JPS5920564Y2 - 床暖房機の温度制御装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は床暖房機の温度制御装置に関する。

従来、この種の温度制御装置の制御として２通りの方法
があった。

即ち、床暖房機の暖房用敬具の温度を検出し、この検出
温度が設定温度を越えると該暖房用敬具に熱を供給する
熱供給装置を停止させて間接的に室内温度を制御するも
のと、室内温度を検出し、この検出温度が室内暖房設定
温度を越えると熱供給装置を停止させて直接に室内温度
を制御するものがある。

しかし、前者の制御方法では暖房用敬具の設定温度が一
定であるため、室外温度等周囲環境条件により快適性が
損われたり、更に室温の温度変化に対して暖房用敬具の
温度変化の方が大きいので、暖房用敬具が速やかに設定
温度に達して熱供給装置が停止し、これにより室内の暖
房の立上がりが遅い欠点がある。

又、後者の制御方法では、室温ならびに暖房用敬具の温
度共に脈動が大きくなり、室温が不安定となったり、更
に室温が非常に低い場合、暖房用敬具の温度が高くなり
過ぎる欠点がある。

本考案は上記の点に鑑みて為されたもので、室内温度に
応じて暖房用敬具の設定温度を調節する一方、この暖房
用敬具が上限温度以上とならないようにすることにより
上記従来の問題点を解消するものである。

以下本考案の一実施例を第１図と第２図に基づいて説明
する。

図中、１は室内床面上に敷かれた床暖房パネルの温度を
検出する敬具温度検出器としての第１サーミスタ、２，
３は夫々第１サーミスタ１の出力特性補正用抵抗、４，
５は夫々第１サーミスタ１の分圧用抵抗、６は第１サー
ミスタ１の検出温度の信号強さを適宜調節可能にする可
変抵抗、７，８は夫々入力抵抗、９は第１サーミスタ１
の検出温度に応じた抵抗変化による非平衡電圧が入力抵
抗７，８を介して入力される演算増巾器で、第１サーミ
スタ１の検出温度が高ければその出力は高くなる一方、
検出温度が低ければその出力は低い。

１０は演算増巾器９の帰還抵抗、１１は室内温度を検出
する室内温度検出器としての第２サーミスタ、１２．１
３は第２サーミスタ１１の出力特性補正用抵抗、１４．
１５は夫々第２サーミスタ１１の分圧用抵抗、１６は第
２サーミスタ１１の検出温度の信号強さを適宜調節可能
にする即ち、室内温度を設定する可変抵抗、１７．１８
は夫々入力抵抗、１９は第２サーミスタ１１の検出温度
に応じた抵抗変化による非平衡電圧が入力祈杭１７，１
８を介して入力される演算増巾器で、第２す・−・−ス
タ１１の検出温度が高ければその出力は低くなる一方、
検出温度が低ければその出力は高い。

２０は演算増巾器の帰還抵抗、２１はダイオード、２２
はダイオード２１にベースをそしてエミッタ並びにコレ
クタを入力抵抗１７の両端に接続されたｌ−ランジスタ
、２３．２４は演算増巾器９，１９の出力に接続された
入力抵抗、２５は床暖房パネルの検出温度と室内検出温
度に応じた演算増巾器９，１９の出力信号を入力とする
演算増巾器で、室内温度が低く或いは床暖房パネルの温
度が低いとその出力は高く一方室内温度が高く或いは床
暖房パネルの温度が高いとその出力は低い。

即ち、この演算増巾器２５は室内温度に応じて第１サー
ミスタ１の教具設定温度を調節する敬具設定温度調節手
段として作用する。

２６は演算増巾器２５の帰還抵抗、２７．２８は演算増
巾器２５の出力に接続された電流制限用抵抗、２９．３
０は入力抵抗、３１．３２は分圧抵抗、３３は床暖房パ
ネルの温度が上限温度に達すると以降説明する熱供給装
置を停止させる教具過熱防止手段としての比較器、３４
は比較器３３の帰還抵抗、３５は電流制限用抵抗２７．
２８との間と、比較器３３の出力とを結ぶ逆流防止用ダ
イオード、３６は定電圧ダイオード、３７は電流制限用
抵抗、３８は電流制限用抵抗２８にベースが接続された
１〜ランジスタ、３９はトランジスタ３８のベース・コ
レクタ間に配設された保護抵抗、４０はトランジスタ３
８のエミッタに接続されたリレーコイル、４１はリレー
コイル４０の逆起電力打消用ダイオード、４２は整流用
ダイオード、４３は平滑用コンデンサ、４４は電源１〜
ランス、４５は商用電源、４６は温水を床暖房パネルに
供給して熱供給装置として作用する循環ポンプ、４７は
リレーコイル４０の励磁時閉或するリレー接点である。

次に作用を説明する。

暖房開始時では室温が低いため、第２サーミスタ１１を
介して演算増巾器１９は高い信号を出力する一方、床暖
房パネルも比較的低い温度であるがら、第１サーミスタ
１を介して演算増巾器９は低い信号を出力する。

これによりこれら両信号を入力とする演算増巾器２５は
高い信号を出力するのでトランジスタ３８はオンし、リ
レーコイル４ｏが励磁される。

するとリレー接点４７は閉成されるので循環ポンプ４６
は作動し、温水が床暖房パネルに供給され、室内に熱を
放出することとなる。

尚、この時、室内温度は低く、演算増巾器１９の出力が
高いので、トランジスタ３８をオフさせる演算増巾器９
の出力を高くすることが゛でき、このことは第２図の８
曲線で示すように床暖房パネルの設定温度が高いことを
表わす。

そして、床暖房パネルならびに室内が昇温し、床暖房パ
ネルの温度が第２図の点線Ａに示す上限温度に達すると
、比較器３３の出力が低となり、ダイオード３５を介し
て演算増巾器２５の出力信号が帰還抵抗３４に流入する
ので、Ｉ−ランジスタ３８はオフとなり、リレー接点４
７が開放し、循環ポンプ４６は停止する。

この停止により床暖房パネルの温度が僅かに低下すると
比較器３３の出力が比較的高となり、演算増巾器２５の
高出力信号はトランジスタ３８のベースに流入するので
、１〜ランジスタ３８は再度オンし、リレー接点４７を
介して循環ポンプ４６が再動作して床暖房パネルが再度
昇温する。

このように床暖房パネルは第２図のＣ曲線に示すように
室内温度が比較的低い場合には路上限温度に制御される
ので、室内に放出する熱が多く速やかに室内が昇温する
こととなる。

そして、室内の温度が第２図のＥ曲線に示すように可変
抵抗１６により定められた設定温度第２図の点線りに接
近すると、演算増巾器１９の出力が徐々に低くなるので
、トランジスタ３８がオフになる演算増巾器９の出力が
それに応じて徐々に低くなり、床暖房パネルの設定温度
がそれに応じて徐々に低くなり、上限温度（点線Ａ）以
下となる。

即ち、室温が高くなった場合には床暖房パネルがらの放
熱量を減少させて、一定の暖房感覚を得られるようにす
る。

そして、しばらくして後、室内温度が設定温度以下とな
ると、演算増巾器１９の出力が高くなるので、床暖房パ
ネルの設定温度が上昇し、床暖房パネルの温度が昇温す
る。

従って、放熱量が増大し、再度、室内温度を速やかに昇
温させることとなり、以下同様に作動することとなる。

このように、室内温度が低い場合には床暖房パネルの設
定温度を高くして、床暖房パネルの温度を比較的高温に
維持して床暖房パネルの放熱量を増大する一方、室内温
度が高い場合には床暖房パネルの設定温度を比較的低く
して、放熱量を抑えたものだから、室内暖房の立上りを
良くすることができるとともに室外温度等周囲の環境条
件が変化しても室内の暖房感覚を一定にすることができ
、然も、室内温度及び床暖房パネル温度が犬きく変動す
ることはない。

又、床暖房パネルの温度の上限を規制しているので床暖
房パネルが過熱状態になることもない。

更に、本実施例では、トランジスタ２２により室内温度
が低い時演算増巾器１つの出力を増大しているので、床
暖房パネルの設定温度を高くすることができ室内暖房の
立上りを一層良くすることができる長所もある。

尚、上記実施例では、循環ポンプのオン・オフ制御に適
用したが、電磁弁の制御或いは燃焼機の制御に適用して
も良いこと明らかであり、更にオン・オフ制御でなくと
も比例制御等連続制御でも良い。

又、温水を利用した床暖房であるが、電気カーペラＩ・
等でも良いし、更に温度検出器としてバイメタル、気体
膨張式等のメカニカルサーモスタットを用いても良いし
、組合せでも良くその数は夫々に対して一個でなくとも
良い。

又、敬具保護手段による床暖房パネルの上限温度は固定
であるが、調整ボリュームを設けてカーペット等の厚み
に応じて上限温度を調節するように構成しても良い。

以上説明したように本考案によれば、室内温度に応じて
床暖房用敬具の設定温度を調節し、然も該床暖房用敬具
の温度が上限温度以上とならないように構成したので、
室内暖房の立上りを良くすることができるとともに室外
温度等周囲の環境条件が変化しても室内の暖房感覚を一
定にすることができ、然も、室内温度及び床暖房パネル
温度が大きく変動することはない。

又、床暖房用敬具の温度の上限を規制しているので、該
床暖房用敬具が過熱状態になることもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例である床暖房機の温度制御装
置の回路構成図、第２図は同上装置の作動図を表わす。 １・・・第１サーミスタ、９・・・演算増巾器、１１・
・・第２サーミスタ、１９・・・演算増巾器、２５・・
・演算増巾器、３３・・・比較器、３８・・・トランジ
スタ、４０・・・リレーコイル、４６・・・循環ポンプ
、４７・・・リレー接点。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 室内床面上に敷かＦした暖房用敬具と、この暖房用敬具
   に熱を供給し該暖房用敬具を介して室内に熱を放出させ
   る熱供給装置と、前記暖房用敬具の温度を検出する敬具
   温度検出器と、とを備え、前記敬具温度検出器が教具設
   定温度以上を検出したとき前記熱供給装置の熱供給作動
   を停止するようにした床暖房機の温度制御装置において
   、室内温度を検出する室内温度検出器を設けるとともに
   この室内温度検出器からの温度検出信号に応じて前記敬
   具温度検出器の前記教具設定温度を調節する教具設定温
   度調節手段を設ける一方、前記暖房用敬具が上限温度に
   達すると前記熱供給装置の作動を停止する教具過熱防止
   手段を設けたことを特徴とする床暖房機の温度制御装置
   。