JPS59228067A - 繊維構造物の処理方法 - Google Patents

繊維構造物の処理方法

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JPS59228067A
JPS59228067A JP10281383A JP10281383A JPS59228067A JP S59228067 A JPS59228067 A JP S59228067A JP 10281383 A JP10281383 A JP 10281383A JP 10281383 A JP10281383 A JP 10281383A JP S59228067 A JPS59228067 A JP S59228067A
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sea
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polyester
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高野 孝三
雅人 島田
和也 林
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ・・−(技術分野) 本発明は#[構造物を構成する海島型繊維の海成分を部
分的に均一に、かつハイスピードに加水分解して脱海処
理する方法に関するものである。
(従来技術とその問題点) 海島型ポリエステル系I!維からなる布帛を海成分が一
部残存するように溶解(加水分解)する技術は特開昭5
6−11892号公報で知られている。
しかし、この技術では、海成分の部分的+1R海を均一
かつハイスピードに達成することはできない。
たとえばアルカリ濃度や処理温度を高くすることによっ
て処理スピードは向上することができるが、かかる処理
を施すと海成分のみならず島成分も同時に加水分解を受
け、島成分のやせ現象が惹起し、ヘタリが大きくなり、
ハリや腰のない粗雑な製品になってしまう欠点があった
(発明の目的) 本発明は、かかる従来技術の背景に鑑み、用台、腰、反
撥弾性が共に優れた高品位の獣毛胴表面を有する41i
I[構造物を安定して提供するために鋭意検討した結果
、極低アルカリの下で、かつ第4級アンモニウム塩化合
物の存在下で、同時に揉み作用を付加して、高温で脱海
処理すると、島成分に影響を与えないで、海成分が選択
的にかつ均一に脱海される事実を究明し、本発明に到達
したものである。
本発明の処理方法によれば上記高品位の獣毛調表面を有
する繊維構造物をハイスピードでしかも安定して提供し
得るものである。
(発明の構成) (1)海成分がカチオン可染型ポリエステルであり、か
つ島成分は該海成分より耐アルカリ性を有するポリマで
ある海島型繊維からなる繊維構造物を、該海成分の2〜
40重量%のアルカリ物質と第4級アンモニウム塩化合
物からなるアルカリ水溶液で100℃を越える温度条件
下で揉みなから口;2海処理することを特徴とする繊維
構造物の処理方法。
く2)カチオン可染型ポリエステルが少なくとも5モル
%のスルホンIn!を含有するポリエステルである特許
請求の範囲第1項記載の繊維構造物の処理方法。
(3)脱海処理が液流染色機による処理である特許請求
の範囲第1項記載の繊維構造物の処理方法。
(構成の作用機能) 本発明海島型繊維の海成分を構成するカチオン可染型ポ
リエステルとはカルボン酸基、リン酸基、スルホン酸基
から選ばれた少なくとも1種の酸性基を含有するポリエ
ステルである。
かかるカチオン可染型ポリエステルの中でもスルボン酸
基を含有するポリエステルがアルカリ加水分解速度が速
く、かつ選択的に加水分解を受は易い性質を有するので
、島成分のやせ防止に好都合である。特にスルホン酸基
を5モル%以上含有するポリエステルが上記性質にづぐ
れている。
次に本発明の海島型繊維の島成分を構成するポリマは上
記海成分よりも耐アルノJり性を有Jるものであればよ
く、たとえばポリエチレンテレフタレートやポリブチレ
ンテレフタレートあるいはこれらを主体とする共重合ポ
リエステル、あるいはナイロン6、ナイロン66、ナイ
ロン610、ナイロン12などのポリアミドなどをあげ
ることができる。
これらの中でもポリエチレンテレフタレートあるいはポ
リブチレンテレフタレートが耐アルカリ性ならびに反撥
弾性、風合などのgi帷時特性すぐれていて好ましい。
かかる島成分の繊度は用台、表面特性などの点から0.
9デニール以下、好ましくは0.1〜0゜8デニールの
ものが選択される。また海島型繊維全体としては1〜2
0デニール、好ましくは2〜10デニールの繊度のもの
が風合、反撥弾性の点で選択される。
本発明の繊維構造物とは、かかる海島型1Jli維を主
構成成分とする織物、編物、不織布、人工皮革、植毛品
、ボアなどが含まれる。特に起毛や立毛品に本発明の効
果は著しい。
本発明はかかる海島型繊維からなる繊維構造物をアルカ
リ水溶液によって脱海処理するものであるが、単にアル
カリで処理しても処理ムラが激しく、強く加水分解を受
ける箇所は島成分にまで達し、島成分のやせ現象を部分
的に惹起し、品位を著しく低下する欠点を有する。
かかる欠点を改善するため、本発明ではアルカリ水溶液
の濃度を脱海すべき海成分に見合う量に規制し、かつこ
の水溶液にさらに第4級アンモニウム塩化合物を加える
ことにより、従来の方法に比して数段精度の高い正確さ
で、しかもハイスピードで、海成分を選択的に脱海せし
め得たものである。
本発明でいうアルカリとは水中でアルカリ性を示すもの
であり、たとえばアルカリ金属、アルカリ土類金属の塩
類すなわちカセイソーダ、水酸化カリ、炭酸ソーダなど
主として無機化合物である。
かかるアルカリは海成分重量の2〜40%、好ましくは
3〜35%の範囲で水溶液に含ませるところに本発明の
第1のポイントがある。
すなわち、この重量は通常のアルカリ加水分解処理に比
して極めて少なく、約1/1o以下のアルカリ量である
。しかもこの量は完全に消費されても海成分を残存せし
める量である点で特徴的である。
本発明はかかる極低アルカリmを用いたことにより、初
めてカチオン可染型ポリエステルである海成分を、島成
分に影響を与えることなく、選択的に脱海処理すること
ができたものである。
しかしかかる極低いアルカリ量ではカチオン可染型ポリ
エステルでも通常のように加水分解することはできない
本発明の第2のポイントは、かかる極低アルカリに第4
級アンモニウム塩化合物を共存させた点にある。これに
よって本発明の目的の選択的加水分解をさらに助長させ
ることができる。
かかる第4級アンモニウム塩化合物とは加水分解促進作
用を有するものであり、下記一般式で示される化合物で
ある。
ここで R1:炭素数8以上のアルキル基またはアルケニル基。
R2:アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、ア
ラルキル基およびこれらの 誘導体。
R3、R4:炭素数1〜4のアルキル基およびその誘導
体であり、R3とR4は環 を形成していてもよい。
X:ハロゲン、OH,08O3R− (R−:アルキル基)。
かかる化合物の中でも、R1が炭素数12以上のアルキ
ル基であり、R2がベンジルであり、がっ、R3、R4
がメチル基である、たとえばジメチルラウリルベンジル
アンモニウムクロライドなどの第4級アンモニウム塩化
合物が繊維に対する影響たとえば強力低下や黄変がなく
、好ましい。
かかるアンモニウム塩化合物はアルカリ水溶液に0.1
〜10(1/(lの範囲で添加される。この添加量は所
望する処理スピードや繊維物性たとえば反撥弾性、風合
などを考慮して適宜選択する。
ただし多すぎると強力低下や黄変が惹起することがある
ので注意を要する。
本発明の第3のポインは脱海する温度条件である。すな
わち、本発明では上記極低アルカリに第4級アンモニウ
ム塩化合物の水溶液を100℃を越える高温下、好まし
くは110’C以上で1112海処理することにより、
処理スピードを通常の脱海処理と勝るとも劣らない程向
上したものであり、しかもかかる高スピード下でも、極
めて選択的な処理を)ヱ成し得たものである。
本発明の第4のポイン1−はかかる脱海処理に揉み作用
を同時に付加する点である。この揉み作用を(=l加し
ない場合は、脱海の精度が極めて悪く、均一に起こらず
、処理ムラが発生ずる。この処理ムラは表面タッチの剛
軟ムラを出現し、製品価値を著しく低下するものである
本発明は上記第1〜4のボrントを満足するプロセスを
採用したことにより、特に脱海と同時に揉み作用を行な
う構成を採用したことにより、カチオン可染型ポリエス
テルを極めて精度よく、均一に、しかも部分的に(海成
分の一部分を)加水分解することに成功したものであり
、かくして得られる海島型繊維からなる繊維構造物は海
成分の約5〜95%が脱海されたものである。この脱海
の程度はアルカリの量で規制できるので、所望に応じた
表面品位、特性のものが提供できる。
かかる揉み作用は、液流で布帛を揺動、流動させる染色
装置または布帛を液中で流動させる染色装置またはこれ
らが組合せられた染色装置によって達成できる。さらに
かかる染色機に超音波振動などの拡散作用をイ」与する
ことは好ましい。
かかる染色機としては、たとえばウィンス型染色機、パ
ドル型染色機、ロコ型染色閤およびサーキュラ型染色機
などがあげられる。その中でも布帛を液流で流動させる
操作が最も本発明に効果的であり、特に均一性に優れた
脱海を達成する。その代表的装置は液流染色機であり、
たとえばサーキュラ型染色機がある。
(発明の効果) 本発明によれば、海島型繊維からなる繊維構造物を島成
分のやせ現象を心配することなく、ハイスピードで脱海
処理でき、しかも得られる製品の表面品位が極めて高く
、しかもハイスピードで処理したにもかかわらず均一性
に冨んだ脱海を達成すると同時に、表面タッチにハリ、
腰の有する反撥弾性に優れた製品、特に獣毛調の製品を
安定して提供し得たものである。
また従来の脱海処理では排水処理が必須であったが、本
発明の方法によれば、アルカリを完全に消費してしまう
構成を採るので、かかる排水処理の必要もなく、さらに
アルカリ使用量も極く少量であり、かつ高速処理である
ことから、コストダウンの点から極めて有利である。
以下本発明を実施例を挙げてさらに詳■に説明する。
実施例1 ポリエチレンテレフタレートを島成分とし、ポリエチレ
ンテレフタレートに5−ナトリウムスルホイソフタル酸
ジメチルを5モル%共重合したポリエステルを海成分と
する、海島比率が22ニア8で、島数が36、島の繊度
が0.26である、繊度が9.4dの海島型繊維を得た
この糸を表緯糸とし、裏緯糸と経糸としてポリエチレン
テレフタレート50d −24fi1.のブレリア加工
糸を用いて、表組織が5枚朱子で、裏組織が2/3ツイ
ルである2重組織の織物を作成した。
この織物を次の条件で加工して起毛品にした。
リラックス処理、精練: 95〜98℃の熱水処理 セット: 170℃で乾熱レッI・ パフ加工: 粒径120メツシユのサンドペーパーににす、処理速度
25m/分、ペーパーロール回転数105 Or、p、
m、の条件で4回パフした。
起毛加工: トムリンソン型起毛機で30回起毛した。
この起毛織物を、該織物の表緯糸を構成する尚島型繊維
の海成分の重量の10%に相当するNaOHとジメチル
ラウリルベンジルアンモニウムクロライドを2q10を
含有するアルカリ水溶液(浴比1:20)で、120℃
、20分間の条件で、サーキュラ型液流染色機(日限製
作所RA−1L型)を用いて脱海処理した。結果を表1
に示す。
比較例1 実施例1において、サーキュラ型染色機を用いる代りに
、単に浸漬するのみの処理を施す以外は同一処理をした
比較例2 実施例1の起毛織物を、通常の脱海処理と同様に溶液m
度どしてカセイソーダを3重量%含有するアルカリ水溶
液〈浴比1:50.アルカリ量は海成分換算では800
重量%に相当)を用いて、98℃で30分間で浸漬処理
した。結果は表1に示した。
表  1 脱海性 表面品位 風合 総合判定 実施例1 0  0   0  0 比較例1  △   △    X× 比較例2X    X     X    X表中 脱海性:起毛織物の表面の立毛を光学顕微鏡で80倍に
拡大して肉眼で観察して判定し・た。
○:島成分のやせ現象がなく、海成分の脱海も均一であ
る。
△:島成分のやせ現象は殆どないが海成分の脱海が場所
によって異なり、処理ムラが激しい。
X:島成分のやせ現象が著しい。
表面品位、風合:起毛織物の表面の立毛状態を肉眼観察
と手でタッチして判定した。
○:立毛の直立性がよく、ソフ]〜で反撥弾力性がある
6 △:立毛の直立性が場所により悪く、毛羽状で手触りが
悪く、剛軟のムラがある。
X:立毛のへクリが著しく、反撥性がない。
総合判定: ○:高級感がある。
X:粗雑値がある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)海成分がカチオン可染型ポリエステルであり、か
    つ島成分は該海成分より耐アルカリ性を有するポリマで
    ある海島型繊維からなる41 N構造物を、該海成分の
    2〜40重呈%のアルカリ物質と第4級アンモニウム塩
    化合物からなるアルカリ水溶液で100℃を越える温度
    条件下で揉みながら脱海処理することを特徴とするm維
    構造物の処理方法。
  2. (2)カチオン可染型ポリエステルか少なくとも5モル
    %のスルホン酸基を含有するポリエステルである特許請
    求の範囲第1項記載の繊維構造物の処理方法。 〈3)脱海処理が液流染色機による処理である特許請求
    の範囲第1項記載の繊維構造物の処理方法。
JP10281383A 1983-06-10 1983-06-10 繊維構造物の処理方法 Granted JPS59228067A (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5138599A (ja) * 1974-09-24 1976-03-31 Nippon Orimono Kako Kk Horiechirenokishibenzoeetoseni no kakohoho
JPS56140169A (en) * 1980-03-31 1981-11-02 Toray Industries Treatment of fiber structure
JPS56140168A (en) * 1980-03-31 1981-11-02 Toray Industries Treatment of fiber structure

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5138599A (ja) * 1974-09-24 1976-03-31 Nippon Orimono Kako Kk Horiechirenokishibenzoeetoseni no kakohoho
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JPS56140168A (en) * 1980-03-31 1981-11-02 Toray Industries Treatment of fiber structure

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