JPS59224668A - 飲食物とその製造方法 - Google Patents

飲食物とその製造方法

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JPS59224668A
JPS59224668A JP58095798A JP9579883A JPS59224668A JP S59224668 A JPS59224668 A JP S59224668A JP 58095798 A JP58095798 A JP 58095798A JP 9579883 A JP9579883 A JP 9579883A JP S59224668 A JPS59224668 A JP S59224668A
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tea saponin
glycodyl
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food
tea
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俊雄 三宅
Hiromi Tsuchiya
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Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo KK
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Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、α−グリコジル茶サポニン(α−glyco
syltheasaponin )を含有する飲食物と
その製造方法に関する。
茶は、古くから飲食に供され、その味、香りが賞味され
てきた。近年、この呈味成分について研究が進み、茶業
研究報告 資料第2号 第52〜61頁(1970年)
などにも記載されているように、茶すポゲノール(th
easapogenol )をアグリコン(aglyc
on )とする茶サポニン(theasaponin 
)の存在が明らかにされた。
最近、各種サポニンに脂質代謝促進作用、コレステロー
ル低下作用などの生理作用が見出され、サポニンを含有
せしめた飲食物がダイエツト飲食物、健康増進飲食物々
ととして利用されるようになってきた。
本発明者ら茶サポニンを利用した各種飲食物に着目し検
討を加えたところ、これら飲食物は、茶サポニンに由来
する苦味、えぐ味に加えて、残り味としていがらっぽさ
が長く尾を引くなどの欠点を有していることを見いだし
た。
本発明者らは、これらの苦味、えぐ味、いがらっぽさな
どの嫌味を解消することを目的に鋭意研究した。
その結果、茶サポニンからα−グリコジル茶サポニンを
生成せしめることにより、その苦味、えぐ味、いがらっ
ぽさを解消し得ること、さらには、α−グリコジル茶サ
ポニンが生体内のα−り/L/ コシダーゼなどの作用
を受けて容易に茶サポニンに戻ることなどを見いだした
ことにより、その毒性、薬効を懸念することなく、α−
グリコジル茶サポニンを製造し、利用し得ることに着目
し、本発明のα−グリコジル茶サポニンを含有する飲食
物とその製造方法を確立した。
本発明でいう飲食物とは、単に飲料および食品だけでな
く、酒類、タバコなどの嗜好品類、飼料、餌料類、うが
い薬、歯磨などの化粧品類、口中香錠、トローチ、内服
薬などの医薬品など、その呈味を味わうことのできるす
べての物品を意味する。
本発明でいうα−グリコジル茶サポニンとは、茶サポニ
ン分子にα−グルコシル残基が等モル以上結合しだα−
グリコジル茶サポニンを含有しておればよく、その製法
は問わない。
α−グリコジル茶サポニンの工業的製法としては、茶サ
ポニンとα−グルコシル糖化合物とを含有する水溶液に
α−グルコシル転移酵素を反応させることにより生成す
るα−グリコジル茶サポニンを採取すればよい。
本発明に用いる茶サポニンは、高度に精製された茶サポ
ニンに限る必要はなく、茶サポニンを含有している未精
製の抽出物であっても、また、その部分精製品であって
もよく、α−グリコジル茶サポニンを生成し得るもめで
あれば、自由に用いることができる。
本発明に用いるα−グルコシル糖化合物は、同時に用い
るα−グルコシル転移酵素によって茶サポニンからα−
グリコジル茶サポニンを生成するものであればよい。
従って、α−グリコジル茶サポニンの生成を容易にする
ためには、α−グルコシル転移酵素に好適な基質、すな
わち、澱粉部分分解物や砂糖などのα−グルコシル糖化
合物が用いられる。例えば、α−アミラーゼ(EC3,
2゜1.1)を用いる際には、D、E、 1以下の澱粉
糊化物からり、E、約30の澱粉部分加水分解物(デキ
ストリ/)までのα−グルコシル糖化合物が、シクロデ
キストリングルカノトランスフェラーゼ(EC2,4,
]。19)を用いる際には、シクロデキストリン、また
はり、E。
1以下の澱粉糊化物からり、E、約60の澱粉部分加水
分解物までのα−グルコシル糖化合物が、デキストラン
シュクラーゼ(zc  2.C1,5)を用いる際には
、砂糖が好適である。
本発明に用いられるα−グルコシル糖化合物のうち、澱
粉糊fヒ物または澱粉部分加水分解物を調製するための
澱粉としては、小麦、とうもろこしなどからの地上澱粉
や、せ薯、バレイショなどからの地下澱粉の何れも自由
に利用できる。
澱粉糊化物の調製は、澱粉乳液を澱粉の糊化温度、一般
には70〜140℃に加熱して糊化すればよい。澱粉部
分加水分解物は酸または各種アミラーゼで所定のり、E
、まで分解させればよい。
また、これらのα−グルコシル糖化合物は、1種類だけ
でなく、2種項以上を併用するとともできる。
本発明に用いるα−グルコシル転移酵素は、その酵素に
好適のα−グルコシル糖化合物と茶サポニンとを含有す
る水溶液に反応させればよく、茶サポニンを分解せずに
α−グリコジル茶サポニンを生成するものであれば、自
由に用いることができる。
例えば、豚の肝臓のような動物起源、ソバの種子のよう
な植物起源、ムコール(Mucor )属、ベニ/リウ
ム(Penicillium)属に属するカビ、サツカ
ロミセス(Saccharomyces )属に属する
酵母など各種起源から調製されるα−グルコシダーゼ(
EC3,2,1,20)、各種微生物、特にバチルス(
Bacillus)属に属する細菌、アスペルギルス(
Aspergillus) 属に属するカビなどから調
製されるα−アミラーゼ(EC3,2,1,1)、バチ
ルス属、クレブシーラ(Klebsiella )属に
属する細菌などから調製されるシクロデキストリングル
カノトランスフェラーゼ(EC2,4,1,1,9)、
ロイコノストック(Leuconostoc )属に属
する細菌などから調製されるデキストランンークラーゼ
(EC2゜4.1.5)、アセトバクター (Acet
obacter )属に属する細菌なでから調製される
デキストリンデキストラナーゼ(EC2,4゜1゜2)
、ネイセリア(Neisseria )属に属する細菌
などから調製されるアミロシークラーゼ(EC2゜4.
1.4)などもα−グルコシル転移酵素として有利に用
いることができる。
これらα−グルコシル転移酵素は、前記の条件を満足し
さえすれば、必ずしも精製して使用する必要はなく、通
常は粗製品を使用することができる。
例えば、動植物起源の場合は、動植物の組織を磨砕抽出
した溶液を硫安などで塩析するか、またはアルコール、
アセトンなどの有機沈澱剤で沈澱分離した粗製のα−グ
ルコシル転移酵素を使用することができる。必要ならば
、公知の各種方法でさらに精製して用いればよ・い。
また、微生物から酵素を生産する方法には、麹培養のよ
うな固体培養、またはタンク培養のような液体培養が通
常行なわれる。固体培養したものからα−グルコシル転
移酵素を調製するには動植物の場合と同様に抽出し、必
要に応じて公知の方法によって精製して使用すればよい
。液体培養したものからのα−グルコシル転移酵素を利
用するには、培養物をそのit使用することもできるが
、通常は不溶物を除去した上清の酵素を利用するが、場
合によっては菌体の酵素をそのままが、まだは抽出して
利用すればよい。壕だ、必要に応じてさらに精製したα
〜グルコシル転移酵素を用いてもよい。さらに、市販さ
れているα−グルコシル転移酵素を利用することもでき
る。
また、固定化されたα−グルコシル転移酵素をバッチ式
で反応に繰り返し利用することも、連続式で反応に利用
することも自由である。さらに、α−夛ルコシル糖化合
物と茶サポニンとを含有する培地で微生物や動物、植物
の組織などを培養してα−グリコジル茶サポニンを生成
させることもできる。
本発明の酵素反応条件は、茶サポニンとα−グルコシル
糖化合物とを含有する水溶液でα−グルコシル転移酵素
が反応する条件であればよい。
反応に用いる茶サポニンは、その濃度を約0.01〜3
Q w/w Xとし、α−グルコシル糖化合は約1〜5
0 w/w%とすればよい。
この際、茶サポニンに対するα−グルコシル糖化合物の
比率は、固形物重量当り約0.5〜500倍の範囲が好
ましい。
反応時のPHと温度は、α−グルコシル転移酵素が反応
してα−グリコジル茶サポニンが生成すればよく、一般
にはアH3〜10.温度20〜80℃の範囲から選ばれ
る。
このようにして、α−グリコジル茶サポニンを生成せし
めた反応m液は、そのitでも飲食物として使用できる
。必要に応じて、酵素を加熱失活させ、沢過し得られる
P液に無機吸着剤、例えば、マグネシア系吸着剤、活性
炭、酸性白土などを接触せしめ有色夾雑物を除去し、そ
の非吸着部分の液体を採取して飲食物として利用するか
、さらに濃縮してシラツブを、或は乾燥、粉砕し粉末を
採取して飲食物として利用する。
また、さらに高純度のα−グリコジル茶サポニンを採取
する場合には、多孔性合成吸着剤、例えば、三菱化成工
業株式会社製の商品名、ダイヤイオンI(l’−10、
ダイヤイオンI(P−20、ダイヤイオンHP−40、
Rohm & Haas社、製の商品名、アンバーライ
トXAD−1、アンバーライトXAD−4、アンバーラ
イトXAD−7、アンバーライトXAD−8、IMAC
TI社製の商品名、Imac 5yn742、Imac
Syn−44、Imac 5yn−46などを用いてα
−グリコジル茶サポニンと夾雑物との吸着性の違いを利
用して精製すればよい。
例えば、反応液中のα−グリコジル茶サポニン、未反応
の茶サポニン化合物と反応に用いた遊離の糖類とを分離
する必要がある場合には、前記無機吸着剤で有色夾雑物
を除去した後、多孔性合成吸着剤を充填したカラムに通
液すれば茶サポニン化合物は吸着され、遊離の糖類は吸
着されずに溶出する。次いで、吸着されたα−グリコジ
ル茶サポニンなどの茶サポニン化合物は、低級アルコー
ル液、例えば、40 v/v%エタノール水溶液などを
通液することにより容易に溶出され、この溶出液を濃縮
してシラツブを、さらに乾燥、粉末化して粉末を採取す
ればよい。
さらに、α−グリコジル茶サポニンと未反応の茶サポニ
ンとを含有する溶液を多孔性合成吸着剤のカラムに通液
し、主としてポサポニンを吸着させ、その非吸着部分か
らさらに高純度のα−グリコジル茶サポニンを採取する
こともできる。さらに、必要ならばこれをイオン交直樹
脂を用いて脱塩精製し、採取して利用することも、また
、α−グリコジル茶サポニンをクロマトグラフィーなど
の方法によって特定の両分を採取して利用することも自
由である。
以上述べたようにして採取されるα−グリコジル茶サポ
ニンは、茶サポニンとは違って、苦味、えぐ味、いがら
っぽさなどの嫌味がほとんどなく、その精製の程度、純
度を問わず、そのままで、または他の素材と共に含有せ
しめて飲食物として自由に用いることができる。
マタ、α−グリコジル茶サポニンは、体内のα−グルコ
シダーゼなどのα−グリコシダーゼ作用により容易に茶
サポニンに戻ることから、その毒性、薬効を懸念するこ
となく、茶サポニン本来の例えば、脂質代謝促進、コレ
ステロール低下だけでなく、健胃、整腸、消炎、去痰な
どの用途に自由に用いることができる。
従って、本発明のα−グリコジル茶サポニンを含有せし
めた飲食物は、健康増進飲食物、健康維持飲食物、健康
回復飲食物などとして有利に利用できる。
これらの飲食物としては、例えば、調味料、和菓子、洋
菓子、氷菓、シロップ類、果実加工品、野菜加工品、漬
物類、畜肉製品、魚肉製品、珍味類、缶、ビン詰類、酒
類、清涼飲料、即席飲食品々どの通常の飲食物だけでな
く、家畜、家禽、魚などの飼育動物のための飼料、餌料
をも含み、さらには、タバコ、線画みがき、口紅、リッ
プクリーム、内服薬、トローチ、肝油ドロップ、口中清
涼剤、口中香錠、うがい薬など各種固形状、ペースト状
、液状の嗜好物、化粧品、医薬品などその呈味を味わう
ことのできるすべての物品を含むのである。また、これ
ら飲食物は、α−グリコジル茶サポニンと共に他の物質
、例えば、栄養剤、医薬、生薬などを含有せしめて、α
−グリコジル茶サポニンの効果をさらに高めることも自
由である。
以上述べたような飲食物に対して、α−グリコジル茶サ
ポニンを含有せしめるには、その製品が完成するまでの
工程で、例えば、混和、混捏、溶解、浸漬、滲透、散布
、塗布、噴霧、注入などの公知の方法で含有せしめれば
よい。
次に、本発明のα−グリコジル茶サポニンを実験に基づ
いて説明する。
実験1 α−グリコジル茶サポニンの調製1−1 グル
コンル転移専素の調製 バチルス ステアロサーモフィラス(Bacillus
stearothermophi lus ) F E
 I(、M −P N[12222をソリュプルスター
チ2W/v%、硝酸アンモニウム1w/v%、リン酸2
カリウム0.1W/V%、硫酸マグネシウム・7水塩0
.05 w/v%、コーンステイープリカー0.5W/
V%、炭酸力ルンウムl w/v%および水からなる殺
菌した液体培地10tに植菌し、50℃で3日間通気攪
拌培養した。得られた培養液を遠心分離して、その上清
を硫安07飽和で塩析し、シクロデキストリングルカノ
トランスフェラーゼ(EC2,4,]、I9)の活性約
80、 OOO単位を有する粗酵素標品を得た。ここで
いう活性1単位とは、pH5,5,0,02Mの酢酸緩
衝液および2X10Mの塩化カルシウムを含む0.3w
/w%のツリープルスターチ溶液5 mlに、適当に希
釈した酵素’1t10.2rJを加え40℃で10分間
反応させた後、その反応′tj、05m1をとり、0o
2N−硫酸水溶fi、 15 mlに混合して反応を停
止させ、さらにこの反応停止液に0.INヨウ素ヨウ化
カリウム溶液0.2mlを加えて発色させ、次いで66
0 nmにおける吸光度を測定して、40℃で10分間
反応させることによシンリープルスターチ15rrv)
のヨウ素の呈色を完全に消失させる酵素量をいう。
1−2  酵素反応 市販の茶サポニン(和光純薬工業株式会社)】。
gとマルトデキストリン(D、E、 20 )50gと
を温水100m1K溶解し、PH6,0に調整し、これ
に1−1の方法で調製したシクロデキストリングルカノ
トランスフェラーゼ標品の500単位を加え、PH6,
0、温度60℃に維持しつつ24時間反応させた。この
反応液を95℃に15分間保って酵素を加熱失活させた
(との標品は第1表の試料Nα3に相当する。)後、濾
過して得たf液を60℃以下で減圧濃縮すると共に、乾
燥して粉末品(この標品ば、第1表の試料随4に相当す
る。)を得た。
対黒品の試料Nα1および試料N112ば、同様に溶解
後、反応工程、加熱失活工程までを経たもので、その配
合組成は第1表に示す。
実験2  呈味の比較テスト 試MNα4の粉末品を試料N[l 3と同濃度になるよ
うに水で溶解して試料Nu 4の水溶液を調製した。
次いで、試料Nα1〜Nα4の水溶液を用いて、その呈
味が最も優れているものと最も劣っているものを各1つ
ずつ選出させ、かつその味質にり層て意見を求めた。2
0名のパネル員で5℃の室温で行なった。その結果は、
第2表に示す通りであった。
第   2   表 第2表の結果から、試料Nα3、N[l 4の本発明品
の呈味け、試料N[Ll、N[L2の対照品と比1佼し
て明らかに優れている。従って、本発明のα−グリコジ
ル化させた茶サポニンは、従来の茶サポニン、または茶
サポニンと糖類との単なる混合物などとは違って、嫌味
、残り味が解消されることから、そのままでも自由に経
口摂取できることになった。
実験3  α−グリコジル茶サポニンの確認実験1−2
の試料Nα4と同様にA製した試料50gを採シ、これ
を水100711A’に溶解した溶液に、マグネシア系
吸着剤(北海道曹達法式会社製造、商品名 M−511
)2.9を加え、徐々に攪拌しつつ30分間保った後、
沢過し得られたP液を合成吸着剤(三菱化成工業株式会
社製造、商品名 ダイヤイオンHP −20) 200
 meOカラムに通液し、さらに、充分水洗して遊離の
糖類を除去した。次いで、このカラムに50 v/v%
メタノール2tを通してα−グリコジル茶サポニンなど
の茶サポニン化合物を溶出し、濃縮、乾燥、粉砕して約
8gの粉末(試料Nα5)を得た。
この試料N115は、淡黄色、無臭の粉末で、水に極め
てよ(溶け、苦味、えぐ味がほとんどなく、いがらっぽ
さの残シ味もない。はぼ中性の物質である。
また、メタノール、エタノール、n−ブタノールなどの
低級アルコールには一部溶け、クロロホルムやエチルエ
ーテルには難溶性の物質である。試料N[15のKBr
錠剤法による赤外線吸収スペクトルを図に示した。
試料随5の一部を少量の水に溶解した溶液に市販の結晶
グルコアミラーゼ(EC3,2,1゜3)を0.02M
酢酸塩緩衝液(PH50)の存在下のもとに50℃で作
用させて経時的にサンプリングし、薄層板(メルク社製
造、商品名 Kieselgel 60 )にスポット
し、展開溶媒としてn−ブタノール、酢酸、水(4:1
:1.5)を用い、上昇法で展開させた。これを乾燥し
た後、発色剤として1%硫酸第2セリウム10%硫酸溶
液を噴霧し、乾熱条件下100℃に10分間保って発色
させた。また、対照として、試料Nα5、Dグルコース
および実験1−2で用いた茶サポニンをスポットして比
較した。その結果、茶サポニンではRf値が約0.35
の赤褐色のスポットが見られたのに対し、試料Nα5で
は、前記Rf値約0.35のスポット以外に、Rf値が
約0.27.023.020に赤褐色のスポットが観察
された。
従って、験料N[L 5は、α−グルコシル転移酵素に
ヨッテ新たに生じりRf値が約0,27、o、23.0
.20 (7)新物質と未反応の茶サポニンとの混合物
である。
また、試料Nα5に、グルコアミラーゼを作用させ、経
時的にサンプリングして同様にクロマト分析した結果、
テーリングを示す新物質は、反応時間と共に徐々に加水
分解を受け、最終的にはRf値が約0.35を示す茶サ
ポニンの赤褐色スポットとRf値が約、 0.26のD
−グルコースの緑褐色のスポットとになることが判明し
た。
また、試料Nα5に豚の肝臓から抽出し部分精製したα
−グルコシダーゼを作用させ、クロマト分析した結果、
試料Nα5に含まれる新物質は、グルコアミラーゼを作
用させた場合と同様に、茶サポニンとD−グルコースと
に容易に加水分解されることが判明した。
これらの結果から、α−グルコシル転移酵素によって新
たに生じたこれらの物質は、茶サポニンにD−グルコー
スが等モル以上α−結合した物質であると判断される。
このことは、α−グリコジル茶サポニンを人や動物が摂
取するときには、体内で茶サポニンとD−グルコースと
に容易に加水分解されることが示唆される。
なお、試料Nα5と同様にして調製した試料を用いて、
n−ブタノール、酢酸、水(4: 1 : 1.5 )
を展開剤としてシリカゲルカシムクロマトグラフィーを
行って、前記薄層クロマトグラフィーのRf値で約0.
27ないし約0.20を示す新物質の両分を採取し、乾
燥して粉末とした。
この新物質の粉末は、水にきわめてよく溶け、苦味、え
ぐ味がなく、いがらっぽい残味も呈しない中性の物質で
ある。また、メタノール、エタノール、n−ブタノール
などの低級アルコールには一部溶け、クロロホルムやエ
チルエーテルにハ難溶の物質である。
また、試料Nα5は、茶サポニンとは違って、試料N1
3、試料Nα4と同様に苦味、えぐ味がほとんどなく、
いがらっぽさの残り味も呈しなかった。
従って、本発明の茶サポニンの苦味、えぐ味、いがらっ
ぽさなどの嫌味を解消するという目的は、茶サポニンと
α−グルコシル転移酵素を反応させてα−グリコジル茶
サポニンを生成含有せしめることによって達成されるも
のと判断される。
次に、2〜3の実施例を述べる。
実施例1 α−グリコジル茶サポニン含有シラツブ1−
1  酵素液の調製 マルトース 4 w/v%、燐酸1カリウム 0.IW
/V%、硝酸アンモニウム 0.1W/V%、硝酸ナト
リウム 0.1W/V%、硫酸マグネシウム・7水塩 
0.05 w/v%、塩化カリウム0.05W/V%、
ポリペプトン 0.2 w/v%、水および炭酸カルシ
ウム l w/v%(別に乾熱滅菌し植菌時に無菌的に
添加した。)からなる培地 5tにムコールジャバニカ
ス(Mucor javanicus) IFO457
0を植菌し、温度30℃で44時間通気攪拌培養した。
この培養液から得られた湿菌体 480gにM/2酢酸
緩衝液(pH5,3)に溶解した4M尿素液 5tを加
え、温度30℃で40時間静置した。この上清を流水中
で一夜透析した後、硫安09飽和として4℃で一夜放置
し、次いで遠心分離して沈澱を採取した。この沈澱を酢
酸緩衝液(アH6,0)]、000mに懸濁後、遠心分
離し、上清をα−グルコシダーゼ(EC3,2,1,2
0)液とした。
〕−2茶サポニンの調製 脱脂した茶種子粉末 4 kgに80 v/v%メタノ
ールの1.Otを加え、温度60℃で3時間抽出して濾
過し、得られる残渣をさらに2回同様に80 v/v%
メタノールで抽出し、計3回の沢液を合せ、次いで減圧
濃縮してメタノールを溜去し、濃縮物を乾燥した。
得られた乾物を約10 w/w%水m液とした後濾過し
、P液を合成吸着剤(三菱化成工業株式会社製、商品名
 ダイヤイオントIP −20) 5tヲ充填したカラ
ムに通液し、充分水洗して不純物を除去した。次いで、
このカラムにメタノール15tを通液し、溶出液を減圧
濃縮してメタノールを溜去し、乾燥粉末化した。
得られた粉末を4tの80 v/v%メタノールに溶解
した後、これにエチルエーテル 20 tを加えて混合
した後、1日静置し、析出物を沢過して採取し、60℃
以下で乾燥して茶サポニン粉末約20!!を得た。
1−3  α−グリコジル茶サポニン含有シラツブの調
製 実施例1−2の方法で調製した茶サポニン30.!9と
マルトデキストリン(D、E。40)  300.!1
7とを温水 500m1に溶解し、温度50℃、PH6
,0としだ後、前記のび一グルコシダーゼ液を加え24
時間反応させた。
反応液の酵素を加熱失活させた後、濾過した1液をマグ
ネシア系吸着剤(富士化学工業株式会社製、商品名 カ
ラムライl−)5gを充填したカラムに通して有色夾雑
物を除去し、次いで減圧濃縮して水分加%のα−グリコ
ジル茶サポニン含有シラツブを得た。収率は、固形物換
算で約95%であった。
本α−グリコジル茶サポニン含有シラツブは、苦味、え
ぐ味、いがらっぽさなどの嫌味がほとんど解消されてい
るだけでなく、上品な甘味をも有している。従って、そ
の−it経口摂取してもよく、また、他の飲食物に含有
せしめて利用することも自由である。
実施例2 α−グリコジル茶サポニン含有粉末バチルス
 メガテリウム FERM−P  Nα935を実験1
−1の培地 5tに植菌し、温度28℃で3日間通気攪
拌培養した。培養終了後、遠ノ已・分離して得た上清に
硫安を07飽和にし、さらに遠心分離して沈澱を採取し
た。
この沈澱は、実験1−1に記載する活性の測定方法で7
クロデキストリングルカノトランスフエラーゼ(EC2
,4,1,19)を30万単位含んでいた。
実施例1−2の方法で調製した茶サポニン60gとβ−
シクロデキストリン 1819を水 500m1に加熱
溶解し、温度を50℃に冷却してPH5,5に調整し、
これに前記のシクロデキストリングルカノトランスフェ
ラーゼをβ−シクロデキストリノダラム当り15単位の
割合で加え、tm 1150℃、P)+ 5.5にU時
間保って反応させた。反応終了後、酵素を加熱失活させ
て沢過しだ後、P′に!i、を、合成吸着剤(Rohm
 &I−Iaas社製、XAD−7)3tを充填したカ
ラムに通液し、このカラムを充分水洗して遊離の糖類を
除去した。次いで、このカラムに50 V/V%エタノ
ール 10tを流し、この流出液を濃縮、乾燥して約7
5gのα−グリコジル茶サポニン含有粉末を得た。
このα−グリコジル茶サポニン含有粉末は、苦味、えぐ
味、いがらっぽさなどの嫌味がほとんど解消されている
ので、その!、ま経口摂取してもよく、必要ならば、甘
味料、酸味料などの調味料で味付けして利用してもよい
実施例3. α−グリコジル茶サポニン含有シラツブ茶
葉蒸煮乾燥品 17に9に30 v/v%エタノール4
0tを加え、温度50℃で3時間抽出して濾過し、得ら
れる残渣をさらに2回同様に80 v/v%エタノール
で抽出し、その3回のP液を合せ、次いで、減圧濃縮し
てエタノールを溜去し、濃縮物を乾燥した。得られた乾
物を約10 w/w%水溶液とした後濾過し、P液を合
成吸着剤(三菱化成工業株式会社製造、商品名 ダイヤ
イオンI−I P −1,0)8tを充填しだカラムに
通液し、充分に水洗して不純物を除去した。次いで、と
のカラムにエタノール 2OLを通液し、溶出液を減圧
濃縮してエタノールを溜去し、濃縮物を乾燥粉末化して
茶サポニン含有粉末約809を得た。
この茶サポニン含有粉末 50gとマルトテキストリン
(D、E、30)  300 gとを水 300rnl
に加熱溶解し、PH55、温度60℃に維持しつつ、こ
れに実験1−1の方法で調製したシクロテキストリング
ルカノトランスフェラーゼをマルトデキストリノグラム
当り10単位の割合で加え、24時間反応させた。反応
液の酵素を加熱失活させた後沢過し、得られるP液を濃
縮して水分20%のα−グリコジル茶サポニン含有シラ
ツブを得だ。
収率は、固形物換算で約97%であった。
本α−グリコジル茶サポニン含有シラツブは、苦味、え
ぐ味、いがらっぽさなどの嫌味が解消されているだけで
なく、上品な甘味をも有している。従って、そのま首経
口摂取してもよく、まだ、他の各種飲食物に含有せしめ
て利用することも自由である。
実施例4 α−グリコジル茶サすニノ含有シラツブ砂糖
 3 w/v%、酵母エキス 0.25 w/v%、リ
ン酸1カリウム 0.8w/v%、リン酸2カリウム2
.4W/V%、硫酸マグネシウム・7水塩 0.02W
/V%、硫酸マンガン 0.002 w/v%および水
からなる培地 107に、ロイコノストック メセンテ
ロイデス(Leuconostoc mesenter
oides)  IAM  1151の種培養液1%を
植菌し、25℃で24時間静置培養した。この培養液を
遠心分離し、得られた上清にリン酸カルシウムゲルを加
えて透析し、次いで遠心分離してリン酸カルシウムゲル
を採取した。このゲルを硫安 0.35飽和の0.2M
’Jン酸モノカモノナトリウム溶液し、溶出し濃縮して
得たデキストランノークラーゼ(EC2,4,1゜5)
溶液 100m1を、砂糖 5 W/V%と市販の茶サ
ポニン(和光純薬工業株式会社)1w/v%とを含有す
る溶液 5tにPH53、温度30℃で10時間反応さ
せた。
この反応液を加熱し酵素を失活させて濾過し、F液を濃
縮して水分30%のα−グリコジル茶サポニン含有シラ
ツブを得た。
収率は、固形物換算で約93%であった。
本ノランプ中に含有されるα−グリコジル茶サポニンは
、イソマルトテキストラナーゼ(EC3,2,1,94
)によって徐々に加水分解を受け、茶サポニンとイソマ
ルトースとを生じたことより、茶サポニンにD−グルコ
ースがα−16結合で等モル以上結合しているものと判
断される。
本α−グリコジル茶サポニン含有粉末、プは苦味、えぐ
味、いがらっぽさなどの嫌味がほとんど解消されている
ので、その捷ま経口摂取してもよく、まだ、他の各種飲
食物に含有せしめて利用することも自由である。
実施例5 α−グリコジル茶サポニン含有粉末水 1t
に、バレイショ澱粉 300gと市販の茶サポニン(和
光純薬工業株式会社)60gを加えPH6,0とし、こ
れに市販の細菌糖化型α−アミラーゼ(EC3,2,1
,1)(生化学工業株式会社製)を実験1−1の方法で
測定した活性で澱粉ダラム当910単位加え、80℃に
なる寸で攪拌しつつ加熱し、澱粉の液化が終ったところ
で、温度を60℃まで冷却して2a間反応を続けた。
゛ この反応液を加熱してα−アミラーセを失活させた
後、濾過し、得られたF′tLを実施例1と同様にマグ
ネシア系吸着剤で精製し、減圧濃縮し、さらに粉末化し
てα−グリコジル茶サポニン含有粉末を得た。収率は固
形物換算で約97%であった0 本α−グリコジル茶サポニン含有粉末は、苦味、えぐ味
、いがらっぽさなどの嫌味がほとんど解消されているだ
けでなく、上品な甘味をも有している。
従って、そのまま経口摂取してもよく、また、他の飲食
物に含有せしめて利用することも自由である。
実施例6 甘味料 結晶性粉末マルチトール(林原商事株式会社販売、商品
名 粉末マビット■)1に、9にα−グリコンルステビ
芽シト(東洋精糖株式会社製、商品名 α−Gスイー)
)30gおよび実施例1の方法で調製したα−グリコジ
ル茶サポニン含有シラツブ 20.9を均一に混合した
後、成形用型枠に充填して加圧成形し、次いで型枠から
はずし温風乾燥して、1個が約3gの立方形甘味料を製
造した。
本品は、α−グリコジル茶サポニンを含有した甘味料で
、茶サポニン本来の薬効、例えば、脂質代謝促進作用、
コレステロール低下作用などの効を有する甘味料として
、コーヒー、紅茶、清涼飲料水などの甘味付に有利に利
用できる。
寸だ、本品は、低カロリー甘味料であるだけでなく、低
う触性甘味料としても好適である。
実施例7 甘味料 実施例2の方法で調製したα−グリコジル茶サポニン含
有粉末 50Iを水 20 mlに溶かし込み、これに
蜂蜜 1kgを均一に混合してα−グリコジル茶サポニ
ン含有甘味料を得た。
本品は、このまま経口摂取してもよく、また、美容飲料
、健康食品などへの甘味付、漢方薬などの矯味剤などと
しても好適である。
実施例8  ハードキャンディ− 砂糖 6に9、結晶性粉末マルトース(林原株式会社製
、商品名 サンマルト■)31cgおよび実施例3の方
法で調製しだα−グリコジル茶サポニン含有シラツブ 
1皓を水 5tに加熱溶解させ、145〜150℃で煮
つめ、さらに減圧下で水分2%以下になるまで加熱濃縮
し、これにクエン酸 80g、少量のレモン香料および
着色料とを混和し、次いで、常法に従って成形すること
によりハードキャンディ−を得た。
本品は、茶サポニン本来の薬効、例えば、脂質代謝促進
作用、コレステロール低下作用などの効を有するハード
キャンディ−として有利に利用できる。
実施例9  チューインガム ガムベース 2kgを柔らかくなる程度に加熱溶融し、
これに結晶性粉末マルチトール(林原商事株式会社販売
、商品名 粉末マビノト■)7kg、α−グリコシルス
テビオシド(東洋精糖株式会社製、商品名 α−Gスイ
ー))20j9、実施例5の方法で調製したα−グリコ
ジル茶サポニン含有粉末 300g、少量の・・ツカ香
料および着色料を混合した後、常法に従ってロールによ
シ練り合わせ、成形することによってチューインガムを
得だ。
本品は、テクスチャー、甘味とも良好であシ、茶サポニ
ン本来の薬効、例えば、去痰、コレステロール低下作用
などの効を有するチー−インガムとして有利に利用され
る。まだ、本品は、低カロリー、低う触性チューインガ
ムとしても好適である。
実施例10   チョコレート カカオペースト40 Lcg 、カカオバター 10に
、g、粉糖 15Icg、全脂粉乳 151C(jおよ
び実施例2の方法で調製しだα−グリコジル茶サポニン
粉末500 gを混合し、レファイナーを通した。そし
て粒度を下げた後、コンチェに入れレンチン500 j
iを加え、温度50℃で二昼夜練シ上げた。
次いで、常法に従い成型機に流し込み、成壓同化するこ
とによシ製品とした。
水晶ハファノトフルーム、シュガーブルームの恐れがな
く、舌にのせた時の融は具合、風味ともに良好である。
また、本品は、茶サポニン本来の薬効、例えば、脂質代
謝促進作用、コレステロール低下作用などの効を有する
チョコレートとして好適である。
実施例11  乳酸飲料 10/cgの脱脂乳を温度80℃で20分間加熱殺菌し
た後、温度を40℃に冷却し、これにスクータ−300
9を加え、温度35〜37℃で10時間発酵させた。
次いで、これを均質化した後、砂糖 9.6ん2および
実施例4の方法で調製したα−グリコジル茶サポニン含
有シラ、プ 400gを加え、温#80〜85℃で攪拌
混合しつつ殺菌した。これを冷却した後、少量の香料を
加えてビンに詰め製品としだ。
本品は、茶サポニン本来の薬効を有する乳酸飲料として
好適である。
実施例124  炭酸飲料 市販の異性化糖液(異性化率55%もの)  1.tn
t、cg、実施例3の方法で調製したα−グリコフル茶
サポニン含有シラツブ 125g、クエン酸 23g、
ビタミンB1−硝酸塩 0.2gおよびビタミン860
5gを水 8tに攪拌溶解し、常法に従ってカーボネー
タ−で2倍容の炭酸ガスを封入して炭酸飲料を製造した
本品は、茶サポニン本来の薬効を有する健康飲料として
も好適である。
実施例13   ゼ リ − 菓子 プルーンエキス(水分30X )  300 g、砂糖
2 kLi、グルコース 3 /Cg、水飴(水分5%
)21C9、実施例3の方法で調製したα−グリコフル
茶サポニン含有シラツブ 16.9および水2.13t
を混合した後、攪拌しつつ加熱沸騰させて水分20%と
しだ。これに、高メトキシルペクチン(雪印食品株式会
社販売、商品名 イエローリボン)350gを5 w/
w%に溶解した熱水溶液(60℃)を加え、加熱沸騰を
続は水分22〜°乙%になったところで加熱を止め、激
しく攪拌しなから50 w/w%クエン酸水溶液 20
09を加え、その後、温度90℃以上で型に流し込み、
室温に8時間放冷固化させた。次いで、型から取り出し
、40℃の温風を送って乾燥させ、包装して製品としだ
本品は、歯切れのよいゼリー菓子である。また、茶サポ
ニン本来の薬効を有するゼリー菓子として好適である。
実施例14.   ゼ リ − 砂糖 1.5に、9、クエン酸ナトリウム 30g1安
定剤(新田ゼラチン株式会社製、商品名 GF−100
)  110&%実施例3の方法で調製したα−グリコ
フル茶サポニン含有シラツブ 1.2.5.pおよび水
 7,3tを加熱混合し、温度80℃に10分間保った
後、これに、プルーンエキス(水分30%)1 k、9
およびクエン酸 30.!9を少量の水に溶解した水溶
液をよく攪拌しながら均一に混合し、次いで、温度60
〜70℃にて容器に充填し、さらに温度90℃で30分
間殺菌し、冷却して製品とした。
本品は、甘味と清涼感を有するゼリーである。
また、茶サポニン本来の薬効を有する健康ゼリーとして
好適である。
実施例15   佃   煮 常法に従って砂取9、酸処理して角切りした昆布 25
0gに醤油 212m1.アミノ酸液 318 ml。
砂糖 30g、水飴 20.!7、プルラン 1gおよ
び実験1−2の方法で調製した試料N[L 4相当品(
α−グリコジル茶サポニン含有シラツブ)10gを加え
て煮込みつつ、さらにグルタミン酸ソーダ ]22g1
カラメル8g、味淋 21 mlを加えて煮き上げて昆
布の佃煮を得だ。
本品は、味、香シだけでなく、色、艶も充分で食欲をそ
そる昆布佃煮である。また、本品は、茶サポニン本来の
薬効を有する佃煮としても有利に利用できる。
実施例16   ラッキョウ漬 化ラッキョウ 5 kgを、常法に従って約20%食塩
水 2.5 tに塩漬して3週間の後、水切りして得た
塩漬ラッキョウを水 20t1氷酢酸 80 ml 。
食塩 809からなる酢酸液に2ケ月間酢漬けした。
得られた酢漬はラッキョウを、さらに食酢 800m1
1味淋 400m1、唐芥子 logおよび実施例2の
方法で調製したα−グリコジル茶サポニン含有粉末 5
gからなる調味液に10日間漬けて、風味が豊かで、茶
サポニン本来の薬効を有するラッキョウのせ酢漬を得た
実施例17   錠   剤 結晶性粉末マルトース(林原株式会社製、商品名サンマ
ルト■)100g、コーンスターチ10gおよび実施例
5の方法で調製しだα−グリコジル茶す・ボニン含有粉
末 10gを均一に混合した後、直径12mm、20R
杵を用いて1錠 6807%、錠剤の厚さ5.25 i
n、硬度8 kg±1 k、gで打錠した。
本品は、茶サポニン本来の例えば、脂質代謝促進作用、
コレステロール低下作用、去痰作用などの薬効を有する
飲み易い錠剤である。
実施例18   練 歯 磨 配   合 第2リン酸カルシウム       450%プ  ル
  ラ  ン                  2
75%ラウリル髄酸ナトリウム      15%グ 
 リ  セ  リ  ン              
180 %ポリオキシエチレン ンルビタンモノラウレート    05%防   腐 
  剤              0.05%水  
                30.0  %上記
の材料を常法に従って混合し、練歯磨を得た。
本品は、去痰などの薬効を有する練歯磨とじて好適であ
る。
【図面の簡単な説明】
図は、実験3で得た試料l@5の赤外線吸収スペクトル
を示す図である。 特許出願人 株式会社林原生物化学研究所 代表者 林 原   健

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  α−グリコジル茶サポニンを含有する飲食物
  2. (2)  α〜グリコジル茶サポニンを含有せしめるこ
    とを特徴とする飲食物の製造方法。
  3. (3)  α〜グリコジル茶サポニンが、茶サポニンと
    a−グルコシル糖化合物とを含有する水溶液に、α−グ
    ルコシル転移酵素を反応させることにより生成するα−
    グリコジル茶サポニンであることを特徴とする特許請求
    の範囲第2項記載の飲食物の製造方法。
JP58095798A 1983-06-01 1983-06-01 飲食物とその製造方法 Granted JPS59224668A (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006206472A (ja) * 2005-01-27 2006-08-10 Ogawa & Co Ltd コレステロール排出促進剤
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