JPS6228791B2 - - Google Patents

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JPS6228791B2
JPS6228791B2 JP54103398A JP10339879A JPS6228791B2 JP S6228791 B2 JPS6228791 B2 JP S6228791B2 JP 54103398 A JP54103398 A JP 54103398A JP 10339879 A JP10339879 A JP 10339879A JP S6228791 B2 JPS6228791 B2 JP S6228791B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
reaction
furancarboxylic acid
acid ester
methyl
Prior art date
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Expired
Application number
JP54103398A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5626887A (en
Inventor
Yasuo Kinoshita
Shigeru Azuma
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JUKI GOSEI YAKUHIN KOGYO KK
Original Assignee
JUKI GOSEI YAKUHIN KOGYO KK
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Publication date
Application filed by JUKI GOSEI YAKUHIN KOGYO KK filed Critical JUKI GOSEI YAKUHIN KOGYO KK
Priority to JP10339879A priority Critical patent/JPS5626887A/ja
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Publication of JPS6228791B2 publication Critical patent/JPS6228791B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は5−ベンジル−3−フランカルボン酸
エステル(以下、化合物〔〕という)の製造法
に関し、更に詳しくは5−メチル−3−フランカ
ルボン酸エステル(以下、化合物〔〕という)
に対して等モル相当量ないし小過剰量のブロムを
反応させて5−ブロモメチル−3−フランカルボ
ン酸エステル(以下、化合物〔〕という)と
し、次いで化合物〔〕をフリーデル・クラフツ
反応触媒の存在下にベンゼンと反応させることか
らなる化合物〔〕の製造法に係るもので、反応
式で示すと次のとおりである。
本発明で得られる化合物〔〕は、医薬・農薬
の中間体として有用な化合物であり、特に殺虫剤
としてその効果が着目されている合成ピレスロイ
ド系化合物のアルコール部分を構成する化合物と
して有用である。
従来、化合物〔〕より化合物〔〕を選択的
に製造することは極めて困難であり、特公昭45−
10504号公報に開示されている如く、化合物
〔〕にほぼ等モルのブロムを反応させた場合
は、化合物〔〕の2位にブロム置換した2−ブ
ロモ−5−メチル−3−フランカルボン酸エステ
ル(以下、化合物〔〕という)と、さらに化合
物〔〕の5位の側鎖メチル基がモノブロム置換
した2−ブロモ−5−ブロモメチル−3−フラン
カルボン酸エステル(以下、化合物〔〕とい
う)の非選択的な混合物が副生される。また、化
合物〔〕とほぼ等モルのN−ブロモスクシンイ
ミドとの反応でも、化合物〔〕のほかに化合物
〔〕や化合物〔〕および同定されない副生物
が生成される。そして種々の反応条件の中で最も
選択的に化合物〔〕を生成する紫外線照射下に
おける反応であつても、全ブロム化物中の化合物
〔〕の濃度は70%以下である。従つて化合物
〔〕より化合物〔〕を製造する方法として、
特公昭46−15299号公報には化合物〔〕を経由
しない次の反応式で示す方法が開示されている。
即ち、化合物〔〕に対して約2倍モルのブロ
ム化剤を反応させて化合物〔〕の2位および5
位の側鎖メチルの両位を共にブロム置換した化合
物〔〕としたのち、フリーデル・クラフツ反応
により2−ブロモ−5−ベンジル−3−フランカ
ルボン酸エステル(以下、化合物〔〕という)
を得、次いで化合物〔〕の2位のブロムを脱離
させる脱ブロム化反応により目的とする化合物
〔〕を得るものである。
本発明者らは化合物〔〕のブロム化反応を検
討した結果、化合物〔〕より選択的に化合物
〔〕を得る方法を見い出し、反応工程を短縮さ
せると共に経済性にも優れた化合物〔〕より化
合物〔〕を製造する方法を完成したものであ
る。
本発明は、まず第一工程として化合物〔〕に
対して等モル相当量ないし小過剰量、即ち1.0な
いし1.1倍モルのブロムを室温以下、特に好まし
くは10℃以下で、数時間を要して添加する。反応
は速かに進行し添加終了時には化合物〔〕を生
成する。次に引続きこの化合物〔〕を含む反応
液を、副生した臭化水素の存在下に、必要によつ
ては新たに臭化水素を添加して、室温下あるいは
加温下に撹拌または静置して熟生すれば、反応液
中の化合物〔〕が減少すると共に化合物〔〕
が生成し、最終的には殆ど全部が化合物〔〕と
なる。この際温度を余り高くすると反応系に存在
する臭化水素が揮散し収率低下の原因となるの
で、約50℃以下の穏和な条件下で行うのが好まし
い。第一工程のブロム化反応は下記の反応機構に
よるものと考えられ、化合物〔〕から化合物
〔〕の生成反応は反応系中に臭化水素が存在し
ないと進行しない。反応の進行の程度および終点
は、ガスクロマトグラフイーや薄層クロマトグラ
フイーにより容易に確認することができる。
このブロム化反応は有機溶媒中あるいは無溶媒
のどちらで行つてもよいが、溶媒を用いる場合
は、ブロム化剤に対して不活性なクロロホルム、
四塩化炭素、二酸化エチレンなどのハロゲン化炭
化水素系溶媒が最適である。また、ブロムはガス
状、液状あるいは有機溶媒に溶解した状態で使用
することができる。
次の第二工程は通常のフリーデル・クラフツ反
応にて化合物〔〕より化合物〔〕を得る工程
であり、第一工程で得られた化合物〔〕をフリ
ーデル・クラフツ反応触媒、例えば塩化アルミニ
ウムの存在下にベンゼンと反応させることにより
化合物〔〕を製造するものである。
なお、本発明において用いるエステルのエステ
ル部はとくに限定されるものではなく、一般にエ
ステル型のものであれば広く用いられるが、通常
はメチルエステルあるいはエチルエステルが用い
られる。
以下、実施例により説明する。
実施例 1 5−メチル−3−フランカルボン酸エチルエス
テル154g(1.0モル)をクロロホルム400mlに溶
かし、5〜7℃に保ちながらブロム176g(1.1モ
ル)を約3時間で滴下する。次に室温下で40時間
静置したのち、反応混合物を氷水中に移し、抽出
後クロロホルム層を分液する。次いでクロロホル
ム層より減圧下クロロホルムを留去し、更に減圧
蒸留により殆ど無色透明な液状の5−ブロモメチ
ル−3−フランカルボン酸エチルエステル206g
(0.884モル)を得た。
収率 88.4% 沸点 106〜110℃/1mmHg 核磁気共鳴吸収(CCl4) δ=1.34(3H、t、−CH3) 4.30(2H、q、−CH2−) 4.50(2H、s、−CH2Br) 6.75(1H、s、フラン環のH) 8.02(1H、s、フラン環のH) 上記の反応によつて得た5−ブロモメチル−3
−フランカルボン酸エチルエステル117g(0.5モ
ル)にベンゼン250mlを加える。このベンゼン溶
液を5〜20℃に保ちながら、ベンゼン溶液中に塩
化アルミニウム74gを少量ずつ添加する。添加終
了後時1間撹拌を行い反応を完結させる。次いで
反応液に氷200g、35%塩酸50gを加え、生成し
た油層を分取し、飽和食塩水で洗浄したのち、減
圧下に濃縮・蒸留を行い、5−ベンジル−3−フ
ランカルボン酸エチルエステル96.7g(0.42モ
ル)を得た。収率84.1%(対5−ブロモメチル−
3−フランカルボン酸エチルエステル)。
沸点 140〜144℃/0.5mmHg n15 1.5344 実施例 2 5−メチル−3−フランカルボン酸エチルエス
テル231g(1.5モル)を4〜5℃に保ちながらブ
ロム264g(1.65モル)を約3時間で滴下し、滴
下終了後室温で15時間撹拌する。次にこの反応液
にベンゼン535mlを加え、更に塩化アルミニウム
220gを少量ずつ添加する。この際反応液の温度
は5〜20℃に保つ。添加終了後30分間撹拌を行い
反応を完結させる。次いで反応液に氷600g、35
%塩酸150gを加え、生成した油層を分取し、飽
和食塩水で洗浄したのち、減圧下に濃縮・蒸留を
行い、5−ベンジル−3−フランカルボン酸エチ
ルエステル250g(1.09モル)を得た。収率72.7
%(対5−メチル−3−フランカルボン酸エチル
エステル)。
沸点 140〜144℃/0.5mmHg n15 1.5342

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 5−メチル−3−フランカルボン酸エステル
    より5−ベンジル−3−フランカルボン酸エステ
    ルを製造する際に、5−メチル−3−フランカル
    ボン酸エステルに対して等モル相当量ないし小過
    剰のブロムを添加反応後、更に臭化水素の存在下
    に熟成させて5−ブロモメチル−3−フランカル
    ボン酸エステルを得、次いで5−ブロモメチル−
    3−フランカルボン酸エステルをフリーデル・ク
    ラフツ反応触媒の存在下にベンゼンと反応させる
    ことを特徴とする5−ベンジル−3−フランカル
    ボン酸エステルの製造法。
JP10339879A 1979-08-14 1979-08-14 Preparation of 5-benzyl-3-furancarboxylic acid ester Granted JPS5626887A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10339879A JPS5626887A (en) 1979-08-14 1979-08-14 Preparation of 5-benzyl-3-furancarboxylic acid ester

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10339879A JPS5626887A (en) 1979-08-14 1979-08-14 Preparation of 5-benzyl-3-furancarboxylic acid ester

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Publication Number Publication Date
JPS5626887A JPS5626887A (en) 1981-03-16
JPS6228791B2 true JPS6228791B2 (ja) 1987-06-23

Family

ID=14352945

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10339879A Granted JPS5626887A (en) 1979-08-14 1979-08-14 Preparation of 5-benzyl-3-furancarboxylic acid ester

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5933050U (ja) * 1982-08-23 1984-02-29 キヤノン株式会社 加熱装置

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Publication number Publication date
JPS5626887A (en) 1981-03-16

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