JPS5929417B2 - 往復動式小型電気機器用駆動カムの製造方法 - Google Patents
往復動式小型電気機器用駆動カムの製造方法Info
- Publication number
- JPS5929417B2 JPS5929417B2 JP52152091A JP15209177A JPS5929417B2 JP S5929417 B2 JPS5929417 B2 JP S5929417B2 JP 52152091 A JP52152091 A JP 52152091A JP 15209177 A JP15209177 A JP 15209177A JP S5929417 B2 JPS5929417 B2 JP S5929417B2
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- JP
- Japan
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- drive cam
- manufacturing
- peripheral wall
- wall layer
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- Expired
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Gears, Cams (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は電動式バリカン、電動式歯ブラシや電気かみ
そりのような往復動式小型電気機器に係り、モータの回
転力を往復動力に変換するための駆動カムの製造方法に
関するものである。
そりのような往復動式小型電気機器に係り、モータの回
転力を往復動力に変換するための駆動カムの製造方法に
関するものである。
この発明の目的は合成樹脂製駆動カムの径寸法精度の簡
単な製造方法で高めることにあり、そのだめの方法とし
て1駆動カムを予め成形した芯部とこの周面に充填成形
する周壁層の二層に分けて成形するものである。
単な製造方法で高めることにあり、そのだめの方法とし
て1駆動カムを予め成形した芯部とこの周面に充填成形
する周壁層の二層に分けて成形するものである。
またこの発明の目的は上記二層が互いに脱落しないこと
にあり、そのための方法として、上記二層をその成形収
縮率が異なる合成樹脂により成形することにある。
にあり、そのための方法として、上記二層をその成形収
縮率が異なる合成樹脂により成形することにある。
さらにこの発明の他の目的は駆動時に周壁層に亀裂剥離
が生じないための周壁層の必要厚みを設定することにあ
る。
が生じないための周壁層の必要厚みを設定することにあ
る。
一般にモータの回転力を往復動力に変換するためには駆
動カムを用いる。
動カムを用いる。
例えば第1図に示す電気かみそりを例に説明すると、ケ
ース1に固定されたモータ2のシャフト3に円筒状の1
駆動カム4を取付け、上記ケース1上にボール5を介し
て摺動自在に載置された駆動杆6の長溝7に嵌入してい
る。
ース1に固定されたモータ2のシャフト3に円筒状の1
駆動カム4を取付け、上記ケース1上にボール5を介し
て摺動自在に載置された駆動杆6の長溝7に嵌入してい
る。
この長溝7は往復動方向と直交方向に長く、同一方向に
は前記1駆動カム4と同一寸法に穿設されており、一方
1駆動力ム4はその回転中心つまりシャフト3の嵌入用
孔4□が、駆動カム4の円の中心から偏位した位置に設
定されている。
は前記1駆動カム4と同一寸法に穿設されており、一方
1駆動力ム4はその回転中心つまりシャフト3の嵌入用
孔4□が、駆動カム4の円の中心から偏位した位置に設
定されている。
8は内刃体で駆動杆6の先端に装着されており、9は内
刃体押上げバネ、10は駆動杆6を往復動方向に案内す
るようにケース1から突設されたガイドピンである。
刃体押上げバネ、10は駆動杆6を往復動方向に案内す
るようにケース1から突設されたガイドピンである。
この場合、駆動カム4は長溝7内を第2図a。
b、cに示すように、長溝7の内壁7aに摺接しこの内
壁を押すように回転する。
壁を押すように回転する。
この回転数は、この種かみそりでは約4,000〜7.
00 Or、p、mと非常に高く設定されているため、
上記内壁7aと駆動カム4の外径D(第3図参照)との
わずかのクリアランスが有っても騒音となり、また嵌入
度合が極くわずかでも強すぎると駆動カム4が円滑に回
転できず、モータ2への負荷が著しく増加し、摩擦熱に
よって両者が融着することになる。
00 Or、p、mと非常に高く設定されているため、
上記内壁7aと駆動カム4の外径D(第3図参照)との
わずかのクリアランスが有っても騒音となり、また嵌入
度合が極くわずかでも強すぎると駆動カム4が円滑に回
転できず、モータ2への負荷が著しく増加し、摩擦熱に
よって両者が融着することになる。
従って上記クリアランスは非常に厳格な精度が要求され
、経験的に0.005〜0.03mmのクリアランスに
設定することが適切であるとされている。
、経験的に0.005〜0.03mmのクリアランスに
設定することが適切であるとされている。
そこでこの駆動カム4が所定の寸法精度を得るための加
工であるが、金属棒材を切削研摩加工すれば望ましいが
、加工に手間が掛り特にシャフト3の嵌合する孔41の
回転止め形状(半月状)加工が困難である。
工であるが、金属棒材を切削研摩加工すれば望ましいが
、加工に手間が掛り特にシャフト3の嵌合する孔41の
回転止め形状(半月状)加工が困難である。
しかも金属製の場合はポリアセクール樹脂のように滑性
の優れた合成樹脂と比較すれば、その動摩擦係数が約2
倍近くに達し、高い回転数のため駆動カム4と駆動杆6
との摺接部が発熱し、長期の使用により摺動抵抗は増加
して好ましいものでない。
の優れた合成樹脂と比較すれば、その動摩擦係数が約2
倍近くに達し、高い回転数のため駆動カム4と駆動杆6
との摺接部が発熱し、長期の使用により摺動抵抗は増加
して好ましいものでない。
このような鑑点から近年では駆動カム4を、摩擦係数が
少く、形状的にも容易に加工でき量産性にも富むように
合成樹脂で成形する傾向にある。
少く、形状的にも容易に加工でき量産性にも富むように
合成樹脂で成形する傾向にある。
しかしながらこの場合は新たな問題点として、合成樹脂
特有の成形収縮によるヒケ、環境条件による寸法安定性
が悪いなどの点があり、例えば第3図に示すようにポリ
アセクール樹脂を用い高さaを4mm直径すを6mmと
し、その一部にシャフト嵌入用孔41を設け、ゲー1−
Gを下面外端に設定した場合駆動杆6の長溝7の内壁7
aと摺接する側面に湾曲状ヒケCが生じ円筒度が悪く、
直交方向の直径bI、b2もその差が0.05〜0.0
8mmの範囲で大きくばらつき真円度が低いものであり
、真円度を出すために研摩等の後加工を余儀なくされる
ものであった。
特有の成形収縮によるヒケ、環境条件による寸法安定性
が悪いなどの点があり、例えば第3図に示すようにポリ
アセクール樹脂を用い高さaを4mm直径すを6mmと
し、その一部にシャフト嵌入用孔41を設け、ゲー1−
Gを下面外端に設定した場合駆動杆6の長溝7の内壁7
aと摺接する側面に湾曲状ヒケCが生じ円筒度が悪く、
直交方向の直径bI、b2もその差が0.05〜0.0
8mmの範囲で大きくばらつき真円度が低いものであり
、真円度を出すために研摩等の後加工を余儀なくされる
ものであった。
この発明は上記諸点を鑑みてなされたもので以下実施例
を説明する。
を説明する。
高さ4mm1直径6mmの所定の寸法の駆動カム10を
得るために、剛性のあるガラス繊維入りポリアミド樹脂
を用いて高さAが4mm、直径Bが5.4mmの円筒状
芯部11を射出成形により成形する。
得るために、剛性のあるガラス繊維入りポリアミド樹脂
を用いて高さAが4mm、直径Bが5.4mmの円筒状
芯部11を射出成形により成形する。
この芯部11には、シャフト嵌入用孔12とこの孔と円
の中心に対して対称位置に丸孔13を設けて芯部11成
形後の収縮歪が片寄るのを防止している。
の中心に対して対称位置に丸孔13を設けて芯部11成
形後の収縮歪が片寄るのを防止している。
次にこの芯部11を前記所定の寸法の円筒状に型彫りさ
れた金型に内に装填する。
れた金型に内に装填する。
この場合芯部11の嵌入用孔12と丸孔13を金型にの
半月状ピン14と丸ピン15とに一致させて差し込み射
出成形圧による位置ずれを防止している。
半月状ピン14と丸ピン15とに一致させて差し込み射
出成形圧による位置ずれを防止している。
上記装填後フッ素人りポリアセクール樹脂を上記半月状
ピン14と丸ピン15の並びに対し直交方向のゲートG
位置から射出し、これらピン14゜15で射出圧を確実
に受は止め、芯部11の周面に厚さtが0.6mmの周
壁層16を形成する。
ピン14と丸ピン15の並びに対し直交方向のゲートG
位置から射出し、これらピン14゜15で射出圧を確実
に受は止め、芯部11の周面に厚さtが0.6mmの周
壁層16を形成する。
こうして得られた駆動カム10の直交する直径の差つま
り第5図において直径Aと直径Bとの差は0.008m
mと極めて高い真円度が得られた。
り第5図において直径Aと直径Bとの差は0.008m
mと極めて高い真円度が得られた。
また芯部11の周面に生じていた湾曲状ヒケCは周壁層
16で補われ、円筒度も良好なものが得られた。
16で補われ、円筒度も良好なものが得られた。
この場合ヒケCが周壁層16で補われることによって、
周壁層16は結果的に芯部11に喰い込んだ状態に成り
、両者間の接合面のずれを防止する効果があり、両者の
合成樹脂が化学的に融合し辛い材質であっても二層にす
ることによる機械的強度の低下が生じることは無いこと
が確認された。
周壁層16は結果的に芯部11に喰い込んだ状態に成り
、両者間の接合面のずれを防止する効果があり、両者の
合成樹脂が化学的に融合し辛い材質であっても二層にす
ることによる機械的強度の低下が生じることは無いこと
が確認された。
したがって芯部11の成形収縮率を周壁層16形成用の
合成樹脂の成形収縮率と異らしめることにより接合面に
接着剤等を用いずとも周壁層16が駆動時にずり落ちる
のを防止できる。
合成樹脂の成形収縮率と異らしめることにより接合面に
接着剤等を用いずとも周壁層16が駆動時にずり落ちる
のを防止できる。
また周壁層16の厚みtは、薄い程成形収縮率による影
響が少くなって良い結果が得られるが、ポリプロピレン
やナイロン系樹脂では0.3mmより小さくすると、成
形時の樹脂充填不足が生じ、あるいは使用時に周壁層1
6のめくれが発生して適当でなく、また1、2mmを越
えると収縮による周面のヒケが生じて良い結果は得られ
なかった。
響が少くなって良い結果が得られるが、ポリプロピレン
やナイロン系樹脂では0.3mmより小さくすると、成
形時の樹脂充填不足が生じ、あるいは使用時に周壁層1
6のめくれが発生して適当でなく、また1、2mmを越
えると収縮による周面のヒケが生じて良い結果は得られ
なかった。
ポリアセタール系樹脂では同様な現象のため0.3mm
ないし0.9 mmが適していることが確認された。
ないし0.9 mmが適していることが確認された。
なお上記実施例は往復動式電気かみそり用駆動カムによ
り説明したが、同様の構造からなる電動式バリカンや歯
ブラシにも実施できることは言うまでもない。
り説明したが、同様の構造からなる電動式バリカンや歯
ブラシにも実施できることは言うまでもない。
以上述べたようにこの発明によれば極めて簡単な製造方
法で、寸法精度の優れ量産性に富んだ駆動カムを得るこ
とができる。
法で、寸法精度の優れ量産性に富んだ駆動カムを得るこ
とができる。
第1図はこの発明に係る往復動式電気かみそり頭部の要
部垂直断面図、第2図a、b、cは同頭部の7駆動状態
説明図、第3図は従来の1駆動カムの側面および底面図
、第4図はこの発明の実施例の芯部および金型部分の斜
視図、第5図は同実施例の部分断面斜視図である。 10・・・・・・駆動カム、11・・・・・・芯部、1
6・・・・・・周壁層、K・・・・・・金型。
部垂直断面図、第2図a、b、cは同頭部の7駆動状態
説明図、第3図は従来の1駆動カムの側面および底面図
、第4図はこの発明の実施例の芯部および金型部分の斜
視図、第5図は同実施例の部分断面斜視図である。 10・・・・・・駆動カム、11・・・・・・芯部、1
6・・・・・・周壁層、K・・・・・・金型。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 合成樹脂により予め成形したシャフト嵌入用孔を設
けた略円筒形芯部を所定の径寸法の大きさの成形用金型
内に装填し、該芯部の周面に周壁層形成用の合成樹脂を
充填して、上記芯部の周面を周壁層で補い、所定の径寸
法の偏心カムを得ることを特徴とする往復動式小型電気
機器用駆動カムの製造方法。 2 周壁層形成用合成樹脂の成形収縮率と芯部形成用合
成樹脂の成形収縮率を異ならしめた特許請求の範囲第1
項記載の往復動式小型電気機器用駆動カムの製造方法。 3 周壁層の厚みを少くとも0.3 rratt以上に
設定した特許請求の範囲第1項又は第2項記載の往復動
式小型電気機器用1駆動カムの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52152091A JPS5929417B2 (ja) | 1977-12-16 | 1977-12-16 | 往復動式小型電気機器用駆動カムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52152091A JPS5929417B2 (ja) | 1977-12-16 | 1977-12-16 | 往復動式小型電気機器用駆動カムの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5483963A JPS5483963A (en) | 1979-07-04 |
JPS5929417B2 true JPS5929417B2 (ja) | 1984-07-20 |
Family
ID=15532841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52152091A Expired JPS5929417B2 (ja) | 1977-12-16 | 1977-12-16 | 往復動式小型電気機器用駆動カムの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5929417B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58116205U (ja) * | 1982-01-29 | 1983-08-08 | アルプス電気株式会社 | 電気部品の操作軸 |
JPS5939485U (ja) * | 1982-09-01 | 1984-03-13 | 日立マクセル株式会社 | テ−プカ−トリツジ |
JPS58222474A (ja) * | 1982-12-09 | 1983-12-24 | Sansho Giken Kk | 磁気テ−プ用案内ロ−ラ− |
JPS58222473A (ja) * | 1983-02-08 | 1983-12-24 | Sansho Giken Kk | 磁気テ−プ用リ−ル |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5120261A (en) * | 1974-08-12 | 1976-02-18 | Ogaki Purasuchitsuku Kogyo Kk | Nijuseikeinyoru goseijushiseikakugatabentobakono seizoho |
-
1977
- 1977-12-16 JP JP52152091A patent/JPS5929417B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5120261A (en) * | 1974-08-12 | 1976-02-18 | Ogaki Purasuchitsuku Kogyo Kk | Nijuseikeinyoru goseijushiseikakugatabentobakono seizoho |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5483963A (en) | 1979-07-04 |
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