JPS59223316A - 高強度、高弾性炭素繊維の製造方法 - Google Patents

高強度、高弾性炭素繊維の製造方法

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JPS59223316A
JPS59223316A JP9676583A JP9676583A JPS59223316A JP S59223316 A JPS59223316 A JP S59223316A JP 9676583 A JP9676583 A JP 9676583A JP 9676583 A JP9676583 A JP 9676583A JP S59223316 A JPS59223316 A JP S59223316A
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carbon
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hydrogenation
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有田 静児
Hitoo Kakiyama
垣山 仁夫
Mikio Oyabu
大薮 巳喜男
Kenji Fukuda
憲二 福田
Keiichi Hirata
恵一 平田
Keisuke Takei
武居 恵亮
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Mitsui Coke Co Ltd
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Mitsui Coke Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ピッチ類を原料として高強度、高弾性炭素繊
維を製造する方法に関するものである。
一般に、炭素繊維は機械的強度に基づいてG、P(Ge
neral Performance)炭素繊維とHP
 (HighPθrformance)炭素繊維とに大
別される。
GP炭素繊維は、70〜14oKz/−程度の引張強度
及び3〜5 ton /−程度の弾性率を有するもので
、アブレージヨン材、断熱材、帯電防止材、摺動拐、フ
ィルター類、パツキン類などの補強材としての用途に供
せられ、主として光学的に等方性のピンチ類を原料とし
て製造されている。
他方、HP炭素繊維は、200〜350Kg/−程度の
高い引張強度及び10〜40 ton / mA程度の
高い弾性率を有するもので、この高強度、直弾[−利用
してロケットや航空機等の特殊材料及びゴルフクラブ、
テニスラケット、釣竿等のレジャー用品に使用されてい
乙が、ポリアクリロニトリルを原料とするためコスト高
になるのを免れず、こλ1が一般的な工業材料としての
用途の拡大をはばむ大きな原因となっていた。
このような事情の下で、HP炭素繊維を安価に製造する
方法についての研究がなされ、既にピンチ*i熱処理し
て得られるメンフェースピッチ全原料とする、いくつか
の方法が提案されている(特公昭49−8634号公報
、特公昭53−7533号公報、萄公昭54−1810
号公報、特開昭54−55625号公報、特開昭54−
11330号公報)。
これらの方法では、ピッチ類ヲ400℃付近の比較的低
い熱処理温度で数時間ないし数十時間熱処理して、メン
フェースカーボン40〜100]ii%i含有し、可紡
性全有するメソフェースピッチとし、これ’tM融紡糸
し、メソフェースカーボンヲ繊維軸方向に配向させたの
ち、空気中で不融化し、さらに炭化や黒鉛化することに
よってHP炭素繊維全製造している。
しかしながら、これらの方法においては、ピッチ類を数
時間ないし数十時間熱処理し、ピッチの重縮合金促進す
ることによってメソフェースピッチを製造しているため
、熱処理初期におけるメンフェースカーボンの縮合度が
熱処理終期のものに比べて高くなるのを避けられず、そ
の結果、メソフェースカーボンの縮合度が不均一となり
、均一に溶融させることが困難となって最終的に可紡性
の低下をもたらす。また、熱処理温度として430℃以
上の温度を用いると、熱処理初期においてメソフェース
カーボンの重縮合が急激に進行し、熱処理終期にはしば
しば溶融不可能な程度となるため、紡糸に際して、あら
かじめ不溶・不融のメンフェースカーボン全分離、除去
しなげればならなくなる。したがって、従来の方法にお
いて優れた物性をもつ炭素繊維を得るには、原料として
用いるメソフェースピッチの調製条件を慎重に制御する
必要があるが、これは工業的に実施する場合の技術上の
大きな難関となる。
不発明者らは、このような従来のピッチを原料とするH
P炭素繊維の製造方法における、種々の問題点を解決す
べく鋭意研究を重ね、先に可溶性の良いメソフェースピ
ッチを比較的簡単に製造する方法を見出した。この方法
によると、ピッチ類を水素化したのち、高温、減圧下に
短時間熱処理して、HP炭素繊維の製造原料として適し
たメンフェースピンチを得ることかできるが、この方法
は製造装置を大型化すると、水素化後の溶液の固液分離
がむずかしくなるという実施化上の欠点を伴う。
そこで、不発明者らはこの欠点を克服するためにさらに
研究を重ねた結果、ピッチ類は水素化時においては、わ
ずかにその一部が重縮合すること、該重縮合物は、慣用
の固液分離手段では除去しにくいこと、該重合物は、水
素化に引き続き、高温、減圧下で熱処理すると急激に重
縮合が進行して、より溶融温度の高いメソフェースカー
ボンに転化すること、このようにして生じたメソフェー
スカー ボン’d、全メンフェースピッチの均一な溶融
性及び良好な可紡性全そこなう原因となることシしたが
って水素1ヒによって生成する重縮合物を適当な固体に
吸着させて除去すれば、熱処理条件の制御が容易シでな
り、均一な溶融性と優れた可紡性を備えたメンフェース
ピッチが比較的簡単に得られることを知った。不発明け
これらの知見に基づいてなされたものである。
すなわち、不発明は、 (イ)ピッチ類全炭素系固形分の存在下で水素化し、こ
の水素化生成物から固形分全分離したのち、これ全蒸留
し低沸点成分を除去して水素[ヒピソチを得る工程、 (ロ)該水素化ピッチを減圧下に熱処理して、メソフェ
ースカーボン90重量係以下金含み、光学的に異方性の
組織が30容量係以上を占めるメンフェースピッチを生
成させる工程、及び P]該メンフェースピッチヲ溶融紡糸後、不融化及び炭
化処理する工程 から成ること’x%徴とする高強度、高弾性繊維の製造
方法全提供するものである。
不発明方法における原料としては、コールタール−アス
ファルト、エチレンボトム油、コールタールピンチ、ア
スファルトピッチ、エチレンボトム曲ピッチなどのピッ
チ類が用いられる。そのほか、石炭類を炭化水素系浴剤
中において水素加圧下で解重合し、未溶解残さt除去し
た液状物質又はこれから溶剤全除去したピッチ状物質や
前記したピッチ類を蒸留、熱処理、溶剤抽出等で処理し
、これらの縮合度を高めたピッチ類を用いることができ
る。
この原料ピッチ類は、キノリンネ溶分が多いものであっ
ても、均一に溶融し、優れた可紡性合有し、良trのI
 P炭素繊維を与えるメンフェースピンチとすることが
できるが、あ1つこの量が多くなると収率が低下するの
で、キノリンネ溶分35N量多以下のもの音用いるのが
好ましい。
不発明方法の(イ)工程においては、上記のピッチ類に
炭素系固形分を加えて水素化する。この水素化は、通常
、炭化水素系浴剤又は高い水素供与性を備えた炭化水素
系溶剤中で行われるが、縮合度の低いピノヂ訪、例えば
コールタール、アスファルトなどを用いる場合は溶剤は
必ずしも必要としない。
この際に、使用される炭化水素系溶剤としては、ピッチ
類をほぼ完全に溶解しつるものであれば特に制限1dな
いが、通常ば、石炭系吸収油、クレオソート油、タール
中油、プントラセン油、石油系のエチレンボトム油、1
00分解油の軽質留分などの芳香族性の高い溶剤が好適
に使用される。また、これらの芳香族性の高い炭化水素
系溶剤を水素化して得られる高い水素供与性を有する溶
剤や不発明方法の水素化工程で回1iYされる溶剤も有
利に使用される。
水素化の際に存在させる炭素系固形分としては、コーク
ス、活性炭、カーボンブラック、木炭、コールタール及
び原料ピッチに含有されるフリー力なども使用すること
ができるし、不発明方法における水素化工程に引き続い
て行われる固液分離の際に得られる残留分を用いること
もできる。
これらの炭素系固形分は、細かく粉砕して使用するのが
有利である。このように粉砕することにより、その表面
積が広くなり、しかもピッチ類を水素化させる際その中
に均一に分散させ得るので、水素化により生成する重縮
合物を効率よく沈着させることができる。
1だ、この炭素系固形分以外のもの、例えば水素化触媒
、金属粉、その他の無機質固形分などにもピッチ類の重
縮合物を沈着させる能力があるが、効果が小さいため、
炭素系固形分の存在が必要である。
この炭素系固形分は、ピッチ類中に含捷れるキノリンネ
溶分との合計量が、ピッチ類中のキノリン可溶分に対し
7〜ioo重量係、好ましくはlO〜70重量係の範囲
になるような量でピッチ類に加えられる。この量が7重
量部未満の場合は、水素化後VC得られる水素化スラリ
ーの固液分離に長時間を要する上に、得られるメンフェ
ースピッチの可溶性が低下する傾向がある。また、この
量が100ii量係を超える場合は、固形分をピッチ類
中に均−Mこ分散させるのが困難になる。
不発明方法の(イ)工程における水素化は、水素化触媒
の存rfどト又は不存在下で行われる。この水素化の条
件には特に制限はなく、従来ピッチ類の水素化に通常用
いら1tている条件の中から任意に選ぶことができる。
例えば、水素雰囲気中、温度350〜500℃において
480分以下、好ましくは不活性ガスで30〜300 
Kg / crl (ゲージ圧)に加圧しながら、38
0〜450℃において5〜120分処理することによっ
て行うことができる。
不発明方法においては、このようにピッチ類の水素化を
コークスなどの炭素系固形分の存在下で行うため、水素
化時に生成し、メソフェースピッチの可紡性の低下の原
因となる重縮合物が、この炭素系固形分の表面に効果的
に沈着し、引き続いて行われる固液分離により水素化ピ
ッチからほぼ完全に除去される。その結果、優れた可紡
性を備えたメンフェースピッチの原料となりうる精製水
素化ピッチを得ることができる。
このピッチ類の水素化に際し、温度を350℃未満にす
ると、水素化が十分に進行しないし、捷た500”Cよ
りも高くなると、水素化時間が480分を超る場合水素
化が温度に進行し、水素消費量が著しく増加する上に、
水素化ピッチの収率が低下するので、いずれも好1しく
ない。不発明方法においては、このピンチ類の水素化が
不可欠な工程であり、これを欠いた場合は可紡性を有す
るメンフェースピッチを得ることができない。
前記したようにして得られた水素化生成物は、次いで固
液分離し、この中から炭素系固形分、水素化触媒などの
固体全除去する。この場合、水素化生成物中には炭素系
固形分が存在し、これにp過や遠心分離などに際して固
液分離全阻害するグル状物が吸着されるため、固液分離
を非常に円滑して行うことができる。例えばp過におい
て、この固液分離vc鼓する時間は、炭素系固形分を加
えない場合に比べ17以下に短縮される。
固体を除いた水素化生成物は次いで、減圧蒸留などで溶
剤金除き、水素化ピッチを得る。この際、溶剤は完全に
除去する必要はなく、ある程度水素化ピッチ中lこ残留
していてもよい。
不発明方法の沖)工程においては、前記のようにして得
た水素化ピンチを、減圧下、高温で短時間熱処理し、メ
ンフェー重量−ボン90重量係以下、好ましくは0.3
〜80重量係を含有し、光学的異方性組織の占有率30
係以上、好才しくは50Ll)以上のメソフェースピッ
チを製造する。この工程は、ピッチ類を炭素系固形分の
存在下で水素化する(イ)工程とともに、不発明方法で
不可欠の工程であり、この2工程の組合せによりはじめ
て、優れた物性をもつ炭素繊維を得ることができる。す
なわち、(ロ)工程の水素化ピッチの熱処理は、減圧下
において、高温、短時間で行われるため、メンフェース
カーボンが狭い時間帯内で集中的に形成される結果、そ
の縮合度のそろったものとなる上に、メンフェースカー
ボンに転化しにくく、良質のメソフェースピッチの生成
に邪魔になる成分が留出除去さit、均質なメンフェー
スピッチを得ることが可能になる。
この(ロ)工程における熱処理条件は、90重量係以下
のメンフェースカーボン全含有し、かつ光学的異方性組
織が30%以上のメンフェースピンチが得らλするよう
な条件であればよいが、通常は、圧力40 mmH,9
(絶対圧)以下、好捷しくけ3〜20mmH,9(絶ズ
」圧)において、480=C以上、好ましくは500〜
550 ”Cの温度に、30分以下、好1しくは2〜5
分間保持することによって行われる。この処理により得
られるメソフェースピッチのメンフェースカーボン含有
量が90重量% 7a−超える場合は可紡性が著しく低
いものとなるし、また光学的異方性組織が30係未満の
場合は、二相分離状態の可紡性を有しないものとなる。
さらに、熱処理温度を480℃未満にすると処理時間が
30分を超えるため、不均一な組成のものとなる傾向が
あるし、圧力f 40 mmHg(絶対圧〕よりも高く
すると、優れた可紡性金偏えたメンフェースピッチ全得
ることができない。
このようにして得られるメソフェースピッチは、70チ
未満の光学的等方性組織を有するが、均一に浴融させる
ことができ、しかもメソフェースカーボンは溶融したの
ち紡糸すると繊維軸方向に配向する。この配向け、光学
的顕微鏡、電子顕微鏡により確言忍することができる。
不発明方法の(ハ)工程においては、前記の(ロ)工程
で得たメンフェースピッチを先ず浴融紡゛糸するが、こ
れ(ti、ピンチ類から炭素繊維を製造する場合に常用
さまじCいる方法によって行うことができる。
このメンフェースピッチは、300〜420℃の温度範
囲で紡糸が可能であり、また紡糸ノズルからの流出量の
制御を容易に行うことができる。
次に、紡糸した原料繊維を不融fヒするが、これは、空
気中において、昇温速度3.3′”67分以下、好芥し
くば0.5〜2.0℃/分で、200〜360℃好捷し
くは240〜320℃の温度まで加熱し、この温度に3
60分以下、好ましくは5〜30分間保持することによ
って行われる。この場合、オゾン、窒素酸化物のような
酸化性雰囲気を用いることもできる。この不融化温度が
200”C未満では、原料繊維の不融化が十分に進行せ
ず、引き続いて行う炭化の際に繊維の溶融や融着が起り
、HP炭素繊維を得ることができない。また、不融化温
度が360゛Cよりも高くなったり、力ロ熱時間が36
0分よりも長くなると繊維、が過酸化状態になり、高強
度の炭素繊維全行ることができない。他方、不融化時の
昇温速度か3.3℃/分よりも速くなると繊維同士の融
着を生じ、得られる炭素繊フイLは強度の低いものとな
る。
不融化処理した繊維は次に、不活性ガス雰囲気中で炭化
処理される。この炭化は、通常、昇温速度10”C7分
以下、好捷しくは2〜5°C/分で800℃以上好−ま
しくは1000〜1500”C:まで助口熱し、この温
度に5分以上、好1しくば10〜30分間保持すること
によって行われる。この炭化温度が800℃未満の場合
や炭化時間が5分未満の場合は、繊維の炭化が十分に進
行せず、機械的強度の高い炭素繊維を得ることができな
い。また昇温速度が10℃/分よりも速くなると、繊維
の一部が融着し、強度の低下をもたらすので好ましくな
い。
不発明方法Vこおいては、このようにして炭化処理して
得た炭素繊維に対し、さらに所望に応じ、弾性率を向」
二さぜるために、黒鉛化処理を施すこともて゛きる。
この黒鉛化は、不活性ガス雰囲気中、2000〜300
0℃に加熱することによって行われる。
不発明方法により得られる炭素繊維は、ポリアクリル系
の11 P炭素繊維に匹敵する物性、すなわち200〜
350Kg/−の引張強度及び10〜40ton7’−
の弾性率を有している。
不発明方法の好適な実施態様においては、35重量係以
下のキノリンネ浴分全含有するピッチ類又はその熱処理
物に、コークス、活性炭、フIJ−カーボンのような炭
素系固形分全キノリン可溶分に基づき7〜100重量係
の割合で添加し、その1捷であるいは浴剤中で、触媒の
存在下又は不存在下、350〜500℃において480
分以下の時間水素化する。
次いで水素化生成物から固体全分離除去したのち、液体
部分から減圧蒸留により溶゛剤を除去する。
この際の減圧蒸留は、圧力5〜zoNnH,9(絶対圧
λボトム温度200〜300℃の条件で行う。
このようにして得られた水素化ピンチを、次いで圧力4
0 mmH& (絶対圧)以下、温度480℃以上の条
件下で熱処理し、メンフェー重量−ボン90重量係以下
を含有し、かつ光学顕微鏡下の視野内での光学的異方性
組織30係以上を占めるメンフェースピッチを製造する
次に、この」:うにして得られたメンフェースピッチを
300〜420℃で浴融紡糸したのち、空気中において
3.3°C/分以下の昇温速度で200〜360℃まで
カ口熱し、この温度に360分以下保持することにより
不融化する。この不融化処理した炭素繊維を、さらに不
活性ガス雰囲気中において昇温速度10”C7分以下で
800℃以上まで刀0熱し、この温度に5分以上保持す
ることにより炭化する。丑た、必要Uて応じ、さらに不
活性ガス雰囲気中、2000〜3000°Cで黒鉛化す
る。
このようにして得られる炭素繊維は、従来のHP炭素繊
維と同様に、ロケットや航空機などの特殊材料、ゴルフ
クラブ、テニスラケット、釣竿などのレジャー用品の材
料として好適に使用される。
次に実施例により不発明をさらに詳細に説明する。
実施例1 石炭の乾留物であるコールクール(キノリンネ浴分3.
2重蚕係)に対し、60メツシユ以下に粉砕したコーク
スをコークスとコールクール中のキノリンネ溶分の和が
コールタールのキノリン可溶分に対して10重量%[な
る如く添加し、水素化温度420℃、その温度における
保持時間60分、水素圧力100 Kg / cr;l
 (ゲージ圧)で水素化した後、フィルターで固液分離
した。固液分離速度は80ηz7!/分であった。得ら
れたP液をボトム温度200℃、圧力i o wH,9
(絶対圧)で蒸留し、水素化ピンチを得た。
次に、水素化ピッチヲ520℃VC7JD熱溶融した塩
浴に浸せき後、ただちIc l OmmHg(絶対圧)
に減圧し、その温度に5分間保持した。得られたメンフ
ェースピンチのメソフェースカーボン含有量ハ52.4
MM%、)を学的異方性組織の占有率は95ヂであった
このメソフェースピッチを紡糸温度368℃、巻取速度
1000+i/分で紡糸した結果、40分以上糸切れす
ることなく紡糸できた。捷た、溶融メンフェースピッチ
の紡糸機ノズルからの流出量は極めて厳冨に制御できた
。得られた原料繊維全空気中、室温から320゛c−1
で2.0℃/分の昇温速度で昇温し、その温度に10分
間保持し、不融化した。
不融化繊維はアルゴンガス雰囲気中、]000’”C−
1゜で5 ”C7分の昇温速度で昇温し、その温度に1
5分間保持し、炭素繊維を得た。炭素繊維の収率は91
.1車Kl、−%であり、その平均直径は9.4μ、引
張強IWは:Io o Kg / mA、弾性率は23
.8 ton / mAであった。
比較例1 実施例1におけるコールタールの水素化を同ら添7jl
物倉加えることなく行い、そのほかは実施例】と全く同
様の条件で行った。水素化後の浴液をフィルターで固液
分離した。固液分離速度は207nl 7分であった。
得られたP液はボトム温度200°C1圧力lo ru
nHg(絶対圧)で蒸留し、水素化ピッチを得た。
この水素化ピンチを実施例】と全く同様にして熱射]!
J1シ、メンフェースピッチを得た。メソツースピッチ
のメンフェースカーボン含有量は59.4重量係、光学
的異方性組織の占有率は95ヴであった。
このメソフェースピッチを紡糸温度375℃、巻   
   (・取速度looom/分で紡糸した結果、20
分以上糸切i1することなく紡糸できた。得られた原料
繊維は実施例1と全く同様にして不融化、炭化し、炭素
繊維を得た。炭素繊維の収率は9]、6重量係であり、
この平均直径は10.0ゾm、引張強度は280Kg/
mA、弾性率は20 、4 t On /mA テ、り
 ツfrC0火施例1及び比較例」の比較から、炭素系
固形分であるコークスを水素化時に添加することにより
、水素化浴液の固液分離に要する時間は174以下に、
メンフェースピッチの糸切れ頻度は約半分に、また、炭
素繊維の機械的強度も向上することがわかる。
参考例】 吸収油に3重B%のコバルト−モリブデン触媒k 7J
l]え、水素化温度400”C1その温度における保持
時間60分、水素圧力100 Kg/ crl (ゲー
ジ圧)で水素化した後、フィルターで固液分離し、高い
水素供与性を有する水素化吸収油を得た。
参考例2 60メツシユ以下に粉砕したオーストラリア産リグナイ
トを4倍量のタール中油中、水素圧力50 K97 c
、y (ゲージ圧)、410℃で60分力口熱し、石炭
力′1の溶剤可溶分を十分に溶解した後、フィルターで
未溶解残さを除去し、p液はボトム温度350℃、圧力
10mmHg(絶対圧)で蒸留し、石炭解重合物を得た
。石炭解重合物のキノリンネ溶分は0.1重量%以下で
あった。
実施例2 参考例2で得た石炭解重合物に対し、60メツシユ以下
に粉砕した活性炭を石炭解重合物のキノリン可溶分に対
して15重量係、参考例1で得た水素化吸収油を4倍量
加え、水素化温度430℃、その温度における保持時間
60分、水素圧力50Kg / crA (ゲージ圧)
で水素化し、フィルターで固液分離した。固液分離速度
は57ゴ/分であった。
得られた0ゴ液をボトム温度200℃、圧力10聴Hp
(絶ズ1圧)′〔蒸留し、水素化ピンチを得た。
次に、この水素化ピンチヲ520℃に加熱浴融した塩浴
に浸せきした後、たたちVclo MH,!9 (絶対
圧)Ic減圧し、その温度に5分間保持した。得られた
メンフェースピッチのメンフェースカーボン含有量は1
4.2重量係、光学的異方性組織の占有率は80係であ
った。
このメソフェースピッチを紡糸温度355℃、巻取速度
1400 m 7分で紡糸した結果、糸切れ頻度は1回
750分間程度であった。得られた原料繊維を空気中、
280”C:までi、o℃/分の昇温速度で昇温し、そ
の温度VCl5分間保持し、不融化した。
不融化繊維はアルゴンガス雰囲気中、1000°C′!
!で5”C;7分の昇温速度で昇温し、その温度ニ】5
分間保持し、炭素繊維を得た。炭素繊維の収率は原料繊
維基準で87.4重量%であり、この平均直径F1.9
−6 I’m、引張強度は265に97mU、弾性率は
2J、6tOn/−であった。
比較例2 参考例2で得られた石炭解重合物を参考例Jで得られた
4倍量の水素化吸収油中、実施例2と全く同様の条件で
水素化した後、フィルターで固液分離した。固液分離速
度は13 、3 mj! 7分であった。
p液は実施例2と全く同様にして蒸留し、水素化ピッチ
を得た。
この水素化ピッチを実施例2と全く同様にして熱処理し
、メソフェースピッチを得た。メンフェースピッチのメ
ンフェースカーボン含有量は17.2重量%であり、光
学的異方性組織の占有率は85俤であった。
このメンフェースピッチを紡糸温度360℃、巻取速度
14oom/分で紡糸した結果、糸切れ頻度は15分I
F旧て1回程度であった。得られた原料繊維を実施例2
と全く同様して不融化、炭化し、炭素繊維’fNriた
。炭素繊維の収率は原料繊維基準で88.8重fii俤
であり、この平均直径は10.4μm、強度は240に
97mA、弾性率は17 、4 ton /mJテロつ
た。
実施例3 エチレンボトム油ピッチ(キノリンネ溶分0.5重量%
)に参考例1で得られた水素化吸収油を力口え、さらに
、カーボンブラックをエチレンボトム油ピッチのキノリ
ン可溶分に対して0,7,10゜20.50重量係加え
、水素化温度410℃、その温度における保持時間30
分、水素圧力100Kg/cr!(ゲージ圧うで水素化
し、フィルターで固液分離後、炉液はボトム温度200
℃、圧力10 rtanHg(絶対圧)で蒸留し、水素
化ピッチを得た。
水素化ピッチヲ520℃に加熱浴融した塩浴に浸せき後
、ただちに10 mmH,!7 (絶対圧)に減圧し、
4分間保持し、メソフェースピッチを得た。次表に、各
カーボンブラック添加量時における水素化溶液の濾過時
間及びメンフェルスピッチの連続紡糸時間を示した。
この表から、カーボンブラック添加量の増加と共に水素
化溶液の濾過時間は減少し、メンフェースピッチの糸切
れ頻度は小さくなることがわかる。
\′ 7・″ / 第1頁の続き 0発 明 者 武居恵亮 大牟田市合成町1番地三井コー クス工業株式会社大牟田工場内 ■出 願 人 三井コークス工業株式会社東京都中央区
日本橋室町二丁目 [有]代 理 人 弁理士 阿形明

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (イ)ピンチ類全炭素系固形分の存在下で水素化し
    、この水素化生成物から固形分を分離したのちこれ全蒸
    留し低沸点成分を除去して水素化ピッチを得る工程、 (ロ)該水素化ピンチを減圧下に熱処理して、メソソチ
    全生成させる工程、及び (ハ)該メンフェースピッチ全溶融紡糸後、不融化及び
    炭化処理する工程 から成ることを特徴とする高強度、高弾性繊維の製造方
    法。 2 (イ):]二程におけるピッチ類が、キノリンネ溶
    分35N量係以下全含むものである%許請求の範囲第1
    項記載の方法。 6 (イ)工程における炭素系固形分がコークス、活性
    炭、カーボンブランク、木炭、フリルカーボン及びピン
    チ類の熱処理により生成するキノリンネ溶成分の中から
    選ばれる少なくとも1種である特許請求の範囲第1項記
    載の方法。 4 (イ)王、程vこおける炭素系固形分とピッチ類中
    の、  キノリンネ溶分の合計量がピッチ類のキノリン
    可溶分に対し7〜100N量係の割合で存在する特許請
    求の範囲第】項、第2項又は第3項記載の方法。 5 (イ)工程しておけるピッチ類の水素化を、350
    〜500℃の温度νこ480分以下保持して行う特許請
    求の範囲第1項記載の方法。 6 (ロ)工程にお・ける熱処理を、圧力40.Hp以
    下、温度4800以上に30分以下保持して行う特許請
    求の範囲第1項記載の方法。
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JPS5841914A (ja) * 1981-08-29 1983-03-11 Mitsui Cokes Kogyo Kk 高強度、高弾性炭素繊維の製造方法
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