JPH11271786A - 液晶表示装置 - Google Patents
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- JPH11271786A JPH11271786A JP7107498A JP7107498A JPH11271786A JP H11271786 A JPH11271786 A JP H11271786A JP 7107498 A JP7107498 A JP 7107498A JP 7107498 A JP7107498 A JP 7107498A JP H11271786 A JPH11271786 A JP H11271786A
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Abstract
ずに低消費電力化が図られ、かつ、液晶を焼き付かせる
ことなく優れた表示特性を発揮する液晶表示装置を提供
する。 【解決手段】 ドレイン電極307bと画素電極313
との間に、上下二層の強誘電体層303,305の間と
上下各面に下部電極302a〜302c、中部電極30
4a〜304c、及び上部電極306a〜306cをそ
れぞれ配設し、下部、中部、上部の各電極を間欠的に配
設し、下部電極と中部電極、中部電極と上部電極との間
で電極の位置を互い違いになるように配設した。上下の
電極が重なりあう部分に小キャパシタが形成されるよう
にし、強誘電体層303を挟持してできる小キャパシタ
と強誘電体層305を挟持してできる小キャパシタとの
間で極性が逆向きになるようにした。
Description
画素部分に強誘電体を配置してメモリ性を持たせた液晶
表示装置に関する。
特徴を生かし、携帯用端末の表示素子や、大画面の薄型
テレビの画面用として広く利用されている。特に近年で
は携帯用端末としての用途から長時間バッテリー駆動可
能なものが望まれ、低消費電力化が大きな課題になって
いる。
Pは、付加容量C、駆動周波数f、駆動電圧Vに対して
次式(1)で表される。
にはC、f、又はVを下げれば良いが、CやVを大幅に
下げることは難しい。付加容量としては主に信号線容量
や液晶容量、補助容量があるが、これらを大幅に低減す
ると、保持特性の低下や、信号線歩留まりの低下などを
引き起こすためである。また、駆動電圧Vを下げると液
晶表示装置の駆動に支障をきたすためである。
を保持すること(すなわちメモリー性を持たせること)
ができれば、例えば間欠的に必要な時に信号を書込むこ
とができるので、低減することが可能である。
いれば、超低消費電力での駆動が可能な液晶表示装置の
実現が可能になる。
の一つとしては強誘電性液晶(SSFLC)の採用があ
る。強誘電性液晶では自発分極により電源を切っても液
晶配向状態を記憶しているため、メモリー性を有してお
り、そのため低消費電力で駆動することが可能である。
く、わずかな振動でも表示が乱れるなど、表示上の安定
性に問題がある。また、透過率変化を電界に対して連続
的に変化させることができず、中間調表示(多階調表
示)が難しいという原理的な問題点がある。さらに、携
帯用途に適している反射型モードではなく透過モードで
あるため、バックライト部分での消費電力により低消費
電力化が難しいという問題もある。
強誘電体の自発分極のメモリー性を利用した液晶表示装
置が提案されている(特願平8−45074)。この液
晶表示装置の模式図を図5に示す。すなわち、電極10
9と電極104に挟まれた液晶層110からなる液晶容
量、とゲート電極105、アモルファスシリコン島構造
106、ソースドレイン電極107からなるTFT(薄
膜トランジスタ)、の間に電極101と103の間に挟
んだ強誘電体層102からなる容量を電極101を介し
て直列に接続し、強誘電体102の分極状態で液晶配向
を制御するものである。特に本構造では強誘電体を島状
にパタ−ニングしているため、強誘電体と液晶の容量比
を容易に設計できる。そのため、この容量比の設計によ
り、単位液晶保持電圧当たりの駆動電圧を最適化できる
というメリットがあった。
るために十分な保持電圧を得るためには、設計上強誘電
体の膜厚を厚くする必要があった。
液晶と強誘電体の直列回路モデル図6を用いて本表示装
置の動作状態を説明する。強誘電体は図7のような電荷
電圧特性であると仮定する。また、直線L1〜L3は液
晶容量により決まる動作直線であり、この直線とヒステ
リシス関数との交点が強誘電体の分圧となる。図8が駆
動電圧のパルス波形である。まず、Vin=VR のリセッ
ト電圧を与える。このとき強誘電体の状態はAであり、
分極は書込みとは逆方向にリセットされる。次に、Vin
=Vw の電圧を与えると、状態はBとなり、強誘電体に
は分極電荷Qaが書込まれる。この後、Vin=Vh の保
持電圧を加えた状態(C)で保持する。なお、分極電荷
Qa はVw により制御が可能である為、階調表示が可能
となる。この駆動を何回か同極性で繰り返す。適当な時
間で正負の極性を反転する。これは、DC電圧による液
晶の焼き付きを防ぐためである。
る。簡単の為Vh =0で保持すると仮定する。この時、
図7のような比較的急峻なヒステリシス特性の場合、動
作点Cの強誘電体電圧Vfは抗電圧(−Vc )とほぼ等
しいと近似できる。
用いて、 VC =Ec df ・・・(4) すなわち、液晶保持電圧は Vlc=Ec df ・・・(5) と表せる。例えば、本実施例で用いているBTNの抗電
界Ec は50〜100kV/cmである。液晶保持電圧
を5Vとすると、式(5)より強誘電体の膜厚としては
0.5〜1μm程度必要な計算となる。
はスループットの低下、最終的にはデバイスのコストア
ップにつながり好ましくない。例えば、比較的容易なプ
ロセスであるゾルゲル法による成膜を行なうにも、1回
のコートで500A(オンクストローム)程度しかコー
トできないので、十数回のコート・アニールプロセスが
必要となってしまう。また、厚膜にすると膜応力が増加
する為、膜はがれやクラックなどが成膜過程で生じ易い
という問題があり、厚く成膜すること自体もかなり難し
いという問題がある。
の接触特性や強誘電体自体の非対称性から、強誘電体の
ヒステリシス特性やリーク特性が上下方向で対称ではな
かった。これは上部電極と下部電極が異なるとき特に顕
著だが、かりに上部電極と下部電極が同じ金属材料で形
成されていてたとしても非対称性は消失しなかった。そ
のため、交流駆動した際にも画素電位の極性差に起因す
る直流成分を除去することができず、液晶を焼き付かせ
るという問題もあった。
電体を用いた液晶表示装置では、液晶に十分電圧をかけ
るために強誘電体に1μmオーダーの厚い膜厚が要求さ
れ、プロセス増加によるコストアップの問題があった。
また、強誘電体の膜厚方向の特性の非対称性のため、交
流駆動しても直流成分が残りやすく、液晶を焼き付かせ
るため、表示特性においても問題があった。
なされたものである。
コストアップさせずに低消費電力化が図られる液晶表示
装置を提供することを目的とする。
液晶を焼き付かせることなく優れた表示特性を備えた液
晶表示装置を提供することを目的とする。
め、請求項1記載の本発明の液晶表示装置は、画素電極
と対向電極との間に挟持された液晶層と、表示信号を選
択して前記画素電極に印加する印加手段と、前記画素電
極と前記印加手段との間に配設された容量素子とを備
え、前記容量素子が、第1の強誘電体層の両側に電極板
を間欠的に配設してなり、第1の極性を有する第1の容
量部と、前記第1の容量部に隣接配置され、第2の強誘
電体層の両側に電極板を間欠的に配設してなり、前記第
1の極性と逆向きの第2の極性を有する第2の容量部
と、を具備する。
請求項1記載の液晶表示装置であって、前記第1の強誘
電体層が、上層50nm膜厚平均の抵抗率が100Ωc
m以下の導電性層を含むもの、又は、上層30nm膜厚
平均で0.5%のArを含むものであることを特徴とす
る。
請求項1記載の液晶表示装置であって、前記第1の強誘
電体層が、上層50nm膜厚平均の抵抗率が100Ωc
m以下の導電性層を含むもの、又は、上層30nm膜厚
平均で0.5%のArを含むものであることを特徴とす
る。
画素電極と対向電極との間に挟持された液晶層と、表示
信号を選択して前記画素電極に印加する印加手段と、前
記画素電極と前記印加手段との間に配設された容量素子
とを備え、前記容量素子が、第1の強誘電体層の両側に
間欠的に配設されたイオンドープ層を備え、第1の極性
を有する第1の容量部と、前記第1の容量部に隣接配置
され、第2の強誘電体層の両側に間欠的に配設されたイ
オンドープ層を備え、前記第1の極性と逆向きの第2の
極性を有する第2の容量部と、を具備する。
の基本的な構成を図1に示す。
5とアモルファスシリコン島層106とソース・ドレイ
ン電極107からなるTFTのソース電極107と画素
電極104の間に形成した強誘電体容量108を、2層
に形成された強誘電体102及び111が電極101及
び電極112を介してチェイン状に形成したことを特徴
とする。
記載の発明によれば、複数のキャパシタがチェイン状に
直列に接続されて複数のキャパシタの集合体としての容
量が形成される。そのため、膜厚が薄くとも回路的には
膜厚の厚い一つの容量と等価な、大型の容量を形成でき
る。
無く所定の膜厚を形成でき、液晶に十分な保持電圧を与
えることができる。
強誘電体で形成するので、上下電極や強誘電体の上下方
向のリーク特性、ヒステリシス特性の非対称性をキャン
セルすることができ、液晶の焼き付きを防ぐことができ
る。
液晶表示装置において、前記第1の強誘電体層として、
上層50nm膜厚平均の抵抗率が100Ωcm以下の導
電性層を含むもの、又は、上層30nm膜厚平均で0.
5%のArを含むものを採用する。そのため、液晶に十
分な保持電圧を与えることができる。
記載の液晶表示装置において、前記第1の強誘電体層又
は前記第2の強誘電体層として、Bi3 TiNbO9 を
採用する。そのため、液晶に十分な保持電圧を与えるこ
とができる。
タがチェイン状に直列に接続されて複数のキャパシタの
集合体としての容量が形成される。そのため、膜厚が薄
くとも回路的には膜厚の厚い一つの容量と等価な、大型
の容量を形成できる。
無く所定の膜厚を形成でき、液晶に十分な保持電圧を与
えることができる。
強誘電体で形成するので、上下電極や強誘電体の上下方
向のリーク特性、ヒステリシス特性の非対称性をキャン
セルすることができ、液晶の焼き付きを防ぐことができ
る。
形態にかかる液晶表示装置について説明する。
置の垂直断面図であり、図3は同液晶表示装置の平面図
である。
装置の作り方について説明する。
0nm堆積させ、下部電極302を形成する。下部電極
302の材料としてはAu、Agなどを用いても良い。
iNbO9 (BTN)をスパッタリングにより300n
m形成する。
てBTNを選んだ理由について説明する。
B2 WO6 (BWO)とBTNの3種類の膜を5インチ
基板に250nm成膜し、キャパシタを形成して、特性
を評価した。5V印加時のリーク電流の評価及び10
V、1kHzの三角波電圧入力による電流測定によりヒ
ステリシス特性の評価を行なった。結果を表1に示す。
BWOより大きいが、PZTよりははるかにヒステリシ
ス特性も優れていることが分かった。また、抵抗の大き
さでも大幅に優れていることが分かった。そのため、本
液晶表示装置ではBTNを用いた。
04を形成した。
電体305を形成した。なお、電極304のテ−パ角は
やはり70°で形成したが、ステップカバレッジは良好
であった。
06を形成した。
307a、ドレイン電極307bを形成した。
VDで200nm堆積し、コンタクト層308を形成し
た。
00nm、連続的に堆積し、その後ドライエッチングを
用いて同時にパタ−ニングを行ない、a−Si層30
9、ゲート絶縁膜層310を形成した。
ングして、ゲート電極層311を形成した。
ト法で500nmの厚さに形成し、パッシベーション層
312を形成した。
ニングして、画素電極層313を形成した。
パッタして形成したブラックマトリクス層315、カラ
ーフィルタ層316、さらにITOで形成した対向電極
層317を形成し、対向基板を作成した。
ック液晶を注入し、スペーサで5μmに均一になるよう
にはさみ、液晶セルを作成した。この周辺に駆動装置を
配置して、液晶表示装置を完成した。なお、本液晶表示
装置では画素電極313をAlで構成し、周囲から入射
する光を反射することで表示する反射モードの液晶表示
装置である。
層303,305の図中左端にドレイン電極307bが
接続され、図中右端で画素電極313と電極304cと
が接続されている。
間電極304a〜304c、同下面には複数の下部電極
302a〜302cがそれぞれ間欠的に配設されてい
る。
部電極302a〜302cとは、隣接する二つの下部電
極302a、302bの間の位置に中部電極304aが
くるように配設されており、下部電極302b、302
cの間の位置に中部電極304bがくるように配設され
ている。
付近は強誘電体層303を介して対向する下部電極30
4aと下部電極304bのそれぞれの端の部分と重なる
ような位置に配設されている。同様に、中部電極304
bは対向する下部電極302bと302cの間にくるよ
うに配設され、中部電極304cは対向する下部電極3
02cとの間でその左端が下部電極302cの右端と重
なるように配設されている。
に配設されたもう一つの強誘電体層305の上面にも間
欠的に上部電極306a〜306cが配設されている。
この上部電極306a〜306cと中部電極304a〜
304cとの位置関係は、上記下部電極302a〜30
2cと中部電極304a〜304cとの位置関係と同じ
ように、互い違いに配設され、各電極の左右両端どうし
が部分的に重なるように配設されている。
誘電体層303,305と、これら強誘電体層303,
305の上下の面に間欠的に配設された下部電極302
a〜302c、中部電極304a〜304c、及び上部
電極306a〜306cの全体で構成しており、強誘電
体層303,305の左側に隣接配置されたドレイン電
極307bと右側に配設された画素電極313の接続部
分との間に下部電極302a〜302c、中部電極30
4a〜304c、及び上部電極306a〜306cを介
したキャパシタとなっている。
ン電極307bと画素電極313との間に、強誘電体層
303、下部電極302a〜302c及び中部電極30
4a〜304cで構成される一つの容量と、強誘電体層
305、上部電極306a〜306c及び中部電極30
4a〜304cで構成されるもう一つの容量とが形成さ
れており、これら二つの容量は互いに並列に接続された
関係となっている。
察すると、各容量はそれぞれ小さなキャパシタが直列に
接続された形となっている。
〜302c、及び中部電極304a〜304cで構成さ
れる容量について見ると、下部電極302a〜302c
と中部電極304a〜304cとの間で電極の両端部が
重なる部分には小さなキャパシタが形成され、合計5つ
の小キャパシタが形成される。これらの小キャパシタは
互いに直列に接続したのと等価な回路を形成する。
06a〜306c、及び中部電極304a〜304cで
構成される容量について見ると、上部電極306a〜3
06cと中部電極304a〜304cとの間で電極の両
端部が重なる部分には小さなキャパシタが形成され、合
計5つの小キャパシタが形成される。これらの小キャパ
シタは互いに直列に接続したのと等価な回路を形成す
る。
込まれた容量は、小キャパシタを5つ直列に接続して形
成される容量素子を二組用意し、これらを互いに並列に
接続した構成となっている。
る。
部電極304aの左端との重なり部分に形成される小キ
ャパシタについて着目すると、通電時には交流が印加さ
れて電荷が蓄積される。そして電流を切ったときには、
ここに蓄積された電荷が放出されて電荷がゼロになるの
が理想的であるが、実際には電荷がいくらか残存するた
めキャパシタには極性が存在する。いま仮に中部電極3
04aの左端部と下部電極302aの右端部とで形成さ
れる小キャパシタには図中下から上向きの極性が存在す
るとする。
極306aの右端部との重なり部分に形成される小キャ
パシタについて着目すると、この小キャパシタには前記
中部電極304aの左端部と下部電極302aの右端部
とで形成される小キャパシタの極性とは逆向きの極性が
存在する。
電率や厚さ、電極の重なり部分の長さがほぼ等しいた
め、中部電極304aの左端部と上部電極306aの右
端部との重なり部分に形成される小キャパシタと、下部
電極302aの右端と中部電極304aの左端との重な
り部分に形成される小キャパシタとがほぼ等価のキャパ
シタになるためである。ドレイン電極307bと上部電
極306a及び下部電極302aとは接続されているた
め、上部電極306aと下部電極302aとは同電位に
なり、中部電極304aと上部電極306aとの間に印
加される電圧と中部電極304aと下部電極302aと
の間に印加される電圧とは互いに逆向きで絶対値が等し
くなる。そのため、交流を切った後に残る極性も絶対値
が等しく、極性が逆向きとなる。そのため、これらの極
性が互いに打ち消しあうので、中部電極304a左端の
上下に形成される二つの小キャパシタどうしで極性を打
ち消し合う。
端、中部電極304bの左右両端、及び中部電極304
cの左端の各上下に形成される小キャパシタも上下一組
ずつで極性が逆になり互いに極性を打ち消し合う。その
ため、容量全体としては小キャパシタの極性が相殺さ
れ、見掛け上は極性がゼロになり、リーク電流を抑える
ことができる。
小キャパシタを5つずつ直列に接続したものを二組並列
に接続したのと等価の回路を形成する構成となっている
ので、強誘電体層303,305の膜厚を大きくするこ
となく、実質上は膜厚が厚い容量素子と同等の大きな保
持能力が得られる。
305の膜厚自体は小さいので製造コストの上昇も抑え
られる。
に接続した小キャパシタの数は5個だが、これ以外にも
任意の数で形成することができる。
2の実施形態について説明する。なお、上記第1の実施
形態と共通する構成の説明については省略する。
して、強誘電体の2層構造及びパッシベーション層の構
造については図4のような構造にすることも可能であ
る。
表示装置の垂直断面図である。
の作り方について説明する。
厚さに形成した後、強誘電体層402としてBTNを3
00nmの厚さに形成し、その上にAlやレジストをパ
タ−ニングしたものをマスクとして用いてPH3 やB2
H6 を50keVから100keV程度で加速してイオ
ンドープを行なった。
50nmの厚さに抵抗率20〜50Ωcm程度の低抵抗
率な層403が形成された。さらに強誘電体層404と
してBTNを300nmの厚さに形成し、その上に上部
電極405としてPtを200nmの厚さに形成し、直
列容量を形成する。これにより、中間電極層として電極
を成膜する必要が無くなり、スループットが向上し、コ
ストが低減する。
Nの抵抗率は5×1012〜1×1013Ωcm程度で、P
s/Pr〜80%程度のヒステリシスであったのに対
し、第2層目の強誘電体層404のBTNの抵抗率は1
×1014Ωcm程度で、Ps/Pr〜90%程度と大幅
に向上した。これは、第2層めの強誘電体層404の下
地が平坦なことが原因であることは明らかである。さら
に、断面をTEM観察することにより、イオンドープ層
403の上以外のところでは結晶粒は50nmから10
0nm程度であるのに対し、イオンドープ層403の上
では結晶粒の大きさが200nmから300nm程度で
ある事が分かった。このようにイオンドープ層を電極と
して用いることにより、さらに優れた特性を持つ直列容
量構造が形成された。また、第1層めの強誘電体の表面
を7W/cm2 のパワーでArプラズマ処理したとこ
ろ、表面から30nm程度の平均抵抗率で60〜100
Ωcm程度の低抵抗率層が形成された。
ッシベーション層408を形成した後、やはりAlをマ
スクにPH3 を70keV程度でイオンドープさせたと
ころ、パタ−ニングされた導電層409を30nm形成
できた。この後、アクリル系の樹脂を500nm程度堆
積し、さらにAlを300nm堆積して、画素電極40
9を形成した。ここでイオンドープによる導電層407
は画素電極409と電極405、403、401との寄
生容量を防ぐシールド電極として用いることができる。
リ性を有し、階調制御ができ、信頼性の高い良好な画質
を得られる液晶表示装置を安価な価格で提供できる。
ート電極105とアモルファスシリコン島層106とソ
ースドレイン電極107からなるTFTのソース電極1
07と画素電極104の間に形成した強誘電体容量を、
2層に形成された強誘電体102及び111が電極10
1及び電極112を介してチェイン状に形成したことを
特徴とする。
記載の発明によれば、複数のキャパシタがチェイン状に
直列に接続されて複数のキャパシタの集合体としての容
量が形成される。そのため、膜厚が薄くとも回路的には
膜厚の厚い一つの容量と等価な、大型の容量を形成でき
る。
無く所定の膜厚を形成でき、液晶に十分な保持電圧を与
えることができる。
強誘電体で形成するので、上下電極や強誘電体の上下方
向のリーク特性、ヒステリシス特性の非対称性をキャン
セルすることができ、液晶の焼き付きを防ぐことができ
る。
記載の液晶表示装置において、前記第1の強誘電体層と
して、上層50nm膜厚平均の抵抗率が100Ωcm以
下の導電性層を含むもの、又は、上層30nm膜厚平均
で0.5%のArを含むものを採用する。そのため、液
晶に十分な保持電圧を与えることができる。
又は2記載の液晶表示装置において、前記第1の強誘電
体層又は前記第2の強誘電体層として、Bi3 TiNb
O9を採用する。そのため、液晶に十分な保持電圧を与
えることができる。
ャパシタがチェイン状に直列に接続されて複数のキャパ
シタの集合体としての容量が形成される。そのため、膜
厚が薄くとも回路的には膜厚の厚い一つの容量と等価
な、大型の容量を形成できる。またその結果、製造工程
を増加させること無く所定の膜厚を形成でき、液晶に十
分な保持電圧を与えることができる。
強誘電体で形成するので、上下電極や強誘電体の上下方
向のリーク特性、ヒステリシス特性の非対称性をキャン
セルすることができ、液晶の焼き付きを防ぐことができ
る。
した図である。
垂直断面図である。
平面図である。
垂直断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 画素電極と対向電極との間に挟持された
液晶層と、 表示信号を選択して前記画素電極に印加する印加手段
と、 前記画素電極と前記印加手段との間に配設された容量素
子とを備え、前記容量素子が、 第1の強誘電体層の両側に電極板を間欠的に配設してな
り、第1の極性を有する第1の容量部と、 前記第1の容量部に隣接配置され、第2の強誘電体層の
両側に電極板を間欠的に配設してなり、前記第1の極性
と逆向きの第2の極性を有する第2の容量部と、 を具備することを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の液晶表示装置であって、
前記第1の強誘電体層が、上層50nm膜厚平均の抵抗
率が100Ωcm以下の導電性層を含むもの、又は、上
層30nm膜厚平均で0.5%のArを含むものである
ことを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の液晶表示装置であ
って、前記第1の強誘電体層又は前記第2の強誘電体層
が、Bi3 TiNbO9 であることを特徴とする液晶表
示装置。 - 【請求項4】 画素電極と対向電極との間に挟持された
液晶層と、 表示信号を選択して前記画素電極に印加する印加手段
と、 前記画素電極と前記印加手段との間に配設された容量素
子とを備え、 前記容量素子が、 第1の強誘電体層の両側に間欠的に配設されたイオンド
ープ層を備え、第1の極性を有する第1の容量部と、 前記第1の容量部に隣接配置され、第2の強誘電体層の
両側に間欠的に配設されたイオンドープ層を備え、前記
第1の極性と逆向きの第2の極性を有する第2の容量部
と、 を具備することを特徴とする液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7107498A JP2868758B1 (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7107498A JP2868758B1 (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 液晶表示装置 |
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JP2868758B1 JP2868758B1 (ja) | 1999-03-10 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030073878A (ko) * | 2002-03-13 | 2003-09-19 | 최종선 | 강유전성 스위칭 소자를 이용한 능동행렬형 액정표시장치 |
JP2006064731A (ja) * | 2004-08-24 | 2006-03-09 | Kyocera Corp | 液晶表示装置及び表示機器 |
-
1998
- 1998-03-20 JP JP7107498A patent/JP2868758B1/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030073878A (ko) * | 2002-03-13 | 2003-09-19 | 최종선 | 강유전성 스위칭 소자를 이용한 능동행렬형 액정표시장치 |
JP2006064731A (ja) * | 2004-08-24 | 2006-03-09 | Kyocera Corp | 液晶表示装置及び表示機器 |
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