JPS59187050A - 成形用樹脂組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は樹脂組成物に関し、詳しくは、レーザーにより
その表面に鮮明にマーキングされる樹脂成形物を与える
樹脂組成物に関する。

近年、エポキシ樹脂等の成形品からなる電子機器部品の
表面にマーキングする場合に、レーザー発振器から発生
するレーザー光を型抜きしたマスクを通し、その光像を
樹脂成形品上に集束して、所定のマーキングを施すこと
が一部で実用化されている。このマーキング方式はレー
ザー発振器のエネルギーにより成形品表面層を数μの深
さに破壊して、表面を粗面化し、この破壊部と非破壊部
の表面性状の対比によってマーキングとして視覚的に認
識させるものである。しかし、従来の成形品においては
、この破壊部と非破壊部の対比が必ずしも良好でなく、
従って、マーキングが鮮明に見えない問題がある。特に
、成形品が白色、灰色、黒色等の無色の場合、及び比較
的暗い雰囲気下でこの傾向が著しい。

本発明は上記に鑑みてなされたものであって、樹脂成形
品が無色系の場合は勿論、有色系の場合も、また、比較
的暗い雰囲気下でも、レーザーによるマーキングが明瞭
に見える樹脂成形品を与える成形用熱硬化性樹脂組成物
を提供することを目的とする。

本発明は、レーザーによりその表面にマーキングが施さ
れる樹脂成形物用の樹脂組成物において、無機質充填剤
として水和アルミナを２０重量％以上含有することを特
徴とする。

例えば、成形用エポキシ樹脂組成物の場合、工ボキシ４
ＡＪ脂のほか、硬化剤、硬化促進剤、充填剤、離型剤を
含有し、更に必要に応じて、ｌｉ燃剤、顔料、シランカ
ップリング剤等を含有する。従来、エポキシ樹脂組成物
には無機質充填剤として、一般にシリカ、アルミナ、ガ
ラス繊維、マイカ、タルク、クレー等が用いられている
が、かかる組成物から得られる成形品は、前記したよう
に、レーザーによる成形品表面の破壊部と非破壊部との
対比が鮮明でなく、マーキングが明瞭に見えない。

しかし、本発明に従って、樹脂組成物が無機質充填剤と
して水和アルミナを２０〜８０重量％含有するとき、レ
ーザーによるマーキングの破壊部と非破壊部との表面性
状の対比が鮮明となり、マーキングが明瞭に認められる
。特に、水和アルミナが樹脂組成物の３０〜７０重量％
を占めるときにマーキングが著しく鮮明である。水和ア
ルミナ量が樹脂組成物の２０重量％よりも少ないときは
。

破壊部と非破壊部との対比が尚鮮明でない。水和アルミ
ナによって、かかる効果が発現される理由は必ずしも明
らかではないが、レーザーによって破壊された成形品表
面に充填剤が露出されるところからみて、水和アルミナ
又はその変性物のもつ色その他の表面性状が関係してい
ると考えられる。

本発明において用いる水和アルミナは、好ましくは、粒
子径１４９μｍ以上が０．５重量％以下、４６μｍ以下
が６０〜９５重量％、１０μｍ以下が４０〜７０重量％
及び３μｍ以下が１５〜４０重量％である粒度分布を有
する。

本発明のエポキシ樹脂組成物においては、上記のように
、無機質充填剤として水和アルミナを所定量含有する限
りは、その他の無機質充填剤、例えば、シリカ等を含有
してもよいが、通常、無機質充填剤は樹脂組成物の５０
〜８０重量％であり、従って、水和アルミナも樹脂組成
物の８０重量％を越えることは望ましくない。余りに多
量に含有させるときは、却って、成形品の電気的特性や
機械的強度等を低下させるからである。また、前記した
ように、硬化剤や硬化促進剤のほかに、必要に応じて、
難燃剤、離型剤、顔料、シランカップリング剤等を含有
してもよい。

本発明においては、樹脂としては、エポキシ樹脂が好ま
しく用いられるが、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミ
ン樹脂、ポリエステル樹脂、ジアリルツクレート樹脂、
ポリフェニレンサルファイド等も用いられる。これらの
樹脂を含む組成物は、その樹脂に応じて所要の添加剤を
含有することはいうまでもない。

以下に実施例を挙げて本発明を説明する。

実施例 エポキシ樹脂（エポキシ当量２２０、軟化点７７°Ｃの
クレゾールノボラック型樹脂）１６．０部 エポキシ樹脂（エポキシ当量２７５、軟化点８０℃の＊
ｉ燃化樹脂）２．５部 フェノールノボラック樹脂（フェノール当量１０５、軟
化点７５°Ｃ）　　　　　　　　　８．０仔ｌ；硬化剤
（２−メチルイミダゾール）０．４部難燃剤（二酸化ア
ンチモン）１．８部 離型剤（カルナウバワックス）０．５部シランカップリ
ング剤（日本ユニカー 社製Ａ−１８７）　　　　　　　　　０．５部着色剤　
　　　　　　　　　　　　（表に示す）無機質充填剤　
　　　　　　　　　　（表に示す）上記の組成の成形用
エポキシ樹脂組成物を調製するに際して、難燃剤と無機
質充填剤とをシランカップリング剤で処理した後、残余
の材料をこれに加えて粉砕混合し、次に８０℃に加熱し
たミキシングロールにて１０分間混合し、シート状に成
形し、冷却、粉砕して、樹脂粉末を得た。この成形用粉
末をトランスファープレスにて径５（１ｍｉ。

厚み５　ｍｍの円板に成形し、マーキング用成形品試料
とした。

この試料に炭酸ガスレーザー（峡谷工業（株製９２０型
レーザーマーク、エネルキー密度最大０．４Ｊｏｕｌ／
ｃＪ）を用いて、１００万分の１秒間所定のマスクを通
してレーザーを照射して、成形品表面にマーキングを施
した。結果を表に示すように本発明のエポキシ樹脂組成
物からの成形品は、２００ルクスの照度の下では、有色
系、無色系を問わず、すべてマーキングが鮮明に見え（
○で示す）、５０ルクスの照度の比較的暗い雰囲気下で
も、マーキングは比較的明瞭に認められた（△て示す）
。

しかし、比較例の樹脂組成物からの成形品の場合は、明
るい２００ルクスの照度の下でもすべてマーキングが不
鮮明であり（△て示す）、特に５０ルクスの暗い照度下
ではマーキングが全く見えなかったく×で示す）。

特許出願人　日東電気工業株式会社 代理人　弁理士　　牧　野　逸　部 手続補正書（自発） １、事件の表示 昭和５８年特許願第０６１９０７号 ２、発明の名称 成形用樹脂組成物 ３、補正をする者 事件との関係　特許出願人 住　所　大阪府茨木市下穂積１丁目１番２号名　称　日
東電気工業株式会社 ４、代理人 住　所　大阪市西区新町１丁目８番３号新町七福ビル ５、補正命令の日付　昭和　　年　　月　　日（発送日
　昭和　　年　　月　　日） ６、補正により増加する発明の数 ７、補正の対象　明細書特許請求の範囲及び発明の詳細
な説明の欄 ８、補正の内容　別紙の通り 補正の内容 に１１　　明細書特許請求の範囲を別紙のとおり補正す
る。

（２）明ｍ書第４頁９行の「エポキシ樹脂組成物」を１
樹脂組成物」と補正する。

以上 特許請求の範囲 （１）　　レーザーによりその表面にマーキングが施さ
れる樹脂成形物用の樹脂組成物において、無機質充填剤
として水和アルミナを２０重量％以上含有することを特
徴とする成形用樹脂組成物。

（２）樹脂がエポキシ樹脂である。ことを特徴とする特
許請求の範囲第１項記載の成形用樹脂組成物。

以上

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１１レーザーによりその表面にマーキングが施される
   樹脂成形物用の樹脂組成物において、無機質充填剤とし
   て水和アルミナを２０重量％以上含有することを特徴と
   する成形用エポキシ樹脂組成物。 （２）樹脂がエポキシ樹脂であることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項記載の成形用樹脂組成物。