JPS5926751B2 - サッシの気密装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は開閉する一方の障子をクレセントを利用して他
方の障子に引寄せて障子竪框相互間の気密を保持するサ
ツシの気密構造に関するものである。

従来、この種の気密構造としてはクレセントの引寄力に
より一方の障子を他方の障子に引寄せて障子竪框相互間
の気密を保持するようにしたものｈ珈られている。

しかし、この構造であるとクレセントは障子竪框の長手
方向中間部に設けられているので、引寄力は障子竪框の
長手方向中間部にのみ作用するために障子竪框を長手方
向に亘って均一に引寄せることができず障子竪框相互間
の気密保持が十分でないとの不具合を有する。

本発明は上記の事情に鑑み案出されたものであり、その
目的はクレセントを利用して一方の障子竪框を、その長
手方向に亘って均一な引寄力で他方の障子竪框に引寄せ
できて障子竪框相互間の気密を十分に保持できるように
したサツシの気密構造を提供することである。

以下図面を参照して本発明の詳細な説明する。

第１図は全体正面図であり、上枠１、下枠２、一対の竪
枠３，８を方形状に枠組みした窓枠４内には室内側障子
５と室外側障子６とが引き違いに嵌め込んである。

前記室内側障子５は上框７、下框８、一対の竪框９，９
を方形状に枠組みし、その内部にガラス板１０を嵌め込
んだ形状となり、前記室外側障子６は上框１１、下框１
２、一対の竪框１３，１３を方形状に伜組みしその内部
にガラス板１４を嵌め込んだ形状となっている。

１５はクレセントであシ、前配室内側障子５の一方の竪
框９に係合部材１６を、前記室外側障子６の一方の竪框
１３に受は部材１７を相対向して設けである。

第２図に示す如く、前記上枠１には室内側壁１ａと第１
隔壁１８とにより下向コ字状の開口部１９と、第２隔壁
２０と室外側壁１ｂとにより下向コ字状の開口部２１と
が形成され、各開口部１９．２１内には室内、外側障子
５，６の上框７゜１１が臨ませであると共に、前記下枠
２は縦壁２ａを境として室内側が高く室外側が低くなる
ように階段状となり、室内側、室外側には室内、外側障
子５，６が走行する室内側レール２２、室外側レール２
３とがそれぞれ一体形成してあシ、さらに前記上枠１の
第１隔壁１８には第１１第２上部横気密材２４．２５が
上下に間隔を有して室外側に向けかつ前記室内、外側障
子５，６の上框７．１１の室内側面７ａ、１１ａと相対
向して取付けであると共に、前言己下枠２の縦壁２ａに
は第１、第２下部横気密材２６．２７が上下に間隔を有
して室外側に向けよつ前記室内、外側障子５゜６の下框
８，１２の室内側面８ａ、１２ａと相対向して取付けて
あり、前記室外側障子６の上框１１、下框１２の室内側
面１１ａ、１２ａには前記第２上部、下部横気密材２５
．２７と相対向する上部、下部補助槽気密材２８．２９
が取付けである。

第３図に示す如く、前記一対の竪枠３の室内側には気密
材取付溝３０が内向にそれぞれ一体形成され、該一方の
気密材取付溝３０には前記室内側障子５の竪框９の室内
側面９ａに対向する縦気密材３１が取付けであると共に
、室内側障子５の一方の竪框９には前記気密材取付溝３
０の端壁３０ａに当接する斜面３２を有する引寄カム３
３が設けられて室内側障子５は閉じだ時に室内側に引寄
せられる。

また、前記他方の竪枠３の室外側には突片３４が内向に
一体形成され、前記気密取付溝３０には前記室外側障子
６の一方の竪框１３の室内側面１３ａに対向する縦気密
材３５がを付けであると共に、室外側障子６の二方の竪
框１３には前記突片３４に当接する斜面３６を有する引
寄カム３７が設けられて室外側障子６は閉じた時に室内
側に引寄せられる。

さらに、室外側障子６の他方の框（召合せ框）１３０室
内側面１３ａには縦気密材３８が室内側障子５の他方の
竪框（召合せ框〕９の室外側面９ｂと相対向して取付け
であると共に、略り字形に折曲した係合片３９が一体形
成しである。

該係合片３９の框１３と平行なる係合部３９ａの内面は
先細テーパ状となっている。

さらに、室内側障子５の他方の竪框９には前記クレセン
ト１５により作動される引寄機構４０が設けである。

次に第４図と第３図を参照して引寄機構４０の詳細を説
明する。

前記クレセント１５の係合部材１６は取付体４１に回転
自在に設けたバンドル４２に一体形成されて半円形状の
突片１６ａを備えている。

該取付体４１は室内側障子５の他方の竪框９における側
壁９ｃに一対のビス４３．４３で締付固定され、該側壁
９ｃの内側面には裏板４４が前記ビス４３゜４３で共締
めしてあり、該裏板４４の円形穴４５には角孔４６とピ
ン４７とを有する円板４８が回転可能に嵌挿され、該円
板４８０角孔４６には前記バンドル４２０回転中心に同
心状に一体形成した角柱４９が嵌挿されていると共に、
角柱４９の先端部は回転円板５０に偏心して形成した角
孔５１に嵌合しかつ前記ピン４７は回転円板５０に形成
したピン穴５２に嵌合してバンドル４２を回転すると回
転円板５０は角柱４９の回シに偏心運動するように構成
しである。

前記回転円板５０は前記竪框９内に設けた縦方向の可動
板５３の凹部５４内に嵌合され、該可動板５３には略り
字形に折曲した縦方向の引寄片５５の長手方向中央部が
ビス５６．５６で締付固定してあり、該引寄片５５の竪
框室外側面９ｂと平行なる引寄部５５ａは先細テーパ状
となりかつ前記係合片３９の係合部３９ａの室外側と重
り合っている。

まだ、前記可動板５３における凹部５４の両側には一対
の円弧溝５６．５６’、５７．５７’がそれぞれ形成さ
れ、一方の円弧溝５６．５７’には前記ビス４３ 、４
３の先端が臨み、他方の円弧溝５６’、５γにはビス５
８．５８が摺動自在に臨みかつそのビス５８゜５８は前
記裏板４４に締付固定しである。

また、前記引寄片５５の長手方向両側部には複数の円弧
溝５９を有する可動板６０がビス６１でそれぞれ固定さ
れ、該各回動板６００円弧溝５９にはビス６２が摺動自
在に嵌挿され、かつそのビス６２は裏板６３にそれぞれ
締付けであると共に、各裏板６８は前記竪框９の側壁９
ｃの内側面にビス止めしである。

まだ、前記室内側障子５の他方の竪框９の上下には一対
のブラケット６４がそれぞれ固設され、各ブラケット６
４には前記上枠１の第１隔壁１８の室内側面１８ａおよ
び下枠１の室内側レール２２０室内側面２２ａに当接す
るレバ６５がピン６６で室内外側方向に揺動自在にそれ
ぞれ取付けであると共に、各ブラケット６４にはレバ６
５の突起部６５ａと干渉する傾斜カム面６７を有するカ
ム板６８がガイドピン６９、ガイド溝７０を介して上下
動自在にそれぞれ取付けてあり、該各カム板６８に突出
したピン７１は前記引寄片５５の上下両端部に形成した
室内、外方向の長溝７２にそれぞれ嵌挿しである。

次に作動を説明する。

第１図〜第３図の状態はクレセント１５を施錠位置とし
た状態、つまり係合部材１６を受げ部材１７に係合させ
た状態であり、第４図の状態はクレセント１５を解錠位
置とした状態、つまり係合部材１６を受は部材１７から
離隔させた状態であり、以下にクレセント１５を解錠位
置から施錠位置に操作する動作を説明する。

第４図においてバンドル４２を上方（矢印ａ）に回転す
ると角柱４９が回転して円板４８が裏板４４の円形穴４
５内で矢印す方向に回転する。

これと同時に可動板５３の凹部５４内に嵌合した回転円
板５０も角柱４９、ピン４７によりバンドルの回転中心
を中心として矢印Ｃ方向に偏氾・回転するから前記可動
板５３には上向の移動力Ｆ１が作用する。

しかし、前記可動板５３に形成した円弧溝５６゜５７に
は裏板４４にビス止めされたビス５８が摺動可能に臨ま
せであるから可動板５３は前記ビス５８をガーイドとし
て円弧溝５６’、５７に沿って上方かつ室内側に向けて
矢印ｄのように移動する。

これにより可動板５３に固設された引寄片５５も上方か
つ室内側に向けて矢印ｅのように移動して、第３図に示
す如くその引寄部５５ａが室外側障子６の竪框１３に設
けた係合片３９の係合部３９ａに係合して室外側障子６
の竪框１３を長手方向に亘って均一な力で室内側に引寄
せて縦気密材３８を、その長手方向に亘って均一に室内
側障子５の竪框９における室外側面９ｂに圧着する。

したがって、室内側障子５の竪框９と室外側障子６の竪
框１３相互間の気密を十分に保持できる。

また、引寄片５５が上方に移動すると上下のカム板６８
．６８が上方に移動されて、その各傾斜カム面６７が各
レバ６５，６５の突起部６５ａ。

６５ａと干渉して各レバ６５，６５をピン６６゜６６を
中心として矢印ｆ、ｆ方向にそれぞれ回転させる。

これにより、各レバ６５，６５は上枠１の第１隔壁１８
の室内側面１８ａと下枠２の室内側レール２２０室内側
面２２゛ａにそれぞれ押し付けられ、その反力で室内外
側障子５，６の召合せ框９゜１３は室内側に移動される
。

また・・ンドル４２を上方に回転すると、係合部材１６
と受は部材１γの係合により室内外側障子５，６の一方
の框９゜１３ばそれぞれ竪枠側に押し付けられると共に
カム３８．３７の作用により室内側に移動させられる。

従って室内外側障子５，６ばその全体が室内側に移動す
ることになるから第２図、第３図に示す如く第１・第２
上部、下部横気密材２４，２６゜２５．２７および縦気
密材３Ｌ３０と室内側障子５，６の上、下框７，８，１
１．１２の室内側面７ａ、８ａ、１１ａ、１２ａおよび
竪框９゜１３の室内側面９ａ、１３ａとが圧着して室内
側障子５と窓枠４との間の気密を十分に保持できる。

また、実施例においては引寄片５５の上下には円弧溝５
９を有する可動板６０がそれぞれ固設され、円弧溝５９
には裏板６３にビス止めしたビス６２がそれぞれ摺動自
在に嵌合しているから、引寄片５５は確実に上方かつ室
内側に移動されて室外側障子６の竪框１３は、その長手
方向に亘って均一な力で室内側障子５の竪框９により確
実に引寄せられるので、その竪框９，１３相ぴ間の気密
がより一層確実に十分保持できる。

なお、第５図、第６図、第１図に示す如く、室内側障子
５が窓枠４に固定して俄付けである場合には室内側障子
５を室内側に引寄せる必要がないので、第８図に示す如
く第４図におけるカム板６８、レバ６５等を設ける必要
がない。

第７図において、８０．８１は室内側障子５の他方の竪
框９に設けた一対の縦気密材であり、一方の縦気密材８
０は室外側障子６の他方の竪框１３に設けた係止片３９
と相対向し、他方の縦気密材８１は前記竪框１３の室内
側面１３ａと相対向している。

また、第７図において８２は一方の竪枠３の室内側に取
付けた竪框補助部材であり、該補助部材８２には前記室
外側障子６の竪框１３の室内側面１４ａと相対向する縦
気密材８３が取付けである。

まだ、第６図に示す如く上、下枠１，２の室内側には上
、下枠補助部材８４．８５がそれぞれ取付けられ、該補
助部材８４．８５に第１上部、下部横気密材２４．２６
が取付けである。

本発明は以上の様になシ、クレセント１５の係合部材１
６を施錠位置として営は部材１７に係合すると、引寄片
５５が室内側に移動して係止片３９の室外側に係合して
室外側の障子竪框１３を室内側の障子竪框９に引寄せし
、縦気密材３８で障子竪框１３，９相后間の気密を十分
に保持できると共に、開閉する室外側の障子６の施錠効
果を増大できる。

また、係止片３９は障子竪框１３の室内側上下方向に亘
って設けであるから、室外側の障子６の障子竪框１３を
上下方向に亘って均一な引寄力で室内側の障子５の障子
竪框９に引寄せできて室内・外側障子５，６の障子竪框
９，１３相互間の気密を縦気密材３８によって十分に保
持できる。

また、引寄片５５はクレセント１５の係合部材１６の施
錠φ解錠操作を利用して移動されるから特別な操作を別
にする必要がなく、操作が簡単である。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本発明の一実施例を示すものであり
、第１図は全体正面図、第２図、第３図は第１図の縦、
横断面図、第４図は引寄機構の分解斜視図、第５図乃至
第８図は他の実施例を示すものであり、第５図は全体正
面図、第６図、第７図は第５図の縦、横断面図、第８図
は引寄機構の分解斜視図である。 ５．６は障子、１５はクレセント、１６は保合部材、１
７は受は部材、３９は係止片、５５は引寄片。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 開閉する室外側の障子６の障子竪框１３にはクレセ
   ント１５の受は部材１７を固着し、室内側の障子５の障
   子竪框９にはクレセント１５の係合部材１６を、前記受
   は部材１７に係合する施錠位置と受は部材１７と離脱す
   る解錠位置とに亘って回転自在に設けると共に、前記室
   外側の障子６の障子竪框１３の室内側には係止片３９を
   上下方向に亘って一体形成し、前記室内側の障子５の障
   子竪框９の室外側には前記係止片３９の室外側に重り合
   う引寄片５５を室内・外側方向に移動自在に取付けると
   共に、該引寄片５５と前記係合部材１６を、係合部材１
   ６の施錠位置への回転動を引寄片５５の室内側への移動
   に変換し、かつ解錠位置への回転動を引寄片５５の室外
   側への移動に変換する連結機構を介して連結し、前記障
   子竪框１３の室内側に縦気密材３８を障子竪框９の室外
   側と対向して装着したことを特徴とせるサツシの気密装
   置。