JPS5919339B2 - マトリツクス型液晶表示装置 - Google Patents

マトリツクス型液晶表示装置

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JPS5919339B2
JPS5919339B2 JP52105549A JP10554977A JPS5919339B2 JP S5919339 B2 JPS5919339 B2 JP S5919339B2 JP 52105549 A JP52105549 A JP 52105549A JP 10554977 A JP10554977 A JP 10554977A JP S5919339 B2 JPS5919339 B2 JP S5919339B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般的には液晶ディスプレイ、特に薄膜トラン
ジスタ(TFT)を用いたマトリックス型液晶表示装置
の構造に関するものである。
この種装置として特開昭50−17599(日本分類1
01E5、101E9、104GO、97(7)B4)
がある。
これは第1図に示すように、行ドライバR1〜Rnへゲ
ート電極を、列ドライバC1〜Cnへソース電極を接続
したFETトランジスタ20を備え、ドレイン電極とア
ース間に液晶2Tを挿入するとともに、ドレイン電極と
ゲート電極間にコンデンサ26を挿入して構成される。
液晶間の電気信号の印加とそこでの光学特性の変化の間
には遅延があるので、コンデンサ26は液晶間に信号電
圧が存る時間をその緩和時間以上に延長させて液晶が応
答できるようにするものであり、トランジスタ20はし
きい値を与える。第1図の構成において、コンデンサ2
6はトランジスタ20のドレインおよびゲート間に挿入
され、コンデンサ及び分離したアース面間の結合を不要
にしてι)る。行発生器R1が正パルス、列発生器C、
が負アナログパルスを発生すると、コンデンサCllに
印加された電圧は列発生器C4からのアナログ電圧30
を波形29によつて決定される量だけ越える。しかしな
がら波形29がアース電位に帰還すると(これによりト
ランジスタTllはオフになる。)、コンデンサCll
間の電圧は列発生器C、により供給されるのと等しくな
り、コンデンサCllは液晶セルLCIIと並列になる
。従つてコンデンサ26はトランジスタのゲート及びド
レイン間にあるとしても、フレームの大部分の間、液晶
と並列であり、これにより液晶の応答時間を増加させる
。このように、各エレメント毎にFET及び浮遊容量を
設ける回答が述べられている。
その後、1972年にFET及び浮遊容量を蒸着膜(T
hlnFilm)を用いて形成する事により構成したマ
トリツクス型液晶表示装置がウエスチングハウス社(W
H社)から発表されている。
この仕様の詳細についてはIEEETrans.ONE
lectrOnDenicesED−20P995,1
973,T.P.Br0dyeta1,6A6″X67
2Ol/InOhLiquidCrystalDisp
layPanel”に述べられているが、この発明をよ
り理解するために、上記RepOrtに基づいて、その
仕様及び動作原理を説明する。第2図は、液晶の1エレ
メントをTFT及び浮遊容量を用いて駆動する回路を、
第3図は、その駆動波形を示す。
これらは1エレメントのみを示したが、これをX−Yに
配置し、それを適当に結線することにより、マトリツク
ス表示が可能になる訳である。第2図のソース電極1か
らV1電圧、ゲート電極3からV1電圧を印加すると、
TFT6は導通(0N)状態となり、ソース電極1から
TFTの0N抵抗(RON)を通して液晶の容量(CL
c)7と並列に接続されている浮遊容量(Cs)8に充
電が行なわれ、ドレイン電極5の電位(Vdrain)
は式(1)に従つて変化する。
但し τ1=RON(CLC+CS) 次にゲート電極3を−V2にするとTFT6は遮断(O
FF)状態となり、容量CLC7及びCs8に充電され
ている電荷は、TFT(7)0FF抵抗(ROFF)及
び液晶の抵抗(RLc)を通して放電を開始するが、抵
抗ROFF及びRLCが抵抗RONに比べて非常に高く
、その放電は徐々にしか行なわれず、ドレイン電極の電
位(Vdrain)は式(2)に従つて長い時間、高電
位で保持される。
但しτ2−(ROFF//RLC)(CLC+CS)こ
の様子を各電極の電圧波形によつて第3図に示すが、ソ
ース電極1に加わる実効電圧が極めて小さいにもか\わ
らず、ドレイン電極に生じる実効電圧、つまり液晶エレ
メントに印加される実効電圧は非常に大きくなり、高コ
ントラストの表示が行なわれる訳である。
この時、より高いコントラストを得る為には、式(1)
,(2)から考えて、TFTO)ROFF/RONの比
を大きくすることはもち論、RLC〉ROFFにすると
良い。
これは、導電率の非常に低い液晶材を用いれば良いこと
を示している。事実、WH社ではこの電界効果型(FE
M)の液晶材として、下記の混合比のツイステエド ネ
マテイツク(TN)液晶を用いている。このTN−FE
M−LCは、第4図に示すようにTNセル9の前後に2
枚の偏光板13,14をクロスニコルに配する必要があ
り、従つて、TNセル9の一対の電極は、いずれも透明
電極12,12′(例えばIn2O3)にする必要があ
つた。
これをWH社ではIn,O3蒸着工程を省く意味から、
金を500λ程度蒸着しているが、In2O3の場合9
0%以上の透過率特性が得られるのに対し、金(500
λ)では、70%以下と透過率が悪く、良好な表示が得
られなかつた。次にこの装置の薄膜トランジスタアレイ
基板を形成する程のマスク(蒸着マスク又は、ホトマス
ク)のパターンを示しながらその製作工程を説明する。
工程1 コンデンサ(Cs)8の片面電極25を第5図aのマス
クを使用して、蒸着する。
この斜視図を第6図aに、断面図を第7図aに示す。こ
の電極は後に作る絵素の電極28と重なる位置にあり、
In2O3,snO2等の透明電極材料を用いる。工程
2ゲート電極3を第5図bのマスクを使用して蒸着する
電極材料としてはAl等を用いる。この電極の斜視図を
第6図bに、断面図を第7図bに示す。工程3 全面に絶縁膜26(例えばSiO2)を蒸着する。
この膜の斜視図を第6図cに、断面図を第7図cに示す
。この膜には次の3つの働きがある。1.ゲート電極3
と工程6で蒸着するソース電極27のクロス部を電気的
に絶縁する。
2.TFT素子のゲート電極の絶縁膜26として用いる
3.コンデンサ(Cs)8の誘電体膜として用いる。
工程4ゲート電極3土の絶縁膜26の土に半導体膜27
(例えばCdS,CdSe,Te)を第5図cに示すマ
スクを使用して蒸着する。
この膜の斜視図と断面図を第6図dと第7図dにそれぞ
れ示す。工程5液晶セルの薄膜トランジスタ基板側の透
明電極28(例えばIn2O3,SnO2)を第5図d
のマスクを使用して蒸着する。
この電極28の斜視図と断面図を第6図eと第7図eに
各々示す。工程6ソース電極27とドレイン電極29と
してAl,Auなどを第5図eのマスクを使用して蒸着
する。
この電極の形状を第6図fと第7図fに各々示す。なお
、W.H.社では工程5の透明電極、工程6のソース電
極及びドレイン電極にAu(500A程度では、半透明
な膜になる)を用い、同時に蒸着している。以上がマト
リツクス型の液晶表示装置の片方の電極である薄膜トラ
ンジスタアレイ基板の製作工程である。
もう一方の基板30は各絵素に共通の全面透明導電膜3
1を製作する。次にこの両方の電極上にSiO又はSi
O2等の透明絶縁膜33を蒸着し、斜蒸着又はラピング
等によつてTN配向処理を行ない2枚の基板をシール材
32で封止をし、これにTN−LC37を注入すること
によつて、マトリツクス型液晶セル34は完成する。こ
れに偏光板35,35′、反射板36を組み合わせるこ
とによつて、第8図に示したマトリツクス型液晶表示装
置となる。上記表示装置はTN−FEM−LC(ツイス
トネマテイツク電界効果型液晶)を用いているため、透
過型にセルを構成することが必要であり、従つてTFT
の電極は透明導電膜あるいは500λ程度以下の極めて
薄い金属膜で形成することが必要となる。
しかしながら、TFTの電極を透明導電膜で形成するた
めにはIn2O3の面抵抗及び光透過率の関係から基板
を350℃程度に加熱しながら蒸着することが必要とな
り、この加熱は基板上に形成される回路素子の容量特性
や動作特性を阻害し、歩留りを著しく低下させる。また
TFTの電極を金属で形成すると室温での蒸着が可能と
なるが、しかしながら金属膜を500人程度に薄く形成
するには非常に困難な膜厚制御を必要としまノた光透過
率も低いものとなる。
本発明は上記問題点に鑑み、TN−FEM−LCと同じ
電界効果型でありながらセル構造を反射型とし、TFT
の電極を光反射性の金属膜で構成することにより上述の
問題点を解決した新規有用なマトリツクス型液晶表示装
置を提供することを目的とするものである。
本発明に於いては、TFTの電極を金属膜で構成し、反
射型のセルとしている。
また前述した如くTFTのオフ抵抗ROFFと液晶のリ
ーク抵抗RLCとの関係がROFF<RLCとなる条件
を満足するように液晶材を電界効果型とし上記反射型セ
ルで表示駆動するために色素を含有したゲストホスト電
界効果型液晶を表示側基板とTFTの間に層設した構成
としている。液晶のゲストホスト効果とは、Heilm
eierとZanOniにより、〔ApplphysL
ett,l39l(1968)〕報告された効果で多色
性色素をゲストとしホストとしての液晶中へ溶解させた
系に電界を印加することにより、いわゆる液晶分子の電
界変形効果を生じさせ、その結果として、多色性色素の
分子軸を回転させ、光吸収度を変調させ、表示として用
いるものである。
そのセル構成及び光学系は第9図に示す。第9図aは一
般的な反射型のゲストホスト効果型の液晶セルを示す。
これはセルの裏側に散乱板21があるが、これを第9図
bのようにセルの一方の電極を光散乱する構造電極(例
えば、磨り硝子24上にA1電極23を蒸着する)にす
る事により、同じように良好なコントラストが得られる
。本発明はこの第9図bの構造のゲストホスト型液晶セ
ルを使用する。従つて、第5図〜第7図に示したマスク
による製作工程に於いて、改めて工程全部を説明しない
が、前記工程1のIn2O3の透明電極を工程2のゲー
ト電極及びXバ一電極(Al)と同一の材料同一マスク
で蒸着することが出来る。又、同様に工程5の液晶セル
の片面電極(N2O3)を工程6のソース電極と同一材
料にすることが出来、同一マスクで蒸着出来るといつた
様に程を簡略化出来、W.H社の500人膜厚のAuを
用いるより、良好な表示が得られるといつた特長が生れ
る。この、散乱電極を作る方法としては、全面磨り硝子
上にA1を蒸着しても良いし、TFT素子及びXY電極
を蒸着する以外の表示面のみを磨り硝子にしたい時は、
ガラス面にフオトレジストを塗布した後適当なマスクを
用いて露光し、フツ酸(HF)等で、ガラス面を解かし
凸凹面を作り、その土にA1を蒸着しても良い。金属の
蒸着時には基板は室温に設定されるため、容量特性及び
動作特性の劣化を招くことがなく信頼性のある回路基板
を構成することができる。第10図は後者の場合の断面
図を示す。第10図において、38はA1等の同一材料
で出来ているTFTのゲート電極及びコンデンサCsの
片面電極を示し、39はA1等の同一材料で出来ている
ソース電極、ドレイン電極及びLCセルのTFTアレイ
基板側の電極を示す。
又、ガラス基板の代りに光を透過しないセラミツク基板
を用いる事も可能であり、ガラス内のNaイオンがTF
Tの特性を劣化する危険性もあり、その意味から、セラ
ミツク基板を用いることにより、より安定なTFT素子
表示装置の製作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のTFT及び浮遊容量を用いて駆動するマ
トリツクス型液晶表示装置の駆動回路図、第2図は同じ
く従来の蒸着膜を用いる別の型式のマトリツクス型液晶
表示装置の駆動回路図、第3図は第2図の回路の各電極
の電圧波形図、第4図は反射型TNLCセルの基本構造
図、第5図はマトリツクス型液晶表示装置を製造する際
に用いられる各工程のマスクの図、第6図は基板土に順
次作られる膜を示す斜視図、第7図は同じく各工程での
断面図、第8図は従来のマトリツクス型液晶表示装置の
断面図、第9図A,bは反射型ゲスト−ホスト液晶セル
の基本構造図、第10図は本発明によるマトリツクス型
液晶表示装置の断面図を示す。 3はゲート電極、25はコンデンサ電極、26は絶縁膜
、27はソース電極、28は透明電極、29はドレイン
電極。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 複数本のゲート線及び該ゲート線と直交する複数本
    のソース線を備え、その各交点に薄膜トランジスタアレ
    イ及び薄膜コンデンサアレイを形成した回路基板と、透
    明電極を形成した表示基板と、前記薄膜コンデンサアレ
    イと前記透明電極間に層設された液晶材と、を具備して
    成るマトリックス型液晶表示装置に於いて、前記薄膜ト
    ランジスタアレイのドレイン電極に接続された前記液晶
    材に電界を印加する電極層を磨り硝子状の回路基板面上
    に形成した光反射性の金属電極で構成し、前記液晶材を
    色素の含有されたゲストホスト電界効果型液晶で構成し
    たことを特徴とするマトリックス型液晶表示装置。
JP52105549A 1977-08-30 1977-08-30 マトリツクス型液晶表示装置 Expired JPS5919339B2 (ja)

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