JPH0219831B2 - - Google Patents

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JPH0219831B2
JPH0219831B2 JP20014681A JP20014681A JPH0219831B2 JP H0219831 B2 JPH0219831 B2 JP H0219831B2 JP 20014681 A JP20014681 A JP 20014681A JP 20014681 A JP20014681 A JP 20014681A JP H0219831 B2 JPH0219831 B2 JP H0219831B2
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JP
Japan
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general formula
solution
formula
reaction
compound represented
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JP20014681A
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English (en)
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JPS58103379A (ja
Inventor
Tadao Shoji
Goro Nakai
Yasuhiko Kojima
Sadao Takehara
Jitsuo Kurokawa
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、α−アセチルラクトン類の製造方法
に関する。α−アセチルラクトン類は香料、医薬
品の中間体として重要な物質である。特に一般式 (式中、nは2から4の整数を示す) で表わされる化合物中n=3の化合物は、α−ア
セチル−δ−バレロラクトンであり、悩血栓治療
薬として知られるペントキシフイリン製造の中間
体となり得るものである。
一般式で表わされる化合物は、従来金属ナト
リウムを使用した反応によりラクトン類と酢酸エ
チルとの反応で得られる(例えば、特公昭31−
5370、同31−8271号公報参照)。しかしこの方法
は、反応物質の取扱い上の問題、さらに副生する
エタノールを系外に出すなどの繁雑な操作を要す
るばかりでなく、収率も40〜50%台であり、満足
できない。
以上の事に鑑み、本発明者らは鋭意検討の結
果、 一般式 (式中、nは2から4の整数を示し、R1およ
びR2は水素または低級アルキル基を示す) で表わされる化合物を塩基性条件下にて加水分解
後、これにひきつづき反応系を酸性とすることに
よつて、一般式で表わされる化合物を製造する
方法を得たものである。
さらに詳細に説明すると、一般式で表わされ
る化合物をベンゼン、トルエン等の芳香族系溶媒
に、5〜40重量%濃度になるように溶解させた溶
液を、苛性ソーダまたは苛性カリをアルコール類
に1〜30重量%濃度で溶解させた溶液中に加え、
10〜50℃、好ましくは10〜25℃にて1〜4時間撹
拌反応させる。ひきつづき、この反応系中に酸を
加えてPHを6.5〜6とし15分から1時間反応を続
ける。ここで使用する酸としては硫酸、塩酸、リ
ン酸などの鉱酸をはじめ、パラトルエンスルホン
酸、酢酸などの有機酸を使用することができる。
ここで得られた反応液は、中和後水を加えて塩
類を溶解させ、有機溶媒を使用して抽出し、有機
溶媒を濃縮することにより、目的とするα−アセ
チルラクトン類を得ることができる。
この反応において、化合物を直接苛性ソー
ダ、または苛性カリ等を溶解したアルコール類中
に添加して、反応させることも十分に可能であ
り、それによつて目的物を得ることもできる。し
かしながら、この方法によると目的物の他に、
副反応として、環化反応が起らず脱水反応が起つ
た結果生じる、一般式 (式中、nおよびR1は前記の通り) で表わされる化合物の副生が顕著となる。従つ
て、目的とするα−アセチルラクトン類の収率低
下をきたす。本発明者らは、一般式で表わされ
る化合物の副生を抑制することを検討の結果、一
般式の化合物を芳香族系化合物に溶解させて反
応に付すことがこの副反応を抑制する上で有効
で、目的物の収率を向上させる事も併せて見い出
した。
尚、この方法において使用する一般式で表わ
される化合物は、CH3COCH2COOR1で表わされ
るアセト酢酸エステルとX(−CH2−)oOCOR2で表
わされるω−ハロゲノアルキルエステル(両一般
式においてn,R1,R2は前記の通り、XはCl,
Brまたはを示す)とを有機溶媒中で塩基性物
質の存在下に反応させることにより製造すること
ができる。
以下に実施例を示して本発明を説明するが、こ
れらは何ら本発明の技術的範囲を制限するもので
はない。
実施例 1 苛性ソーダ40gを400mlのメタノールを溶解さ
せ、この中に25℃にて、2−アセチル−5−アセ
トキシ吉草酸メチル(一般式においてn=3、
R1およびR2がメチル基なる化合物)108gを500
mlのトルエンに溶解させた溶液を加え、その後25
℃にて3時間撹拌反応させる。この反応液に、50
gの濃硫酸が150mlのメタノールに稀釈された溶
液を、内温が25℃を越えないように注意しながら
10分間で加え、さらに15分撹拌反応させる。これ
にジクロルエタン1を加え撹拌後5%炭酸水素
ナトリウム水溶液400mlを加えて分液する。水層
は、さらにジクロルエタン400mlで2回抽出しジ
クロルエタン層はまとめて硫酸マグネシウムにて
脱水後、減圧下に濃縮し粗α−アセチル−δ−バ
レロラクトン68gを得た。
これを減圧蒸留し、沸点134〜138℃/4mmHg
の留分62gを得た。収率87%。
生成物は、核磁気共鳴スペクトル、赤外線吸収
スペクトルおよび元素分析によりα−アセチル−
δ−バレロラクトン(一般式においてn=3の
化合物)であることが確認された。
実施例 2 苛性カリ28gを250mlのメタノールを溶解させ、
この中に20℃にて、2−アセチル−4−アセトキ
シ酪酸エチル(一般式においてn=2、R1
エチル基、R2がメチル基である化合物)54gを
ベンゼン200mlに溶解させた溶液を加え、3.5時間
反応させた。その後25gの濃硫酸が100mlのメタ
ノールに稀釈された溶液を、内温が20〜25℃にて
10分間で添加し、次いでさらに15分間撹拌反応さ
せた。以下実施例1と同様に後処理を行ない、31
gの粗α−アセチル−γ−ブチロラクトンを得
た。これを減圧蒸留し沸点106〜108℃/5mmHg
の留分27gを得た。収率84%。
この生成物の核磁気共鳴スペクトル、赤外線吸
収スペクトルおよび元素分析により、α−アセチ
ル−γ−バレロラクトン(一般式においてn=
2の化合物)であることが確認された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、nは2から4の整数を示す) で表わされるラクトン類を製造するにあたり、 一般式 (式中、nは2から4の整数を示し、R1およ
    びR2は水素または低級アルキル基を示す) で表わされる化合物を、溶媒の存在または不存在
    下、塩基性条件下で加水分解し、続いて酸を加え
    ることによりラクトン化することを特徴とするα
    −アセチルラクトン類の製造方法。 2 一般式で表わされる化合物の溶液を苛性ソ
    ーダもしくは苛性カリの低級アルコール類溶液中
    に加えて反応させる特許請求の範囲第1項記載の
    方法。 3 一般式で表わされる化合物を溶解する溶媒
    が芳香族系溶媒である特許請求の範囲第1または
    2項に記載の方法。
JP20014681A 1981-12-14 1981-12-14 α−アセチルラクトン類の製造方法 Granted JPS58103379A (ja)

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JPS58103379A JPS58103379A (ja) 1983-06-20
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JP5082382B2 (ja) * 2005-11-01 2012-11-28 住友化学株式会社 6,6−ジメチル−3−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−オンの製造法
ES2384182T3 (es) * 2005-11-01 2012-07-02 Sumitomo Chemical Company, Limited Proceso para la producción de 6,6-dimetil-3-oxabiciclo[3,1,0]hexan-2-ona
EP2730604B1 (en) 2006-03-21 2018-10-24 The Governors of the University of Alberta Functionalized caprolactone monomers useful for making poly(ethylene oxide)-block-poly(ester) block copolymers

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