JPS5852557Y2 - 電子式腕時計 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、デジタル表示の電子時計に係り、特に時刻、
日曜を選択的に表示可能にする時刻、日曜付電子時計に
関する。

本考案の目的は日曜付のデジタル表示電子腕時計を提供
することである。

本考案の目的は、時刻表示と日曜表示を分けることによ
って量産を容易にすることである。

本考案の目的は、表示素子の共用により、表示素子を少
なくすることである。

現在、機械式の腕時計に関しては、時刻表示並びに、日
曜表示性の腕時計が普及している。

しかし、デジタル表示の電子腕時計においては、日曜付
にすると表示素子が多くなることや、修正スイッチが増
すことなどにより、小型化を要求される腕時計において
は、非常に難かしかった。

本考案を用いれば上記に述べたような欠点を除き、実用
性のある日曜付デジタル表示の電子腕時計を提供できる
。

以下、本考案による液晶表示式腕時計について詳述する
。

第１図、第２図、第３図、第４図は本考案によるデジタ
ル表示式電子腕時計の一実施例の外観図である。

第１図は安全スイッチＬが引き出されていない状態を示
している。

図に示すごとく、秒、分時が表示されている。

秒表示は１０秒ごとに１つづつ増していくアナログ表示
になっている。

０秒〜９秒が１つ表示、１０秒〜１９秒が２つ表示、・
・・・・・、５０秒〜５９秒が６つ表示。

第１図は１２時５８分２０秒台を示していることになる
。

時と分の間のコンロで１秒ごとの点滅表示をおこなって
いる。

次に時刻修正スイッチＭを１回押すことにより第２図の
ような表示を示す。

図に示すごと（、曜、日、ＡＭを示している。

現在の表示は３１日の日曜日のＡＭである。

更に時刻修正スイッチＭを１回押すと第１図のような時
刻表示を示す。

安全スイッチＬが引き出されていない時は時刻修正スイ
ッチＭは時刻又は日曜表示のディマントスイッチになる
わけである。

安全スイッチＬを１段引き出した状態を示したのが、第
３図である。

図に示すごとく第１図と同じように時刻表示を示してい
る。

安全スイッチＬを１段引き出した状態では必ず時刻表示
を示すようになっている。

この場合、時刻修正スイッチＭを押すことにより、分の
修正をおこなうことができ、時刻修正スイッチＨを押す
ことにより時の修正をおこなえるようになっている。

このように１個あるいは２個の修正スイッチにより時刻
の修正を行うことはデザイン上の制約から電子式腕時計
では一般的に用いられている。

安全スイッチＬが、一段引き出された状態では、時刻修
正スイッチＭ、Ｈは、時刻修正スイッチになるわけであ
る。

安全スイッチＬが二段引き出されている状態を示してい
るのが第４図である。

第２図と同じく日曜表示を示している。

安全スイッチＬを二段引き出した状態では、必ず日曜表
示をするようになっている。

この場合、時刻修正スイッチＭを押すことにより、日の
桁を修正でき時刻修正スイッチＨを押すことにより、曜
表示を修正できるようになっている安全スイッチＬが二
段引き出された状態では時刻修正スイッチＭ、Ｈは日曜
修正スイッチになるわけである。

第５図は本考案の電子腕時計のブロック図である。

１は時間標準発振部および分周回路、２は秒、分、時カ
ウンタ−，３は日カウンター、４は曜カウンタ−５は時
刻修正スイッチＭ、Ｈ１安全スイッチＬＡ、ＬＢを制御
する制御回路、６はカウンター２，３．４からの出力信
号を選択し、秒、分、時の時刻表示又は日曜表示にする
ための選択回路、および選択された信号をデコードする
デコーダーおよびドライバーから構成されるセレクトデ
コーダー、７はセレクト・デコーダー６からの表示信号
を表示する液晶表示部。

第６図は第５図の制御回路５の実施例である。

安全スイッチＬ１段又は２段に引き出されることにより
作動するスイッチをそれぞれＬＡ及びＬＢとすると、 第１、第２図の状態では、安全スイッチＬＡ＝Ｌ、ＬＢ
＝Ｌ状態であり、分カウンター修正信号ＭＡ、時カウン
ター修正信号ＨＡ、日カウンター修正信号ＤＡ、曜カウ
ンター修正信号ＷＡはＬ状態に保たれ各カウンターを修
正することはできない。

スイッチＭを押すとＤ型Ｆ、Ｆ８にクロック信号が入り
、出力Ｐの状態がＬ−＋Ｈ又はＨ−＋Ｌに変る。

出力ＤＰは時刻表示と日曜表示を切替える制御信号であ
り、ＤＰ＝Ｌで日曜表示、ＤＰ＝Ｈで時刻表示である。

スイッチＭが押される毎に表示が切替わる。

スイッチＨが押されてもなにも変化はない。

第３図の安全スイッチが１段引き出された状態に於ては
、安全スイッチＬＡ＝Ｈ，ＬＢ＝ＬとなりＦ、Ｆ８のセ
ット端子Ｓ＝Ｈとなり表示制御信号ＤＰ＝Ｈとなる。

スイッチＭを操作するとＡＮＤゲート９を通り修正信号
ＭＡ＝Ｈとなり分カウンターに修正信号が送られる。

スイッチを操作するとＡＮＤゲート１０を通り同様に修
正信号ＨＡから時カウンターに修正信号が送られる。

よって分修正と時修正をおこなうことができる。

第４図の安全スイッチが２段引き出された状態に於ては
、安全スイッチＬＡ＝Ｌ、ＬＢ＝ＨとなりＦ、Ｆ８のリ
セット端子Ｒ＝Ｈとなり表示制御信号ＤＰ＝Ｌとなる。

スイッチＭを操作するとＡＮＤゲート１１を通り修正信
号ＤＡ＝Ｈとなり日カウンターに修正信号が送られる。

同様にスイッチＨを操作するとＡＮＤゲート１２を通り
修正信号ＷＡから曜カウンターに修正信号が送られる。

よって日修正と曜修正をおこなうことができる。

以上、詳述した様に、分の桁と日の桁、秒表示と曜表示
の表示素子を共用することによって表示素子数を少なく
することができる。

又、安全スイッチ動作時には修正作用が必要ないため、
時刻修正スイッチを時刻又は日曜表示のディマントスイ
ッチに兼用し、更に安全スイッチを解除して修正作用を
可能にした時には修正スイッチが時刻修正及び日曜修正
に切替可能にできる為、操作スイッチの数が減り実用性
のある日曜性のデジタル表示電子腕時計を提供できる。

即ち、本考案では外部操作スイッチがもともと少ない電
子腕時計にあって、時刻修正スイッチと表示の切換スイ
ッチを兼ねることによりデザイン的な向上が期待でき、
更に本考案によればその両方のスイッチによって操作さ
れる表示内容が例えば時分、日付等のように一致対応し
ているために煩雑化する電子腕時計のスイッチ操作方法
をたいへんに分り易いものにできた。

【図面の簡単な説明】 第１図、第２図、第３図、第４図は、本発明によるデジ
タル表示の日曜付電子時計の一実施例を示す外観図、第
５図は本考案によるデジタル表示の日曜付電子時計の一
実施例を示すブロック図、第６図は第５図の制御回路の
実施例である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 時間標準発振器、前記時間標準発振器の信号を分周する
   分周回路、前記分周回路の信号を表示信号に変換するデ
   コーダ、前記表示信号より駆動される表示部より構成さ
   れる電子式腕時計に於いて、前記表示信号を選択するた
   めの選択回路、時刻修正状態を指定する安全スイッチ、
   及び２個の時刻修正スイッチを備え、前記安全スイッチ
   の操作により選択された時刻修正不可能な状態において
   、前記２個の修正スイッチのうちの一方は前記選択回路
   に接続され、時分、日付等の表示切換スイッチの機能を
   有することを特徴とする電子式腕時計。