去した。次い
で、反応混合物に臭化亜鉛0.90g(4.0mmol)を加え、11
0℃で3時間加熱撹はんした。冷後、反応混合物に水(7
5ml)およぞ塩化メチレン(40ml)を加え、有機層を分
取し、減圧下溶媒を留去した。減圧蒸溜することにより
標題の化合物を黄色油状物として13.78g得た(収率80
%,bp212〜215℃/2mm Hg)。
NMR(CDCl)δ:1.49(3H,d,J=7Hz)3.61(3H,s)3.67
(3H,s)3.82(2H,s)3.5−3.9(1H,m)7.0−7.4(8H,
m) 実施例2 メチル 5−(1−メトキシカルボニルエチル)−2−
フェニルチオフェニルアセテート: メチル 2−フェニルチオ−5−プロピオニルフェニル
アセテート(157.2g,0.50mol)、オルトぎ酸メチル(13
3.2g,1.255mol)、メタノール(200ml)およびテトラク
ロロエチレン(100ml)の混合物に亜鉛末(2.62g,0.040
グラム原子)を加え、撹はんしながら40〜45℃まで加熱
した。同温度で臭素(83.9g,0.525mol)を撹はん下に1
時間かけて滴下し、滴下後30分間内温を42〜45℃に維持
した。次いで、反応混合物を徐々に加熱して1時間で外
温を120℃まで上昇させ、この間低沸点物(bp32〜65
℃)を留去した。低沸点物がほとんど留去され内温が80
℃近くなったら反応混合物にテトラクロロエチレン(10
0ml)を加え、さらに残った低沸点物を留去しながら内
温を100℃以上に到達させた。1時間内温を100〜110℃
に維持した後、反応混合物を50℃近くまで冷却し、水
(500ml)を加えしばらく撹はんした。不溶物はセライ
トを通してろ別し、1,2−ジクロロエタン(50ml×3)
で洗浄して、ろ液および洗液から有機層を分取した。水
層を1,2−ジクロロエタン(150ml)でさらに抽出し、有
機層を合せて無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒
を留去したのち、減圧蒸溜することにより黄色油状物と
して標題化合物141gを得る(収率82%)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、R1は低級アルキル基を示す) で表わされるプロピオフェノンに、 ハロゲン化試薬; 一般式 R2OH (式中、R2は低級アルキル基を示す) で表わされる一級アルコール; 一般式 H−C(OR2 (式中、R2は前記と同じ) で表わされるオルトギ酸エステル; 及び金属亜鉛又はハロゲン化亜鉛を反応させ 一般式 (式中、R1,R2は前記と同じ) で表わされるジカルボン酸エステルを得ることを特徴と
    する方法。
  2. 【請求項2】ハロゲン化試薬が臭素で、R1,R2がメチル
    基、エチル基である特許請求の範囲第1項記載の方法。
JP14564186A 1986-06-10 1986-06-21 α−アリ−ルプロピオン酸誘導体の製造方法 Expired - Fee Related JPH0710832B2 (ja)

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