JPS5921788B2 - タイプホイ−ル - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、多数のアームが放射状に設けられた、いわゆ
るデージー型のタイプホィールに関する。

一般に、この種のタイプホィールにおける文字数は欧米
用のもので９６文字であり、日本国内用で１２８文字が
主流となつている。従つて、国内用のタイプホィールを
欧米用のものとほぼ同一の大きさに製作し、ホィールの
回転等に伴なう慣性力がホィール駆動用ローテーション
モーターに与える悪影響を排除するためには、第５図及
び第６図に示すように、タイプホィール１の１つのアー
ム２上に複数個の活字３、３’を配夕１ルたり、第Ｔ図
に示すように、隣り合うアーム２の長さを変えて活字３
、３’を交互に配列する方法等が提案されている。しか
し、前者の場合は、活字３の印字に際して、同一アーム
２上の本来印字しない活字３’も共に印字媒体上に印字
してしまうサイドプリント等の欠陥印字が発生しやすく
、後者の場合には、前述欠点は除去できるが、外側の活
字３、３間にデツドスペースＳが発生し、ホィール１全
体を小型化できない欠点があつた。そこで、本発明は、
２種の長さを有する複数のアームが放射状に形成された
センタープレートを有し、前記アームのそれぞれに活字
を１個ずつ配列形成すると共に、前記アームのうち、短
かいアームの両側に設けられたアームをそれ等アーム間
に余剰空間が形成されるように互いに曲げ、該空間中に
前記より短かいアームを活字と共に該空間を閉塞する形
で設けて構成し、もつて前述の欠点を解消したタイプホ
ィールを提供することを目的とするものである。

以下、図面に示す一実施例に基き、本発明を具体的に説
明する。

印字装置５は、第１図に示すように、円筒形のプラテン
６を有しており、プラテン６と平行に送りねじギア７が
設けられている。

ねじギア７にはステーシャフト９に摺動自在に係合支持
されたキャリア１０が螺合しており、ねじギア７の一端
にはプーリ−１１、ベルト１２等を介してスペースモー
ター１３が接続され、モーター１３を適宜正逆方向に回
転させることによりキャリア１０を矢印Ａ、Ｂ方向に自
由に移動させることができる。キャリア１０上にはブラ
ケット１５が設けられており、ブラケツト１５にはロー
テーシヨンモータ一１６が固着されている。モーター１
６の軸１６ａには、第２図に示すように、フレキシブル
ジョイント１７を介してシフトバ一２０の一端に回転自
在に支持されたシフトシヤフト１９が接続されており、
シフトバ一２０の他端はキヤリア１０に固着されたプラ
ンジヤーマグネツト２１に接続され、マグネツト２１を
励磁、励磁解除することによりシフトシヤフト１９、従
つて後述のタイプホイール１を図中矢印Ｅ，Ｆ方向、即
ち上下方向に移動させることができる。シフトシヤフト
１９にはホイール取付軸１９ａが形成されており、軸１
９ａには本発明によるタイプホイール１が穴１ａを介し
て嵌着されている。タイプホイール１は、第３図に示す
ように、略円形のセンタープレート２２を有しており、
センタープレート２２には１２８本のアーム２が放射状
に設けられている。アーム２のうち９６本は先端に活字
３が円環状に１個ずつ等ピツチで形成されたロングアー
ム２ａ，２ａ′であり、残る３２本は同様に先端に活字
３′が円環状に１個ずつ等ピツチで形成されたシヨート
アーム２ｂで、シヨートアーム２ｂはロングアーム３本
毎に設けられている。ロングアーム２ａ，２ａ′のうち
シヨートアーム２ｂの両側のアーム２ａ′，２ａ′はア
ーム全体が互いに外方に湾曲する形で形 二成されてお
り、従つてシヨートアーム２ｂ及びアーム２ｂ上の活字
３′はアーム２ａ′，２ａ′間に生じる余剰空間２ｃを
閉塞する形で設けられている。一方、ブラケツト１５の
上部には、第１図に示すように、ハンマー２３ａを有す
るハンマーマグネＪツト２３が固着されており、ハンマ
ーマグネツト２３を励磁、励磁解除することによりハン
マー２３ａを図中矢印Ｇ，Ｈ方向、即ちブラテン６方向
に自由に突出させることができる。杢発明は、以上のよ
うな構成を有するので、印３字装置５を用いて印字媒体
上に所定の文字を印字する場合には、第１図に示すよう
に、ブラテン６に印字媒体２５を巻き付け、印字すべき
文字がタイプホイール１の内周部にある活字３′の場合
は、第２図に示すように、プランジヤーマグネツト２１
を励磁させシフトバ一２０、シフトシヤフト１９を介し
てホイール１をＥ方向に上昇させ、印字すべき文字がホ
イール１の外周部にある活字３の場合はマグネツト２１
を励磁解除し、ホイール》１をＦ方向に降下させる。

次いで、ローテーシヨンモータ一１６を駆動し、ホイー
ル１を第１図におけるＣ，Ｄ方向に回転させ、所定の活
字３又は３′とハンマーマグネツト２３のハンマー２３
ａとを対向整列させる。整夕１ルたところで、ハンマー
マグネツト２３を励磁すると、ハンマー２３ａは矢印Ｇ
方向に突出し、活字３又は３′とハンマー２３ａ先端が
当接し、更にアーム２を弾性的にたわませる形で活字３
又は３′をプラテン６上の印字媒体２５にインクリボン
等を介して押圧接触させ、印字が行なわれる。印字が終
了すると、マグネツト２３の励磁を解除し、ハンマー２
３ａ５−Ｈ方向に後退させ、次の印字動作への待機状態
に入るが、印字に用いられた活字３又は３′もアーム２
の弾性により初期の位置に復帰する。このようにして、
次々にタイプホイール１中の所定の活字３又は３′を選
択、印字すると共に、スペースモーター１３を駆動させ
てキヤリア１０を矢印Ａ，Ｂ方向に適宜移動させること
により、印字動作は継続される。なお、上述の実施例は
、第３図に示すように、タイプホイール１のセンタープ
レード２２が単体で構成されている場合について述べた
が、センタープレート２２は必ずしも単体である必要は
なく、第４図に示すように、センタープレート２２を２
枚のセンタープレート素子２２ａ，２２ａ′を重ね合わ
せた形で構成し、各センタープレート素子２２ａ，２２
ａ′上にロングアーム２ａ，２ａ′とシヨートアーム２
ｂを分割して設けてもよく、更にセンタープレート２２
を３枚以上のプレート素子に分割して構成することも当
然可能である。この場合、活字のうち例えば欧米用と国
内用で共通する活字を一枚のセンタープレート素子２２
ａ上に形成しておけば、他は必要に応じてプレート素子
２２ａ′を追加して重ね合わせるだけで欧米用、国内用
更には特種用途向けの種々のタイプホイール１を容易に
製作することができる。また、上述の実施例はシヨート
アーム２ｂを３杢のロングアーム２ａ′，２ａ，２ａ′
毎に配置した場合について述べたが、シヨートアーム２
ｂは必ずしもロングアーム３本毎に配置する必要はなく
、搭載すべき活字数に応じて適宜配置してもよいことは
勿論である。

以上説明したように、本発明によれば、ロングアーム２
ａ′，２ａ′を互いに湾曲させ、それによつて生じる余
剰空間２ｃ中に先端に活字３′が形成されたシヨートア
ーム２ｂを設けたので、タイプホイール１の大きさが従
来と同一の大きさならばより多くの活字の収容が可能と
なり、従来と同一の活字数であるならばホイール１をよ
り小型化することが可能となり、従つて国内用タイプホ
イールを欧米用のものと同一の大きさで制作することも
可能となる。

また、各アーム２に対して活字は１個しか形成されてい
ないので、同一アーム２上に複数の活字３，３′を搭載
した際に生じるサイドプリント等の欠陥印字が生じるこ
ともなく、信頼性の高いタイプホイール１を提供するこ
とが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明が適用されている印字装置を示す斜視図
、第２図はシフト機構の側面図、第３図は本発明による
タイプホイールの一実施例を示す正面図、第４図は本発
明の他の実施例を示す正面図、第５図乃至第７図は過去
における提案例を示す正面図である。 １・・・・・・タイプホイール、２・・・・・・アーム
、２ｃ・・・・・・余剰空間、３，３ζ・・・・・活字
、２２・・・・・・センタープレート、２２ａ，２２ａ
′・・・・・・センタープレート、素子。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 長短の径の異なる２つの円周状に多数の活字を配し
   、該活字はセンタプレートより放射状に伸びるアームの
   先端に形成されてなるタイプホイールにおいて、前記径
   の短かい円周状に配列される活字を支持する短径のアー
   ムに隣接した位置に伸びた前記径の長い円周状に配列さ
   れた活字を支持する長径のアームは、前記短径のアーム
   方向に前記短径のアームの先端を包み込む空間を形成す
   るごとく曲げられ、前記空間内に前記短径のアーム先端
   に形成される活字が位置することを特徴とするタイプホ
   イール。