JPS5929170Y2 - 動力伝達装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は動力伝達装置の構造金簡単にして、製造、組立
上の簡素化４図ること金目的としたものに関する。

周知の如く、例えば農用トラクタのトランスミッション
装置は車輌金前進、後進等させるための正転系統と逆転
系統と４有しており、正転系統はエンジンから変速装置
を経由して原動軸合正転し７更に該原動軸と同一軸心上
にある従動軸に筒状カップリング４介して厄転金伝達し
、そして従動軸が後車輪等に連設でれて正転駆動４与え
るものであり、−古道転系統は原動軸上に遊転自在とさ
れる逆転歯車４設けると共にエンジンにより正転する駆
動歯車と該逆転歯車間に中間歯車４設け、更に逆転歯車
と原動軸金系脱自在とする係脱手段金具備したものであ
り、逆転歯車と原動軸の保合によって後車輪等が逆転駆
動せしめられる。

しかるに従来、上記逆転歯車は筒状カップリングとは軸
方向に異なる位置で遊転自在とされていたため、原動軸
には筒状カップリングと逆転歯車と金並設するための軸
長が要求され、軸長による強度上の問題やミッションケ
ースが狭隘であることからスペース面にも問題が生じて
いた。

本考案はかかる従来の問題点に鑑みて案出されたもので
あり、動力伝達装置の構造乞簡単にすると共にコンパク
ト化し、製造１組立上の簡素化を図ること等金目的とし
、その特徴とするところは同一軸心上に原動軸と従動軸
が設けられ、両軸の対向軸端が筒状カップリングにより
連結されたものにおいて、該カップリングの外周に遊転
自在の第１歯車が設けられると共に該歯車と上記両軸金
係脱自在とする係脱手段が具備され、第１歯車に噛合す
る第２歯車と上記両軸間の動力伝達音断接する点にある
。

以下、本考案の実施例を農用トラクタのトランスミッシ
ョン装置に適用した場合につき、先ず第１図、第２図に
ついて詳述する。

農用トラクタの走行用１作業用の駆動源となるエンジン
１は農用トラクタの前部にあり、該エンジン１から順次
後方にクラッチハウジング２．ミッションケース３．第
２□シシヨンケース４が連設され、これらは農用トラク
タの機体５紫構戊する。

上記ミッションケース３は垂直の仕切壁６金介して前部
の第１ケース７と後部の第２ケース８に区威され、第２
ケース８の後端開口部９は第２ミツシヨンケース５の前
面壁１０で施蓋状に着脱自在に固着されている。

第１ケースＩには第１ケース前面壁１１と仕切壁６とに
夫々設けた軸受１２，１１介ｌ〜て駆動軸１３及びその
上方に原動軸１４が夫々平行に軸架され、駆動軸１３の
前端は主クラツチ１５奮介してエンジン１に連結されて
いる。

そして、１駆動軸１３と原動軸１４間には歯車１６群に
よる変速装置１７が設けられ１図例では原動軸１４が中
立状態及び４段変速４採ること金可能どしている。

前記第２ケース８には仕切壁６の後面から駆動軸１３及
び原動軸１４の各後端が突設され、この両軸１３，１４
端間に後車輪１８等金逆転駆動する逆転装置１９が具備
されている。

該逆転装置１９は駆動軸１３の後端にキー２０金介して
取着される駆動歯車２１と、原動軸１４の後端と該原動
軸１４と同一軸心上にある従動軸２２前端と金連結する
筒状カシプリング２３と、該カップリング２３外周に遊
転自在に設けられ逆転歯車とされる第１歯車２４と、上
記駆動歯車２１と第１歯車２４間に介在し両歯車に噛合
する中間歯車とされる第２歯車２５と、更に第１歯車２
４と上記両軸１４，２２とを係脱自在とする係脱手段２
６とで構成されている。

そして、上記原動軸１４．従動軸２２．筒状カップリン
グ２３．第１歯車２４及び係脱手段２６は動力伝達装置
２７の主構ｆｆｆｌｅなしている。

上記従動軸２２は前面壁１０に受軸２８を介して軸支さ
れたもので、超減速装置２９．副減速装置３０及び差動
装置３１等金シュて前記後車輪１８へ動力伝達装置う。

筒状カップリング２３はその両端が夫々原動軸１４後端
と従動軸２２前端に夫々周設されたスプライン３２に外
嵌し１両軸１４，２２に着脱自在に連結するものであり
、該カシプリング２３の一端は径大の環体部３３金有し
、該環体部３３の外周にスプラインが刻設されて被係合
部３４をなしている。

又、第１歯車２４はニードルベアリング３５金各して筒
状カップリング２３外周に遊転自在に設けられると共に
座金３６と止め輪３７金介して軸方−への移ｔＡ一定阻
止されている。

そして第１歯車２４の−ｆｐＢＨに突設された円筒体の
外周にはスプラインが刻設されて保合部３８奮なし、該
係合部３８には、軸方向に摺動し係合部３８と被係合部
３４を係脱自在とする係合筒体３９が外嵌され。

該係合筒体３９は該筒体３９の外周溝４０に嵌合するシ
フトフォーク４１により軸方向摺動自在とでれている。

そして、これら係合部３８．被係合部３４及び係合筒体
３９は係脱手段２６金構威する。

この場合、係合筒体３９金被係合部３４に常時外嵌する
構成とすることは自由である。

又、第２歯車２５は中間軸４２にジンシュ４３金介して
遊転自在に設けられると共に止め輪４４により軸方向へ
の移動金阻止されており、中間軸４２は仕切壁６と前面
壁１０に架設されたもので。

設軸４２の各端は台壁６，１０に設けられた挿通孔４５
に貫挿されボルト４６で固着されている。

第３図は本考案の他の実施例４示し、上記実施例中の環
体部３３が筒状カップリング２３と別体とでれ、ボルト
４７で従動軸２２に固着されたものである。

又、第４歯車２４と第２歯車２５は笠歯車として噛合さ
れ、その他の構成は前記実施例と口じである。

上記実施例の構成によれば、筒状カップリング２３や第
１歯車２４更に係脱手段４２が一体的にコンパクト化で
れたため、仕切壁６と前面壁１０の間隔が狭くても原動
軸１４と従動軸２２間に設けることができ、全体として
逆転装置１９がコンパクト化されて有益である。

尚、以上は図示の例によるが次の如き構成とすることも
できる。

即ち、原動軸１４と従動軸２２のいずれに環体部３３が
設けられていても良く。

第１歯車２４はブツシュ等地の軸受で筒状カップリング
２３に遊転自在とでれても良く、又第２歯車２５は中間
軸４３にボルト等で一体化され、中間軸４３が仕切壁６
と前面壁１０にブクシュや軸受４介して軸架されたもの
であっても良い。

本考案によれば、２軸１４．２１連結する筒状カンプリ
ング２３と第１歯車２４及び係脱手段４２等金主構成と
する動力伝達装置２Ｔが構造簡単にして一体的にコンパ
クト化されたため、製造。

組立上の簡素化合図ることができ、又取付スペースが従
来に比して狭小で良いことからも実用的効果は大きく、
種々の機器において適用自在であり用途は広汎である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示し、第１図は農用トラクタのト
ランスミッション装置金示す簡略図、第２図は同装置の
要部１則面断面図、第３図は他の実施例を示す要部側面
断面図である。 １４・・・・・・原動軸、２２・・・・・・従動軸、２
３・・・・・・筒状カップリング、２４・・・・・・第
１歯車、２５・・・・・・第２歯車、２６・・・・・・
係脱手段、２７・・・・・・動力伝達装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 同一軸心上に原動軸１４と従動軸２２が設けられ１両軸
   １４，２２の対向軸端が筒状カップリング２３により連
   結されたものにおいて、該カシプリング２３の外周に遊
   転自在の第１歯車２４が設けられると共に該歯車２４と
   上記両軸１４，２２４係脱自在とする係脱手段２６が具
   備され、第１歯車２４に噛合する第２歯車２５と上記両
   軸１４゜２２間の動力伝達音断接すること金特徴とする
   動力伝達装置。