JPS6042397Y2 - 世界時計 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電池で動作する電子時計に係り、特に世界各地
の時刻を表示する世界時計に関するものである。

本考案の目的は、居住地域の時刻を知る腕時計としの特
質を失わずに世界各地の時刻を知ることのできる世界時
計を提供することである。

本考案の更に他の目的は腕時計として通常携帯時にワン
タッチでグリニッジ標準時（ＧＭＴ） 等の固定的に記
憶された地域の呼び出しを可能ならしめることである。

以下図面に従い本考案による世界時計を詳述する。

第１図は本考案による世界時計の外観図である。

１は押込みあるいは引出し可能な２つのスイッチ動作を
行うボタンである。

押込むとメイクスイッチが動作し手を離すと機械的に復
帰してスイッチはオフする。

又引出すと他のメイクスイッチが動作腰手を離しても再
び押込むまで機械的に安定状態で保つものである。

２，３は押込み時にメイクするスイッチで手を離すと機
械的に自動復帰する。

４は液晶パネルで、東京の時刻を表示しており、表示時
刻は２８日、水曜、２３８！、４粉、６秒である。

５は時刻ゾーンを明記した地名板である。

６は地名板上に１時間あるいは３紛毎に印された目安マ
ークである。

この目安マークは３紛ソ゛−ンでは１時間ゾーンと区別
する為小さいものとなっている。

７はサマータイム時の地名の移動を知らせる指標である
。

次に、本考案による腕時計の基本操作を述べる。

ボタン１の押込動作を繰り返すことにより２つのモード
を交互に切替えることができる。

その一つはホームタイムモードであり他の一つはワール
ドタイムモードである。

ホームタイムモードでは時刻を示す地域がボタン２，３
の操作では変化せず一般の腕時計と何等変らない。

例えば日本ではＴＯＫＹＯに設定される。

第３図はホームタイムモードの状態を示すもので東京が
２６日、月曜、１満５８分３秒を表示している。

ホームタイムモード状態で、ボタン２を押すと押し続け
る間ＧＭＴが呼出される。

ＧＭＴ表示は、ホームタイムモード、ワールドタイムモ
ードとは異なる第３のモードとなる。

第４図はワールドタイムモードの状態を示しＮＥＷＹＯ
ＲＫの時刻を示している。

このモードでは地域を示すゾーンマークが点滅し且つワ
ールドタイムモードであることを示すマークが現われ点
滅する。

このモードでボタン２を押すと時計廻りにゾーンマーク
が移動して順次地域に対応した時刻を示す。

ボタン３を押すとゾーンマークは反時計廻りに移動され
る。

ワールドタイムモードでＮＥＷＹＯＲＫの時間を調べた
後ボタン１を押込んで東京の時刻にワンタッチで戻すこ
とができる。

又世界の各地域の時刻を調べることはワールドタイムモ
ードで多くとも１２回ボタン２あるいは３を押込むこと
で容易に行える。

ボタン１を引出すと時刻修正可能な状態となり、ボタン
２，３は修正スイッチに切替る。

ボタン２は修正桁の指定を行ないボタン３は指定された
桁の時刻修正を行う。

又、ワールドタイムモードてボタン１を引き出すと引き
出す前にワールドタイムモードで指定された地域が引き
出す前のホームゾーンの地域と入れ替り、新たにホーム
モードとして指定された地域の時刻修正状態となる。

第５図ａ、 ｂ、 ｃは上述の時刻修正状態を示すもの
で、桁指定は秒＝分→時−日−年一曜の順に行われる。

秒９分９時修正時には山羊、曜の表示は行われない。

又、日年曜修正時には秒９分９時の表示はされず、秒桁
に月が時９分桁に年が表示される。

又、修正桁は点滅することによって示される。

次に世界各地の時刻を表示する構成について第２図に従
い説明する。

８は分カウンタ、９は時カウンタ、１０は日カウンタ、
１１は曜カウンタ、１２は月カウンタ、１３は年カウン
タである。

１４は時刻ゾーンをカウントするゾーンカウンタである
。

１５は３吋ゾーンのデコーダ、１６は１時間ゾーンのデ
コーダーである。

１７は分信号入力端で、１８はゾーン選択信号入力端子
である。

ゾーンカウンタ１４は５ｂｉｔで構成されｏｏｏｏｏか
ら１１１１１まで時刻の早い順に世界の地域が時刻ゾー
ンとして割当てられている。

第６図にゾーンカウンタのｂｉｔと時差、地域の関係を
示す。

ゾーンカウンタの出力は３ケ所の表示不要地域（２５，
２７，２９）を除く２ｍ所にデコーダされ２９のタイム
ゾーンの選択を行う。

ゾーンカウンタは、ワールドタイムモードでのボタン２
，３から入るゾーン選択信号によりアップあるいはダウ
ンする様に、アップ−ダウンカウンタ−で構成されてい
る。

ホームタイムモードの地域はＲＡＭ−Ａ２１に記憶され
ており、第１図ボタン１の操作によりホームタイムモー
ドが選択されたときには、ＲＡＭ−Ａの値がゾーンカウ
ンタ１４に入力され、このゾーンカウンタ１４の値はデ
コーダ１５．１６により３粉時差地域、１時間時差地域
の判断を行い、ゲート２４又は２５を開いて分カウンタ
８、時カウンタ９にゾーン選択信号を補正パルスとして
供給し、ＲＡＭ−Ａに記憶された地域の時刻が表示され
る。

例えば連続して１時間時差地域を３時間だけ進んだゾー
ンへ移動するときはゾーンカウンタ１４がＲＡＭ−Ａの
値に一致するまでゾーン選択信号を計数して３ステツプ
進められる。

このときデコーダ１６により１ステツプごとの時差が１
時間であることを検出してゲート２５を開き時カウンタ
９を１ステツプごとに１時間分づつ３時間分進め表示を
変更する。

３吋ゾーンを変えるときはデコーダ１５によりゾーン２
４が開き、補正パルスとなるゾーン選択信号は分カウン
タに入り３０分単位に修正される。

ゾーン変更力用付変更線を越える場合にはゾーンカウン
タ１４から日カウンター１０、曜カウンタ−１１に出力
が出され日付、曜日が変更される。

次に、ワールドタイムモードが選択されたときには、Ｒ
ＡＭ−８２２に記憶された地域を示すデータがゾーンカ
ウンタ１４に入力され、同様にＲＡＭ−Ｂの地域の時刻
が表示される。

このワールドタイムモードの状態において、ゾーンカウ
ンタの値をボタン２，３で変更すると表示地域及び時刻
が変わると共に、変更されたゾーンカウンタの値がＲＡ
Ｍ−Ｂに記憶される。

従って、一旦モードをホームタイムモードに戻した後も
、ワールドタイムモードで選択した地域はＲＡＭ−Ｂに
記憶されており、モード変更のみで選択した任意地域と
ホームタイム地域の時刻を交互に切換表示することがで
きる。

ＲＯＭ−Ｃ２３にはＧＭＴの地域に対応する値が固定的
に記憶されており、ホームタイムモードでボタン２を押
すことによりＲＯＭ−Ｃの値がゾーンカウンタに導入さ
れＧＭＴを表示することができる。

第７図はゾーンカウンタの具体例で、ＺＩＵ。

ＺＩＤはそれぞれゾーンＵＰ入力端及びゾーンＤＯＷＮ
入力端である。

ＺＯＵ、 ＺＯＤはゾーンカウンタの出力で３１ゾーン
からＯゾーンに移るときに日付変更のために出力され、
日カウンタ１０、曜カウンタ１１を制御する。

第８図はモード切替時のゾーンシフトを行う為の回路図
である。

Ａ、 Ｂはそれぞれ５ｂｉｔのＲＡＭでＣはＧＭＴ （
１１０１０）を表わすＲＯＭである。

ボタン１から信号はＭＯＤＥ端子に入力され、ホームタ
イムモードが選択されるとＦＦ２６の出力は１゛となり
ＲＡＭ−Ａが選択され、ワールドタイムモードではＦＦ
２６の出力は“Ｏ゛となりＲＡＭ−Ｂが選択される。

又、ホームタイムモードでボタン２が押されるとＧＭＴ
端子が°“１゛となりＲＯＭ−Ｃが選択される。

ＦＦ２６の出力が０“となりワールドタイムモードが選
択されるとＲＡＭ−１３が続み出されＥＸ−ＯＲよりな
る比較器２７によりＲＡＭ−３３の値とゾーンカウンタ
１４の５ｂｉｔの値とが比較され、ゾーンカウンタ１４
の値がＲＡＭ−１３の値と一致するまでＺＩＵ又はＺＩ
Ｄにパルスが供給される。

ゾーンを汗していって３１ゾーンを越えるとＺＯＵ信号
は日カウンタ１０のダウン入力にはいる。

この様にゾーンがジャンプするときに、±１日の修正が
必要でこれは日以上年カウンタまでの桁の上下が必要と
なる。

従って、時のカウンタと同様に日カウンタ、曜カウンタ
、月カウンタ、年カウンタはアップ−ダウンカウンタで
構成されなければならない。

ホームタイムモードではＲＡＭ−Ａが動作する。

今ＲＡＭ−Ａが２８ゾーン（００１１１） ５ＹＤＮＥ
ＹでＲＡＭ−Ｂが１２ （００１１０） ＰＡＲＩＳの
ときワールドタイムモードとしてＲＡＭ−Ｂを指定する
とＲＡＭ−Ｂが１２ゾーン（００１１０）であるからゾ
ーンカウンタがＲＡＭ−Ｂのゾーンｂｉｔ （００１１
０）になるまでアップあるいはダウンする。

アップかダウンかは最後に移動したゾーンの方向により
定められる。

アップするとすれば（３２−２８） ＋１２＝ １ｍ（
７） クロックがソ゛−ンカウンタに入力されてカウン
タは（００１１０）となる。

次にワールドタイムモードを解除しそてホームタイムモ
ードとすると、（２８−１２） ＝１６コのクロックが
入ってゾーンカウンタは元の状態２８（００１１１）に
戻る。

同様にＧＭＴが指定された場合にはＲＯＭ−Ｃの値（１
１０１０）に従って、ゾーンカウンタの値が変化してＧ
ＭＴが表示される。

ゲー）１９，２０は表示しない３０分地域（１００１１
）、 （１１０１１）、 （１０１１１）をジャンプさ
せる為のデコーダである。

以上詳述した様に本考案によれば、地域を指定するゾー
ンカウンタとホームタイム用のメモリー、ワールドタイ
ム用のメモリー、及び固定地域用のメモリーを設けたこ
とにより、通常の腕時計としての特質を失わずに生活地
域の時刻、世界各地の任意地域の時刻及びあらかじめ設
定された地域（ＧＭＴ等）の時刻をモード切換のみで表
示することのできる理想的な世界時計を提供することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による腕時計の外観図。 第２図は本考案による世界時計のブロック図である。 第３図はホームタイムモードの外観図。 第４図はワールドタイムモードを示す外観図。 第５図は時刻修正状態を示す説明図。 第６図はゾーンカウンタと時差、地域の割当を示す図。 第７図はゾーンカウンタの回路図の実施例。 第８図はモード切替時のゾーンシフトを行う為の回路図
である。 １．２，３・・・・・・ボタンスイッチ、４・・・・・
・液晶表示部、５・・・・・・地名板、６・・・・・・
目安間、７・・・・・・サマータイムマーク、８・・・
・・・分カウンタ、９・・・・・・時カウンタ、１０・
・・・・・日カウンタ、１１・・・・・・曜カウンタ、
１２・・・・・・月カウンタ、１３・・・・・・年カウ
ンタ、１４・・・・・・ゾーンカウンタ、１５・・・・
・・３Ｃ＠ゾーンデコーダ、１６・・・・・・１時間ゾ
ーンデコーダ、１７・・・・・・分信号、１８・・・・
・・ゾーン選択信号、１９，２０・・・・・・ジャンプ
デコーダ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 時刻を計時する時刻カウンター、世界の各時間帯地域を
   指定するゾーンカウンター及び前記ゾーンカウンターの
   値に従って前記時刻カウンターの内容を増減する手段を
   有し、通常時刻表示を行なうホームタイムモード及び前
   記ゾーンカウンターの値を変化させて異なる地域の時刻
   表示を行なうワールドタイムモードを有する世界時計に
   於いて、前記ホームタイムモードにおいて表示すべき地
   域に対応する前記ゾーンカウンターの値を記憶する第１
   のメモリー回路及び前記ワールドタイムモードに於いて
   選択された地域に対応する前記ゾーンカウンターの値を
   記憶する第２のメモリー回路及び特定地域に対応する前
   記ゾーンカウンターの値を固定的に記憶する第３のメモ
   リー回路を設け、前記ホームタイムモードにおいて前記
   第１のメモリー回路の値を前記ゾーンカウンタに書き込
   み、前記ワールドタイムモードに於いて、前記第２のメ
   モリー回路の値を前記ゾーンカウンターに書き込むと共
   に、前記第３のメモリー回路の値を前記ゾーンカウンタ
   ーに書き込む第３のモードを設けたことを特徴とする世
   界時計。