JPS5921517B2 - 携帯時計のプレ−ト固定構造

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【発明の詳細な説明】本発明は携帯時計のプレート固定構造に関するものであ
る。

従来の構造は第１図に示す如く、胴１の上方で、プレー
ト２の側面２ａと胴の側面１ａとの間に弾性部材３を配
置し、弾性部材３に水平方向の締め代を設けて、プレー
ト２を胴１に固定する構造であった。

このプレート２が、外力が加わった時にも抜けないのは
、弾性部材３と胴１及びプレート２に生じる摩擦力の為
である。

この摩擦力は、弾性部材３と胴１ａとの摩擦係数が大き
いほど、又弾性部材の圧縮応力が高いほど、更に胴１の
側面１ａのテーパーが垂直に近いほど大きくなる。

従って、胴１ａのテーパーが大きくなる加工方法、即ち
、プレス加工やダイキャスト加工等安い胴製造加工の採
用を困難としている。

また、この部分で防水性を確保する場合、胴１ａの仕上
面精度を良くすると防水に約しては有利になるが、摩擦
力が低下してプレート２をだきこんだ弾性部材３が胴か
らはずれ易くなる。

また、この部分の抜刀を高めると押し込み力も高まり、
押し込みに特殊な治具が必要となる。

更に、計算機付き時計のキーの復元を前記弾性部材と一
体の部材で行なおうとする場合、弾性部材の硬度やヤン
グ率等が、抜刀確保とキー復元とを同時に満足させるに
は相矛盾する点があった。

本発明はかかる欠点を除去したもので、その目的は、弾
性部材と胴の間に働く摩擦力がプレートの固定に不充分
な場合においても、確実にプレートの固定を行うことを
目的とする。

以下実施例について詳しく説明する。

第２図は胴１１の上方で、プレート１２の側面１２ａと
胴１１の側面１１ｂとの間に弾性部材１３を配置し、弾
性部材１３の１３ａ部に水平方向の締め代を用けた携帯
時計の断面図であり、第３図は第２図のＢ部拡大図、第
４図はＢ部平面図である。

弾性部材１３から胴１１の内面１１ａに係合する下方に
延びる突起１３ｂを４個所程度設け、アナログ表示用や
デジタル表示用の電子回路等を含むムーブメント１４を
胴１１の下方から挿入することにより、弾性部材１３ｂ
部が胴１１ｃとムーブメントの突起１４ａとの間にはさ
みこ捷れる。

ムーブメントの突起１４ａと胴１１ｃとのスキＡより、
弾性部材の突起係合部の先端肉厚１３ｃの方が大きい為
、１３ｃはＡを通り抜けることができない。

またプレート１２は計算機付き携帯時計のキーボードと
しての役割を果たす。

弾性部材１３はキーボード１２の側面及び下面全域をへ
のあいた部分ができないように密封して配置することに
より、計算機付き携帯時計のキーボード固定枠の役割と
この部分の防水の役割とを果たしている。

このキーボード固定枠１３とキーボード１２との間にキ
ーボタン１５を挿着している。

ムーブメントの突起１４ａに斜面部１４ｃ、弾性部材１
３に斜面部１３ｄを設けることにより、ムーブメント１
４０ケースへの挿入を容易にしている。

弾性部材の斜面部１３ｅは弾性部材１３の胴１１への挿
着を容易にし、斜面１３ｆはムーブメント１４を取りは
ずした場合の弾性部材１３の取りはすしを容易としてい
る。

また弾性部材１３がキーボード固定枠としてキーの復元
を行おうとする時、好ましいヤング率は１００〜１００
００に！９／ｃＩ／Ｌ２、好ましい硬度はショアＡ硬さ
で６０以上、ショアＤ硬さで８０以下である。

第２図１３ｇは円錐形状をなしキー１５のバネ復元機能
を有する部分である。

またプレート１２はキーボードに限定されるものではな
く、ブザー放音板や単なるデザイン的な化粧板であって
も良い。

弾性部材１３はキーボード固定枠のように一部にバネ性
を必要とする場合は、高分子エラストマーや合成ゴムが
良く、その他車なる固定用に用いる場合はジュラコンな
どの通常のプラスチックで良い。

プレートにはアルミ、ステンレス、黄銅などの金属板材
料が良い。

胴１１はアルミ、亜鉛、ステンレスなどの金属の他、プ
ラスチックでもよい。

プレート１２をキーボードとして使用する場合は、キー
１５を挿入する穴を設ける。

本発明によれば弾性部材と胴との間に働（摩擦力がプレ
ートの固定に不充分な場合においても確実にプレートを
固定できる為、胴の加工方法にプレス加工、グイキャス
ト加工等切削加工より胴製造コストの安い方法を導入で
きる。

壕だ、防水とする場合に、胴の弾性部材との接触面荒さ
を鏡面状態にすることが可能となる。

また弾性部材のヤング率や硬度を下げることが可能とな
る為、計算機付き携帯時計のキーボード固定枠として適
用できるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の実施例を示す断面図、第２図は本発明の
一実施例を示す断面図であり、第３図は第２図のＢ部拡
大図である。第４図はＢ部平面図である。１．１１・・・胴、２，１２・・・プレート、３，１３
・・・弾性部材、１３ｂ・・・弾性部材突起、１４ａ・
・・ムーブメントの突起。