JPS5921405B2 - パネル取付部の構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、基礎とその上に直立状態に載置されたパネル
体を取付げるためのバ伸し取付部の構造に関する。

従来、このようなパネル取付部の構造は、例えば、第１
図ａ、ｂに示すように、基礎２上に断面逆Ｔ字形の土台
金具１をアンカーボルト３で固定し、この土台金具１の
垂直部片１ａの側面にパネル体４の下端に垂設した垂下
取付片５を接合し、これら垂直部片１ａと垂下取付片５
とを、接合部に貫通させたボルト６とナツト７で緊締し
てなるものである。

しかしながら、斯る構造では、パネルの取付部がぜん断
接合であるため、水平荷重時の水平変形量が太き（取付
けが不安定であり、また、土台金具１の垂直部片１ａと
パネル体４の垂下取付片５を接合させてボルト６とナツ
ト７でこれらの接合部を緊締する場合に、パネル体４を
手で支えなから緊締作業を行わなければならないために
、多（の労力を要して作業性が悪いという欠点があった
。

本発明の目的とするところは、このような従来の欠点を
克服し、パネル取付部の構造を引張り接合として取付け
られたパネルの安定性を向上すると共に取付けに要する
労力の減少化を図って作業能率を増進することである。

本発明のパネル取付部の構造の特徴とするところは、パ
ネル体４の下端に、垂直部片８ｂとネジ孔１５．１５を
穿設した水平部片８ａを形成した逆Ｔ字形の金具本体８
と、該金具本体８の垂直部片８ｂに昇降自在に嵌装した
水平板９ａの下面両端部に水平部片８ａと同厚の脚片１
１，１１を固設すると共に中央部に設けた嵌装用スリッ
ト１０の両端にアンカーボルト挿通孔１２，１２と両側
にネジ孔１５，１５へ合致する連通孔１４．１４を穿設
した押えプレート９とからなるパネル取付部材２０を取
付け、該パネル取付部材２０の水平部片８ａと押えプレ
ート９を、アンカーボルト３゜３を突設した基礎２上に
上下に重合して載置し、これら水平部片８ａと押えプレ
ート９とを、押えプレート９の連通孔１４．１４より水
平部片８ａのネジ孔１５．１５に挿通した締付ボルト１
３゜１３で一体化し、更に押えプレート９０両端部をア
ンカーボルト３，３にナツト３′を螺合して緊締し、該
押えプレート９で金具本体８の水平部片８ａを基礎２上
に圧締したことである。

・以下、その実施例を第２図について説明すると、２は
基礎で、この基礎２には一対のアンカーボルト３，３が
一定の間隔を隔てて突設されている。

４は基礎２上に載置して取付けられるパネル体でこのパ
ネル体４の下端にはパネル取付部材２０が取付げられて
いる。

このパネル取付部材２０は、垂直部片８ｂとネジ孔１５
．１５を穿設した水平部片８ａを形成した逆Ｔ字形の金
具本体８と、該金具本体８の垂直部片８ｂに昇降自在に
嵌装した水平板９ａの下面両端部に水平部片８ａと同厚
の脚片１１．１１を固設すると共に中央部に設けた嵌装
用スリット１００両端にアンカーボルト挿通孔１２，１
２と両側にネジ孔１５．１５と合致する連通孔１４．１
４を穿設した押えプレート９とからなっている。

そして、パネルの取付けに際し、パネル体４の下端に取
付けたパネル取付部材２０の金具本体８に形成した水平
部片８ａを、第２図ａに示すように、アンカーボルト３
，３間の基礎２上に載置する。

次に、この金具本体８の垂直部片８ｂに昇降自在に嵌装
した押えプレート９を図中矢印で示したように下降し、
嵌装用スリット１００両端に穿設したアンカーボルト挿
通孔１２．１２内にアンカーボルト３，３を嵌合させる
ことによって、水平部片８ａと押えプレート９を、アン
カーボルト３．３を突設した基礎２上に上下に重合して
載置する。

次いで、第２図すに示すように、金具本体８の水平部片
８ａと押えプレート９とを、押えプレート９の水平板９
ａに穿設した連通孔１４．１４より金具本体８の水平部
片８ａに穿設したネジ孔１５．１５に挿通した締付ボル
ト１３，１３で一体化した後、更に、押えプレート９０
両端部をアンカーボルト３，３にナツト３′を螺合して
緊締し、該押えプレート９で金具本体８の水平部片８ａ
を基礎２上に圧縮すると、第２図す、ｃに示すように、
パネル体４はアンカーボルト３．３を突設した基礎２上
にバー％ル取付部材２０を介して安定よく固定される。

このように本発明は、パネル体４の下端に、垂直部片８
ｂとネジ孔１５．１５を穿設した水平部片８ａを形成し
た逆Ｔ字形の金具本体８と、該金具本体８の垂直部片８
ｂに昇降自在に嵌装した水平板９ａの下面両端部に水平
部片８ａと同厚の脚片１１，１１を固設すると共に中央
部に設けた嵌装用スリット１００両端にアンカーボルト
挿通孔１２．１２と両側にネジ孔１５．１５と合致する
連通孔１４．１４を穿設した押えプレート９とからなる
パネル取付部材２０を取付け、該パネル取付部材２０の
水平部片８ａと押えプレート９を、アンカーボルト３，
３を突設した基礎２上に上下に重合して載置し、これら
水平部片８ａと押えプレート９とを、押えプレート９の
連通孔１４，１４より水平部片８ａのネジ孔１５．１５
に挿通した締付ポル）１３．１３で一体化し、更に押え
プレート９０両端部をアンカーボルト３．３にナツト３
′を螺合して緊締し、該押えグレート９で金具本体８の
水平部片８ａを基礎２上に圧縮してなるパネル取付部の
構造を引張り接合としたものであるから、従来のように
、パネル取付部の構造をせん断接台としたものと異なり
、パネルの水平荷重時の水平変形量が小さいため、取付
けられたパネルの安定性は大巾に向上する。

また、本発明ではパネル体の取付げに際し、パネル取付
部材を基礎上に載置するのみでよ（。

従来のように、パネル体を手で支えながら作業をする必
要がないため、取付げに要する労力の減少化を図って作
業能率を増進することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは従来のパネル取付部の構造を示す正面図、第
２図すは同上の拡大側面図、第２図ａは本発明のパネル
取付部の構造を示す一部を拡大した分解斜視図、第２図
すは同上の構造を示す一部拡大正面図、第２図Ｃは同上
の一部拡大側面図である。 ４・・・・・・パネル体、８ｂ・・・・・・垂直部片、
１５・・・・・・ネジ孔、８ａ・・・・・・水平部片、
８・・・・・・金具本体、９ａ・・・・・・水平板、１
１・・・・・・脚片、１０・・・・・・嵌装用スリット
、１２・・・・・・アンカーボルト挿通孔、１４・・・
・・・連通孔、９・・・・・・押えプレート、２０・・
・・・・パネル取付部材、３・・・・・・アンカーボル
ト、２・・・・・・基礎、１３・・・・・・締付ボルト
、３′・・・・・・ナツト。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ パネル体４の下端に、垂直部片８ｂとネジ孔１５．
   １５を穿設した水平部片８ａを形成した逆Ｔ字形の金具
   本体８と、該金具本体８の垂直部片８ｂに昇降自在に嵌
   装した水平板９ａの下面両端部に水平部片８ａと同厚の
   脚片１１，１１を固設すると共に中央部に設けた嵌装用
   スリット１０の両端にアンカーボルト挿通孔１２．１２
   と両側にネジ孔１５．１５と合致する連通孔１４．１４
   を穿設した押えプレート９とからなるパネル取付部材２
   ０を取付け、該パネル取付部材２０の水平部片８ａと押
   えプレート９を、アンカーボルト３゜３を突設した基礎
   ２上に上下に重合して載置し、これら水平部片８ａと押
   えプレート９とを、押えグレート９の連通孔１４．１４
   より水平部片８ａのネジ孔１５，１５に挿通した締付ボ
   ルト１３゜１３で一体化し、更に押えプレート９０両端
   部をアンカーボルト３，３にナツト３′を螺合して緊締
   し、該押えプレート９で金具本体８の水平部片８ａを基
   礎２上に圧締したことを特徴とするパネル取付部の構造
   。