JPS5927873Y2 - 魚焼き器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、油溜り部に溜った油が、魚焼き中に燃え上っ
たりしない魚焼き器を得ることを目的としたものである
。

次に本考案の要旨を説明すれば、中央に最も低い水平状
の油溜り部を形成し、且該溜り部の外側部から熱伝導部
の周縁部において漸次高い傾斜部を形成し、該傾斜部に
油溜り部の中心を基点にして熱伝導部の周縁部方向に放
射状に展開する若干の幅員を有し、且油溜り部寄りと周
縁部寄りとが夫々接続される以外は切込まれ、傾斜部よ
り若干浮上った形状の火焔放出部を多数形成した魚焼き
器において、上記油溜り部の上方に位置して間隙部が形
成保持されるように無数の小孔又は空隙部（網目状を含
む）を有する金属板製等の溜池の燃焼防止体を油溜り部
に定置することを特徴とする魚焼き器である。

更に本考案の実施例を図面に依拠して説明すれば、１は
魚焼き器ａを構成する金属製熱伝導部であって以下の構
成から成り立っている。

即ち２は中央に適宜の形状例えば四辺形状に打設した底
面が水平状で凹形状の油溜り部、３は熱伝導部１の周縁
部、４はこの周縁部３を垂直状に折曲した囲繞部である
。

５は油溜り部２の外側部から熱伝導部１の周縁部３にか
けて漸次高く形成した傾斜部であって、鉄部には油溜り
部２の中心を基点にして熱伝導部１の周縁部３方向に展
開する若干の幅員を有し、且油溜り部２寄りと、周縁部
３寄りとが夫々接続される以外は切込まれ、傾斜部５よ
り若干均一に浮上った火焔放出部６であって、図面図示
の如く複数個形成する。

そしてこれら火焔放出部６は一列に形成されているが限
定しない。

７は網８を支持する止部、９は柄部である。

更に油溜り部２は通常図面図示の如く囲繞部４の底面と
同一とする。

その他火焔放出部６は図面図示の如く油溜り部２の中心
を基点にして熱伝導部１の周縁部３方向に放射状に展開
する直線部分を頂部として若干折曲して形成すると、焼
き物自体から放出される油が、傾斜している火焔放出部
６左右両側部から、油溜り部２へと油自体の流出がスム
ーズとなる。

ｂは無数の小孔１０を穿設又は小孔を目立て状に形成す
るか、その他網目状に形成した金属板製の耐熱性を有す
る溜池の燃焼防止体であって、以下の如き構成から成立
っている。

即ち少く共予め形成されている油溜り部２の底面に密着
することなく、底面より若干上方に位置して間隙部１１
ができるような個所に定置する形状に形成する。

従って該防止体すは油溜り部２上に定置すると、第４，
５図々示の如く間隙部１１が常時形成されている。

又該防止体すは魚焼き終了後は、取外して溜っている油
の燃えかす等を除去できる。

１２はガスの放出部、１３は脚部、１４は火焔である。

なお防止体すの形状は、油溜り部２の形状に合せて形成
し、更に防止体すに脚（図示しない）を付けても良い。

本考案の作用を説明すると、本考案器をガスレンジの脚
部１３に載せて通常の方法で点火し、魚焼きを開始する
と、被焼き物に含有されている油が傾斜部５を通って、
防止体すの外周縁部や小孔１０から油溜り部２へと滴落
又は流下して溜る。

しかるに、該溜り部２に溜った油は、下方等から熱によ
って高温となるが、防止体すが油溜り部２を遮蔽してい
るので、燃焼に必要な量の酸素が間隙部１１内に供給さ
れないため溜っている油が燃焼しない 又、魚焼き後には、防止体すを取出し、油溜り部２の底
面に溜っている油かす等を洗い落してやることもできる
。

その他防止体すはストックを持たせておけば、取替え自
在で極めて便利である。

（１）本考案は、油溜り部の上方に、一定の間隙部が形
成保持されるような形状に形成した無数の小孔又網目状
等を有する金属板製等の耐熱性燃焼防止体を定置させた
ので、溜った油が加熱されても、当該防止体が溜り郡全
体を遮蔽して間隙部内への空気の供給を悪化させるため
、溜り油の燃焼が阻止され、従って安心して調理ができ
る利点を有している。

（２）更に防止体に小孔を形成して、被焼き物から一度
に大量に油が流出しても、直ちに油溜り部に滴落させる
ので、防止体の表面に油が溜ることがなく、従って防止
体が加熱されても油の燃焼を惹起したりしない利点を有
している。

（３）又魚焼きが終了したら、防止体を取出し、溜り部
内を洗って衛生状態を持続できる利点を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案魚焼き器の一部切欠斜面図、第２図は燃
焼防止体の第１実施例を示す斜面部、第３図は第２実施
例を示す斜面図、第４図は一部切欠縦断側面図、第５図
は要部の一部切欠拡大斜面図である。 ａ・・・・・・魚焼き器、１・・・・・・金属製熱伝導
部、２・・・・・・油溜り部、３・・・・・・周縁部、
４・・・・・・囲繞部、５・・・・・・傾斜部、６・・
・・・・火焔放出部、７・・・・・・止部、８・・・・
・・網、９・・・・・・柄部、ｂ・・・・・・燃焼防止
体、１０・・・・・・小孔、１１・・・・・・間隙部、
１２・・・・・・ガス放出部、１３・・・・・・脚部、
１４・・・・・・火焔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中央に最も低い水平状の油溜す部を、形成し、且該溜り
   部、の外側部から熱伝導部の周縁部にかけて漸次高い傾
   斜部を形成し、該傾斜部に油溜り部の中心を基点にして
   熱伝導部の周縁部方向に放射状に展開する若干の幅員を
   有し、且油溜り部寄りと周縁部寄りとが夫々接続される
   以外は切込はれ、傾斜部より若干浮上った形状の火焔放
   出部を多数形成した魚焼き器において、上記油溜り部の
   上方に位置して間隙部が形成保持されるように無数の小
   孔又は空隙部（網目状を含む）を有する金属板製等の溜
   池の燃焼防止体を油溜り部に定置することを特徴とする
   魚焼き器。