JPS5926917B2 - 電子時計 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電子光学的表示手段を有す電子時計に係わり
、特に時刻等の修正操作に関する。

本発明の目的は、時刻等の修正操作を簡単にし、容易に
時刻修正を行なえる実用性の高い電子時計を提供するこ
とにある。

近年における半導体技術の向上によりＩＣの集積度が上
がり、それにつれて時計機能も時、分、秒の他に年、月
、六曜等のカレンダー機能が付いた時計が一般化してき
ている。

しかし、腕時計においては、寸法的制約及びデザイン上
の制約等から上記の機能を同時に全表示するのは難かし
く、操作スイッチによって切り換え表示する方式が一般
的である。

上記のような切り換え表示をする時計、例えば表チャネ
ルが時、分、秒、裏チャネルが月、日、曜の時計におい
ては、修正時においても表チャネルと裏チャネルが独立
していて、修正操作によってチャネル内だけの修正桁を
選択し設定するのが一般的であり、他のチャネルの桁を
修正したい場合には、修正モードから一相通常モードに
復帰させ、表示切り換え操作によってチャネル切り換え
を行なった後、再度修正モードにして修正操作をしなけ
ればならないため、修正がめんどうであり、特に全ての
桁を設定しなければならない電池交換時にははなはだめ
んどうである。

本発明はかかる点に鑑み、表示切り換え手段の操作によ
り、表チャネル、裏チャネル等を切り換え表示する電子
時計において、時刻、カレンダー等の修正時においては
表示切り換え操作を要さず、修正操作によって自動的に
表示切り換えをせんとするものであり、更には修正操作
によって修正桁の選択と表示を裏チャネルの各桁も含め
て一系統として順次修正桁を選択し、修正せんとするも
のである。

以下、図面に基づいて説明する。

第１図は、一般的な液晶表示の電子腕時計の外形図であ
り、以後の説明にこの時計を用いる。

同図１は誤修正防止用の２安定の修正ロックボタンであ
り、通常は押しこまれていて修正時に引き出す。

２は、ロックボタン１が押し込まれている状態、すなわ
ち通常状態では表示切り換え機能を、ロックボタン１が
引き出されている状態、すなわち修正状態では修正桁選
択機能を有す単安定の押しボタンである。

３は修正時に設定機能を有す単安定の押しボタンであり
、選択ボタン２によって選択された修正桁を設定ボタン
３の１ブツシユにつき１デジツト加算する。

ただし修正桁が秒の場合にのみ秒を００秒にリセットす
る。

第２図は、第１図から成る電子時計の表示を示した図で
あり、通常時（すなわちロックボタン１が押し込まれて
いる状態）では、ボタン２を押していない時は第２図上
方の表チャネル（時、分、秒）が表示され、ボタン２を
押すとその間だけ裏チャネル（月、臼）が表示されるい
わゆるテ゛マント表示である。

表１は、第１図、第２図から成る電子時計の表示、修正
仕様の一例を示す表であり、本発明に属さない従来の時
計の一般的な仕様例である。

同図において、ボタン１の項のＬは押し込まれている状
態を示し、Ｈは引き出している状態を示す。

ボタン２の項の↑は１ブツシユした状態を示し、Ｈは押
し続けている状態を示す。

表示の項Ｏ囲っである桁は修正選択権を示し、核桁は点
滅表示される。

ボタン３の項は記していないが、修正モードにおいてボ
タン３をブツシュすると前述のように修正桁を１ブツシ
ユ１デジツト加算する。

表示、修正仕様を説明すれば、ボタン１を押し込んでい
る状態（Ｌ）の時は通常モードであり、表示はボタン２
を押している間だけ裏チャネル表示となって他は表チャ
ネル表示である。

ボタン１を引き出している状態（Ｈ）の時は修正モード
となり、ボタン２を押すことによって修正桁を選択する
。

ここで注意すべき点は、修正チャネルの選択がボタン１
が引きだされる時の表示チャネルによって決まるという
点であり、裏チャネルの修正をするにはボタン１を１担
押し込んで通常モードに戻し、ボタン２を押して表示切
り換えをし、ボタン２を押した状態でボタン１を引き出
さなければならないため、裏チャネルの修正が煩わしく
不都合である。

これはデマンド方式の表示切り換えに限らず、通常モー
ドでの表示切り換えを表示切り換え手段の操作によりト
リガーして、表チャネル、裏チャネルのいずれも表示し
得る２安定表示方式でも同様であり、修正モードから一
相通常モードに戻し、表示切り換えをした後再度修正モ
ードにして他チャネルの修正を行なわなければならない
。

他方、修正モードにおいても表示切り換えができるよう
に表示切り換え専用の操作ボタンを設ければ、他チャネ
ルの修正がやり易くはなるものの、操作ボタンを新らた
に設けることの負担（すなわち、デザイン、設計上の制
約が大きくなり、しかもコストアップにつながる）の方
が大きくなり好ましくない。

本発明はかかる点に鑑み、修正モードでは修正桁の選択
ループを表チャネルと裏チャネルの各桁を順次つなぎ合
わせて１つの繰り返しループとし、修正桁選択操作によ
って修正桁が表チャネルの桁を選択している時は表チャ
ネルの表示を、修正桁が裏チャネルの桁を選択している
時は裏チャネルの表示をすることによって、修正時にお
ける（チャネル）切り換えを要さずに両チャネルの修正
を行なわんとするものである。

以下、実施例に基づいて本発明を説明する。

本発明から成る電子時計の表示、修正仕様の一実施例を
表２に示す。

同表の記号は前述の表１のものと同様である。

同図に示した仕様から成る本実施例において、通常モー
ドではボタン２は前述のものと同様に表示切り換え機能
を有し、該ボタンを押している間だけ裏チャネルの月、
日が表示される。

ボタン１を引き出すことによって修正モードになるさ、
ボタン２は修正桁選択機能を有し、該ボタンを押すごと
に修正桁は秒から分へ、分から時へと移行する。

修正桁が時を選択している状態において、ボタン２を押
すと修正桁が日の桁となり、同時に表示が裏チャネルの
月・日表示となる。

さらにボタン２を押すと、修正桁に月が選択される。

この月選択の状態でボタン２を押すと、再び秒が修正桁
となり表示が表チャネルの時、分、秒表示となり、以下
同様のサイクルを繰り返えす。

該表示、修正仕様を実現するための修正桁選択及び表示
切り換え制御回路を第３図に示し、そのタイミングチャ
ート図を第４図に示す。

第３図において、ＳＥＬはボタン２によって操作される
スイッチの出力信号で通常Ｌｏｗ、押してＨｉｇｈとな
る。

ＳＥＬ※は、ＳＥＬを波形成形した信号で通常Ｈｉ ｇ
ｈである。

Ｌｏｃｋはボタン１によって操作されるスイッチの出力
信号で、通常Ｌｏｗ１修正時はＨｉｇｈとなる。

Ａ−Ｃはオートクリヤーの反転信号であり、通常時はＨ
ｉｇｈである。

Ｌｅａｄは表示切り換え用制御信号であり表チャネル（
時・分・秒）表示でＬｏｗ、裏チャネル（月・日）表示
でＨｉｇｈとなる。

ＳＬ１〜ＳＬ３は修正桁選択用制御信号で、通常時にＬ
ｏｗ、修正選択時にＨｉｇｈ。

またはＳＬ１〜ＳＬ３はＬｅａｄとの組み合わせによっ
て修正桁が変わり、ＬｅａｄがＬｏｗの時はＳＬｌは私
ＳＬ２が（５Ｓｂ２が■の桁に対応し、ＬｅａｄがＨｉ
ｇｈにおいてはＳｂ２が■、Ｓｂ２が■の桁にそれぞれ
対応する。

４〜６は・トリガーのＤタイプマスタースレイブフリッ
プフロップフロップであり、Ｆ−Ｆ４，５とＧａｔｅ
７ 、８ 。

１４．１５でＳＬ信号用の１／２あるいは１／３の分周
回路からなる修正桁選択回路を形ネル切り換え回路を設
けたこさくこより、修正桁選択回路が簡略化され、さら
に、通常状態と修正状態とで共通のスイッチの操作によ
って表示チャネルが切り換えられることになり操作が容
易になるｆ！Ｌａがある。

なお、Ｆ−Ｆ４〜６のスレイブ出力をそれぞれＱｌ、Ｑ
２．Ｑ３とし、リセットは通常時Ｈｉ ｇ ｈ 。

リセット時Ｌｏｗとする。

動作を説明すれば、ＬｏｃｋがＬｏｗにおいてはゲート
１１．１７．１８から成る切り換え回路はＳＥＬ信号を
選択しＬｅａｄ信号となる。

したかってボタン２を押している間だけＬｅａｄがＨｉ
ｇｈとなり、裏チャネル（月・日）表示となる。

なお、Ｌｏ ｃｋがＬｏｗの間はＦＦ４〜６はリセット
状態である。

ＬｏｃｋがＨｉｇｈになるとＦＦ４〜６はリセット解除
され、同時にＬｅａｄ信号切り換え回路はＦＦ６の出力
Ｑ３をＬｅａｄ出力とする。

ＦＦ４，５及びゲ゛−ト７，８，１４，１５から成る分
周回路は、ＦＦ６の出力Ｑ３によって１／３分周回路１
／２分周回路に切り換えられ、Ｑ３出力がＬｏｗ （表
チャネル）の時１／３分周、Ｑ３出力がＨｉｇｈ（裏チ
ャネル）では１／２分周である。

ＬｏｃｋをＬｏｗからＨｉｇｈした時点ではＱ３出力は
Ｌｏｗ１シたがってＬｅａｄもＬｏｗとなって表チャネ
ル（時・分・秒）表示、ＦＦ４，５の分周回路は１／３
分周である。

ボタン２を押すとＦＦ４゜ＦＦ５の出力Ｑ１．Ｑ２は第
４図のタイミングチャートのようにボタン２を押すごと
に変化し、それにつれて修正選択桁も■→■礪と順次選
択される。

時の桁の選択状態において、ボタン２を押すとＳＥＬ※
がＬｏｗとなり、ＦＦ４の出力Ｑ１がＨｉ ｇ ｈから
Ｌｏｗに反転する。

一方ＦＦ６のクロック入力はＦＦ、のＱ１出力であるか
ら、Ｑ１出力がＨｉｇｈからＬｏｗになると同時に反転
し、Ｌｅａｄ信号もＬｏｗからＨｉｇｈに反転して裏チ
ャネル（月・日）表示となり、またＦＦ、、ＦＦ、から
成る分周回路もＦＦ５がリセットさＬＦＦ、だけによる
１／２分周となる。

修正選択桁はＱ３がＨｉ ｇ ｈに反転すると同時に■
の桁となる。

更にボタン２を押すとＳＥＬ※のＬｏｗによってＱ□が
再びＨｉｇｈとなり、修正選桁はα沖桁となる。

この状態でボタン２を押すとＦＦ４のＱ１出力がＨｉｇ
ｈからＬｏｗに反転し、同時にＦＦ６のＱ３出力もＨｉ
ｇｈからＬｏｗに反転し、表チャネル（時・分・秒）表
示の■姻択となり、以後同様のサイクルを繰り返えす。

第５図に、本発明の第２の実施例の制御回路を示し、第
６図にそのタイミングチャート図を示す。

第２の実施例の仕様は先の実施例の仕様と異なり、通常
モードにおいては表示切り換え手段（ボタン２）の操作
によって時、分、秒あるいは時、分、日のいずれの表示
でも携帯できるようにしたものであり、修正時の裏チャ
ネルでのみ月を表示する仕様である。

第５図において、Ｌｅａｄ Ｉは■−■切り換え用制御
信号で、Ｌｏｗ−■、Ｈｉｇｈ−■表示である。

Ｌｅａｄ ＩＩは修正モードにおける０−■切り換え用
制御信号であり、Ｌｏｗ−［株］、Ｈｉｇｈ−■表示、
またＬｅａｄｌＩは■表示すブレスも兼ねており、Ｈｉ
ｇｈでＱリサプレスである。

１９〜２２は先と同じＦＦであり、同出力をそれぞれＱ
４・Ｑ５・Ｑ６・Ｑ７とする０ＦＦ１９・ＦＦ２０）及
びゲートで１／３、あるいは１／２分周回路を形成して
おり、そのクロックはボタン２の操作によって得られる
ＳＥＬ※信号である。

ＦＦ２１は１／２分周回路であり、そのクロックはＦＦ
２ｏのＱ出力であり、ＦＦ２．の出力Ｑ５が前記分周回
路の分周比を制御して、同時にＬｅａｄ Ｉ、 Ｌｅａ
ｄ ｌを制御する。

なお、上記動作はいずれも修正モードにおける動作であ
り、通常モードではＦＦ１．〜ＦＦ２１はリセット、１
／２分周回路ＦＦ２２が動作してＬｅａｄ Ｉの制御を
行なう。

このように、第２の実施例も修正モードにおける修正桁
選択操作によって、自動的に表示及び修正チャネル切り
換えを行なわんとするものである。

以上、実施例に基づいて詳記した如く、本発明は修正モ
ードにおける修正桁の選択を裏チャネルの各桁も含めて
一系統のループとして、修正桁選択ボタン等の修正手段
の操作によって順次表チャネル、裏チャネルの修正桁を
選択し修正せんとするものであり、修正操作によって自
動的に表示切り換えをすることにより、表示切り換え操
作を要さずに他チャネルの修正もせんとするものである
。

なお、上記実施例はいずれも修正桁を選択ボタンの操作
によって選択し、設定ボタンによって加算修正する方式
、いわゆる５ｅｌｅｃｔ ａｎｄＳｅｔｔｉｎｇ方式で
あるが、自走修正方式、つまり修正桁を選択手段の操作
によって選択し自走加算修正する方式にも本発明は適用
可能である。

以上詳記した如く、本発明は修正操作を簡単にするもの
であり、その実用的効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は、一般的な液晶表示の電子腕時計の外形図。 第２図は、第１図から成る電子時計の表示形態を示す図
。 第３図は、第４図から成る表示、修正仕様を実現するた
めの修正桁選択及び表示切り換え制御回路図。 第４図は、第３図から成る制御回路のタイミングチャー
ト図。 第５図は、本発明から成る他の実施例の修正桁選択及び
表示切り換え制御回路図。 第６図は、第５図から成る制御回路のタイミングチャー
ト図。 １・・・・・・修正ロックボタン、２・・・・・・表示
切り換え及び修正桁選択ボタン、計・・・・・設定ボタ
ン、４〜６．１９〜２２・・・・・ＯトリガーＤタイプ
マスタースレイブフリップフロップ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 時間標準源、分周回路、電子光学的表示手段、電源
   電池、表チャネル裏チャネルの表示切り換えを行なう表
   示切り換え回路、修正桁選択回路、通常状態と修正状態
   を切り換えるための第１のスイッチ、修正桁を選択する
   ための第２のスイッチ及び選択された桁の修正を行なう
   第３のスイッチから少なくともなる電子時計において、
   修正状態において表チャネル裏チャネルの表示切り換え
   を行なうための１／２分周回路からなるチャネル切り換
   え回路を具備し、前記第１のスイッチにより通常状態が
   選択された状態において、前記修正選択回路はリセット
   されると共に、前記第２のスイッチは前記表示切り換え
   回路を制御して表チャネル表示と裏チャネル表示の切り
   換えを行ない、前記第１のスイッチにより修正状態が選
   択された状態において、前記修正桁選択回路はリセット
   解除されると共に、前記第２のスイッチよりの入力信号
   を計数して修正桁を選択し、前記修正桁選択回路が前記
   裏チャネルにおいて表示される桁を修正桁として選択し
   たときに、前記修正桁選択回路の出力信号は前記チャネ
   ルの切り換え回路の状態を反転させ、前記チャネル切り
   換え回路の出力は前記表示切り換え回路を制御して表示
   の切り換えを行なうことを特徴とする電子時計。