JPS5918462B2 - 摺動部材用鉄系焼結材料 - Google Patents

摺動部材用鉄系焼結材料

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JPS5918462B2
JPS5918462B2 JP340380A JP340380A JPS5918462B2 JP S5918462 B2 JPS5918462 B2 JP S5918462B2 JP 340380 A JP340380 A JP 340380A JP 340380 A JP340380 A JP 340380A JP S5918462 B2 JPS5918462 B2 JP S5918462B2
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JP
Japan
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iron
based sintered
resistance
oxidation
sintered material
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Expired
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JP340380A
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English (en)
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JPS56102502A (en
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真一 森口
智彦 中村
雅史 川口
智美 石川
正次 木村
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Mitsubishi Metal Corp
Original Assignee
Mitsubishi Metal Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、耐摩耗性および耐アーク性にすぐれ、かつ
摩耗抵抗および相手攻撃性の著しく低い、特に、例えば
電気車のパンタグラフ用すり板などの摺動部材の製造に
使用するのに適した鉄系焼結材料に関するものである。
従来、一般に、この種の摺動部材の製造には、Cr、P
b、および黒鉛などを含有させた鉄系焼結材料が使用さ
れている。
この従来鉄系焼結材料において、CrはCr自身のもつ
硬質上によって材料自体の耐摩耗性を向上させるために
含有されるものであり、またPbおよび黒鉛は例えば集
電摺動部材として適用した場合にトロリーに対する攻撃
性を緩和させるために含有されるものである。
しかしながら、上記従来鉄系焼結材料を、例えば電気車
のパンタグラフ用すり板の製造に適用した場合、このす
り板は、機械的性質、耐摩耗性、耐アーク性、および相
手攻撃性などの特性に関して十分満足する結果を示さず
、このことは電気車の運行面および保守面にも影響を及
ぼすことから、これらの特性にすぐれた摺動部材用材料
の開発が強く望まれているのが現状である。
そこで、本発明者等は、上述のような観点から、上記の
ような摺動部材に要求される特性を兼ね備えた材料を開
発すべく種々の研究を行なった結果、重量係で、Ni:
0.1〜3.0%、フェロモリブデン(以下Fe−MO
で示す) : 0.5〜10.0%、窒化はう素(以下
BNで示す) : 0.2〜3.0%、Feおよび不可
避不純物:残りからなる成分組成、並びに5〜25係の
空孔度を有し、かつ外気に通ずる空孔面に、酸化増量で
0.2〜1.0重量係の金属酸化物被膜を形成した鉄系
焼結材料は、これを例えば電気車のパンタグラフ用すり
板などの摺動部材の製造に適用すると、きわめてすぐれ
た耐摩耗性および耐アーク性、並びに著しく低い摩擦抵
抗および相手攻撃性を示すという知見を得たのである。
この発明は、上記知見にもとすいてなされたものであり
、以下に、成分組成、空孔度、および酸化増量を上記の
通りに限定した理由を説明する。
(a)Ni Ni成分には、材料素地を強化して材料の機械的性質、
耐摩耗性、および耐アーク性などを改善する作用がある
が、その含有量が0.1 %未満では前記作用に所望の
効果が得られず、一方3係を越えて含有させると、著し
い硬さ上昇を招くようになると共に相手攻撃性も増大し
、かつ電気抵抗も上昇するようになることから、その含
有量を0.1〜3係と定めた。
(b) F e −M 。
Fe−Moには、Niと同様に材料の耐摩耗性および耐
アーク性を向上させる作用があるが、その含有量が0.
5係未満では前記作用に所望の効果が得られず、一方1
0係を越えて含有させると、材料の硬さが上昇して相手
攻撃性を増すようになることから、その含有量を0,5
〜10係と定めた。
なお、Fe−MOにおけるMo含有量は50〜70重量
係とするのが望ましい。
(c) BN BN成分には、摺動部材として使用した場合に、低速域
から高速域までの広範囲にわたって低い摩擦抵抗を確保
すると共に、低い相手攻撃性をも確保するための固体潤
滑剤としての作用があるが、その含有量が0.2 %未
満では前記作用に所望の効果が得られず、一方3係を越
えて含有させると、材料の粒界に存在するBNの量が多
くなり過ぎ、この結果素地が脆弱化して、耐摩耗性、耐
アーク性、および機械的性質などが低下するようになる
ことから、その含有量を0.2〜3係と定めた。
(d) 金属酸化物被膜の酸化増量 材料の外気と通ずる空孔面に形成した金属酸化物被膜に
は、材料の耐摩耗性および潤滑性を改善する作用がある
が、前記金属酸化物被膜形成により増加した材料の重量
割合、すなわち酸化増量: が0.2係未満では、前記作用に所望の改善効果がなく
、一方1係を越えた酸化増量になると、粒界破壊が進行
しやすくなり、特に高速無通電条件での摩耗特性が著し
く劣化するようになることから、酸化増量を0.2〜1
.係と定めた。
(e) 空孔度 空孔度が5係未満では、酸化処理時に材料の内部まで金
属酸化物被膜を形成することが困難であり、一方25係
を越えた空孔度にすると、材料自体の機械的強度が低下
するようになることから、その空孔度を5〜25係と定
めた。
また、この発明の鉄系焼結材料は通常の粉末冶金法によ
って製造することができる。
すなわち、原料粉末として、望ましくは200mesh
以下の粒度をもった微細なNi粉末およびBN粉末と、
微細なものを使用すると硬さおよび電気抵抗の上昇を招
き、かつ機械的性質も低下するようになることから、望
ましくは200mesh以上の粒度を有する粗粒のF
e−Mo粉末と、Fe粉末とを使用し、これらの原料粉
末を所定割合に配合し、通常の混合、成形、および焼結
条件にて焼結体を製造し、ついで水蒸気などを使用する
酸化処理にて前記焼結体の外気に通ずる空孔面に金属酸
化物被膜を形成することからなる主要工程によって製造
することができる。
ついで、この発明の鉄系焼結材料を実施例により比較例
と対比しながら説明する。
原料粉末として、それぞれ−200meshの粒度をも
ったNi粉末およびBN粉末、−60mesh〜+15
0meshの粒度をもったFe−Mo (Mo:60係
含有)粉末、および−100meshの粒度をもったF
e粉末を使用し、これらの原料粉末を第1表に示される
最終成分組成をもつように配合し、混合し、ついで5
ttyn/(4の圧力で圧粉体を成形した後、アンモニ
ア分解ガス中、温度1100℃に60分間保持して焼結
し、引続いて大気中、温度500°Cに加熱して水蒸気
使用による酸化処理を、それぞれ第1表に示される時間
性なうことによって本発明焼結材料製すり板(以下本発
明すり板という)1〜9、および構成成分のいずれか、
あるいは酸化増量がこの発明の範囲から外れた比較焼結
材料製すり板(以下比較すり板という)1〜9をそれぞ
れ製造した。
なお、焼結完了時点で各すり板は、いずれも15%の空
孔度をもつものであった。
また、第1表には各すり板における酸化増量も合せて示
した。
つぎに、上記本発明すり板1〜9および比較すり板1〜
9について、 トロリー材:硬銅、 通電条件:無通電および直流100■・50A通電、 押付圧カニ5kg、 トロリー幅:3朋、 試験速度: 25.50および100)art/ hr
、、試験前の摺動面:新面を脱脂、 試験距離:100釉、 の条件で摺動試験を行ない、すり根比摩耗量およびトロ
リー摩耗量を測定した。
この結果を第2表および第3表に示した。
第1表〜第3表に示される結果から、この発明の構成成
分のいずれかを含有しない材料(比較すり板1および3
参照)、この発明の成分組成範囲から外れた成分組成を
もつ材料(比較すり板2゜4.5.および6参照)、さ
らに金属酸化物被膜の形成がない材料(比較すり板7参
照)およびその形成があってもこの発明の範囲から高い
方に外れた材料(比較すり板8参照)は、いずれも所望
の満足する耐摩耗性および/または相手攻撃性を示さな
いのに対して、本発明すり板1〜9は、いずれもきわめ
てすぐれた耐摩耗性、並びに著しく低い相手攻撃性を示
しており、摺動部材に要求される特注を満足して備えて
いることが明らかである。
上述のように、この発明の鉄系焼結材料は、きわめてす
ぐれた耐摩耗性および耐アーク性、並びに著しく低い摩
耗抵抗および相手攻撃性を備えているので、摺動部材と
して使用した場合にすぐれたけ能を発揮するのである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 Ni:0.1〜3.0係、フェロモリブデン:0.
    5〜10.0%、窒化はう素:0.2〜3.0%、Fe
    および不可避不純物:残り(以上重量係)からなる組成
    並びに5〜25係の空孔度を有する鉄系焼結材料にして
    、しかも前記鉄系焼結材料の外気と通ずる空孔面には、
    酸化増量で0,2〜1.0重量係の金属酸化物被膜が存
    在することを特徴とする摺動部材用鉄系焼結材料。
JP340380A 1980-01-16 1980-01-16 摺動部材用鉄系焼結材料 Expired JPS5918462B2 (ja)

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JPS56102502A JPS56102502A (en) 1981-08-17
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JPH01140874U (ja) * 1988-03-23 1989-09-27

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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