JPS5923815Y2 - バツクホ−の油圧回路 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は左右の操向モータにより左右のクローラを走行
せしめる装置を備えた作業機であって、走行しながら他
の作業を行なうバックホーの油圧回路に関する。

一般にバックホーの走行を操向モータによって行なう型
式のものにおいて、その走行はトラクタ自体が持つ走行
装置を使用して行なわれ、作業用駆動系とは無関係にし
て、この作業用駆動系は専用の油圧系により駆動するも
のであった。

また、この走行と作業用装置の駆動に同じ油圧系を使用
するものとしては、全旋回型としてのバックホー専用機
において、２ポンプ２モ一タ型式において実施されてい
るが、この型式の専用機では、各操向モータへの圧油を
作業用駆動系へ分流させるか、若しくは作業用駆動系へ
切換えてその作業用駆動系のみを使用する状態とするか
の両形態がとられているものであって、後者の場合には
、走行と同時に他の作業を行なうことができず、また、
前者の場合には、走行と同時に他の作業を行なうことか
で゛きても、操向モータ側での出力を損なう欠点を有し
ていたものである。

本考案は、この種のバックホーにおいて、走行と同時に
別の作業を行なうことができるものであり乍ら、その走
行に用いられる操向モータ側での出力を大きく損なうこ
となく駆動できるようその油圧回路を構威したものであ
る。

以下本考案の実施の態様を例示図について説明する。

第１図においてクローラ走行装置１に旋回台２を装備し
、前記走行装置１に走行を伴なう別の作業装置としての
ブレード３を設けるとともに、このブレード３を操作す
るためのアクチュエータとしての油圧シリンダ４により
ブレード３の作業角度を変更自在に構成し、前記旋回台
２の操縦室５、原動機６を搭載するとともに、ブーム７
、アーム８、パケット９をそれぞれバックホ一作業用の
油圧アクチュエータのうちのブームシリンダ１０、アー
ムシリンダ１１．パケットシリンダ１２により俯仰伸縮
自在に構威し、且つブームスライド用油圧シリンダ１３
によりブーム７を機体巾方向にスライド自在になし側溝
作業等に使用するものであり、前記クローラ走行装置１
はそれぞれ走行を兼ねた左右操向油圧モータＭ１９Ｍ２
により、また旋回台２は旋回油圧モータ１４により旋回
せしめられるべく構成されるものであり、その油圧回路
は第２図に示すように、油路構成されるものである。

第２図において、搭載原動機６により駆動される１つの
ポンプＰ１よりの吐出圧油を、クローラ走行装置１の左
クローラを走行せしめる左操向油圧モータＭ１と、ブー
ムスライド用油圧シリンダ１３と、旋回台２の旋回油圧
モータ１４と、そしてパケットシリンダ１２へとそれぞ
れ並列に油圧供給し得るべくそれぞれ切換弁１５・・・
・・・をセンターバイパス１６を持つ並列型に接続して
多連弁Ａを構成する。

他方のポンプＰ２側にも同じく、アームシリンダ１１、
ブームシリンダ１０、右クローラを駆動する右操向油圧
モータＭ２の各切換弁１７・・・・・・をセンターバイ
パス１８を持つ並列型に持続して他の多連弁Ｂを構成す
る。

本考案は以上の油路構成において、前記それぞれの多連
弁Ａ、Ｂの各油圧アクチュエータ１０・・・・・・１４
．Ｍｚ、Ｍ２等からの戻り油路１９，２０、並びに各セ
ンターバイパス１６．１８を合流せしめ、この合流戻り
油路２１中に前記ブレード用油圧シリンダ４の操作用切
換弁２２を介装して構成するものである。

図中２３はリリーフ弁、２４はロータリジヨイント部で
あり、前記多連弁Ａ、Ｂは旋回台２側に搭載されていて
、旋回台側から走行装置１側に圧油を供給するに、この
ロータリジヨイント部２４を介して行なわれるものであ
る。

以上の構成によれば、パケット９による掘削作業はクロ
ーラ走行装置１の停止状態で左右のポンプＭ１．Ｍ２を
駆動して力強く行なわれる等種々な操作が行なわれるの
であるが、本考案にあっては、ブレード用油圧シリンダ
４の操作用切換弁２２の操作により、各多連１．Ｈの戻
り油路１９，２０を通って各油圧アクチュエータ１０・
・・・・・１４等がらの戻り油が前記ブレード用油圧シ
リンダ４に供給され、つまりクローラ走行装置１を駆動
する左右操向モータＭ、、Ｍ２からの戻り油によりブレ
ード３の俯仰角度変更を行ない、前記走行とドーザ作業
を一挙に行ない得るのである。

以上要するに本考案のドーザ付バックホーの油圧回路は
２ポンプ２モ一タ型式のバックホーの油圧回路であって
、各操向モー、夕Ｍ、、Ｍ２並びにバックホーの作業用
の油圧アクチュエータ１０，１１，１２゜１３．１４等
を分担する各ポンプＰ１．Ｐ２に接続のセンターバイパ
スを持つ並列型多連弁Ａ、Ｈにおいて、前記各操向モー
タＭ１９Ｍ２を前記多連弁Ａ、Ｂを介して各別に前記ポ
ンプＰ、、Ｐ２に接続して夫々の操向モータＭ、、Ｍ２
が独立的に駆動されるべく構成すると共に、この油圧モ
ータがらの戻り油路１９．２０を合流させ、この合流戻
り油路２１中に別のアクチュエータ操作用切換弁２２を
介装しであることを特徴とするものであるが故に、走行
作業と併行して行なう別の作業、例えばドーザ作業等を
、２ポンプ２モ一タ型式の油路構成を有効に利用して行
ない得るに至ったのであり、つまりポンプを走行用、作
業用とに限定することなく、最小のポンプにて効率よく
同時操作が行ない得るのであり、また、戻り油圧を利用
することによって、他の操向モータ及び油圧シリンダへ
の吐出圧を減少せしめることなく、その操作力を阻害す
ることなく充分に発揮せしめたうえで、別の作業を行な
い得るに至ったのである。

尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利
にするために番号を記すが、該記入により本考案は添付
図面の構造に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るバックホーの油圧回路の実施の態様
を示し、第１図は側面図、第２図は回路図である。 １０．１１．１２，１３．１４・・・・・・油圧アクチ
ュエータ、２１・・・・・・合流戻り油路、２２・・・
・・・操作用切換弁、Ａ、Ｂ・・・・・・多連弁、Ｐｌ
、Ｐ２・・・・・・ポンプ、Ｍ １．Ｍ２・・・・・・
操向モータ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ２ポンプ２モ一タ型式のバックホーの油圧回路であって
   、各操向モータＭ、、Ｍ２並びにバックホーの作業用の
   油圧アクチュエータ１０，１１．１２，１３．１４等を
   分担する各ポンプＰ１．Ｐ２に接続のセンターバイパ、
   スを持つ並列型多連弁Ａ、Ｂにおいて、前記各操向モー
   タＭ、、Ｍ２を前記多連弁Ａ、Ｂを介して各別に前記ポ
   ンプＰ１．Ｐ２に接続して夫々の操向モータＭ１．Ｍ２
   が独立的に駆動されるべく構成すると共に、この油圧モ
   ータからの戻り油路１９，２０を合流させ、この合流戻
   り油路２１中に別のアクチュエータ操作用切換弁２２を
   介装しであることを特徴とするバックホーの油圧回路。