JPS5926610B2 - 2,3−ジクロロ−1,4−ナフトキノンの製造法 - Google Patents
2,3−ジクロロ−1,4−ナフトキノンの製造法Info
- Publication number
- JPS5926610B2 JPS5926610B2 JP49140774A JP14077474A JPS5926610B2 JP S5926610 B2 JPS5926610 B2 JP S5926610B2 JP 49140774 A JP49140774 A JP 49140774A JP 14077474 A JP14077474 A JP 14077474A JP S5926610 B2 JPS5926610 B2 JP S5926610B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- naphthoquinone
- dichloro
- catalyst
- reaction
- producing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は1・4〜ナフトキノンを塩素化し、高抗菌性を
有する2・3−シクロロー1・4−ナフトキノンを製造
する方法に関する。
有する2・3−シクロロー1・4−ナフトキノンを製造
する方法に関する。
一般に、2・3−シクロロー1・4−ナフトキノンは有
機溶媒を反応媒体として、触媒の存在下で1・4−ナフ
トキノンを塩素化することによつて製造される。
機溶媒を反応媒体として、触媒の存在下で1・4−ナフ
トキノンを塩素化することによつて製造される。
その製造法に関しては従来よりいくつかの特許が出願公
告され、例えば特公昭45〜863号公報にもテトラク
ロロエタンを反応媒体として低級ジメチルアシルアミド
を触媒とする1・4−ナフトキノンの塩素化方法が示さ
れていJる。しかしてこの特許方法は従来公知の鉄系、
またはアルミ系触媒を用いる方法の欠点を、大巾に改善
する優れた方法である。本発明者らは鋭意研究の結果、
ある種の尿素誘導体が、1・4−ナフトキノンを塩素化
して、2・3−シクロロー1・4−ナフトキノンを工業
的有利に生成せしめる場合の触媒として、極めて有効に
作用することを見出した。
告され、例えば特公昭45〜863号公報にもテトラク
ロロエタンを反応媒体として低級ジメチルアシルアミド
を触媒とする1・4−ナフトキノンの塩素化方法が示さ
れていJる。しかしてこの特許方法は従来公知の鉄系、
またはアルミ系触媒を用いる方法の欠点を、大巾に改善
する優れた方法である。本発明者らは鋭意研究の結果、
ある種の尿素誘導体が、1・4−ナフトキノンを塩素化
して、2・3−シクロロー1・4−ナフトキノンを工業
的有利に生成せしめる場合の触媒として、極めて有効に
作用することを見出した。
しかもこの触媒は、先の特公昭45−863号公報の方
法で使用する触媒と比して、高活性であり、低温かつ短
時間で高収率が得られる。
法で使用する触媒と比して、高活性であり、低温かつ短
時間で高収率が得られる。
たとえば、特公昭45−863号の実施例1では、95
℃、4〜5時間で80%の収率を得ているのに比し、本
願触媒では、実施例1に示すごとく75〜80℃、2.
5時間で収率86%と低温短時間で高収率を得ている。
℃、4〜5時間で80%の収率を得ているのに比し、本
願触媒では、実施例1に示すごとく75〜80℃、2.
5時間で収率86%と低温短時間で高収率を得ている。
本発明で触媒として使用する化合物は、分子中に少なく
なくとも1つの>N−C−N<C−結合を有するN−炭
化水素残基置換尿素類である。
なくとも1つの>N−C−N<C−結合を有するN−炭
化水素残基置換尿素類である。
それらの例を示せば、N−メチル尿素、N−エチル尿素
、N−N−ジメチル尿素、N−N’−ジメチル尿素、N
−N−ジエチル尿素、N−N’−ジエチル尿素、N−メ
チルーN’一エチル尿素、N−N’−ジイソプロピル尿
素、N−N−N’一トリメチル尿素、N−N−N’・N
’−テトラメチル尿素、N−N−N’・N5テトラエチ
ル尿素等のアルキル尿素、およびメチレン尿素、エチレ
ン尿素等のアルキレン尿素、などの化合物が挙げられる
。本発明においては上記化合物の少なくとも1種を原料
たる1・4−ナフトキノンに対して、0.2〜20重量
%、好ましくは0.4〜10重量%の割合で用いて塩素
化を行なうことが望まれる。触媒量の過小は塩素化収率
を低下させるか、もしくは長時間の塩素化時間が必要と
なり、また過大は触媒原単位の悪化と好ましくない副反
応を助長することがある。本発明で使用される溶媒は、
従来法において採用されてきたものはいずれも使用でき
るが、工業的見地から安価で取り扱いになるべく危険性
の少ないもの、たとえば四塩化炭素、二塩化エタン、パ
ークロルエチレン、トリクロルエチレン、ニトロベンゼ
ン、モノクロルベンゼン、O−ジクロルベンゼン、1・
1・2−トリクロルエタン、1・1・2・2−テトラク
ロルエタンなどが好ましい。
、N−N−ジメチル尿素、N−N’−ジメチル尿素、N
−N−ジエチル尿素、N−N’−ジエチル尿素、N−メ
チルーN’一エチル尿素、N−N’−ジイソプロピル尿
素、N−N−N’一トリメチル尿素、N−N−N’・N
’−テトラメチル尿素、N−N−N’・N5テトラエチ
ル尿素等のアルキル尿素、およびメチレン尿素、エチレ
ン尿素等のアルキレン尿素、などの化合物が挙げられる
。本発明においては上記化合物の少なくとも1種を原料
たる1・4−ナフトキノンに対して、0.2〜20重量
%、好ましくは0.4〜10重量%の割合で用いて塩素
化を行なうことが望まれる。触媒量の過小は塩素化収率
を低下させるか、もしくは長時間の塩素化時間が必要と
なり、また過大は触媒原単位の悪化と好ましくない副反
応を助長することがある。本発明で使用される溶媒は、
従来法において採用されてきたものはいずれも使用でき
るが、工業的見地から安価で取り扱いになるべく危険性
の少ないもの、たとえば四塩化炭素、二塩化エタン、パ
ークロルエチレン、トリクロルエチレン、ニトロベンゼ
ン、モノクロルベンゼン、O−ジクロルベンゼン、1・
1・2−トリクロルエタン、1・1・2・2−テトラク
ロルエタンなどが好ましい。
これら反応媒体を用いる塩素化の方法は、先述した特公
昭45−863号公報記載の方法における反応条件と、
特に異なることはないが、反応温度は70〜80℃に維
持して行なうのが好ましい。また、製品である2・3−
ジクロロ−1・4−ナフトキノンを分離した母液は、次
回の反応にくり返し再利用できることは云うまでもなく
、その場合は新規原料と少量の触媒(例えば溶媒損失量
に見合つた量)を追加するだけで反応を継続させること
ができる。本発明によれば1・4−ナフトキノンの塩素
化が一工程で行なわれ、また反応媒体としてたとえば二
塩化エタンを用いた場合には、それに対する製品の溶解
度が比較的小さいので、製品が粉末状に近い形で得られ
るなどの利点が多い。
昭45−863号公報記載の方法における反応条件と、
特に異なることはないが、反応温度は70〜80℃に維
持して行なうのが好ましい。また、製品である2・3−
ジクロロ−1・4−ナフトキノンを分離した母液は、次
回の反応にくり返し再利用できることは云うまでもなく
、その場合は新規原料と少量の触媒(例えば溶媒損失量
に見合つた量)を追加するだけで反応を継続させること
ができる。本発明によれば1・4−ナフトキノンの塩素
化が一工程で行なわれ、また反応媒体としてたとえば二
塩化エタンを用いた場合には、それに対する製品の溶解
度が比較的小さいので、製品が粉末状に近い形で得られ
るなどの利点が多い。
さらに従来法、とくに金属系触媒を用いた場合のような
着色のトラブルあるいは不純物としての金属の混入など
反応後の分離精製に何ら特別な処理を必要とせず、回収
母液を直ちに次回の反応に供することができる。以下本
発明を実施例によつて具体的に示すがこれらの実施例は
本発明を限定するものではない。
着色のトラブルあるいは不純物としての金属の混入など
反応後の分離精製に何ら特別な処理を必要とせず、回収
母液を直ちに次回の反応に供することができる。以下本
発明を実施例によつて具体的に示すがこれらの実施例は
本発明を限定するものではない。
実施例 1攪拌機、温度計、還流冷却器、塩素吹込管お
よフび廃ガス排出管を付した。
よフび廃ガス排出管を付した。
21ガラスフラスコに二塩化エタンを1.4f!入れ、
ナフタリンの接触気相酸化より副生した、1・4−ナフ
トキノン2607(純度82.5%)を仕込む。
ナフタリンの接触気相酸化より副生した、1・4−ナフ
トキノン2607(純度82.5%)を仕込む。
撹拌しながらN−マージメチル尿素25yを加える。塩
素を毎時1357を吹込むと、温度は約50℃に昇温す
る。次いで75〜80℃に昇温維持して、塩素を吹込み
ながら、2.5時間反応させる。反応後、窒素で塩化水
素と塩素を追出した後冷却し、粗生成物を沢過する。こ
れをメタノール500m1で洗浄後、乾燥する。得られ
た生成物は黄金色の粉末ないしは結晶で、195℃の融
点を示す2・3−ジクロロ−1・4−ナフトキノンであ
り、その収量は265yで、理論収率に対して86%で
あつた。
素を毎時1357を吹込むと、温度は約50℃に昇温す
る。次いで75〜80℃に昇温維持して、塩素を吹込み
ながら、2.5時間反応させる。反応後、窒素で塩化水
素と塩素を追出した後冷却し、粗生成物を沢過する。こ
れをメタノール500m1で洗浄後、乾燥する。得られ
た生成物は黄金色の粉末ないしは結晶で、195℃の融
点を示す2・3−ジクロロ−1・4−ナフトキノンであ
り、その収量は265yで、理論収率に対して86%で
あつた。
なお、回収母液はロス分の溶媒とそれに見合う少量の触
媒を追加した後、新しい1・4−ナフトキノンを仕込ん
で上記と同様に反応させる。
媒を追加した後、新しい1・4−ナフトキノンを仕込ん
で上記と同様に反応させる。
このようにして、5回の母液リサイクルを行つた結果得
られた2−3−ジクロロ−1・4−ナフトキノンの生成
量は、1・4−ナフトキノンに対する理輪生成量で97
%であり、融点は195℃であつた。実施例 2 N−N/−ジメチル尿素の代りに、N−N−NζN/−
テトラメチル尿素257を用いた他は実施例1と同じ条
件で反応させ、194.5℃の融点を有する2・3−ジ
クロロ−1・4−ナフトキノン262yを得た。
られた2−3−ジクロロ−1・4−ナフトキノンの生成
量は、1・4−ナフトキノンに対する理輪生成量で97
%であり、融点は195℃であつた。実施例 2 N−N/−ジメチル尿素の代りに、N−N−NζN/−
テトラメチル尿素257を用いた他は実施例1と同じ条
件で反応させ、194.5℃の融点を有する2・3−ジ
クロロ−1・4−ナフトキノン262yを得た。
実施例 3
N−N仁ジメチル尿素の代りに、N−N−ジメチル尿素
25yを用いた他は、実施例1と同じ条件で反応させ、
194℃の融点を有する2・3シクロロー1・4−ナフ
トキノン2557を得た。
25yを用いた他は、実施例1と同じ条件で反応させ、
194℃の融点を有する2・3シクロロー1・4−ナフ
トキノン2557を得た。
実施例 4N−N′−ジメチル尿素の代りにエチレン尿
素を触媒として使用したこと、および二塩化エタンの代
りにパークロルエチレンを反応媒体として使用したこと
を除き、実施例1と同様の条件で反応させ、191.5
℃の融点を有する2・3−ジクロロ−1・4−ナフトキ
ノン249f7を得た。
素を触媒として使用したこと、および二塩化エタンの代
りにパークロルエチレンを反応媒体として使用したこと
を除き、実施例1と同様の条件で反応させ、191.5
℃の融点を有する2・3−ジクロロ−1・4−ナフトキ
ノン249f7を得た。
Claims (1)
- 1 触媒の存在下有機溶媒中で反応条件下に1・4−ナ
フトキノンを塩素化し、必要に応じてその母液を循環利
用して2・3−ジクロロ−1・4−ナフトキノンを製造
する方法において、分子中に少なくなくとも1つの▲数
式、化学式、表等があります▼結合を有するN−炭化水
素残基置換尿素類の少なくなくとも一種を触媒として使
用することを特徴とする2・3−ジクロロ−1・4−ナ
フトキノンの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP49140774A JPS5926610B2 (ja) | 1974-12-06 | 1974-12-06 | 2,3−ジクロロ−1,4−ナフトキノンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP49140774A JPS5926610B2 (ja) | 1974-12-06 | 1974-12-06 | 2,3−ジクロロ−1,4−ナフトキノンの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5168554A JPS5168554A (en) | 1976-06-14 |
JPS5926610B2 true JPS5926610B2 (ja) | 1984-06-29 |
Family
ID=15276427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP49140774A Expired JPS5926610B2 (ja) | 1974-12-06 | 1974-12-06 | 2,3−ジクロロ−1,4−ナフトキノンの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5926610B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003075142A (ja) * | 2001-09-03 | 2003-03-12 | Hitachi Hybrid Network Co Ltd | 超音波を用いた管内計測装置、管内計測ロボット及び管内径計測方法 |
CN100347141C (zh) * | 2005-07-21 | 2007-11-07 | 江苏华达化工集团有限公司 | 2,3-二氯-1,4-萘醌的制备方法 |
-
1974
- 1974-12-06 JP JP49140774A patent/JPS5926610B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5168554A (en) | 1976-06-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0641026A (ja) | 3,5−ジフルオロアニリンの製造方法 | |
JPH0959238A (ja) | ケタジンの合成方法 | |
JPS59172451A (ja) | ポリイソシアナ−ト類の製造方法 | |
US5003117A (en) | Process for decabromodiphenyl methane | |
JPH0251424B2 (ja) | ||
JPS5926610B2 (ja) | 2,3−ジクロロ−1,4−ナフトキノンの製造法 | |
US5723676A (en) | Process for producing benzophenone compounds | |
JPH0333697B2 (ja) | ||
US5872291A (en) | Process for producing benzoyl chlorides | |
JP3126834B2 (ja) | 2,6ージクロロベンゾイルクロリドの製造法 | |
JPS5949217B2 (ja) | 置換ジフェニルエ−テルの製造方法 | |
JPH03255066A (ja) | β―ラクタム誘導体の製法 | |
JPS62255456A (ja) | ジエチルホルムアミドの製造方法 | |
JPS604149A (ja) | 2−アシルフエノ−ル類の製造方法 | |
JP3001626B2 (ja) | 2―クロロプロピオンアルデヒド三量体およびその製造方法 | |
JPS6111938B2 (ja) | ||
JPH023648A (ja) | オキシム類の製造法 | |
US3141039A (en) | Preparation of urea nitrate | |
JPH03161489A (ja) | 銅フタロシアニン化合物の製造方法 | |
JPH04164063A (ja) | クロロスルホニルイソシアナートの製造方法 | |
SU357712A1 (ru) | Способ одновременного получения симметричных и несимметричных тетрахлорэтанов | |
JPS5993025A (ja) | ジクロロフルオロアセチルクロリドの製造法 | |
KR0143017B1 (ko) | 2-클로로-1,4-디알콕시 벤젠의 제조방법 | |
IL103395A (en) | Chlorination or bromination of methyl aromatic compounds by free radicals | |
JPS62181234A (ja) | イソフタル酸ジクロリドの製造方法 |